♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 新春SP・かくしてバッハの魂は星の野に還る〜ロ短調ミサ、10年に1度の名演登場【顕現節後第2日曜日】

<<   作成日時 : 2009/01/16 11:01   >>

トラックバック 0 / コメント 10

 今度の日曜日(1月18日)は、顕現節後第2日曜日。

 カンタータは、

 初期のBWV155
 おそらく第2年巻(コラール・カンタータ)のBWV3
 後期のBWV13
 の3曲です。

 過去記事は、こちら
 BWV13等についてと、リヒターの名演について書いてます。



 今年は、コラールカンタータのBWV3を聴いてみました。
 全編、始めから終わりまで、このコラール特有の、やわらかでやさしげなモチーフに飾られた名品です。
 年も明けて、コラールカンタータ、いよいよ驚くべき高みに到達したようです。 



  *    *    *    *    *



 話はがらっと変わって・・・・。



 サンティアゴ・デ・コンポステラ。

 星の野。

 初期ポリフォニーが産声をあげた、すべての西洋芸術音楽のふるさとでもあるこの地に、
 昨年夏、そのポリフォニーが行き着いた究極の音楽、大バッハの白鳥の歌=ロ短調ミサ曲の、これまでに無かったようなすばらしい演奏が、響きわたりました。

 最近その時のCDがリリースされましたので、これを記念して、
 今年の新春スペシャルは、
 バッハのロ短調ミサ曲のこのCDのご紹介、ということにします。



▽ またまたすばらしいジャケット。
  豪華ブックレット仕様。読めないけど。

画像
 
 


 BWV1000をゆうに超えるバッハの全作品の中で、最も重要なのは、
 クラヴィーア練習曲集全4巻、シュープラーコラール集、音楽の捧げものを始めとする、バッハ自身の手によって出版された作品、
 それから、平均律第2巻、17のコラール集(ライプツィヒコラール集)、ミサ曲ロ短調など、
 晩年のバッハが、本来の職務そっちのけで、自身のおびただしい作品の中から最良と信じる部分を取り出し、再構築(再創造)した作品群でしょう。

 特に後者は、単なる過去作品の寄せ集めやパロディではない、偉大なる再創造に基づく人類のかけがえのない財産と言うべき作品群で、わたしは、これらをSDG作品と呼んでいます。

 中でも、ロ短調ミサ曲は、バッハがその生涯の終わりに最後の力を振り絞って取りまとめた、声楽作品のみならず、全創作、いや、それまでの西洋音楽がたどってきた長い長いみちのりの総決算といってよい、特別な作品です。

 したがって、カンタータを聴いていくことは、ロ短調ミサ曲にいたる道を歩んでいくことに他ならず、
 このブログのトップ・ページに、バッハがロ短調ミサ曲の最後に誇らしげに書き記した「SDG」のサインを掲げているのも、そのためです。



 わたしは、基本的に、どんな音楽であれ、演奏を聴き比べて優劣をつけることが苦手です。
 常にその時聴いている演奏がすばらしくて満足してしまう。
 ただ、ロ短調ミサ曲に限っては、上記のように特別な作品ということもあり、
 可能な限り、できるだけ多くの演奏を聴くようにしています。

 この曲に対峙する演奏者の姿勢を反映してか、どの演奏も、必ずすぐれた部分、魅力的な部分があり、あまりおもしろくない演奏というのは、これまで聴いた記憶がありません。
 考えてみれば、もとの音楽そのものが傑出しているのだから、当然のことです。


 これまでも何回か書いてきたように、その中にあって、レオンハルトの演奏は次元が異なります。
 ちょっと聴いただけでは、まったく何でもない、普通の演奏にしか聴こえないかもしれない。
 しかし、この演奏、実は、ありとあらゆる地上の呪縛から解き放たれている。
 ポカーンと、はるか遠くに突き抜けている。
 つまり、「空」(くう)の境地。
 禅問答みたいになってしまいますが、
 勇気がほしい時、悲しくて慰めがほしい時、安らぎたい時、などなど、こちらの場面に応じて、よりふさわしい演奏はいくらでもあるでしょう。
 壮大な演奏、力強い演奏、美しい演奏、静謐な演奏、歴史的名演から、最新のOVPPまで、たくさんのすばらしい演奏がそろっています。
 でも、このレオンハルトの演奏は、こちらがどんな場面にいようと、どんな状況であろうと、必ずわたしたちに答えてくれる。
 わたしたちが真に求めるものを必ず与えてくれる。
 つまり、バッハの心そのものと、わたしたちを結び付けてくれる。


 まあ、このレオンハルト盤は、特殊な例でしょう。この人は、ふつうの人ではありません。
 このレオンハルト盤を別格とすれば、わたしが心から大切にしている演奏、常日頃から親しんでいる演奏は、
 これもくりかえし書いていることで恐縮ですが、やはり、
 ヘンゲルブロック盤
 ということになります。

 モダンだ、ピリオドだ、と喧々囂々としていた20世紀の終わりに、
(今となっては、なつかしい!)
 他ならぬバッハの国、ドイツから、彗星のように登場したヘンゲルブロック。

 古楽とモダン楽器の垣根をいともかんたんに飛び越えてしまった、鮮烈極まりない演奏。

 初めて聴いた時の衝撃は、今も鮮やかに甦ります。



 そして、それから10年あまり、
 この間、圧倒的な名演や、さまざまな個性的な演奏の数々に接してきましたが、
 ついに、このヘンゲルブロック盤に並ぶような手応えのある演奏とめぐりあうことができました。


 ロ短調ミサ曲

      ミンコフスキ、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル他


 この筋金入りのオペラ指揮者が、なぜバッハに、しかもよりによってこの大作にとりくんだのかは、知りません。
 正直、意外なとりあわせでしたが、それは、最高の形に結実したようです。


 この演奏の特徴は、何と言っても、豪華トップ歌手10名が、ソロ、合唱のすべてを担っていること。
 つまり、パロット、カントゥス・ケルン、BCJと進化してきた、OVPPに準じた形。
 まあ、よくあるパターンで、このようなOVPPの場合、対位法の綾が明確になり、バッハの書いた楽譜のすべてが手に取るようにわかって、そのおもしろさは格別なのですが、
 ロ短調ミサのように大合唱が多く含まれる曲では、どうしても迫力に欠けるところがありました。

 ところが、この演奏の場合は、歌手がよほどのつわもの揃いなためか、とにかく、大合唱の部分の迫力がすごい。
 しかも、対位法の細部が実にクリアで鮮烈なのはそのまま。そのことが、音楽の迫力、壮大さを、さらにまた際立ったものにしている。

 サンクトゥスや、最後のドナ・ノビス・パーチェムなど、CDの向こう側で、幾千幾万の人たちが大合唱しているのが聴こえる! 


 そして、さらに特筆すべき点が、もう1つ。

 最近の古楽器の演奏技術の水準の高さには目を見張るものがあります。
 今や、古楽器は、学術的にどうのこうのではなく、モダン楽器とまったく同等レベルの、感動をいかに伝えるか、という表現の選択枝の一つとなって、モダン楽器だ、古楽器だ、と改めて区別する時代ではなくなっていると言えますが、
 古楽器の一番の魅力である即興性を前面に推し出すと、美しいことは美しいのですが、どうしても、音楽がちょっと軽くなってしまうことがあります。

 この演奏の場合も、最高レベルの古楽器演奏が炸裂しているため、実に即興性に満ちて、息を飲むほど美しいのですが、
 どんなに、オブリガートの楽器等が即興性あふれるフレーズを奏でていても、
 必ずその一方で、音楽の骨子、土台となる、声楽なり通奏低音なりは、実に呼吸の大きな、どっしりとしたテンポの演奏を続けていて、決してそれを崩すことがありません。

 軽快なオブリガートに胸弾ませていると、その下に流れる泰然とした声部にはっとする、そういう瞬間が、何度も訪れます。実に立体的な演奏。

 このことによって、キラキラした即興の美と揺るぎ無い安定感が両立して、ピラミッド型の実に見事なバランスの演奏となっているわけです。


 以上のように、この演奏においては、
 対位法の見通しの良さと音楽の迫力、
 即興性と構築性、
 これらの一見相反する要素が奇跡的に両立しています。
 そのことによって、バッハがこの大作に盛り込んだ膨大な諸要素を、余すところ無く表現することに成功している。
 稀に見る名演、と言っていいでしょう。
 

 口で言うのはかんたんですが、実は、これ、たいへんなこと。
 まず、何よりも、この演奏に耳を傾け、体験してみてください。

 まあ、ややこしいことは抜きにしても、実にカラフルで楽しい。

 ミンコフスキの舞台人としての経験が、このある意味演奏されつくしてきた大作から、さらに新しい魅力を引き出すことにつながった、ということなのでしょう。



 さて、この演奏、冒頭でもちらっと触れましたが、昨年のサンティアゴ・デ・コンポステラの音楽祭において、同じメンバーが圧倒的な名演を聴かせた際に、それと並行して録音された、とのこと。

 サンティアゴ・デ・コンポステラ(星の野)は、これまで「バッハ源流の旅」シリーズで書いてきたように、西洋ポリフォニー音楽の重要なふるさとのひとつ。
 キリスト教の重要な巡礼地であるとともに、音楽の聖地でもあります。

 このポリフォニーの源流の地で、その流れがはるかな年月を経た後にたどりついた大海、バッハのロ短調ミサ曲の、このようにすばらしい演奏が響き渡った。
 このこと自体、わたしのような古楽好きにとっては、何よりも感動的で、モニュメンタルなできごと。


 サンティアゴ・デ・コンポステラ。星の野。

 考えてみれば、大バッハがその生涯をかけた最後の大作を演奏する舞台として、これほどにふさわしい場所があるでしょうか。

 こうして、すべてのものは、始まりに還っていくのです。
 


 このミンコフスキ盤、
 ヘンゲルブロック盤とともに、常に座右に置いて親しむ演奏になりそうです。



 ところで、ドイツのヘンゲルブロック盤、フランスのミンコフスキ盤、
 とくれば、そろそろ、イタリアやスペインといったラテン系のからっとした名演もほしいところ。

 アレッサンドリーニのロ短調ミサ曲、もう10年以上、待ち続けているんですけど・・・・。



 最後に。
 ロ短調ミサ曲については、可能な限り、あらゆる演奏を聴きたい、と思っています。
 もし、これを読んでくださった方の中で、これだけははずせない、と言う演奏がありましたら、教えてくださるとうれしいです。



  ☆    ☆    ☆



 冒頭に書いたように、カンタータの旅は、ロ短調ミサにいたる旅でもあります。
 したがって、このブログにも、ロ短調ミサ曲に関する記事がたくさん埋もれています、

 新年早々、ロ短調ミサ曲のすばらしいCDを紹介することができて、いい機会なので、
 主なものだけをここに集めておくことにします。



 <主なロ短調ミサに係わる記事>


1、ロ短調ミサ曲の終曲がグロリア第4曲のパロディであることの理由から、
  ロ短調ミサ曲の本質を考察した記事。

      S・D・G!〜ロ短調ミサ曲の終曲が、なぜパロディのパロディなのか


2、上記の記事の関連で、グロリア第4曲と終曲の演奏時間を比較し、
  ロ短調ミサ曲の名演をかんたんにご紹介した記事。

      おまけVol.2 ロ短調ミサ曲・第7曲と終曲の演奏時間


3、ロ短調ミサ曲の鑑賞ポイントをこっそりと紹介した記事。

      おまけVol.3 ロ短調ミサ曲・鑑賞のポイント


4、ロ短調ミサ曲の核であるクレドの、そのまた核となる3つの楽章についての記事。

      バッハの最高のクリスマス音楽は・・・・


 * その他のロ短調ミサ曲がらみの記事

        風立ちぬ
        コラール・カンタータについて その2
        カンタータの山の宝探し・その3
        バッハの源流への旅・その1〜初期フランドル楽派        
        バッハの源流への旅・その2〜ミサ「ロム・アルメ」
        バッハの源流への旅・その3〜デュファイ「アヴェ・レジナ・チェロールム」
        クリスマスとバッハその1
        バッハの最高のクリスマス音楽は・・・・
        我らがトマスカントルの暴走・対位法の彼方にあるもの
        対位法とバッハ・その1?
        ちょっと、ウンチクのページ @バッハと調性(ロ短調)
        バッハの源流への旅・その7〜聖週間・幻のエレミヤ哀歌
        マルコ受難曲〜哀悼頌歌〜そして、幻の、真・ルカ受難曲。
        受難曲とカンタータ
        NEC古楽レクチャー 「ヨハネ受難曲」・作品と資料について(小林義武先生)
        S・D・G!〜ロ短調ミサ曲の終曲が、なぜパロディのパロディなのか
        おまけVol.2 ロ短調ミサ曲・第7曲と終曲の演奏時間
        おまけVol.3 ロ短調ミサ曲・鑑賞のポイント
        バッハの源流への旅・その9〜惑星の音階、天体の音楽
        「小」ミサ聴き比べ
        ミサ曲・かけがえのないアルバム、原曲集中のミステリー
        (参考資料) ルター派ミサ曲(小ミサ曲)について〜原曲カンタータとのパロディ対照一覧
        バッハとともに生き続けるペルゴレージ〜スターバト・マーテル
        ルネッサンス&バロック音楽倉庫(演奏の部屋)
        昇天節〜ひび割れた名品、再び・ロ短調ミサと薬師寺大伽藍(BWV37、128)


 その他にも、ちょこちょこ書いている気がするので、
 基本的には、バッハ記事目次のロ短調ミサの項目から、または、トップページブログ内検索に「ロ短調ミサ」を入力し、記事を選択してください。



そのほかの「記事目次」

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
Noraさん、今回もためになる記事をありがとうございます。

SDGをもじって言えば、SBG(ただバッハのみを考えて)の演奏が最上なのかもしれません。これは聴く側にも当てはまります。いろんな時に気分に合わせて音楽を聴きますが、JSBの音楽は anytime OK という感じです。

帰ったらロ短調を聴きたくなりました。
かげっち
2009/01/16 12:35
こんばんは。
大規模系ではリヒター、ジュリーニ、チェリビダッケ、ピリオド系ではブリュッヘン、パロット、BCJで、もうロ短調は“しゃぶりつくした”気になっておりました。
ヘンゲルブロックは例のハルモニアムディボックスに入っているものですよね。今晩でも、きちんと聴きなおします。
ミンコフスキ、そしてレオンハルトですか・・。ロ短調コレクションがまた増えてしまう予感。
garjyu
2009/01/16 21:17
Noraさん、こんばんは!

ヘンゲルブロック盤は、とってもユニークですね。ただ、私はどうも心を打たれないのです。表現力が過剰なのかなぁ。
パロット盤は少人数なので音が痩せててイヤです。クイケン盤もいまひとつ。ピリオドでは覇気に溢れるブリュッヘン盤が好きでしょうか。
結局、私の好みに一番合うのはビラーのトマナーコーア盤です。バッハ没後250周年記念コンサートライブであることは脇へ置いても、素朴な少年合唱が心にとても響きます。
ミンコフスキは一度聴いてみたいですね。
ハルくん
URL
2009/01/17 00:27
Noraさん、おじゃまいたします。
むかしの話ですが、「ミサ曲ねえ、いかにも宗教的でハードル高いな」などと(おろかにも)考えていました。80年代にリフキン盤が出たとき、各パートひとりの演奏、ということで賛否両論の話題になりましたが、これを聴いてみたところ目がさめるような気がしました。各パートひとりの合唱も迫力あり、旋律のラインがよくわかって、すばらしいと思いました。OVPPの草分けということになりますか。
さきほど録音年を確認したら1981年の年末から1982年のはじめにかけてのものでした。もう27年も前のことで、ソリストが合唱も受け持って大変だったでしょうが、リフキンをはじめみんな若かったのですね。
その後、リリング盤なども聴きましたが、わたしには「ロ短調」といえばリフキンということになります。

この録音で第2ソプラノを担当したのがジュリアン・ベアード。声の感じが気に入って、その後彼女のCDを見つけ次第買っていましたが、それによってヘンデルのカンタータに行き当たったのです。これは余談ですが。
koh
2009/01/17 16:59
 かげっちさん、こちらこそ、いつもありがとうございます。
 バッハの場合、演奏家の方が全身全霊を込めて演奏する場合が多いせいか、どんな演奏でも必ず良いところがあるように思います。もっとも、完璧な演奏というのも、なかなか難しいですが。

> JSBの音楽は anytime OK という感じです

 ほんとうにそうですね。ロ短調ミサ曲などは、とんでもない大作ですが、常日頃、気安く親しんでもいいような気がする。
 マタイの場合は、そうはいきませんけど。
Nora
2009/01/18 01:24
 garjyuさん、こんばんは。
 さすがgarjyuさん、錚々たる名演が並んでいて、このラインナップを見る限り、ほとんどしゃぶりつくした、と言っていいんじゃないかと思いますが。(笑)
 他の演奏を強いてあげると、大規模系ではヨッフムがなかなかすっごいです。
 ピリオド系では、北欧のお好きな?garjyuさんには、エリック・エリクソンの澄み切った演奏なんかもいいんじゃないかと。
 レオンハルトも含めた他の演奏はともかく、ミンコフスキはいつか聴いていただいて、ぜひgarjyuさんの感想もお聞かせいただけたら、と思っています。

 ちなみに、わたしはバロック・ボックスというのを買ってしまったんですが、そこにも、ヘンゲルブロックのロ短調がはいってました。
 ということは、今回の大特価ボックスブームで、この録音がだいぶ普及したわけで、わたしとしてはうれしい限りです。
Nora
2009/01/18 02:49
 ハルくんさん、こんばんは。
 さっそくお好きな演奏をあげていただいて、ありがとうございます。
 トマスカントルの演奏にまったく触れていないのは、片手落ちでした。
 ビラーさんは熱意あふれる方のようで、演奏活動もかなり幅広く、充実してきているようですね。
 トマスカントルの演奏は、CDやDVDで聴く、というよりは、いつか実際にトーマス教会に行って、この目で見て、この耳で聴く、というのが、わたしの生涯の夢となっています。
Nora
2009/01/18 02:50
 kohさん、こんばんは。
 OVPP、わたしはパロットから入ったのですが、最初はほんとにびっくりでしたね。当時は賛否両論というより、ちょっと特殊な演奏としてとらえる意見の方が多かったような気がします。
 それが、今は、感動を表現する一手段として、完全に定着してしまった。
 これは、ひとえに、バッハならではの音楽の性質によるもので、
(他の作曲家の場合、これほどOVPPが普及してないですね)
 それを早い時期に看破し、実行したリフキンさんの業績は、計り知れないと思います。

 ところで、例のヘンデルの映画、新宿での上映は終わってしまいましたが、今度はしばらくイクスピアリでやるよです。何とか時間をみつけて観たいと思っています。
 それで、観る前に、少しは予習しなくちゃと思い、評判のよいミンコフスキ盤を買いにいったのですが、気がついたら、なぜかロ短調を買っていました。
 まったく、何してるんだか。
Nora
2009/01/18 02:53
こんばんは。
>大規模系ではヨッフムがなかなかすっごいです。
ヨッフムはヨハネも、クリスマス・オラトリオも録音残しているのですよね。実はクリスマス・オラトリオは抜粋で聴いてお気にいりなりました。この2曲を演奏するというのは、普通の指揮者ではないですな。バッハ指揮者の一人として認知して良いと思って、実はずっと気にはなっていたのですよね。
また、気になる演奏をご紹介いただき、ありがたいの半分・・少し経済状況が厳しいなあという気持ちが半分でございます。
garjyu
2009/01/19 23:30
 garjyuさん、こんばんは。

> バッハ指揮者の一人として認知して良い

 わたしも賛成です。
 ロ短調にいたっては、晩年のスタジオ録音(EMI)と57年のミュンヘンのライブ録音(PHIRIPS)と、2種類もあります。
 前者ももちろんりっぱな演奏ですが、後者の気合の入り方は尋常でなく、キリエの出だしからして、いったい何事が始まったのか、という感じです。
 リヒターの日本ライブ、モスクワライブと並ぶ、白熱系凄演だと思います。
 いずれにしても、一般に大指揮者と言われている人のバッハは、なかなか見逃せないですね。
 ちなみに、今手元に残っているのはこの57年盤ですが、余白に収録されたクルト・レーデルの小ミサ曲(BWV233)も、のどかでやさしい良い演奏です。

 などと、また書いてしまいましたが、いつか機会があったら、くらいの参考程度になさってください。
 激安CDが続々登場して、経済的にとてもありがたい気もしますが、結局たくさん買ってしまって、CD会社の術中にはまっているような気も・・・・。
Nora
2009/01/20 23:14

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
新春SP・かくしてバッハの魂は星の野に還る〜ロ短調ミサ、10年に1度の名演登場【顕現節後第2日曜日】 ♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる