♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS 桜・さくら・サクラPart 2〜江戸絵画でバーチャルお花見、BGMはBWV67【復活節後第1日曜日】

<<   作成日時 : 2010/04/09 12:14   >>

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 復活節周辺のカンタータ、今年は、復活節後第1日曜日用の第1年巻の名作、BWV67をあらためて聴きました。
 リリング全集盤。


 冒頭大合唱、
 時間的にはそれほど長くないですが、カンタータの冒頭合唱の中でも、特に大規模なものの一つです。

 はじめに管弦楽が総奏する、復活節周辺の春のカンタータ特有の、明るく輝かしいけれど、どこか心にしみわたるような滋味、哀愁を併せ持ったリトルネッロ風テーマ、
 「覚えよ!」と繰り返す、力強い合唱テーマ、
 それに、生き生きと、しかしやさしく寄り添う、「神の子羊」に基づく対位テーマ。

 これら3つのテーマが、見事な対位法的展開を繰広げて、光あふれる春の世界が、雄大に湧き上がってゆきます。

 この後、

 これまた実に春らしいテノールアリア、(第2曲)

 レチタティーヴォ+中世風ドーリア調コラールが続き、(第3、4曲)

 そして、第5曲、合唱付バスアリア。

 湧き立ち、ふくれあがり、はじけるような器楽のパッセージ+合唱と、安らぎと力に満ちた、バス(キリスト)による「平安あれ」の歌が、交互にくりかえされ、
 やがてすべては、「平安あれ」の歌に収斂し、
 まるであわただしく駆けめぐるようだった器楽群も、ゆるやかなまどろみのリズムを刻み、その歌に寄り添う。
(これは、後に、小ミサ曲にも転用される名アリア)

 おしまいに、今度は明るくまばゆいイ長調のコラールが斉唱され、曲を閉じます。


 リリングの演奏はものすごく丁寧で美しい。特に合唱。

 器楽群も、ストリングスはのびやかで透きとおるよう。
 管楽器群では、ホルン(高音ホルン)とオーボエダモーレが中心ですが、補佐的に使われているフルートが実に効果的で、音楽全体がうららかな微光に包まれているかのように聴こえる。


 実はバッハ、ここにきて初めて、教会カンタータにフルートを使いました。
 もちろん、フルート奏者の加入等物理的要因もあったのでしょうけど、
 フルートと言えば、コラールカンタータ年巻にとって無くてはならない主要楽器、
 まだまだ、控えめではありますが、コラール・カンタータ年巻に向けて、いよいよ本気になってきた、ということか。



  *    *    *    *    *    *

 

 さて、このカンタータの世界そのもののような、春爛漫の今日この頃、
 前回の「博物館でお花見」にちなみ、わたしも、お気に入りの江戸絵画から、桜の絵を選んでみました。

 江戸絵画の巨人たちの筆で、春の気分を味わってください。



 * 大きな絵がはりつけてありますので、絵が見にくくなっています。
   クリックの上、さらに拡大してご覧ください。
   細部までお楽しみいただけます。

   
 * 一部、東博「博物館でお花見」に出展されている作品も含みます。
   (*「博物館でお花見」と書かれた作品)



 春信の儚い夢幻の桜


 左、「女三の宮と猫」。小さな生き物は、どうやらネコのようです。
 右、「源氏窓に若い男女」。
 
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 桜と管弦


 鍬形寫ヨ 「桜花遊宴図」

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 菱川師宣 「江戸風俗図絵」(部分)

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 作者?「桜花弾弦図」(部分) 

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 揚州周延 「欧州管弦合奏の図」(部分)

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 肉筆画



 一蝶


 英一蝶 「凧揚げ図」。
 お得意のやっこ凧と崖の桜の絵。

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 伝一蝶 「風流十二カ月絵巻」より、「良家の花見」
 かつて一蝶画とされていたが、確証は無いとのこと。

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 広重


 広重の版画は、さすがに見慣れてしまいましたが、肉筆画は、思わずはっとするほどの格調の高さ。

 左、「東都真乳山図」(*「博物館でお花見」
 右、「東都墨田堤」

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 のどかな蕪村


 「四季山水図」〜春

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 わたしが最も好きな桜の絵


 北斎

 「行楽帰り図」

 春の夕べ、花見帰りの二人の侍。
 歩きながらも、まだ鼓を打ち、扇子を回して、まだまだ楽しそう。
 遠くに見える桜の木から、よたよたと続く二人の足跡には、点々と花びらが・・・・。

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 番外・日の本一の桜の絵


 早逝の天才、長谷川久蔵(等伯の長男)の遺作、「桜図」
 あの等伯の「楓図」と同じ部屋を飾る障壁画で、「楓図」と並べても、まったく遜色が無いばかりか、
 輝かしい生命力ではむしろ圧倒しているように感じた。

 戦国桃山の巨人、等伯は、自身も、生涯にわたって狩野派と戦い続けたが、
 その画業を継ぐ、かけがえの無い跡継ぎを失った悲しみは、いかばかりだったろう。
 久蔵の死によって、等伯は、孤高の絵師となってしまった。

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 ちょっと、一休み。


 喜多川藤麻呂 「大原女花見図」

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 国芳の総天然色カラーの桜


 歌舞伎絵

 「京鹿子娘道成寺」より。

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 「東山桜荘子」より。

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 国芳の数少ない肉筆画

 「夜桜を見る二美人」

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 国芳の肖像

 亡くなった後、弟子の大蘇芳年が描いたもの。
 着物の柄は、国芳の代表作のコラージュになっている。
 何よりもネコが大好きだった国吉のために、膝元には、まるまって国芳に寄り添うネコを描いてあげている。
 こんなにやさしい肖像を、わたしは知らない。

 国芳というと、その破天荒な画風やどぎつい色彩感から、蕭白や若冲に連なるような、かなりエキセントリックなイメージがあるが、ここに見る国芳自身も、すごくやさしい佇まい。

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 と、いうわけで、ネコで始まり、ネコで終わりました。



 桜をあしらった、歌舞伎の衣装 (*「博物館でお花見」)

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 桜の器 (*「博物館でお花見」)

 京焼きの鉢ととっくり。

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 特集陳列 博物図譜 (〜4月25日) (*「博物館でお花見」)

 江戸時代の興味深い動植物の図譜を集めた展示も、桜をフィーチャリング。

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 さくら、あれこれ。


 春のおそばお茶
 

 左は、ひびき庵、今の季節恒例の、桜そば。
 右は、お気に入りのお茶。紅茶花伝、季節限定デザートシリーズ「薫る桜」。

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