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zoom RSS 大型連休の京都、3つの楽園めぐり?〜GW京都旅行・旅のしおり後篇

<<   作成日時 : 2017/06/09 22:16   >>

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 天空の楽園、天才若冲の目指した楽園、そして、究極の観光パラダイス。



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 2日目


 5月5日(金・祝)



 前日の内に、無事今回の旅行の一番の目的は果たしてしまったので、この日はのんびりGWの京都観光。
 GWでもそれほど人の集まらない穴場と超人気観光地を取り混ぜて。



 朝、ゆっくりホテルを出て、バスに乗って、完成以来ずっと行きたかった青蓮院門跡・将軍塚青龍殿へと向かう。



 バスの車窓から。


 昨日夕方訪れた五条大橋。

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 いくつかの洋館が窓の外を通り過ぎてゆく。
 京都にはほんとうに洋館が多い。

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 やがてバスは、市街地の裏側(東側)に回り込み、東山の登山道へ。

 緑鮮やかな山道をどんどん登ってゆく。カーブを曲がるたびに展望が開けて、かなり高くまで登っていることを実感。

 10数分ほど登ると到着。
 バスを降り、門を入るといきなりこのながめ。

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 青蓮院門跡・将軍塚青龍殿 


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 日本仏画の最高峰として名高い国宝・青不動尊を祀るため、青蓮院門跡が古跡・将軍塚のある東山山頂に建立した建物で、北野天満宮前にあった木造大建築・平安道場(旧大日本武徳会京都支部武徳殿)を移築再建したもの。周辺は青蓮院門跡の飛び地境内ということになる。


 青龍殿は正面幅が東大寺の約半分の壮大極まりない建物で、木造ではあるが、随所に洋風の技術が用いられた和洋折衷の大正建築。
 新設された奥殿に青不動本体を安置し(秘仏)、手前の広大な堂内の奥座敷に、誰もが参拝できるように精巧な複製を祀っている。
 絹本画の複製になるので、新しいとどうしても厳かさに欠けるのでは?と勝手に思い込んでいたのだが、実際に観てみたら、美しい上に大迫力、忠実に再現された不動明王の姿は霊的な雰囲気満点で、熱心に拝んでいる方もずいぶんいらっしゃった。

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 横を抜けてゆくと・・・・、

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 大舞台。青龍殿建築とともに設けられた。

 まるで海岸に出たような解放感。

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 新名物のガラスの茶室が見える。

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 将軍塚。

 平安遷都の際に、桓武天皇が新しい都全体が見渡せるこの地に塚を構築し、都を守護する巨大な土の将軍を埋めたと伝えられている。

 左上方にさらに高い展望台がある。

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 展望台への登り道からふりかえる。将軍塚と青龍殿の位置関係がよくわかる。

 あまりにも巨大で近くからだとよくわからなかった青龍殿の全景が見える。

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 展望台


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 左、鴨川デルタ。右、平安神宮。

 これまで訪れてきた名所がすべて見渡せる。

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 将軍塚の向こうに、京都市街(東山方面)と比叡山を見渡す。

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 気持ちの良い庭園も。これぞ天空の庭園?

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 バスで下界に下りてくると、つつじの名所・蹴上の浄水場で、一般公開を行っていて、その辺りはすごい人出だった。
 このあたりの水道関連施設は、名建築の宝庫でもあるので、思わずバスを降りてしまおうかと思ったが、今回はパス。

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 その後は、また京阪本線に乗って、伏見へ向かう。

 午後は、伏見稲荷に参拝し、その後、旅の締めくくりに石峰寺に参拝することにしたのだが・・・・。



 伏見稲荷駅で下車すると、予想をはるかに上回るすさまじい人、さらに神輿まで出ていて(伏見稲荷の稲荷祭(還幸祭)は前日に終わっているはずで、少し残念に思っていたのだが、この日はすぐ近くの藤森神社の藤森祭だったのだ)、
 ほとんど一歩も動けない状態。

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 やむを得ず、再び電車に乗って、隣の深草まで行き、まず石峰寺に参拝してから、そのまま横にある(徒歩数分)伏見稲荷にお参りすることにした。

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 結果的にこれがとてもよかったような気がする。



 石峰寺


 以前、奈良北部と京都南部の寺々を回った観仏行で、旅の最後に訪れたのが石峰寺だった。しかし、あとほんのわずかのところで拝観時間中に間に合わず、到着した時はあの独特な形の竜宮門が閉ざされたところだった。
 いつか必ず再訪せねば、と思っていたが、今回伏見稲荷に参拝した折に、念願かないようやく拝観することができた。


 京阪本線・深草駅の改札を出て、いきなり現れる橋を渡り、しばらく先のY字路を左へ。
 後は一本道。

 趣のある細道。

 真正面の山が石峰寺。

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 すぐに入り口に到着、階段を登ってゆく。。

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 階段を登り切った高台に、石峰寺はある。

 実に鎌倉風のお寺。

 大きさも鎌倉サイズでほどよい。
 

 石峰寺 (石峯寺)


 独特の三門(竜宮門)

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 以前訪れた時はこの門がすでに閉ざされていて、境内をのぞくことしかできなかったのだ。
 それでも、夏の夕暮れの山寺の深閑とした風情はすばらしく、森に響き渡るヒグラシの声、門前から観る夕焼けの京都の町、暑い中急いで階段を登ってきた体をやさしく冷やしてくれる夕風、すべてが心に焼きついた。
 

 緑にあふれ、自然の草花が咲き乱れる境内。

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 本堂には広い外廊下が付いており、気持ちの良いテラスになっている。
 絶好の休憩所。

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 鳥が囀り、風がわたり、実にすずやか。
 いつまでも休憩していたくなる。


 本堂からの境内(三門方向)の眺め。

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 若冲のお墓と裏山の五百羅漢を参拝する場合は、庫裏で拝観受付をすます。

 本堂左手に、裏山に続く道があり、若冲墓、五百羅漢はこの先にある。

 そのあたりの配置がほんとうに鎌倉風。懐かしい感じ。


 伊藤若冲の五百羅漢


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 門をくぐると、そこは別世界。
 空気も何もかもが一変する。異次元に踏み込むとはこのような感覚ではないのか。

 残念ながら、五百羅漢は撮影禁止。以下、写真は無し。
 

 この竹林の中の夥しい石仏群こそ、伊藤若冲がその長い創作期間の中で生み出した膨大な作品の中で、最高のものの一つなのではないかと思う。


 伊藤若冲の五百羅漢と言われているが、正確には、若冲本人、若冲の意志を十分に汲み取った職人たち、そして、彼らが生み出した作品のすべてを胸に抱いた大自然、その3者による「共作」。
 300年にわたって造形が続けられ、これから果てしなく続けられてゆくだろう作品。
 そして、そのすべてが実は若冲によって意図されたものである気がする。


 伊藤若冲は、真の芸術家であり、まちがいなく天才だと思うが、その一つ一つの作品にこめた思いが強烈過ぎ、観ているとちょっと疲れてしまうところがあってわたしは苦手に感じることもある。
 しかし、職人の手と長い年月にわたる大自然の営みとが、若冲本人とわたしたちの間に介在するこの「作品」は、観ていてまったく疲れることが無い。天才的なのに、心地いい。これこそが若冲のたどりついた境地なのだろう。

 わたしはなぜか、あのレオンハルトのことを思い出した。
 この天才は突き抜けすぎていて、この人が直接奏でる鍵盤曲等はこちら側にも覚悟が無いと聴けないところがある。
 しかしながら、それに比べると、他の演奏者がレオンハルトとわたしたちの間に存在する合唱曲や管弦楽曲は、ものすごく自然に心にしみてくるのだ。(実際には作曲家の心が伝わってくるということ)
 その極限の姿がロ短調ミサの特別な名演。わたしはこの五百羅漢の林から、その演奏に通じるものを感じた。 


 林の中を歩いていて、これもまた立体曼荼羅なんだな、としみじみ思った。
 すぐ近くにあまりにも有名な東寺講堂の空海による立体曼荼羅があるが、この若冲による曼荼羅は、これまで観た中でも最高の曼荼羅のような気がした。最も藝術的であると同時に最も親しみやすく、わかりやすい。
 小鳥の声が交響し、木漏れ日が行く筋も差し込む緑一色の竹林の中、複雑に張り巡らされた散策路を進んでゆくと、釈迦の誕生から入滅にいたるさまざまな場面が次々と展開する。
 起伏にとんだ舞台、絶妙な石仏の配置、そして何よりも、石仏一つ一つの何と魅力的であることか!
 それぞれの場面が、幻影のように美しく、ファンタジーに富んでいて、しかもこれ以上ないくらい親しげに心に語りかけてくる。
 8つの場面がパノラマのように展開し、入滅の場面の後慈しみに満ちた賽の河原が広がり、最後には安らぎの阿弥陀浄土に到達するという凝りよう、
 そのすべてを回り終わった時、わたしたちは門を出て現実世界に戻るしくみ。
 厳密に言えばもちろん曼荼羅とはこんなシンプルなものではないのだろうけれど、何よりも仏教において一番大切な核心みたいなものが、ストレートに心に伝わってくる。
 これこそ、限りなく芸術的であるとともに、自然そのものにも直結している奇跡の曼荼羅体験。


 若冲自身が画いた絵の中でも、わたしが最も好きなのは、やはり石峰図五百羅漢の絵なのだが、その世界がここでは見事に実体化されている。
 石峰図等のこの世のものとも思えぬ幻想世界に、実際に足を踏み入れてしまったかのような、それこそ夢のような体験をすることができた。


 五百羅漢の国の空。
 
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 左にのびる道。

 伏見稲荷の境内にそのまま通じている。(有名な赤鳥居の列(奥の院参道)のちょうど入り口あたりに出る)

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 最後に、天下の大観光スポット、伏見稲荷。

 ここもまた、秀吉ゆかりの場所でもある。


 森厳とした木立の中に、有名な千本鳥居の列が見えてきた。

 近づいて、びっくり。千本鳥居の中はびっしりと人で埋め尽くされ、ほとんど進んでいないような状態。

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 広く明るい境内は、夥しい観光客、国の内外のさまざまな民族、老若男女、ありとあらゆる種類の人々で埋め尽くされ、みんな楽しそうに笑っている。

 この前、国立歴史民俗博物館の見世物大博覧会に行った時、のぞきからくりで観た、電飾きらめく極楽の風景をなぜか思い出した。


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