♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS 快慶展を観に、若草萌える奈良公園へ。興福寺特別公開を中心に〜初夏の奈良旅行・旅のしおり前篇

<<   作成日時 : 2017/06/15 12:31   >>

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 GWの京都に続いて、5月の中旬には、土日を利用して奈良を訪れた。
 京博の海北友松展の次は、いよいよ奈良博の快慶展。
 この初夏には、わたしにとって特別な展覧会が立て続けに開催されたが、それもクライマックス!


 今回は、宿以外はまったく予定無しの一人旅。
 快慶展を心ゆくまで堪能する、快慶という稀代の芸術家を全身全霊で体感する、ただその一点のみを目的として出かけた。
 結局、一泊二日の奈良滞在中に、計3回快慶展を訪れ(一回は再入場)、その間には奈良博周辺の東大寺や興福寺等を気ままに散策、展覧会に関連する仏像や旧知の仏像に再会したり、快慶展に出品されている仏像の現在の「棲家」を訪ねたり・・・・、
 そんな、物理的な活動範囲は狭いながらも、心の振幅はどんな大旅行にも負けない、かけがえの無い「心の旅」となった。



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 車窓から。

 古都に来た、という気分が盛り上がる。

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 とり急ぎホテルに荷物を置き、(幸い部屋にも入れた)
 出発。

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 たくさんの鹿がお出迎え


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 夥しい数のしかまろ

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 奈良公園&若草山は、輝く緑にあふれて。


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 早速、真っ先に、奈良国立博物館 快慶展へ。


 はやる心をおさえて。


 特別展 快慶

  奈良国立博物館


 会場

 看板のラインナップにのけぞる。
 これ、全部いらっしゃるのか・・・・!

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 快慶展自体の詳細については、現在、気合をこめて記事作成中!



 快慶展を一通り観た後は、博物館で少しゆっくり。


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 庭園

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 博物館を出て、少し遅い昼食。


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 快慶展の最後には、このような看板(若干うろおぼえ)が待ち構えていた。


 特別展「快慶」の他に、

 1、安部文殊院、文殊菩薩渡海五尊像

 2、浄土寺、阿弥陀三尊像

 3、東大寺、南大門の金剛力士像、

 を見れば、

 君も快慶マスターだ!


 これらはすべて、展示場には入りそうもない超巨大仏像。
 逆に言えば、展示場に入りそうなものはほとんどすべて集めたわけで、この展覧会のすごさが改めて感じられる。
 1と2は、快慶の生涯における最も重要な仕事の一つ、重源とのコンビで行った大仏再建のための勧進所の巨大仏、言わばテーマパーク、
 そして3はその努力が結実した鎌倉期再興東大寺のほとんどただ一つの忘れ形見。
 なるほど、これらを観て、初めて快慶の生涯とその作品のすべてを俯瞰できたことになる。
 一瞬、ほんとうにこの勢いで全部観てやろうか、とも思ったが、
 東大寺金剛力士はもちろん何度も観ているし、安部文殊院も数年前に訪れたばかり、
 浄土寺は訪れたことは無いが、これはやはり改めて特別な機会にとっておきたい。

 と、いうわけで、今回は快慶マスターへの道はあきらめ、大充実の快慶展をたっぷりゆっくり二日間楽しむことにしたのだった。



 ランチの後、興福寺の特別公開へ。終了時間までまだ少しあったのだ。


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 興福寺、特にこの特別公開を訪れる人のほとんどのお目当ては、阿修羅を始めとする八大童子だと思うが、
 わたしは、快慶と並ぶ慶派の一匹オオカミ?、定慶のことが快慶に迫るくらいに好きなので、特に今回は、定慶を観ることを一番の目的として、興福寺を訪れた。
 春に根津美術館で観た梵天・帝釈天以外の定慶(関連)の主な作品のほとんどが、この時興福寺で公開されていた仏像の中に含まれるのだ。
 これで、「快慶の作品のほとんどすべて」を観た上に、「定慶の作品のほとんどすべて」をも観たことになる。
 そして、秋にはいよいよトーハクで運慶展。
 運慶展を観る前に、こんなにも有意義で意味のある体験は、ちょっとなかなかできるものではないような気がする。


 興福寺国宝特別公開2017/興福寺中金堂再建記念特別展

 阿修羅 天平乾漆群像展

  @  〜11月24日(日)


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 国宝館耐震工事に伴い、阿修羅を始めとする国宝館の人気仏像の多くが仮講堂に並べられ、特別公開実施中。
 仮講堂というのは、以前は仮金堂と呼ばれていた薬師寺旧金堂を移築した建物。中金堂落慶を目前にして、今後はいよいよ講堂として再整備されるため、現在は「仮講堂」というわけ。
 その仮講堂に、今回、一時的に安置されているのは、国宝館の仏像の中でも特に旧西金堂にゆかりの仏像たち。つまり、現在では失われて二度と観ることのできない西金堂の内陣イメージを、現代に蘇らせたということになる。
 中金堂と講堂が華々しく甦ろうとしているその刹那、講堂内部になぜか西金堂の内陣が立ち現れたわけで、まったくややこしい話だが、中金堂&講堂整備と国宝館耐震工事のスケジュールがうまく重なった、今この時期だけの貴重な光景で、必見であることは間違いない。

 本尊・阿弥陀如来坐像は一段高い台座の上に安置されているものの、それ以外はまったく平らな床の上にびっしりと置かれている。実際の仏堂に、有名天平乾漆像を中心とする夥しい数の仏像が整然と並ぶ様子は壮観の一言。正に一期一会のまったく特別な仏像空間が展開していた。
 ここでの定慶関連仏は、阿形、吽形の2体の金剛力士像。躍動感あふれる力強い像で、以前から定慶が係った可能性が高いと言われてきた写実の極みの鎌倉仏。
 多くの天平仏に囲まれて、この2体だけ、とんでもなく生々しくて、何だかおかしかった。
 しかし、その迫真性に限りなく迫る阿修羅の真摯な表情はやはりすごい。
 さらに、五部浄の、何かを訴えかけるようなまっすぐな瞳。やはりこの像は別格だ。
 この五部浄が、支柱に支えられて、普通に他の八部衆と並んでいるのも感動的。 
 

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 金堂復元工事

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 東金堂もふだんとちょっと異なる状態で特別公開中。


 国宝 仏頭 東金堂特別安置


 国宝館の仏頭、こちらは東金堂に里帰り。

 そして、この東金堂こそ、定慶の代表作がずらりと立ち並ぶ圧巻の仏像空間。

 以前、東京藝術大学美術館で行われた国宝 興福寺仏頭展では、もと東金堂の本尊だった仏頭が、久々に旧眷属、定慶が係ったとされる十二神将といっしょに展示され、話題になったが、今回は、他ならぬ東金堂で、再びその組み合わせが一堂に会したことになる。
 これも旧金堂の特別公開に負けずに感動的だった。
 

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 改修中の国宝館。

 あの千手観音の王ともいうべき国宝館(旧食堂)の御本尊は、どうなさっておいでなのだろうか。

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 スタンプラリー

 快慶展、阿修羅特別公開、そして、秋のトーハク・運慶展

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 興福寺の特別公開の時間も終了したので、後はゆっくりと奈良の夕食を楽しみ、ホテルに帰るつもりだったのだが・・・・、

 土曜日の特別展が午後7時までであることを思い出し(仏像館はさらに遅くまで午後8時まで)、せっかくだから改めて観てみよう、ということで、快慶展に再入場。(パスポートなので同日ならOK)
 

 何とほんのまばらにしか観覧者がいない、ほとんど貸切とも言える状態で、快慶の生涯にわたる主要作品のすべてを独り占め!



 夢のような時間を過ごした後は、仏像館へ。


 夜の博物館は独特の雰囲気。特に仏像館なのでなおさらだった。


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 降三世明王と再会。

 京博で大日如来&不動明王をすでに観ているので、今回新国宝となった金剛寺の三尊像すべてを観たことになる。

 はからずも、快慶の愛弟子、行快の代表作までも観ることができたわけだ。


 秋篠寺の帝釈天も、がらんとした館内にすっくと立ってらした。
 有名な伎芸天と同じく、鎌倉期の修復補作の見事さが際立つ、ほれぼれする美しさ。
 

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 これまでの「常宿」として便利に利用してきた国際奈良学セミナーハウス(旧興福寺世尊院)。

 何と営業を止めてしまったのだ。ショック。門は固く閉ざされていた。

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 遅い夕食。

 暗闇の中のオアシスみたいなカフェ・レストラン。

 あいかわらず奈良の夜は早いが、この頃は女子学生等を対象にけっこう遅くまで営業しているおしゃれなカフェや居酒屋等もある。

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