♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS 春の夜のダンス〜マリアのお告げの祝日+棕櫚の日曜日(BWV1)その2

<<   作成日時 : 2007/03/22 00:20   >>

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 つづき。
 
 BWV1。
 もう一度お願いしてしまいますが、
 万が一、聴いたことが無い方がいたら、かならず聴いてみてください。
 BWV番号も1番ですし、カンタータを聴き進めるきっかけにしていただけたら、こんなにうれしいことはありません。

 この曲に、小難しい理屈は必要ありません。
 BWV1は、音楽自体、とびぬけて魅力的です。

 まさに、「あけの明星」がさやかにきらめく様子が目に浮かぶような、コンチェルト風冒頭合唱。
 それに続く、楽しく、そして美しい舞曲風アリアの数々。
 この曲に短調楽章はありません。


 わたしがいつもお世話になってるカンタータのホームページに、
 このBWV1について、
 夜道を帰宅途中に、ヘッドフォンで、この曲の第5曲・バスアリアを聴いていたら、思わず一人踊りだしてしまった、というようなことが書いてあります。

 わたしはそれを読んで、なんだ、このおっさん?は、(失礼!)
 と、あきれてしまいましたが、
 つい先日、ある雨の日、ちょっとうれしいことがあった時、頭にこの曲が浮かんできて、気がついたら傘をくるくる回して踊ってました。やばい。


▽ ムンク 「岸辺のダンス」

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 ところで、わたしは、雨、というと、すぐに「雨の木」(レイン・ツリー)という美しい言葉を思い出してしまいますが、
 実は、このバス・アリアには、
 「雨の木」という作品でもつながるお二人、
大江健三郎さんと武満徹さんの両方が関係するエピソードがあります。
 これは、上記のホームページにも書いてありますが、
 大江光さんがまだ小さい頃のこと。

 ある雪の降りしきる真夜中に、大江さん親子が、武満さんをびっくりさせてやろうと、クマの着ぐるみを着て、待ち構えてました。
(この一行だけで、すでに、なぜ?どうして?と、ツッコミどころ続出だと思いますが、あまり深く考えるのはやめましょう)
 すると、傘をさした武満さんが、大声でこのバス・アリアを歌いつつ、激しく踊りながら登場。
 そのあまりのすごさに、クマの親子の方が、逆にびっくりして、思わず死んだふりをした、
 というお話。

 こんなにも、美しいんだか、シュールなんだかよくわからない話を、わたしは他に知りません。

 とにかく、このBWV1は、誰もが踊りたくなってしまうような、そんな音楽なんだ、ということ。

 春の夜に、もし、一人で踊っている人影を見たら、それは、上記ホームページのKさんか、わたし、かもしれません。

 いや、もしかしたら、武満さん、かも?
 こわっ・・・・。


▽ マティス 「ダンス」と「音楽」

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大江健三郎さんと武満徹さんのエピソード。
笑ってしまいました。
心から楽しくて、このお二人ならありえる!というリアリティーも手伝って笑いに笑いました。

武満さん、とてもシャイところがあるかと思えば非常にユーモラスでウィットに富んだ方だったようですね。
それにしても、大江親子にクマの着ぐるみ。
あまりにもイメージがぴったりでこちらでも笑ってしまいました。
「死んだふり」よいうのが最高です!

「雨の木」(レイン・ツリー)は、真夜中の驟雨を葉にたたえ、翌日の昼までその滴をしたたらせているのだそうです。
宇宙全体をあらわす壮大な樹、、循環するエネルギー、生命そのものの樹。
もちろん実在の樹ではありませんがそのイメージは、壮大な教会の伽藍のようでもあります。

雨の中で歌い、踊る、Noraさんにお目にかかれたら素敵です!
 不謹慎な連想かもしれませんがジーン・ケリーの「雨に歌えば」を思い出しました。
aosta
2007/03/23 10:19
> 雨の中で歌い、踊る、Noraさんにお目にかかれたら

 そんなところを見られたら、わたしの方が恥ずかしくて、死んだふりするどころか、失神してしまいます。

 武満さんは、大江さん親子をびっくりさせようとしたわけでなく、ただ雪の夜に気分がよくて、歌い、踊っていたんですね。
 つまり、それだけ、バッハのカンタータが、自然に身についていたということ。
 武満さんの感性の鋭さと、バッハのカンタータの持つ力、みたいなものに、あらためて感動します。
Nora
2007/03/24 01:20

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