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zoom RSS 再会!春の都心で観る奈良の(鎌倉)仏たち〜興福寺@根津美術館&西大寺@三井美術館【復活節後1】

<<   作成日時 : 2017/04/24 13:20   >>

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 昨日(4月23日)は、復活節後第1日曜日でした。

 第1年巻のBWV67
 ライプツィヒ2年目の(ただし、もうコラール・カンタータではない)BWV42
 の2曲。

 復活節の雰囲気をそのまま引き継ぐ、春の気配の色濃い名作カンタータが続きます。
 春のしっとりとした一面がさらに強調された美しい名曲も。


 過去記事はこちら↓


 <復活節後第1日曜>
 
  春のよろこび〜復活節 【復活節(イースター)・カンタータ一覧】
  「教会」コンチェルト・バッハの最高の協奏曲は・・・・?(BWV42ほか)
  桜・さくら・サクラPart 2〜江戸絵画でバーチャルお花見+BWV67簡単解説



 さて、春になると、わたしはなぜか奈良の仏像たちを思い出します。

 今日は、そんな奈良の仏像の話題。



  ☆    ☆    ☆


      
 東京オリンピックに向けて劇的に変容しつつある大東京。
 この春は、都心の美術館で開催された特別展示や展覧会で、奈良の貴重な仏像を観る機会が続きました。
 テーマは、「再会」。



 まずは、根津美術館



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 興福寺中金堂再建記念

 再会−興福寺の梵天・帝釈天

  展示室3


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 これまで繰り返し書いてきたが、わたしが最も愛する仏師は快慶で、個人的には運慶よりもずっと快慶の方が好きだ。
 康慶の兄弟弟子たちの中では、快慶ほどではないけれども、わたしは定慶のことも大好きで、こちらももしかしたら運慶よりも好きかもしれない。(千本釈迦堂の六観音や明王院の不動明王等でも知られるもう一人の定慶も好きだが、それはまた別の話)
 定慶の作品は興福寺を中心としてほんのわずかしか残されていないが、その作品は運慶の「迫真性」と快慶の「超絶性」というそれぞれの美質を実にバランスよく兼ね備えているように感じられる。
 そして、特に定慶の場合、一つ一つの作品を観ても実に完成度が高く精緻で美しいのだが、群像、あるいはセット仏が一つになった時、その美しさは何倍にも膨れ上がり、その壮麗さは例えようもない。
 だから、一具として造られながら、現在は別々に所蔵されている、興福寺に伝わった梵天・帝釈天(梵天は現在も興福寺蔵だが、帝釈天は根津美術館蔵)に関しても、いつか並んでいるところを観てみたいものだと思っていたのだが、今回のこの展示でついにその夢がかなった。

 久しぶりに再会を果たして並んで立っている梵天・帝釈天コンビは、想像以上のすばらしさだった。
 まず、記憶にあった姿よりもずっと大きいのに驚く。梵天など、いつも興福寺国宝館で観ている時はけっこう小さく感じていたものだ。並ぶ二つの像の相乗効果で余計大きく感じるのかもしれない。
 すぐ前に立って、二体を同時に見つめる。
 悠々たるスケール感に優美さを併せ持つ作風は、正に定慶の真骨頂で、一体一体すでに十分に雄大で美しいのだが、やはりそれが並ぶことによって見事な「化学反応」を起こしているのがわかる。
 ほとんど同じ大きさ、様式の仏像ながら、それぞれが驚くほど個性的な二体、
 いかにも穏やかそうな表情を浮かべながら、柔らかな衣に鎧を隠し、よく見ると実はキリリとして頼りがいのありそうなイケメンの帝釈天、
 それに対し、茫洋として何を考えているのかさっぱり見当もつかないようでいて、広大無辺な精神性を感じさせる梵天。
 二天が並び立つことによって初めて、それぞれの魅力は強調されて際立ち、この「一つの作品」の効果は100%発揮される。 



 六本木ヒルズと東大寺の八角灯籠。すごいツーショット。

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 こちらは、この時根津美術館で開催されていた特別展。


 香りたつ装飾美 特別展 高麗仏画

  展示室1・2


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 わたしの仏像遍歴は鎌倉から始まったので、わたしは遊戯坐仏や華麗な装飾に飾られた仏像、いわゆる宋風仏に特に強く惹かれる。
 その代表格が言うまでも無く水月観音。
 高麗仏画と言えば水月観音、そんなイメージがあったので、この展覧会は楽しみにしていた。
 実際、会場は水月観音のオン・パレード!思わず胸が高鳴ったが、その反面、かなりイメージと異なるところもあった。
 確かに装飾は華麗、よくぞここまで、と思うほどの精緻さの極みなのだが、かんじんの仏像自体が、如来、菩薩に係らずみんな妙にがっちりしている。ごっつい、と言ってもいいレベル。
 ゆえに、わたしが宋風仏の一番の魅力だと感じるはかなさや幽玄さ、幻想性に欠けるところがあった。
 水月観音も、そのほとんどが、善財童子との比較からするととてつもなく巨大なのだ。
 ただ、やはり装飾には圧倒された。サンゴなど夢のように美しかった。



 それぞれ工夫を凝らしたブティック街の建築群。

 東洋系の外国人観光客がものすごく増えていて驚いた。


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 流行の最先端の街並みにも、古き良き日本が息づく。

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 続いては、東京の中心も中心、日本橋の

 三井美術館


 特別展 

 創建1250年記念 奈良西大寺展 叡尊と一門の名宝

  @ 三井記念美術館 〜6月11日(日)まで * 展示替えあり
 

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 西大寺には、2009年のちょうど今頃の季節に訪れて、バラエティに富んだ膨大な仏像等の寺宝についてもじっくりと時間をかけて拝観し、心から感銘を受け、詳しい記事も書いている。
 (西大寺全体、建築については、こちら。仏像等については、こちら

 そういう意味で、創建1250年を記念して叡尊その人をメインのテーマとして開催された今回の展覧会では、懐かしい仏像等と再会を果たすことができたことが何より感慨深かった。
 以前観た通りの美しさで思わず懐かしさがこみあげてきたり、イメージと異なっていて新たな発見があったり、
 さらには、以前観ることができなくて残念だった非公開のものをたくさん観ることができたのもうれしかった。

 また、叡尊の真言律宗がらみで、西大寺周辺の有名寺院から大挙して集結したスター仏像、さらには鎌倉極楽寺と金沢称名寺の貴重な仏像や寺宝を観ることができたことは、思いがけない幸運だった。
 さすがにおなじみのものがほとんどだったが、初見のものもあり、特に極楽寺からのいくつかには、地元だというのに、こんなものもあったのか!と驚かされた。
 あの見たことも無いような印を結ぶ美しい釈迦如来坐像は、後期展示ということで、ここでは観ることはできなかったが、かわりにその姿を写したと思われる巨大な仏画を観ることができた。これがまた尋常ならざる美しさ、迫力!
 極楽寺からは、その釈迦如来坐像に似た作風の、これまた優美な姿の文殊菩薩像(釈迦如来坐像の脇侍だった可能性が高いとのこと)も来ていたが、これは是非とも、いつか釈迦如来坐像と並んでいるところをも観てみたい。
 この前の春日大社展では、トーハクでおなじみの康円、善円らの仏像が充実していたが、ここでも、この二人の仏像がインパクトMAX!
 以前の訪問では観ることができなかった愛染堂の秘仏本尊、愛染明王が善円の作。
 例によって小ぶりだが、一点の非の打ちどころも無い美しい姿、炎のように燃え盛るエネルギーを凝縮し、結晶化したような迫力もすごい。細部に鮮やかに施された截金の緻密な華麗さは、トーハクの文殊菩薩像そのまま。
 康円の作品は、あまりにも有名な百毫寺の太山王坐像、司令半跏像、司緑半跏像。
 さすがは集合仏・ジオラママイスター康円!
 康円にしては大きな仏像で、しかも、多少荒削りなところがあってそれが独特の迫力になっているが、かなりの部分が後補だそうだ。


 その他、細かい感想。

 以前西大寺を訪れた時以来の再会でうれしかったのは、やはり、文殊菩薩像(渡海像)。
 ガラスの中での展示だったので、獅子から降ろされていた(お付も二人だけだった)のが残念だったが、むしろ新鮮でもあった。獅子から降ろされていた、ということでは法華寺像も同じだった。
 国宝の叡尊坐像との再会も感激した。近くでよく見れば見るほど、これは全体のバランスといい細部といいhじょんとうに見事な像。あの重源像は違う意味で、叡尊その人の精神をそこに感じられる。
 同じく見事な肖像、極楽寺の忍性像も来ていたが、違う部屋だったのが残念。できれば並んでいてほしかった。

 以前訪れた時には観ることができず、今回観られたものの中で最も印象的だったのが、やはり十二天像のうちの帝釈天像。厳密に言えば、帝釈天そのもの、ではなく、その乗っている象。
 あのにた〜〜っとした目のゆる〜〜い象君は、一度観たら忘れられない!そう言えば、仏像コーナーに来ていた有名な岩船寺の普賢菩薩の像も同じ目。思わず笑ってしまった。



 展覧会場への道。文殊菩薩に導かれ・・・・。

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 展覧会等ポスター


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 次は地獄だ。

 水木先生の絵ももちろん出るようだ。

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 関連

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 中央通りから日本橋方面をのぞむ。

 コレド室町ができて、街の風景が壮麗な一体感を有するものになった。

 立ち並ぶ列柱の彼方に、野村証券日本橋本社ビルの、船のマストみたいな印象的な塔が見える。

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これは、大阪瓦斯ビルディングの安井武雄の作品。

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 都心の高層ビル街にお江戸の暖簾が息づく。

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 こちらは江戸時代の通町(現在の中央通り)の、暖簾が並ぶ様子。熙代勝覧より。 

 中央通りの地下には、同じ通りの江戸時代の様子を生き生きと描いたこの「類稀な絵巻」(もちろん模写だけれど)が、ちょうど通りに沿って同じ方向で展示してあって、それによって通りのお江戸の様子をそのまま観ることができる。

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 すさまじい建設ラッシュ

 一昔前のように、無機質な高層ビルが林立するわけではないのはわかっているので、完成した風景がほんとうに楽しみ。

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 TOWER DINING


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 砂場

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 デパートメントストアの展示。

 三越・はなの神田祭


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 よく見ると、行列にはなが。

 お猿は、始めから絵巻に画いてあるものか。

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