♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS 冬のラルゴ・その1〜顕現節後第3日曜(BWV156他)

<<   作成日時 : 2007/01/18 23:53   >>

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 今度の日曜(1月21日)は、顕現節後第3日曜日。


 はじめにちょっとだけ。
 先週、該当書簡章句をのせましたが、きりのよいところまで、と思い、一部今回の部分まで書いてしまいました。

 最後の、 
 「誰に対しても、悪をもって悪に報いず、すべての人に対して善をなしなさい。
 あなたがたは、可能な限り、すべての人とともに、平和に暮らしなさい。」
 の部分は、今回の顕現節後第3日曜日の章句で、これはこの後、
 「悪に負けることなく、善をもって悪に打ち勝ちなさい」
 の言葉で結ばれます。

 今のような時代にとても意味深いことですので、また書いてしまいました。

 そして、今回該当する福音書章句の方は、またまた、イエスが病人を癒すエピソード。
 イエスは、信仰の深い人々のために、各地で、次々と奇跡を起こしていくわけです。


 カンタータは、
 第1年巻のBWV73
 コラール・カンタータのBWV111
 後期(3年目)のBWV72
 さらに後期(1729年)のBWV156
 の4曲です。

 どれも傑作ばかり。
 コラール・カンタータもこのあたりになると熟練の極み、
 BWV111、アルトアリアなど、バッハのもっともおおらかな音楽の1つで、
 聴いているだけで豊かな気持ちになりますが、
 今日はやはり、後期の名作、

 BWV156 「わが片足はすでに墓穴にあり」

 をご紹介しましょう。


▽ ムンク最晩年の「窓辺にて」の窓の外

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 いかにも恐ろしげなタイトルですが、
 作詞は、あのピカンダー
 後期のバッハの自由闊達な筆致が生み出した、うっとりするくらい美しい、
 冬の代表的カンタータです。

 特に、冒頭のシンフォニアは、
 「バッハのラルゴ」として皆さんよくご存知の、
 チェンバロ協奏曲 BWV1056(第5番)の第2楽章と、ほぼ同じ音楽です。

 そもそもの原曲は、完全に失われたオーボエ協奏曲?の第2楽章と思われ、
 まずこのカンタータのシンフォニアに転用され、その後、BWV1056の第2楽章に転用されました。

 ですから、ソロ楽器もチェンバロではなく、原曲に近いオーボエが使用され、装飾も簡素になっています。
 BWV1056とはまたちがった感じで、雰囲気満点。原曲を復元する貴重な資料とも言えるわけですね。

 何度も書いてますが、カンタータの山の中には、このように協奏曲楽章等がたくさん埋もれています。
(管弦楽組曲やブランデンブルク協奏曲まで登場します。)

 バッハの場合、すでに失われてしまった協奏曲等は相当な数にのぼると考えられ、現在聴くことのできる作品はほんの氷山の一角にすぎないとも言われています。
 従って、カンタータを聴くことは、どんなにくわしいクラシックファンの方でもほとんど聞いたことが無いような、幻の協奏曲を聴く、というとても贅沢な楽しみにもつながるわけです。
 くわしくは、「カンタータの山の宝探し」をごらんください。このラルゴについての詳細も、出ています。

 BWV156、やはりオーボエが活躍するアルトアリア等もとても愛らしくて魅力的。
 雰囲気の一味ちがうあのラルゴが、曲の中でどのように生かされているかも含めて、ぜひ全曲をお聴きになってみてください。


▽ ムンク 「村の通り」
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