♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS お気に入りのアリアその3〜BWV82、159〜夕映えのR.シュトラウス

<<   作成日時 : 2006/10/13 12:42   >>

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 バッハのアリアの最高峰といえば、BWV82・第3曲バスアリアの子守唄をあげられる方も多いと思います。
 これは、よく知られているように、アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳にも書き込まれている歌で、バッハ家の団欒でも歌われたことでしょう。

 BWV82は、コラールカンタータ年巻の後の、より自在な筆致に基づく一連のソロ・カンタータの代表曲。
 以前ご紹介した、マリアの潔めの祝日のために、満を持して書き上げられたものです。

 このカンタータ自体、バッハの大のお気に入りで、生涯にわたって何度も上演をくりかえし、その都度、声部はバスからソプラノ、アルトへ、オブリガート楽器もオーボエからフルートへと、書き換えられました。
(ソプラノをオクターブ下げれば、テノールで歌うことも可能です。
 つまり、このソロ・カンタータは、4つの声部すべてで歌うことができる唯一のカンタータで、実際CDもそろっています。)


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* バスやソプラノが良いのはもちろんですが、テノールやアルトも捨てがたいです。
  ポストリッジ盤(テノール)には、
  以前ご紹介した「永遠の水晶宮」のアリア(BWV198)も入っていますし、
  何よりもビオンディの指揮が最高!


 *    *    *


 さて、この名アリアと双璧をなす曲として、BWV159の第3曲バス・アリアをご紹介したいと思います。
 BWV159は、受難に向けての4旬節(ライプツィヒでは華美な音曲が禁止された)に入る直前、5旬節のカンタータ。
 受難に直結する日でもあり、この日のカンタータも名曲ぞろい、(BWV127など)
 その中の1曲です。

 こちらの方は、それほど知られてはいないのが、残念です。
 BWV82のものと、とてもよく似た雰囲気を持っていますが、超然とした美しさでは、BWV82さえも上回るのではないか、と、わたしは、常々思っています。


☆ アルプスの夕映え(アルペン・シンフォニーのジャケット)

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 BWV82も、BWV159も、その美しさを言葉で表現するのはなかなか難しいのですが、
 先日、ある方が、
 BWV82のホッターの古い演奏を聴いていたら、なぜかR.シュトラウスの「夕映えの中で」(4つの最後の歌)が思い浮かんだ、
と、おっしゃったのを聞いて、心から共感しました。

 思い起こしてみれば、わたし自身も、これまで、このBWV159のバスアリアを聴いているときなど、何度も、言いようのない不思議な感覚にとらわれたことがあるのです。
 これは、シュトラウスの晩年の作品などを聴いているときなどにも、時々に感じるもののような気がします。

 つまり、BWV82やBWV159のアリアは、あの純化されつくしたようなシュトラウスの音楽を、さらに純化したようなものだ、ということです。
 何となく曲の感じがわかっていただけるといいのですが。
 
 シュトラウスの音楽をよく知っている方は、あんなにも純粋な音楽が他にあるものか、と思われるかもしれません。
 でも、そこはバッハ。ただの作曲家ではありません。
 とにかく、一度、聴いてみてください。


☆ なつかしのガレリア・シリーズ(カラヤン指揮、シュトラウスの晩年の作品集)

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 晩年のシュトラウスと言えば、オーボエ・コンチェルトやデュエット・コンチェルトも忘れられませんが、
 そう言えば、これらの作品も、この前ご紹介した、無垢な魂の戯れ、を思わせる、BWV99のコンチェルト楽章などに、どこか相通じるところがあるような気がします。
(もちろん、シュトラウス本人は、モーツァルトの方を意識してたのでしょうけれど)

 シュトラウスが、80年を超える年月と、厳しい戦争体験を乗り越えてようやく創出し得た世界を、バッハは、まるであたりまえのように、きわめて日常的に量産していた、ということでしょうか。

 でも、これについては、ついにバッハの域にまで到達したシュトラウスの方がすごい、と言った方がよいのかもしれません。


☆ 東京の夕映え

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