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zoom RSS 海の美術館、海の社、そして新緑の円覚寺。原田直次郎展を観に葉山・鎌倉へ〜初夏に観る日本近代絵画その3

<<   作成日時 : 2016/05/26 12:19   >>

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 「初夏に観る日本近代絵画」シリーズ、最後は、さわやかな海の美術館です。


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 近年ではめずらしい、暑くも寒くも無いよく晴れたさわやかな五月の一日。


 昼頃の直通列車で逗子へ。
 鎌倉を過ぎると、車内にはほとんど誰もいなくなる。車窓いっぱいに広がる名越切通しあたりの緑がまぶしい。

 右、明るい船のようなデザインの駅舎。

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 バスの車窓から。

 海にあからさまにあやしい鳥居が。

 海の中央あたり。その左に灯台、さらに江の島。

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 神奈川県立近代美術館・葉山館


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 観たのは、これ。

 原田直次郎展

 龍騎観音でおなじみの洋画家、原田直次郎ですが、この人の純粋な洋画にはあまり注目したことがありませんでした。

 せっかくの機会なので、初夏の小旅行のつもりで行ってきました。


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 明治初期の西洋画のパイオニアの一人。
 西洋画パイオニアと言えば、以前観た五姓田もすごかったが、この人もすごい。

 五姓田とは微妙に時代や師事した先生が異なるせいだと思うが、さらに本格タッチ。
 牧師の絵などは、西洋人の大家の作品と言われても納得してしまうだろう。

 しかし、そのような洋画の技術を自分のものにして帰国した時には、画壇の中心には岡倉天心がいて、肖像画を画くか、風景画を描いて明治の貴重なリアル風景を後世に伝えてくれるくらいしか実際に活躍できなかったというのは、他の早すぎた天才洋画家たちと同じ。

 明治維新時の廃仏毀釈で多くの貴重な日本古来の文化財を破壊したばかりなのに、今度は日本文化ばかりをありがたがる、まったくあきれてしまう。


 この美術館から見る海の風景(この下の写真参照)を思わせるような絵もあった。

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 常設展には、五姓田も由一も黒田清輝も、みんな出ていた。


 実に気持ちの良い、文字通り「海の美術館」。

 長く親しまれてきた鎌倉館が閉館してしまった今、こちらに来る機会も増えることだろう。


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 庭


 海側のテラス

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 レストラン

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 レストランを振りかえる。

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 隣接する葉山しおさい公園


 美術館の南側の小さな出口が、そのまましおさい公園の入り口に向き合っている。

 ここは、もと旧井上毅別邸、岩倉具定別邸だったところ。

 その後、宮内庁が葉山御用邸附属邸として買い取り、三笠宮邸として利用されたが、後に公園となった。
 大正天皇がこの地で崩御したことでも知られる。


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 葉山しおさい博物館

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 帰り、行きに見た鳥居を確かめたくて、途中下車。


 森戸大明神


 昨年訪れた松島・五大堂を思わせる「海の神社」。
 ここは頼朝ゆかりの神社でもあるので、同じく昨年書いた「鎌倉に頼朝自身の遺構をたずねる」の記事の続きにもなります。ちょっと鎌倉からはずれてはいますが。

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 1180年に鎌倉入りした源頼朝は、鶴岡八幡宮を現在地に祀るのと同時に、流人時代に篤く信仰していた三嶋明神(現・三嶋大社)の分霊を、鎌倉に近い古よりの聖地であった葉山の地に勧請した。

 以降この地には、頼朝の別邸が造られ(境内駐車場に源頼朝公別墅跡の碑あり)、
 また鎌倉時代を通じて、加持祈祷を行い災厄を祓う七瀬祓の霊所として信仰を集めた。
 (鎌倉の七瀬祓の霊所は、由比ヶ濱・金洗澤池・固瀬川・六浦・柚川・杜戸(=森戸)・江の島龍穴)

 境内には頼朝伝説が伝えられる史跡、神木等が多い。


 みそぎ橋

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 境内

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 森戸海岸と裕次郎碑

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 名島(菜島)の鳥居

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 クローズアップ

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 裏山

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 ここからも、鳥居がよく見える。

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 バス通り。

 バスが通り過ぎるのがやっと。海水浴場や観光地の周辺にはおしゃれな店が建って人通りも多く、車は大渋滞。


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 横須賀線に乗り、帰途へつく。



 車窓から見る扇ガ谷

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 緑の円覚寺


 葉山の美術館に行った帰りの横須賀線、鎌倉で大勢の帰宅客を乗せた後、北鎌倉に到着したのがちょうど4時頃、
 車窓の美しい緑を見て、まだ円覚寺の門は開いているはずだ、と発作的に列車を下りた。


 北鎌倉駅

 列車を下りた瞬間に、早くも緑に包まれる。

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 突如円覚寺を訪れようと思った理由はいくつかある。

 先日、東京国立西洋美術館で、今村紫紅の「時宗」という作品を観た影響もあり、猛烈に円覚寺の凛とした空気に包まれてみたくなったこと、

 そして何よりも、新緑が最も輝かしいこの季節の円覚寺を見たかったこと。


 訪れて、ほんとうによかった。

 昨年のJR東海の「そうだ、京都行こう」のキャッチコピーに、「紅葉の名所は、すなわち新緑の名所ですから」というのがあったが、言い得て妙だと思う。

 夕方ではあったが、一年で最も日が長いこの季節、まだまだ陽の光は力強く若葉をきらめかせていた。

 それでいて、この時間になると、(土曜日ではあったが)観光客よりも夕べの仕事に忙しく走り回る修業僧の姿の方が多いくらいで、その緑をほとんど一人占めするようなぜいたくな気分を味わえた。


 行きの三門。

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 佛日庵

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 境内にある地蔵堂に本尊の地蔵菩薩が安置されているが、
 この地蔵菩薩が特別拝観中(堂内に上がって拝観できる)だったことも、円覚寺を訪れた大きな理由だ。

 これまた優美な宋風地蔵尊!
 特徴的な垂下した衣のやわらかな質感まで、目の前で観ることができた。

 * この仏像は撮影禁止。下の写真はポスターを写したもの。

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 そして、ここが、奥の院とも言うべき舎利殿。

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 残念ながら、閉門時間。帰途につく。

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 帰りの三門

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 第81回円覚寺夏季講座の看板。

 「ムーミンを哲学する」の回がたまらなく気になる。

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 ラー博の支那そばやに寄って、えらく遅い昼食。

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 パンダがやたらだらけていた。

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 横浜では駅弁を買うのも楽しみ。

 「春日彩膳」

 奈良・春日大社監修の、第六十次式年造替を記念したお弁当が、すばらしく美味だった。
 奈良の本格的な伝統料理を基調にしたメニューもうれしい。
 封入しているしおりを春日大社に持っていくと、先着で記念品がいただけるとのこと。

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