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zoom RSS 微風の大壁画、ミュシャはミュシャ〜ミュシャ展+チェコ人形展 @国立新美術館【聖霊降臨節】

<<   作成日時 : 2017/06/04 16:42   >>

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 今日(6月4日)から3日間は、聖霊降臨節。

 冬のクリスマスとともに、夏の聖霊降臨節と並び称される大祝日。
 質・量ともに、クリスマスや復活節にも並ぶカンタータがそろっています。

 カンタータは、一言コメント付カンタータ一覧表を参照。

 さわやかな初夏のカンタータをお楽しみください。


 過去記事は、こちら↓


 <聖霊降臨節>

    お気に入りアリアその2(BWV74)
    永遠の炎、愛の源(BWV34)
    初夏に降りそそぐ灯火〜聖霊降臨節 【聖霊降臨節・カンタータ一覧】
    お気に入りのアリア 踊る双子の兄弟(姉妹?)ふたたび〜BWV173、184ほか
    お気に入りのアリア 「夏への扉」〜BWV68、174
    バッハの「第3年巻」〜BWV39、34の話題を中心に

 

 5月25日(木)


 国立新美術館開館10周年・チェコ文化年事業

 Alfons Mucha ミュシャ展

  @ 国立新美術館 〜6月5日(月)まで


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 スラヴ叙事詩

 噂には聞いていたが、一枚一枚の絵のあまりの大きさ、巨大な会場ホールにそのすべてが整然と並べられた壮観さに心の底から驚かされた。
 (大きさは同一ではなく、数種類ある)

 古代(神話時代)から現代(と言っても第1次大戦後)までのスラヴ民族の波乱の歴史が、ミュシャ(チェコ語発音:ムハ)の深い民族愛にあふれる筆致で、ファンタジー豊かに描きつくされている。
 「アール・デコのミュシャとまったく異なるミュシャ」というのが宣伝文句だったようだが、基本的に絵はどんなに大きくとも、色彩は淡く、筆使いもやさしく、ミュシャはやはりミュシャなので、雄渾なテーマや悲劇的なテーマだと、ちょっとチグハグな印象を受けなくもない。
 そのあたりは本人も意識していたようで、中には奇を衒った構成等にして、ますます妙なことになっている絵も。
 その点、冒頭の歴史の夜明けのような絵、花々のあふれる戴冠の祝祭の絵、緑の野原の学校の絵などの、幻想的、あるいは田園的・牧歌的なモチーフの絵は圧倒的に美しく、大きさもあって大きな感銘を受けた。

 それに、始めの方は気合が入りまくっていたのが、後半、集中力が散漫になっているところがあるような気も。

 
 長い年月をかけ、スラヴ民族を始めとするすべての人類の賛歌とも言うべき、ラストの輝かしい「スラヴ民族の賛歌」までを画き上げたのに、
 その直後、世界が第2次世界大戦、その後の冷戦時代に突き進んでいってしまうというのは、何と言う悲しいことだろうか。
 ナチスの台頭によってミュシャ自身悲劇的な最期を遂げてしまうのだが、これだけの作品がそのまま無傷で守られてきたことは、とても幸福で意義深いことだと思う。
 関係者の苦労は想像を絶するものだったのではないだろうか。
 ミュシャとこの作品への関係者の思いが偲ばれる。  


 スラヴ叙事詩以外の後半の展示は、「わたしたちがよく知っているミュシャ」が中心。
 改めて観ると、この人は真の天才だと思う。中にはスラブ叙事詩を思わせるような大作もあったが、やはり小さな作品が多いので、あまりにも混んでいてじっくりと観ることができなかったのが残念。

 また、時代や民族からするとやむを得ないところもあるのだろうが、晩年になるにつれて、作品が思想や主義主張を帯びたものになってゆくのも、ちょっと残念だった。



 会場

 
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 わたしが行ったのは平日の午後だったが、会場入場まで約40分待ちの大行列。

 ロビー全体から建物の外にまで続く長い列になっていた。大人気。

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 撮影OKだったスラヴ叙事詩の最後の部屋


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 美しき田園の学校

 イヴァンチツェの兄弟団学校

 若い頃のミュシャ自身をモデルにした少年が登場する。

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 この目の見えない老人にチェコ語の聖書を読んであげている少年のモデルが、若き日のミュシャ。
 写真だとちょっとわかりにくいが、二人の衣が画面から飛び出してしまっている表現もすごい。

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 ロシアの農奴制廃止

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 聖アトス山

 狩野一信の五百羅漢図みたいな「ビーム」炸裂!

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 スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナの誓い(未完)

 ミュシャ自身の娘や息子をモデルにした少年少女が登場。

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 ラスト、スラヴ民族の賛歌

 これまでの絵に登場していた輪を持った少年が巨大化、人類のための賛歌を高らかに歌う。

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 撮影禁止の作品(看板、ポスターから)


 最初の一枚、

 原風景のスラヴ民族

 夢のように美しい絵だが、中央の人物がかなり怖い。

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 すべての絵の中で最も印象的だった、

 東ローマ皇帝として戴冠するセルビア皇帝ステファン・ドゥシャン

 花々に彩られたパレード

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 会場ロビーでは、

 ミュシャ展関連企画 「チェコ人形劇の三つの顔」展

 も開催されていた。


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 ミュシャみたいなデザインの美しい舞台。

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 カバン型の舞台も。

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 個性的な、(ちょっと怖い)キャラたち。


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 閉館時間になり、帰ろうとしたら、またまた幸運にも、天皇皇后両陛下がミュシャ展をご覧になるために会場に入られるところに遭遇した。

 展覧会等で両陛下にお会いするのはこれで3回目。



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