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zoom RSS 四天王寺聖霊会とディランライブ、めくるめく春の一日の記録〜常に海を近くに感じた春の関西旅行1

<<   作成日時 : 2014/05/02 11:36   >>

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 わたしにとっては、何年に一度、いや、何十年に一度あるかないか、というビックイベントが、同じ日に重なった。
 舞台は、大阪。
 毎年行われている聖霊会はともかく、ディランのライブにいたっては、何十年に一度どころか、一生に一度あるかないかのことだったかもしれない。


 この二つのイベントが、今回の関西旅行の一番の目的。
 ディランのライブ、ぐずぐずしているうちに、東京のZepp DiverCityのチケットを取り損ね、やっとゲットできたのが大阪公演。日にちをよくよく見ると、一年に一度の四天王寺聖霊会の日。
 これも何かのめぐり合わせ、両方観てやろう、ということになった。
 この二つ、ジャンルも性格もまったく異なることながら、今わたしの心の中では一つに結びついて、その深いところに刻み込まれている。どちらも、わたしにとっては異空間である大阪での体験だったということが、それぞれの感動をより強いものにしているのかもしれない。
 従って、両者を一緒の記事で。とりあえずかんたんなメモ&写真だけ。
 どちらもあらためて、じっくりと詳細記事を書くつもりです。



 4月22日(火)



 昼食は、行きの新幹線内で駅弁。

 なんばのホテルに荷物を置き、地下鉄でまっすぐ四天王寺へ。



 四天王寺聖霊会


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 5年ぶりに訪れた四天王寺聖霊会。

 5年前は、本格的な初めての舞楽鑑賞。(前回の記事、その1その2その3
 何もかもが新鮮、感動的でそのすべてが強烈に心に焼きついたのだが、5年たち、その間それなりにさまざまな舞楽を観てきて、その上で接した聖霊会。
 改めて、唯一無二、最高峰の舞楽の祭典であることを痛感した。

 踊り、音楽はもちろん、装束も含めた舞人・楽人たちの佇まいまで、そのすべてが気持ちよく突き抜けていて、キレがあり、爽快。つまり、スカッとさわやか。
 舞そのものは、様式や形にそれほどこだわりすぎることなく、ダイナミックで若々しい躍動感に貫かれ、第一級のエンターティンメント性にあふれている。  
 それが、折しも新緑の萌えあがる、風薫り水きらめく野外、しかも、他でもない日本最古の古代寺院の一つの境内で、次々と果てしも無く繰り広げられる、しかも、すべてが、聖徳太子という日本人にとってかけがえのない存在に向けて、ただひたすらひたむきに捧げられるすごさ!

 この後のスケジュールの関係上、また今回も、かがり火が焚かれる直前までしか観ることができなかった。次は、絶対に夕方観るぞ。 


 石舞台

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 とりあえずそれぞれの主な楽曲等について、写真を1枚づつ。

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 上の最後の写真は、太平楽
 一時間近くかかる大曲。長大な法会部分の最後を締めくくる重要な曲でもある。

 その装束からもわかるように、この舞は勇壮極まりないあからさまな戦いの舞だが、実は胡籙の中の矢は、通常とはさかさまに矢尻を上に入れられており、これでは相手を傷つけることができない。
 つまりこれは明確な不戦の意思表示で、この舞は何よりも平和を祈念するものなのだ。
 正に、血みどろの戦いの果てに真の平和を希求した太子の心(これは藤原清衡や徳川家康にも連なる精神)をそのまま体現するかのような舞と言える。

 戦いの凄惨さは、実際にそれを経験しないと得てして忘れてしまいがちになる。
 それではあまりにも想像力が無さすぎるけれど、このような舞や歴史を通じて、深く考える機会を持つことはとても大切なことだと思う。
 舞や音楽そのものが例えようも無く壮麗であるばかりでなく、このような深い意味をも有する伝統芸能が、ごくごく身近に存在しているということが、たまらなくうれしい。
 
 曲のクライマックス、急の部分で、舞人たちがいっせいに剣を抜くのを合図に篝火がともされるのだが、今回はその寸前までしか観ることができなかった。
 その後は、さらに陪臚が舞われ、還御(法会の終了)となる。

 次は、絶対に夕方観るぞ! 


 個々の演目の詳細レポート、感想については、たくさんの写真付で奥の院に記事を書きます。


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 楽人たち

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 四天王寺大伽藍の壁画&仏像


 今回、四天王寺を再訪したのは、前回あまり時間をかけて観ることができなかった、大伽藍の壁画をたっぷり鑑賞するためでもあった。

 特に、東京の展覧会ですっかり心奪われた郷倉千靱による、大講堂「仏教東漸図」。三蔵法師の旅の様子が描かれている。(ラストシーンは、はるばる太子のもとにまで仏教が伝来するところ)
 東京で観た通常の作品に横溢していた強烈な個性は抑えられてはいるものの、そのさわやかで清々しいタッチはそのまま、大講堂の巨大な仏像群をやさしく包み込んでいる。
 中でも、とんでもなく長い大講堂の正面の壁全体に渡って描かれた、砂漠を行く三蔵法師一行の一枚続きの大壁画が圧巻!仏像にさえぎられて、全体をいっぺんに観ることはできないのだが、仏像のすぐ後ろ、壁のすぐ前を移動しながら眺めていって、それが一枚の壮大な絵であることがわかった時には、鳥肌がたった。

 金堂中村岳稜「仏伝図」も、ファンタジーあふれる洗練されたタッチが夢のように美しい。
 出家踰城の場面、白馬カンタカにうちまたがり疾走するシャカに、ぴったりと寄り添う影は梵天。カンタカの足を支えるようにしている手の影は、四天王のもの。
 計り知れない困難に立ち向かってゆこうとしている厳しいシーンを描いたものだが、その画面は慈しみに満ちている。
 それにしても、一人の人間のこの行動が、その後、どれだけ多くの人間の魂を救うことにつながってゆくことか。


 なお、これらの壁画が囲む仏像は、講堂、金堂どちらも飛びぬけてすばらしく、必見。これは以前書いたとおり
 何だ、新しい仏像か、などと言わずに絶対に観るべき。
 この5年の間に、ぐっと色も落ち着いてきて、さらに風格が増してきた。
 講堂の諸仏のスケールの雄大さ、壮麗さは、他ではあまり見られないものだし、金堂にいたっては、ほんとうに太子の存在を感じる。
 今後、10年、100年単位の時が経過すると、とんでもないことになるような気がする。

 もう一つの重要な伽藍、五重塔の山下摩起の壁画(内部の仏画含む)のすばらしさは、以前記事に書いた
 今回、てっぺんまで登りました。それが、思わぬ体力の消耗を招いてしまった?


 壮麗!一直線に並ぶ独特の四天王寺大伽藍(以前の詳細記事)。

 浅草寺のスカイツリー、増上寺の東京タワーみたいに、新たな伽藍、あべのハルカスの姿が。

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 法隆寺夢殿に絵殿があるように、四天王寺の聖霊院(太子殿)にも絵堂がある。

 ここにも杉本健吉による「聖徳太子絵伝」があり、特別公開中だった。
 「和」の散華をいただいた。
 これまでさまざまな太子絵伝を観てきたが、これもロマンあふれ、繊細な美しさに貫かれた大作。あまりにもたくさんの事蹟がびっしりと画きこまれており、細かすぎて詳細にいたるまであまり見られなかったのが残念。

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 絵堂から見る、奥殿、四天王寺伽藍。

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▽ 太子は、こんなところでも大活躍。太子の精神は隅々にまで及んでいるのだ。 

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 おやつ

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 「あべちか」のうどん屋で早めの夕食をすませ、

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 急いでなんば方面に戻り、ライブ会場へ移動。



  ボブ・ディラン Zepp ジャパン・ツアー 大阪公演2日目

  @ Zepp Namba


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 ディランのライブに対する気持ちについては、この前の記事に書いた通り

 ひとかたならぬ思いで実際のライブにのぞんだが、想像をはるかに上回る体験となった。
 一部曲の入れ替え等はあったが、基本的には、この前の記事通りの構成。それだけで、大感動。
 あまりのインパクトに、今はまだ詳しい感想などはとても書けそうにないが、とりあえずここでは、はっきりとわかったことだけ。

 この人の声は、これまでに聴いたあらゆる声の中で、最もすごい声だということ。
 他に良い言葉があればいいのだが、これはもう「すごい」としか言いようがない。しかもその表現力はまったく衰えが見られないどころかますます冴えわたり、(特に最近では)まったくCDには収まりきれていないことを思い知った。

 この人は決して、何かを訴えたり、何か作品をつくりあげたりしたいのではなく、ただただ、仲間たちと、(ピアノやハーモニカも含めての)セッションを繰り広げるのが、純粋に「音楽」をするのが楽しくてしかたなくって、わざわざこんな東の果ての国にまでやってきて、毎日のようにライブをやっているのだ、ということ。

 この人は、やはり、フォークでもブルースでもなく、ロックが最高。
 そして、ディラン自身も、ロックをとても大切にしてくれているのだということ。

 この人は、もはや生きる伝説、歴史的人物と誰もが認めるようなとてつもなく大きな存在でありながら、その行動や身のこなしには、ちょっと、というか、かなりぎこちなく、かっこ悪いところが見受けられる、しかし、それがとってもかっこいい、ということ。


 Zepp Namba OSAKA ビル

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 ライブ会場近くの木津卸売市場。ここで食事をとってもよかったな。

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 夜食を調達。

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 ホテルまで、徒歩で帰る。
 
 前に夜なんばを訪れた時、入ったうどん屋が、ホテルのすぐそばだった。

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 めくるめくようなディープ&ヘビーな体験の連続に、ホテルに帰るなり、夜食を食べ、倒れるように寝ました。




 
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