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zoom RSS 実演の記憶を呼び起こす個性的なシベリウス全集たち〜’15〜16シベリウス巡礼・特別編

<<   作成日時 : 2016/12/02 20:14   >>

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 先週、さあこれからいっしょにカンタータを聴いていきましょう、などといいながら、今週からいきなり、しばらくの間ライプツィヒのカンタータはお休みになってしまいます。
 クリスマス前の華美な音曲禁止期間に入るのです。

 ちょうどよいので、毎年この期間を利用して、その年に聴いたCD等をふりかえり、かんたんな感想のメモをアップすることにしています。


 早速今年も。

 まずは、アップするのが延び延びになってしまっていた、シベリウスの全集のまとめ聴きです。



 昨年のシベリウス生誕150年を記念して、昨年〜今年にかけてシベリウス交響曲等のライブを集中的に聴いてきましたが、その時に実演に接した演奏家のシベリウスのCDを、最新の全集版を中心にご紹介します。



 シベリウス 交響曲全集(ブルーレイ)

  ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送交響楽団


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 貴重な映像によるシベリウス交響曲全集。
  
 しかも、昨年生演奏を聴いてその実力を目の当たりにしたリントゥによる、世界最高峰のシベリウス演奏。
 正に実演で接した通り、精緻さと情熱、清楚さと雄大なスケールを兼ね備えた、すべての曲にわたって名演ぞろいの理想的な全集だと思います。

 リントゥさん、実際に接した熱い指揮姿からすると、ちょっとよそ行きの感じか??
 でも、演奏は燃え上がるようなライブ感満点、観客の反応もすごい!

 このような演奏を聴くと、生演奏で、手兵・フィンランド放送響の演奏、さらに5、6、7番も聴いてみたかった!


 さらにこのセット、おまけもすごい。

 全7曲について、それぞれの曲が生まれた時代背景とそのころシベリウスの生活(貴重映像満載)、主なシンフォニック・テーマ集(楽譜付、リハーサル時の演奏使用)を交えたリントゥ自身による曲目詳細解説映像が付いています。
 この解説、余計な主観的解釈や意味付けはほとんど無く、曲の物理的・構成的な点に限られているため、基礎的な情報のみを把握した上で、無心に演奏に向き合うことができます。

 その他、ドキュメンタリー「シベリウス、リントゥと7つの交響曲」、シベリウスのバイオグラフィ映像集「ソート・オブ・シベリウス!」、ハードカヴァーの豪華ブックレット等の特典。

 シベリウスファン、必携!



 シベリウス 交響曲全集 (2013年ライヴ)

  インキネン&日本フィル

 
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 以前ご紹介した尾高&札響の全集と同じく、(尾高&札響の実演は昨年のはじめに聴いて、その全集盤の感想もすでにアップしているので、ここではとりあげていません)
 ドキュメンタリー的価値の極めて高い、かけがえの無い記録。

 ライブ感は断トツ。このコンビのこれからの活躍がほんとうに楽しみ!


 インキネンに関しては、以前こちらでご紹介したニュージーランド交響楽団との全集もすばらしかった。
 南半球の大自然の息吹!



 シベリウス 交響曲全集

  オッコ・カム&ラハティ交響楽団


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 こちらも、実演で接した通り、素朴でぬくもりのある音づくり、心にしみるシベリウスが堪能できます。

 極端なことを言ってしまえば、伝統芸能に接するかのような、大らかさと奥深さが感じられるか。



 そして、やはり、大本命は、これ。

 ライブでもその音楽が最も心に突き刺さってきた指揮者、ヴァンスカ。


 シベリウス 交響曲全集

  オスモ・ヴァンスカ&ミネソタ管弦楽団


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 ヴァンスカ&ミネソタ管のシベリウス全集は、ミネソタ管の運営上のゴタゴタがあり、ヴァンスカも音楽監督を辞任してしまっていて、第3番、第6番、第7番という大切なところを残して未完になっていたが、ここに来て、ヴァンスカ&ミネソタ管両者の全集完結への熱い思いが実を結び、ついに最後の一枚の録音が実現、晴れて全集完結となった。
 (この全集は、一枚一枚リリースを楽しみにして、個別に購入していたため、写真は最新リリース盤)

 鮮烈、颯爽の極み!

 わたしのシベリウスのイメージのど真ん中を貫いてくれた演奏。



 (参考)


 シベリウス 交響曲全集

 (+ヴァイオリン協奏曲、フィンランディア、悲しいワルツ)

  ヴォルメル&アデレード響


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 上記したインキネン&ニュージーランド交響楽団と同じく、麗しき南半球のシベリウス!

 南半球の大きさ、のどかな美しさがさらにMAXに。



 (おまけ)


 シベリウス生誕150年&オーマンディ没後30年記念企画

 オーマンディ・コンダクツ・シベリウス(8CD)

  SONY、RCA オーマンディ・シベリウス録音集成


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 輝くばかりのオケの響き。ほんとうにまぶしいくらいの光を放つ、華麗なシベリウス。

 特に2番、5番が圧巻。

 また、それぞれのCDの余白に収録されている、「タピオラ」を含む所謂「交響詩」がどれもみなたいへんな名演。

 極彩色を駆使した密度の濃い壁画のような演奏、と言ったらいいだろうか。それでいて、そのカラフルな色彩の炸裂には、何といえない透明感も感じられる。
 正直言って、最近主流になっている「シベリウスらしい音色」による交響詩は、確かに抵抗しがたい雰囲気、香りを持つものの、長く聴いていると少し飽きてしまうようなところがあるのだが、オーマンディの演奏はまったくそういうところが無い。
 まるで目の前で伝説が繰り広げられているかのような実在感、と言ったらいいか。
 タピオラなど、リアルな映画を観ているようだ。
 交響曲も基本的にはそういうベクトルの演奏。
 シベリウスはオーマンディの演奏が殊の外気に入っていたというが、何となくわかるような気がする。



 実演&録音含め、シベリウスの全交響曲の中でこれまでわたしが最も数多く聴いてきたのはやはり5番だと思う。
 5番という曲はそれだけわたしの血となり肉となっている曲だと思うので、この記事をまとめるに当たり、上記したすべての全集に関して、特に5番を聴き比べてみた。
 すばらしい実演に接したダウスゴーに関しては、全集版が無いので、このブログでもご紹介した最も新しい5番の演奏を聴き直した。
 
 どれもその演奏家ならではの個性に貫かれた魅力的な演奏だったが、中で、最も自信を持って、どなたにもお勧めできるのは、リントゥとダウスゴーの演奏だと思う。どちらも結晶化されたような精緻な美しさと、熱を帯びた雄大なスケール感とを併せ持つ普遍的な演奏だと言うことができる。
 いずれも映像作品なので、音だけのCDに比べるともともと感銘度がことなるというのもあるのだが。
 ただ、
 そんな中、わたしが最も好きで、無条件に心にマッチするのは、アメリカのオケを振った、ヴァンスカの怒涛の演奏だったりする。





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