♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 夢のピカンダー年巻はどこに〜三位一体節後第21日曜(BWV188、98他)

<<   作成日時 : 2006/11/04 15:00   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 11月5日、三位一体節後第21日曜日。

 テーマは、強い信仰心。疑うことなく、信じる者は救われる、ということでしょうか。
 充実した秋のカンタータがそろっていますが、それほど知られていないものばかりのようです。


 まず、コラール・カンタータ(第2年巻)はBWV38
 古様式を多用した、格調高い一品です。
 特にバッハでもめずらしいトリオ・アリアでは、対位法的な魅力を存分に味わうことができます。
(トリオのアリアは、他にはBWV116の第4曲があります。こちらもよいですよ。
 三位一体節後第25日曜のためのカンタータで、今年はこの日はありません。残念)


 4年目のBWV98は、これまでとは打って変わって、
 しっとりと美しい、室内楽のような3つの楽章を、レチタティーボでつないだような佳曲。
 秋のカンタータの中でも、これは、小春日和の音楽、といったところでしょうか。


 さて、一番おすすめなのが、BWV188
 コンチェルトのシンフォニア付き、オルガンのオブリガート、と、一見こちらの方が、4年目のカンタータのようですが、
 実はさらに後年の、(1728年?)ピカンダーがらみのものです。

 冒頭のシンフォニア(BWV1052で代用)はさておき、
 やさしい舞曲風の旋律が胸にしみわたる第2曲テノール・アリア、
(オーボエとヴァイオリンがユニゾンで奏でるオブリガート旋律は、バッハがかいた最もやさしい
音楽の一つではないでしょうか)
 オルガンとアルトの厳しい対話が超然とした雰囲気をかもし出す第4曲アリア、
 この2つのアリアが絶品です。

 特にこの曲は、伝承が複雑なせいか、内容がすばらしい割にはほとんど知られておらず、残念ながらCDも、全集盤しかリリースされていないのではないでしょうか。
(無責任な偽作説まであるようです)
 わたしも、ある教会の演奏会でたまたまこの曲を聴き、涙がでるほど感動して、初めてこの曲の良さを知りました。

 カンタータには、このような曲がたくさんあります。
 まさに、宝さがし。
 特に、ピカンダーが関係している場合は、要チェックです。


 ピカンダー。
 本名クリスチャン・ヘンリーツィ。
 あるときは郵便局員、酒税役人、ワイン鑑定人、その他、ですが、
 実は、カンタータ詩人。
 ライプツィヒのバッハの、かなり若い友人にして、最大の協力者です。

 ピカンダーの作詞と断定できるカンタータは、数こそ少ないですが、
 さすがにそれらの歌詞は、どれもこれもが、バッハの自由な精神と円熟した作曲技法にふさわしいような名詞ばかりです。
 従って、ピカンダーがらみのカンタータは、すべてがかけがえのない名曲です。

 以前から、バッハはピカンダーの歌詞で年巻をつくったのではないか、という説もありますが、
 万が一、そんなものが、ごそっと発見されたら、わたしは喜びのあまり気を失ってしまうでしょう。
 バッハファン、カンタータファン、(ほんとうはすべての音楽ファン)の、永遠の夢です。


 一応、ピカンダー作詞とされるカンタータをあげておきます。

 BWV 19、30、(36) 84、(93) (120) 144、145、146、148、149
      156、157、159、171、174、188、190、197

 以上、ピカンダー作詞の「可能性がある」だけの作品も含みます。
 また、思いついたものをあげただけなので、他にもあるかも。
 いずれにしても、どれを聴いてもはずれがありません。


 忘れていました。
 この日のカンタータはもう1曲あります。
 1年目のBWV109です。
 よっぽど地味なのでしょう。ちょっと思い出せません。早速聴いてみます。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
夢のピカンダー年巻はどこに〜三位一体節後第21日曜(BWV188、98他) ♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる