♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS 晩秋の思い〜三位一体節後第22日曜(BWV115、55他)〜コワン + 秋のカンタータ総括

<<   作成日時 : 2006/11/12 01:21   >>

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 さて、秋も深まってきて、
 ガッツさんの移籍問題など、いろいろとさみしいことも多く、おもわず物思いにふけってしまう今日この頃ですが、
(そんなことでくよくよしているなんて、我ながら能天気だとは思うけれど)
 今回は、ちょうど今頃の季節にピッタリのカンタータの登場です。

 11月12日。三位一体節後、第22日曜日。
 テーマは、自分がそうしてもらっているように、隣人を憐れみ、許しなさい、
 ということ。
 あたりまえのことのようですが、特に今のような時代には、とても 大切な意味を持つような気がします。


 コラール・カンタータ(第2年巻)は、BWV115
 2つの美しい短調アリアがならぶ、名カンタータです。
 特に、第4曲、ロ短調のソプラノアリアは、バッハの書いた、最も美しい短調アリアのひとつではないでしょうか。
 例によって、ヴィオロンチェロ・ピッコロが活躍。
 ヴィオロンチェロ・ピッコロととフルートのしっとりとした響きが、心に染み入ります。

 先週ご紹介した、BWV116のトリオのアリアとともに、
BWV116は、三位一体節後第25日曜日のためのもので、今年、この日は無いのですが)
 深い晩秋の気配に彩られた、珠玉の名品。

 このような曲になると、CDは、ヴィオロンチェロ・ピッコロの音色が味わい深い、名手コワンの独壇場でしょう。


画像



 4年目のカンタータは、BWV55。ついに、これまでになかった、テノールのためのソロ・カンタータが登場してしまいました。
 以前お話ししたように、テノールのためのカンタータはこれ1曲しかありませんが、
 これだけでも十分なほどの、充実した傑作です。


 それから、また、忘れるところでした。
 あと、もう1曲。1年目のBWV89


  *    *    *


 ところで、今年は、三位一体節後第24日曜日までしかないため、
 教会暦上は、もう、だいぶ、年も押し迫ってきた感じがします。

 よい機会ですので、このあたりで、これまでご紹介してきた秋のカンタータについて、かんたんにまとめておこうと思います。


 この時期のカンタータは、ほんとうに秋らしい、彩り豊かな曲が多いのですが、具体的には、以下のような特徴を持っています。

1、コラール・カンタータ(第2年巻)については、
  特定の楽器をフューチャリングした曲が多い。
  高い技術を持った演奏家の存在が、大きな理由です。

  前半はフルート → 後半はヴィオロンチェロ・ピッコロ

2、器楽曲からのパロディ楽章が多い。
  特に、冒頭にコンチェルトのシンフォニアを置く曲が多い。

3、ソロ・カンタータ、ダイアログカンタータが多い。

4、オルガンを、通奏低音でなく、
  オブリガート楽器としている楽章が多い。
  いろいろな説がありますが、
  実はフリーデマンに練習させるため?

 上記2〜4は、特に4年目のカンタータの特徴です。
 これはちょうど、市当局との対立が本格化するとともに、
 バッハ自身の作風も、より自由さを増してきた時期にあたります。

 また、これは、どの年のカンタータにもあてはまることですが、
 クリスマスやイースターなど特定のイヴェントがないため、カンタータの内容も普遍的なものが多く、そのせいか、ミサ曲等へと転用された原曲が多い、
 ということも、言えるのではないでしょうか。


 器楽曲からのパロディ楽章や、ソロ・カンタータについては、
 これまでに書いてきました。
「カンタータの山の宝探し・その1」 「ソロ・カンタータのすすめ」を参照)

 また、フルートがオブリガートの曲はそれこそ山ほどありますので、
 ここでは、比較的めずらしい、オルガンまたはヴィオロンチェロ・ピッコロをオブリガート楽器とするカンタータをあげておきましょう。


1、orgがオブリガート楽器のカンタータ

  BWV170、35、27、47、169、49
  (以上、4年目)
  BWV71、47、172(それ以前)
  BWV188、146、29(それ以後)


2、vcpがオブリガートのカンタータ

  BWV180、115、41
  (以上、2年目、コラール・カンタータ)
  BWV6、85、183、68、175  (以上、翌春のカンタータ)
  BWV49、199
  (それ以降、または再演時に楽器変更)


 以上、リストアップしたものは、秋のカンタータ以外のものも含みます。
 また、思いついたものだけですので、他にもあるかもしれませんし、中には他の楽器の版で演奏しているCDもあります。

 なお、ここであげたカンタータは、どれもみなおすすめです!


* この記事の後半は、以前わたしがあるHPに投稿した文章をもとにしています。

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