♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS モンドリアンができるまで + 復活節前第8日曜(BWV126他)

<<   作成日時 : 2007/02/09 10:24   >>

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 文章だけだと、カンタータの記事なんかあまりおもしろくないでしょうから、なるべくイメージに合った絵などをのせるようにしています。

 これまでに行った展覧会の作品目録等から選び、スキャンしてるんですが、
 宗教画では、いかにも、といった感じなので、どうしても、抽象画の類が多くなります。
 中でも、このところ、なぜかモンドリアンばっかりです。

 カンディンスキーは前から大好きなのですが、モンドリアンは、例の画面を線で分割しただけの絵のイメージが強すぎて、なんだかどうもな、という感じでした。
 ところが、作品目録を全体的に眺めてみると、これがなかなかよいのです。

 この人の場合、抽象化していく過程が特にわかりやすくておもしろいので、
 代表的なところをちょっとご紹介しましょう。



 まずは、最も特徴的な、樹のイメージの変容。


▽ 赤い樹(1908)

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▽ 青い樹(1908)

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▽ 灰色の樹(1911)

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▽ 花盛りのりんごの樹(1912)

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▽ 樹のコンポジションU(1912)

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 おまけとして、教会の変容をちょっとだけ。


▽ ドムブルフの教会(1911−12)

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▽ ドムブルフの教会(1914)

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 モンドリアンは、画風が完全に抽象化してからも、それと平行して、
 風車、灯台、花などのお気に入りのモチーフについては、生涯を通じて、意外と写実的に描き続けています。


▽ 太陽の下の風車(1908) 

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▽ 赤い風車(1910−11)

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▽ 夕暮れの風車(1916)

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 抽象化は、さらに進みます。
 モンドリアンと言えば、やはりこれ。


▽ 赤と黄と青と黒のコンポジション(1921)

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▽ 線と色のコンポジション(1937)
  コンポジションの行き着いた最終形態。
  開戦前夜の暗い時代。色さえ無くなってしまいました。

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 ところが、最後の最後には、こうなりました。
 逆に、黒い線を捨て去ったのです。 

▽ ブロードウェイ・ブギウギ(1942−43)
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 上の絵は、まだ戦時中のもの。
 モンドリアンは、戦争が終わることに、明るい希望を抱きながら、
 1944年、亡くなりました。

 同年、後を追うように、カンディンスキーも亡くなります。
 二人とも、ついに終戦を迎えることができませんでしたが、友人たちの助けもあって、比較的恵まれた晩年を送りました。
(もっともカンディンスキーは、断固フランスにとどまりつづけたのですが)

 最期が近づくにつれ、
 二人の画風が、
 カンディンスキーの場合はどんどん穏やかに、
 モンドリアンの場合はどんどん明るくなってゆき、
 誰の目にもわかる形を取り戻していったのは、平和への祈りの表れに他なりません。

 モンドリアン、ニューヨークで没。71歳。
 カンンディンスキー、パリ近郊、ヌイイーで没。78歳。
 なお、この年、北欧の巨人、ムンクも亡くなっています。 
 

 *   *   *


 いかにもとってつけたようですが、かんじんのカンタータについて。

 今度の日曜(2月11日)は、復活節前第8日曜日。

 カンタータは、

 初期のBWV18
 ライプツィヒ1年目のBWV181
 コラール・カンタータ(第2年巻)のBWV126
 です。
 

 再来週の日曜(2月18日)は、いよいよエストミヒ。(五旬節)
 それから、長いレントをはさんで、聖週間、そして復活祭。
 実は、冬から春へと、季節が劇的に移り変わるこの時期、
 エストミヒ、そしてイースターこそが、カンタータ鑑賞のクライマックスです。

 来週こそ、エストミヒに向けて、どどーんと記事を書くつもりですので、
 今週は、これだけ、ということで。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。おじゃまいたします。
いつも美しい絵をアップしてくださっているので、たのしみにして見せていただいています。画面いっぱいに大きくすると結構迫力ありますね。
このあいだのムンクの雪景色の村の絵なんか、左すみのひとの顔が「叫ぶひと」の顔とよく似ているのがわかって、おもしろかったです。
koh
2007/02/09 23:37
 こんにちは。
 はじめよくわからなくて、スキャンしたのをそのままのせていたのですが、それだと、記事に出る縮小版が見にくい上に、容量を使ってしまうのですね。
 最近、残りの容量がかなり減ってきたのを知り、あわてて勉強して、
 ここ数回は、絵を少し小さくしてしまいました。ごめんなさい。
 でも、やはり大きい方が迫力があるし、細部がわかるので、できるだけ大きくしようとは思ってます。
 これから、パソコンも、液晶テレビのようにどんどん大きくなるといいですね。
(我家のテレビは、いまだにノートパソコンとほとんど変わらない大きさですが)
Nora
2007/02/11 18:34

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