♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS ベルグルンドさんを偲んで〜最近聴いたCD・お久しぶりのシベリウス特集

<<   作成日時 : 2012/04/05 12:37   >>

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 本格的な春の訪れ、復活節の前に、何とか間に合いました。

 久しぶりのシベリウス単独の特集。



 シベリウス



 まずは、1月に亡くなられた、パーヴォ・ベルグルンドさんのご冥福をお祈りしたいと思います。

 ベルグルンドさんは、誰よりも愛情をこめて、丁寧にシベリウスの音楽を奏で続けた方でした。
 特に、ヘルシンキ・フィルとの2回目の全集録音は、当時このように繊細な美しさに満ちたシベリウスの演奏はあまり聴いたことがなく、衝撃的で、特に後期交響曲の魅力は、これらの演奏から教えてもらったような気がします。
 また、シベリウス以外でも、そのある種精密な演奏によって、その音楽の新しい魅力に気付かせてもらったことも少なくありませんでした。

 現在、その後を継ぐかのように、魅力あふれるシベリウスを演奏する大勢の音楽家たちが育ち、国際的な活躍を続けており、まさにシベリウスも百花繚乱の時代。
 どんどん斬新な新しいシベリウス演奏が誕生しています。
 ベルグルンドさんは、その道を切り開いてくださった方の一人でした。
 心から感謝したいと思います。



 今日も、最近聴いた、すぐれたシベリウス演奏を何点か。ベルグルンドさんをしのんで。



 交響曲第2番、5番 ヴァンスカ指揮、ミネソタO(最新盤)


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 キラ星のごとく、多彩な活躍をするたくさんの北欧出身の指揮者の中で、ベルグルンドさんの正統的な後継者と言えば、まずこの人があげられる。
 十八番とも言える5番が、珍しい初稿も含めた超名盤だった旧盤を、さらに上回るような、正に、スタンダード登場!というべき名演なのは当然として、
 ここでは、カップリングの第2番について特筆しておきたい。
 実は、この2番に、第5番と同じくらいの感銘を受けた。
 ここには、すでに、あのシベリウスの森のざわざわとした森羅万象のざわめき、ささやきが、はっきりと聴き取れる。
 誰が言い出したかは知らないが、2番は、まだシベリウスの個性が確立する前の作品で、後期作品と比べると完成度では一歩劣る、というようなことが、これまで当然のことのように言われ続けてきて、実際わたしもそう思っていたこともあったが、
 もしかしたら、これはとんでもない思い込みで、この2番、人気があってよく演奏されるのも当然の、たいへんな傑作なのではないか、
 と、思えてくるような、とんでもないない名演奏だと思う。
 とにかく、前記したような、シベリウスの音楽を聴く上での一番の魅力とも言える、「森羅万象の音」がただごとではない。
 初めて聴くような響きが続出。これは、こんな音楽だったのか、と目からウロコが落ち、シベリウスを聴く喜びに全身を包まれること、必定。

 ミネソタは、アメリカでもカナダ国境に近く、ミネソタ管弦楽団も、他のアメリカのオケとは多少毛色が異なる気がする。
 このオケは、オーマンディ、ミトロプーロス、ドラティ、スクロヴァチェフスキ、マリナーなどなど、ちょっとわたしの好きなタイプの指揮者たちが代々シェフをつとめてきた上に、
 現在、ヴァンスカさんのもとで、驚くほど精緻なアンサンブルを獲得しつつある。
 そのアンサンブルがシベリウスにぴったりなことは言うまでもなく、さらには、やはり、アメリカのオケならではのここぞという時の迫力も兼ね備えていて、それが究極とも言えるシベリウスにつながっている。


 5番のこともちょっと書いておかねば。

 5番に関しては、わたしは、ヤルヴィお父さん、ヴァンスカさん、セーゲルスタムさんなどの実演を聴いてきましたが、やはりそれらの生演奏の感動が圧倒的なものとして心に刻み込まれている。
 もちろん、それぞれすばらしいCDがあり、中でも、なぜかそれほど話題にならなかったが、ヤルヴィさんのグラモフォンの新全集に含まれる演奏は、その実演にも迫るようなたいへんな完成度を誇る演奏だったと思う。
 ヴァンスカさんのCDは、これまで初版、通常版、両方あり、どちらもすばらしく精度の高い演奏ではあるものの、こちらの方は、やはりどうしても、実演の感動と同じ、というわけにはいかなかったのだが、
 今回のCDは、ヤルヴィさんの場合と同じく、限りなく実演の感動に迫るものと言っていいような気がする。

 実演で聴いたのは、ラハティSO、今回のCDは上記のとおり、ミネソタOで、全く異なるタイプの演奏ではあるのですが。
 これで、今後、全集ということになると、これまでにないようなおもしろいものになるのではないだろうか。



 交響曲第6番、7番、フィンランディア ピエタリ・インキネン指揮、ニュージーランドSO


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 南半球のオケというのは盲点だった!
 南半球とは言え、ニュージーランドは、あの北欧神話テイストの色濃いロード・オブ・ザ・リンングのロケ地にもなったところ。

 南半球の雄大なオーロラ!
 しかし、ここで聴くオーロラは、七色にきらめき、ゆらゆらとゆらめき、吹きぬける風に押し流される雲のように疾走し、すぐに消え去ってしまう。

 少し前にご紹介した、わたしの愛聴盤、サカリ指揮、アイスランドSOの全集もNAXOSだったが、NAXOSのシベリウス、なかなかあなどれない。



 ところで、以前も一部ご紹介したが、シベリウスでは、他にはアシュケナージが、親しみやすく、実に真摯なすばらしい演奏を録音しているのが印象的。

 前回の記事でご紹介したプロムシュテットさんも、唯一無二の完成されたブルックナーを聴かせてくれるし、我がN響ゆかりの指揮者のみなさんが、このような境地に達して、すばらしいシベリウスやブルックナーを聴かせてくれるというのは、何と幸せなことだろうと思う。



 ベルグルンドさんの思い出に購入した1枚。


 イダ・ヘンデルさんとの、シベリウス ヴァイオリン協奏曲。(ボーンマスSO)


 
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 ベルグルントさんの記念すべき最初の全集と、ほとんど同時期に吹きこまれた名盤中の名盤。

 これ以前には、このように繊細な美しさを持ったシベリウスのVn協奏曲の演奏は、あまり無かったような気がする。
 イダ・ヘンデルさんの清冽な演奏によるところも大きい。
 カップリングのセレナードやユモレスクも美しい。



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