♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS 今月聴いたCDから(カンタータ入門特別編) + 三位一体節後第20日曜(BWV180、49他)

<<   作成日時 : 2007/10/19 00:02   >>

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 日本ハムファイターズ、クライマックスシリーズ優勝!
 パリーグ完全制覇、おめでとうございます。

 昨年とちがってすっかり手馴れたビールかけのネット中継を、先ほど、幸せな気持ちで、見終えたところです。

 この1週間、きびしい戦いを続けてきましたが、
 今日は、豪華な投手リレーに、土壇場でついに不動の4番の復活。堂々たる勝利でした。
 でも、ロッテというのは、すごいチームですね。
 5点もリードしてるのに、最後の1球まで、まったく気がぬけなかった。
 試合後に、満員のファンの前で、両チーム一緒になって、健闘をたたえあうシーンが、ほんとうにすばらしかったです。
 さあ、あともう少し。がんばれ、ファイターズ!



  *    *    *
   


 今週は何も記事を書かなかったので、少し早めですが、お知らせです。

 今度の日曜日(10月21日)は、三位一体節後第20日曜日。

 カンタータは、

 初期のBWV162
 第2年巻(コラール・カンタータ)のBWV180
 後期のBWV49

 の3曲。



 今週も秋らしい美しい曲がそろいました。

 特に、BWV180は、コラール・カンタータでありながら、後期の自由闊達な雰囲気がすでに漂い始めている、
 全カンタータの中でも最も美しく豊潤な1曲と言っていいのではないでしょうか。

 もう1曲の、BWV49も負けていません。
 1726年のバッハは、これまで、何週か続けてソロ・カンタータを書いてきましたが、
 このBWV49は、ダイアログ・カンタータ。
 後期特有のバッハの自由な精神は、ついに、まるでオペラのような、とびっきり美しい、デュエット曲を書いてしまいました。
 しかもご丁寧に、オルガン・コンンチェルトのシンフォニア付。

 
 バッハのダイアログ・カンタータ、実は他にもたくさんあります。
 いずれもあまり知られてはいませんが、珠玉のような名品ばかり。
 オペラがないかわりに、バッハはこのようなステキな曲の数々を、わたしたちに残してくれているのです。


 ちょうど、すばらしいCDがリリースされたところです。

 ダイアログ・カンタータ集。
 クヴァストホフ&レーシュマン、ベルリン・バッハ・ゾリステン (グラモフォン)

画像


            ↑ クリックすると、CDの詳細情報が見られます。
              (ちょっと時間がかかるかも)


 ソロ・カンタータ集というのはたくさんありますが、ダイアログ・カンタータ集というのはめずらしいのでは。
 BWV49の他、クリスマス用の名曲、BWV15257の2曲を収録。

 ソロ・カンタータ集で真摯な歌声を聞かせたクヴァストホフ、オペラ等で大活躍のレーシュマンの歌唱がすばらしいのはもちろんですが、今では逆にめずらしい、モダン楽器?のベルリン・バロック・ゾリステンのバックが、鮮烈で美しい!

 これから、クリスマスシーズンにかけて、ぜひ。



 なお、昨年の同日の記事は、こちら
(はは。去年も、日ハムがどうのこうの言ってますね)

 コラール・カンタータのBWV180
 ダイアログ・カンタータのBWV49
 の2曲について、めずらしく、相当くわしく書いています。
 よろしかったら、ご参照ください。



  *    *    *



 さて、上記のCD以外にも、最近、ちょうど、たて続けに、たいへんなCDがリリースされたので、
 少し早いですが、一気に、「今月聴いたCD」シリーズを書いてしまいます。
 先月は、1枚もカンタータのCDが無かったので、
 今月は、すべてカンタータのCDでいきます。



 〔1〕
画像


            ↑ クリックすると、CDの詳細情報が見られます。


 カンタータの名曲というと、みなさんはどの曲を思い浮かべるでしょうか。

 もちろん、さまざまだとは思いますが、共通してあげられるのは、
 まず、やはり、BWV140147、それから、82あたりなのではないか、と、思います。

 実は、特殊なBWV140を別にすると、これらはみな、マリアに関する祝日のカンタータです。

 以前も書きましたが、バッハは、マリアの祝日というと、なぜか異様にはりきって名曲をたくさん書いているのですが、
 この3曲は、その中でも最高峰とも言える3曲です。

 ちなみに、

 BWV147・・・マリアの訪問の祝日(夏)

 BWV82・・・・マリアの清めの祝日(冬)

 BWV1・・・・・マリアのお告げの祝日(春)


 そして、先日、この最高の名曲3曲の、最高の演奏が収録されたCDがついに発売されました。
(リリースはかなり前だったのですが、ようやく市場に出回り、入手しやすくなったようです)


 OVPP(1パート一人方式)では、今や世界最高峰と言われる、
 ATMAレーベルの、エリック・ミルンズ指揮、モントリオール・バロックのカンタータシリーズの第3弾、最新盤。

 声楽陣も、カナダのカウンターテナー、マシュー・ホワイトをはじめ、最強+息もぴったりのメンバーがそろっています。
 カウンターテナーというと、抵抗がある方もいるとは思いますが、
(かくいうわたしも、どちらかというと、アルトの方が・・・・)
 前作までのダニエル・テーラーもそうだったのですが、ホワイトに関しても、性別云々はまったく関係なし。
 性別等をこえて、声そのものの美しさが、きわだっている。


 このメンバーによる、このシリーズは、これまで、祝祭日毎のトータル・コンセプト・アルバムというべきCD(SACD・ハイブリッド盤)をリリースしてきましたが、
 このCDは、上記のようなことから、マリアの祝日のアルバム、ということでしょう。

 雲の上の青空の写真のジャケットも、あいかわらず秀逸。


 さて、かんじんの演奏ですが、、例によって、きわめてクリアで清々しいもの。

 特に筆舌につくしがたいのが、BWV147

 おそらく、バッハのカンタータの中で最もポピュラーで、これまで、数限りなく演奏されてきたはずの、そしてわたしも数限りなく聴いてきたはずのこの曲が、

 なんと生き生きと、新鮮に響くことか!

 まるで、初めて聴く音楽、今ここで生み出されたばかりの音楽、のようです。


 中でも、「主よ、人の望みのよろこびよ」で知られる有名なコラール、
 御存知のように、2回登場しますが、
 まったくちがうスタンスから演奏されていて、そのどちらもが、よろこびに満ちあふれたダンス音楽になっていて、美の極致。
 初めて聴いた時は、その陶然として、ある意味熱狂的なまでの美しさに、腰がぬけてしまいました。

 おそらくこのコラールが、ここまで陶酔的なダンス音楽として地上で鳴り響いたことは、いまだかつてなかったのではないでしょうか。

 聴いていて、ほんとうに久しぶりに、音楽を聴くよろこびを体中で感じることができました。


 このBWV147、有名曲でCDも多いわりには、心から満足できるCDがありませんでした。
(もちろん、わたしの場合)
 その欲求不満をいっきょに解消して、なおありあまるすばらしさ。


 他の2曲、BWV82の両曲も、やはり、音楽のよろこびがこぼれ落ちんばかりの名演。

 ただ、この2曲はさらに高い次元に突き抜けた名曲で、さすがに数多くの名盤が存在してますので、
 無条件にこのCDが最高、というわけにはいきませんが、
 それらの錚々たる名演にもけっしてひけをとらない演奏であることは、まちがいありません。


 ATMAカナダ・モントリオール・バロックシリーズ、
 過去のCDでは、BWV30を含む、聖ヨハネの休日用カンタータ集が、必聴です。

 BWV30は、ほとんど指摘されることはありませんが、現存する最後のカンタータのひとつで、正にそれにふさわしい、たいへんな名曲。
 この曲とこのCDについては、これまでにさんざん書いてきましたので、もうくりかえしません。
 この機会にぜひいっしょに。
 入手できなくなる前に。


 ところで、この第3弾、前2作のリリースからだいぶたってからのリリースです。
 当初はこのシリーズ、全集をめざして、続々リリース、という話だったのですが。
 今回のいかにも、総決算、といような曲目を見ると、ちょっと今後が心配。
 まあ、ゆっくりと、待ちます。
 期待すればするほど、期待に応えてくれるから。
 


 〔2〕
画像


            ↑ クリックすると、CDの詳細情報が見られます。


 教会暦と関係ないカンタータの名曲として、誰もが最初に思い浮かべるのが、
 哀悼頌歌 BWV198 「候妃よ、さらにひとすじの光を」でしょう。
(実はこれ、世俗カンタータです)
 この曲についても、これまでに何度か書いてきました

 比較的名演盤にめぐまれている曲ですが、また一つ、そこに、決定盤、とも言えるCDが加わりました。


 ガンバの天才、フィリップ・ピエルロ率いるリチェルカール・コンソートの最新盤。

 哀悼頌歌は、リュートやガンバが大活躍する曲、
 何といっても、他では決して聴くことができない、雅びな響きが魅力です。

 その点、さすが、天才ピエルロとその仲間たち。
 少なくとも、楽器の響きに関して、これほど美しい演奏が過去にあったかどうか。

 有名な、「永遠の水晶宮」については、それこそキラ星のごとく名演がそろっていますが、
 特にリュートとガンバの活躍が著しい第5曲のアルト・アリアについては、
 これまでは、どんな演奏を聴いても、この曲はこんなものじゃないはずだ、と言う気持ちがぬぐいきれずにいました。
 それが、今回初めて、心の底から、ああ、なんて美しい音楽なんだ、と思えた。
 そう、これこそが、バッハ!


 このCDも、正に、名曲の名演奏ですが、
 1のCDと同様、コンセプト・アルバムでもあり、
 「ポーランド女王のためのトンボー」というタイトルがついています。
(この理由については、先ほどの過去記事をご参照ください)

 他に、
 プレリュードとフーガ BWV544、
 「マタイ」で知られるコラールのコラール前奏曲 BWV727、
 などのオルガン曲、
 傑作ルター派ミサ BWV234、
 の名演も聴けるお徳盤。


 リチェルカール・コンソートのカンタータ・シリーズ、
 過去のCDは、すべてがたいへんな名盤です。

 ソプラノのアイドル、ヌリア・リアルが清々しい歌声を聞かせる、春のカンタータ集
 ピエルロのガンバがうなるBWV106
 どちらも、カンタータ・ファン必携。
 特に、BWV106は、この曲の決定盤。これに比べられるのは、同グループの旧盤だけではないか、と思います。BWV106で、ガンバがどんなに重要な役割を果たしているかがわかるというものです。

 さらにもう1枚、バッハではないですが、ペルゴレージのスターバト・マーテルもあげておきましょう。
 ペルゴレージは早逝しましたが、なんと最晩年の大巨匠に決定的な影響を与え、その血となり肉となって、両者の精神は、ロ短調ミサのクレドに結実しました。(詳細はこちらの記事
 そういう意味でも、ここであげてもおかしくないでしょう。
 このCDでも、リアル嬢がまっすぐな歌声を聴かせてくれます。あのアレッサンドリーニの、決定盤にも負けない名盤だと思います。

 これらも、この機会に、ぜひ。



 以上、ここにご紹介した2枚をそろえれば、
 バッハのカンタータの最高傑作、と、誰もが認める4曲を、最高の名演で聴くことができます。
 カンタータファンの方はもちろん、
 これから、カンタータを聴いてみたんだけど、どれから聴いていいのかわからない、という方にも、オススメです!



 さて、

 最後に、とーーってもうれしいお知らせ!
(わたしだけか?)

 これらの名盤のリリースに続くように、
 あの、天才、ヘンゲルブロックの、なんと、カンタータのCDが、
 ついに、ついに、ついに、リリースされます!。
(すでにショップで見かけた方もいらしゃるようですが、残念ながら、わたしは、まだです)

 詳細は、こちら。なんて、美しいジャケット。

 どうせパーセルの曲がやりたくて、そのおまけなんでしょうけれど、
 わたしの苦手な初期作品ですけれど、
 ついでに、モーツァルトのオペラのDVDでちらっと見てしまった、ヘンゲルブロック君のメタボリック化した姿が気になるけれど、

 でも、いいんです。
 これまで、1+0.2曲しか無かったカンタータ録音が、
 なんと、一挙に2曲もふえるのですから。

 このまま、続けて、なんてことになったら、どうしましょう。
 ならないだろうな。
 せいぜいがんばって宣伝しよう。



 最後になりますが、最近、カンタータ他の、気になるCDのリリースが続いています。
 そこで、未聴ですが、聴かないといけないな、と、思っているCD等を、自分のメモとしてあげておきます。
 万が一、聴いたぞ、という方がいたら、感想等おしえてくださると、うれしいです。


 ・ 初期カンタータ集(Vol.2) カークビー他、パーセルQ

 ・ ソプラノ・カンタータ集 ゾマー、フロリレジウム

 ・ バリトン・カンタータ集 シュバルツ、ラ・スタジョーネ・フランクフルト

 ・ 小ミサ曲集 ユングヘーネル、カントゥス・ケルン

 ・ モテトゥス集 ヒリヤード・アンサンブル

 ・ カンタータ名曲集 コープマン (DVD)


 そのほか、BCJやSDG(ガーディナー)の新譜も続々登場。
 うれしい悲鳴の、正に、実りの秋です。



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コメント(24件)

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盛りだくさんの記事、しっかり楽しませていただきました。

まずは日本ハム優勝、おめでとうございます!
野球はぜんぜん見ないわたしですが、ヒルマン監督とダルビッシュ選手の名前は知っています。(ほかの日本人監督や日本人選手は名前と顔が一致しないので覚えられません)
aosta
2007/10/19 08:06
それから、たくさんの魅力的なCDの紹介!
嬉しすぎて涙が!!!
Noraさんの説明を読んでいると、どのCDも聞きたくなってしまいす。
そろそろクリスマス礼拝の賛美歌の練習が始まりますが、BWV147のお話の中に”よろこびに満ちあふれたダンス音楽””陶酔的なダンス音楽”という言葉を拝見して思わず膝を打ってしまいました。
去年のこのコラールの練習時、Pさんに何度も「ワルツのリズムで!」と指導されたことを思い出します。
実際、何度も踊りましたし(笑)以外に上手、とのお褒めの言葉をいただいて嬉しかったり恥ずかしかったり。だってだれも歌の練習に行って、みんなの前でワルツ踊らされるなんて考えてませんものね。
aosta
2007/10/19 08:07
で、踊ってみて、納得。
波のように揺れるリズムと旋律が一体となって、これはまさに舞曲。
人が心から喜びの声を上げるとき、身体も必然的に喜びで揺れるのですね。Noraさんが最高の147番と仰ったCD、必ず必ず聴きます!(決心)
哀悼頌歌 BWV198 「候妃よ、さらにひとすじの光を」こちらも早速「お買い物リスト」に入れました。
この2枚、聞く前からなぜかドキドキしてしかたありません。
何か運命的な出会いがあるような予感がするのです。

長くなりましてすみません。
久々の三連投です。野球のピッチャーにはぜんぜん負けてます。
aosta
2007/10/19 08:09
Noraさん、おはようございます。
野球のみのコメントになって恐縮ですが、
ファイターズ優勝あめでとうございます!!

ファイターズはヒルマン監督の就任以降、以前とは別の
チームのようにチームワークの良いチームに変わりましたね。
監督の最後を飾るべく、チームの日本一、ボクも応援して
います。
また後継の梨田新監督は、ボクの見たところ日本人としては
随一の力量を持った方で、当分はファイターズの黄金時代が
続くのではないかと予想しています。
アルトゥール
2007/10/19 08:10
 aostaさん、こんばんは。

> まずは日本ハム優勝、おめでとうございます!

 ありがとうございます。うれしいです。
 ファイターズ、ダルビッシュ以外、飛びぬけたスターはいないかもしれませんが、みんな野球まんがの登場人物みたいに個性的なので、一度試合を見るとすぐにおぼえてしまうと思いますよ。
Nora
2007/10/19 21:20
 aostaさん、コメントありがとうございます。
 バッハのカンタータが舞曲の宝庫なのは、くりかえし書き続けてきましたが、おっしゃるとおり、喜び=魂の舞踏なんですね。このような有名曲までもが、その精神に貫かれているわけで、実際の練習でそれを実践なさったというのはすばらしい経験だと思います。
 それにしても、モントリオール・バロックのBWV147のコラール、聴いていると、ほんとうに踊りたくなってしまいますよ。
Nora
2007/10/19 21:48
 続きです。
 今回はあえて、どちらも、最先端のOVPP(1パート一人方式)の演奏を選んでみました。
 普通の合唱を聴きなれた耳からすると、どうしても、始めはとまどわれるかもしれませんが、バッハが書いた音楽そのものを直接聴き取るには、最も効果的であるとは思います。
 まあ、むずかしいことはヌキにしても、両者とも、未来のバッハ演奏を担っていくであろう団体。その研ぎ澄まされた響きを楽しんでいただき、気に入ってくだされば、うれしいのですが。
Nora
2007/10/19 22:15
 アルトゥールさん。こんばんは。

> 野球のみのコメントになって恐縮ですが、

 いえいえ。うれしいです。ありがとうございます。
 それにしても、この1週間、ほんとうにすさまじい戦いでした。
 aostaさんへのコメントにも書きましたが、両チームとも、ずば抜けた大選手がいないかわり、全員が適材適所で個性を発揮して、どんどん後につなげていく戦い方が本領。
 そういう意味で、ヒルマン対バレンタインの息詰まる戦いでもあったと思います。
 ヒルマン監督はほんとに慕われているので、来期からが心配でしたが、梨田監督なら、きっとさらに強いファイターズを見せてくれそうで、楽しみです。 
Nora
2007/10/19 22:34
こんばんわ。
>特に、BWV180・・・全カンタータの中でも最も美しく豊潤な1曲と言っていいのではないでしょうか。
全く同感です。大好きな曲です。
全体がそうですが、特に2曲目の歌とフルートの絡み合いなどたまりませんね。この澄み切った透明感、とても人間業とは思えない・・・。

後半のCD紹介の記事は、目に毒なので(笑)とても読めませぬ・・・



たこすけ
URL
2007/10/20 23:46
 たこすけさん、おはようございます。
 BWV180、いいですね。アリアが全部、長調の舞曲です。よいCDも山ほどあるのですが・・・・。やめときましょうね。

 たこすけさんに関係あることでは、ちょうどこの曲から、オブリガート楽器として小型チェロが登場、以降、大活躍するようになります。(この曲では、第3曲のレチタティーボですね)
 これまでは、トラヴェルソの超絶技巧の曲が続いていたのですが、それに続き、きっとまた、誰か名人がライプツィヒにやってきたのでしょう。
 はじめモノトーンで厳しかった第2年巻の世界が、こうしてどんどん豊かな色彩感を帯びて広がってゆき、後期につながっていく・・・・。
 あたりまえですが、バッハの場合も、やはり、演奏家の影響は絶大なわけで、音楽というのは演奏家ありき、なのです。
Nora
2007/10/21 09:26
Noraさま
日本ハムファイターズのパリーグ優勝、おめでとうございます。
今日は、カンタータでもミサ曲でもなく、本日記の最後の方にご登場のペルゴレージに反応してしまいましたが、短命でなければバッハを凌ぐ作曲家になっていたといわれる方ですよね。
私は、30年近くも前のことになりますが、ウイーン・コンツェントゥス・ムジクスが初来日した際の新宿文化センターのプログラムで初めて、その音楽に触れました。
コンチェルティーノ第4番へ短調です。
でも、やっぱりバッハに話は戻ってしまいます。
西洋音楽の頂点を極めた、あの大作曲家の「子供ほどにまで年下の若者からも真摯に音楽を学ぼうとする姿勢」には改めて敬服致します。
Nacky
2007/10/21 22:13
 Nackyさん、ありがとうございます。
 ウィーン・コンツェルト・ムジクスの初来日ですか。きっと衝撃的だったんでしょうね。コンチェルティーノというのは聴いたことないので、ぜひ調べてみます。
 ペルゴレージは、バッハにとっても、ほんとうに特別だったようですね。
 バッハは、スターバト・マーテルを、まるで自作をあつかうかのようにていねいにねいねいに編曲して、大傑作の詩篇曲(BWV1083)に仕上げていますし、ロ短調ミサのもっとも重要な部分に、ペルゴレージにインスパイアされた音楽をあてています。
 まるで、ペルゴレージの魂がバッハにのりうつったのではないか、と思えるほどです。そう言えば、バッハがラテン語曲に傾倒し始めたのも、ちょうど、ペルゴレージが亡くなったころからです。
 いずれにしても、夭折したペルゴレージの意志を自分がひきつごう、という意識は、少なからずあったのでは。
Nora
2007/10/22 21:23
こんばんは。旅の者さん。いや本当はNoraさんでしたね。いつも葛の葉さんの掲示板でお世話になっています。

偶然にこちらのブログを見つけました。もう数年のおつきあいになると思いますが、今までおぼろげながら見えていたものが、すごくはっきりと見えたような気がします。

とても魅力的なブログです。ご紹介いただくCDがすぐにも欲しくなるようないつもの語り口が、こちらでは5倍くらいパワーアップされていますね。…それから美味しそうな写真もいっぱいで。

Skunjp
2007/10/23 20:04
 Skunjpさん。ようこそいらっしゃいました。
 見つけてくださって、とてもうれしいです。

 自分が書きちらかしたものをまとめようと思って始めたブログです。
 向こうの掲示板に書いたものとほとんど同じ文章を使ったり、みなさんの受け売りを調子に乗って書いていたりして、はずかしいのでまったくお知らせしませんでした。BWV127の記事などでは、Skunjpさんがおっしゃったことまで紹介しています。
 ごめんなさい。どうかお許しください。

 自分のブログというのは気楽なもので、書きたい放題、やりたい放題ですが、どうかあきれずに、
 どんなことでも、どこの記事にでもけっこうですから、コメント等くださるとうれしいです。
 向こうの掲示板とちがい、バッハやカンタータ以外、大歓迎です。
 これからも、変わらずよろしくお願いいたします。
Nora
2007/10/23 22:34
>BWV127の記事などでは、Skunjpさんがおっしゃったことまで紹介しています。ごめんなさい。どうかお許しください。

いえ、とっても光栄です。うれしかったです。

昨日は、Noraさんのブログをいろいろ探検して時間を忘れました。古楽の3分間講座?を読んで的確にして要領の良いことに舌を巻き、久しぶりにディファイをかけました。

デュファイを聴きながら、妻といっしょにおいしそうなパスタをながめたり、つやつやしたゴーヤをながめたりしました。Noraさんのユニークで素敵な感性に脱帽です。このブログは、これから最もかかわっていきたいブログ(含むサイト)であるなあ、と思いました。
Skunjp
2007/10/24 14:34
(続きです)ところで、ブログにコメントするというのは、私は初体験です。これだと掲示板と違って、去年の記事にもまるで現在進行形のようにコメントをつけるとができ、非常に面白い経験になりそうだと思っています。過去と現在が同じ土俵に乗りますからね。言い換えれば、過去も含めたNoraさんの全存在と向き合えるということです。

ここ半年くらいのっぴきならない事情により、諸掲示板へのカキコをする気にならなかったのですが、その問題も最近になって、またたく間に片づきました。まさに、下記の歌詞の通りです。

Die Reichen lasst Gott bloss und leer,Die Hungrigen fullt er mit Gaben,Dass sie auf seinem Gnadenmeer Stets Reichtum und die Fulle haben.富者を神は裸でからっぽにし、飢えた者たちは賜物で満たして、神の恵みの海原でいつも豊かにあふれさせて下さる。(BWV10)

こちらこそ、これからもよろしく!
Skunjp
2007/10/24 14:37
 Skunjpさん。こんばんは。

> デュファイを聴きながら、妻といっしょにおいしそうなパスタをながめたり、

 ありがとうございます。奥様もデュファイを聴かれるようになったのですか。こちらの方こそ、脱帽です。

 わたしも始めは、何もわからず、コメントをしたりすることなどまったく考えてなかったのですが、いろいろとみなさんに教えていただいてる内に、お互いに影響を与え合ったり、思いがけない展開があったりして、なかなかおもしろいものだということがわかりました。
 
 過去の記事には、なんとモーツァルトの記事なんかもありますので、どうか「御笑覧」ください。
Nora
2007/10/24 23:25
リチェルカーレコンソートの198番聴きました。198番のイメージが変わりました。

私はこの曲をどちらかというと苦手にしていました。それは、いくら素晴らしい人格者とはいえ人間に過ぎない者を誉め称える音楽が、受難曲ばりに重々しく内容の濃いことに若干の違和感を覚えていたからです。

ところがピエルロたちのこのCDは、フランス・バロックオペラを聴くような流動感と軽やかさがあり、この曲にまつわる私の重いイメージを払拭してくれました。特にソプラノが美しいと感じました。


Skunjp
2007/10/29 15:23
「モーツァルト」はどこにあるのでしょうかねー(笑)。あちこち見たのですが…。私はまだ、いまひとつブログというものがわからないでいます。
Skunjp
2007/10/29 15:25
 Skunjpさん、こんばんは。 
 「流動感と軽やかさ」、そのとおりですね。

 BWV198は、おっしゃるとおり、追悼礼拝のための教会カンタータではなく、亡くなった侯妃をしのび、直接語りかける内容の世俗カンタータです。
 クリスチャンの方からすると確かに違和感のあるややこしい音楽だと思いますが、
 わたしは、時期的なことから考えて、(歌詞はピカンダーではありませんが)また音楽のあまりの深さから考えて、バッハは、ある程度受難曲へのパロディを念頭に置いてこの曲を作曲したのでは、と疑っています。
 かといって、エーバーハルディーネを慕うバッハの思いも決して見せかけなどではなく、結局この曲は、世俗曲、宗教曲の区別などを超えて真実にあふれた音楽なのだ、ということでしょう。
 いずれにしても、マルコが失われてしまった今、この音楽を聴くしかないわけですから。
 リチェルカール盤は、そのことをあらためて教えてくれる、音楽そのものの美を、ただひたすら追究した演奏だと思います。
 以上、まったく独善的な考えなので、こちらにこっそり書かせていただきました。
Nora
2007/10/29 22:23
> モーツァルト

 トップページから記事目次に行き、「クラシック」をクリックすると、バッハ以外のクラシックの記事一覧が出てきます。
 トップページ左側のサイト内検索に、「モーツァルト」を入力してもモーツァルト関連の記事の一覧が出ます。

 でも、みなさんの受け売りばかり書いてるので、やっぱりあまり見ないでください。(笑)
Nora
2007/10/29 22:24
ミルンズの147番を聴きました。これはすごい演奏です。

ミルンズの解釈の革新性は明らかで、たとえば有名なコラールの1回目と2回目のテンポ・表情がガラリと違うのです。1回目はまるでマーチのように生き生きしており、2回目はより落ち着いた広やかな表現になっています。これには非常に驚きました。しかし考えてみると、「この2曲は同じテンポと表情で歌わなければならない」、という決まりはどこにもないわけで、全く目から(耳から?)ウロコでした。

Skunjp
2007/11/01 18:48
(つづき)なるほど歌詞を見ると、ミルンズの解釈が納得できます。1回目コラールの歌詞は、「主を離さない」とか、「守る」、とかいう『能動的』な内容になっており、2回目の歌詞は「主に信頼する」とか「まかせる」といった『受動的』な内容になっています。

というか、147番全体が「能動から受動」という構図の元に成り立っており、すなわち前半が「心と口と行いと生きざまもて」積極的に能動的に主を証しし、良い行いを積むという側面が強調され、後半は、しかしながらその良い行いが自分の力ではできないことを悟って、主の助けと恵みを待ち望むという、まことにこれは「福音そのもの」とでもいうべき内容になっているのです。

…ということを葛の葉さんの掲示板に書きました。
Skunjp
2007/11/01 18:48
 Skunjpさん。ありがとうございます。
 読んでくださってる方、このCDを聴かれる方にとってとても参考になると思います。
 この演奏の最大の特徴は、やはり2種類のコラールの解釈があまりにもちがう、ということだと思いますが、カンタータ全体の流れの中に置いて考えると、その理由が見えてくるわけですね。
 そして、この演奏のすごいところは、やはり、その解釈を単なる理屈だけで終わらせずに、最高の美しさで音楽にしているところだと思います。
 Skunjpさんが書いてくださったのはダイジェストで、完全版は、こちらでご覧になれます。(笑)
 興味のある方はぜひご覧になってください。
(→右URL欄→)
Nora
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2007/11/01 22:29

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