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zoom RSS 釈迦金棺出現図、まさかのお出まし他見所満載!博物館に初もうで〜年末年始のトーハク新春編【復活節前9】

<<   作成日時 : 2018/01/27 19:36   >>

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 今度の日曜日(1月28日、復活節前第9日曜日)のカンタータは、

 第1年巻のBWV144、 
 第2年巻のBWV92、
 後期(1927年)のBWV84、
 
 今週の東京は、雪続き、冬真っ只中でしたが、カンタータの世界では早くも春へのカウントダウンが始まります。
 これは同時に、第2年巻・コラールカンタータ年巻においては、音楽芸術の最高峰とも言える偉大なる連なりへの登攀の開始をも意味しています。


 過去記事は、こちら↓


 <復活節前第9日曜>

    復活節前第9日曜(BWV84他)
    復活節前第9日曜(BWV92、144)
    CK年巻(第2年巻)最後の大山嶺への登攀開始!(BWV92)



  ☆    ☆    ☆



 毎年恒例、トーハクの「博物館に初もうで」


 東京国立博物館 博物館に初もうで

  (〜1月28日(日)まで)



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 例年の目玉は、もちろん等伯の「松林図」だが、昨年に京博の国宝展に長期出張したこともあってか、今年は展示されていない。
 しかし・・・・、
 何とその代わりに、京博の至宝の一つ、ほとんど門外不出だった「釈迦金棺出現図」がまさかのお出まし!
 
 昨年は、この作品と頼朝像が観たくて何とか国宝展に行きたかったのだが、結局スケジュールが合わずに残念に思っていたところ、信じられないことに向こうからやってきてくれた形!
 こんなことがあるんだ。

 しかも、いつものように写真撮影可。(フラッシュ&三脚厳禁)
 週末の夜間開館時、ほとんど一対一で、この稀代の名作とじっくりと対峙し、新年早々夢のような幸福な時間を過ごすことができた。


 こんなにもやさしく慈しみ深い表情の釈迦を、そして、こんなにも美しく厳かに放射する後光を、しかも圧倒的な構成力の中で見事に描き切った絵画が他にあるだろうか。


 東京国立博物館 博物館に初もうで

 新春特別公開

 釈迦金棺出現図

  本館2F・国宝室 〜1月28日(日)まで


  160×229・5 11世紀

  京都国立博物館蔵 * (比叡山→)京都長宝寺→松永記念館に伝来
 

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 仏涅槃図の後の劇的なシーンを描いたとても珍しい仏画。
 釈迦は入滅し、すでに金棺の中にあったが、到着が遅れ、入滅に間に合わなかった母・摩耶夫人のために、金棺の中からやおら復活し、再び説教を始める。

 偉大な成就であるとともに、永遠の別れでもある釈迦入滅の瞬間を描いた仏涅槃図。その独特の感動がいっぺんで吹き飛んでしまうようなトンデモ場面。わたしが弟子だったら、みんなであんなに泣いていたのは、いったい何だったのか?と思ってしまうだろう。
 涅槃図でおなじみの登場人物がみんな登場し、それぞれまったく異なる表情を見せる。

 それらの人物等の数は多種多様で膨大なものだが、それらは有機的にグループ分けして配置され、さらにすべての登場人物の視線が釈迦に集約されて、画面全体に見事な統一感が生まれている。 

 このテーマの作品は、仏伝図等の連続した作品の一部としては何点か存在するらしいが(敦煌壁画等)、単独作品としては、世界的にもほとんど類例が無いという。
 しかも平安期を代表する優美極まりない筆致の大画面作で、すごぶる保存状態も良い。
 正に日本の、人類の至宝。


 * 以下、写真がわかりづらい場合は、クリック+拡大してご覧ください。
 

 画面中央部分

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 母と子
 中央、金棺から起き上がり、光り輝いている釈尊。その向かって右下に母である摩耶夫人。
 摩耶夫人はすでに亡くなって久しいので、天上(忉利天)から駆けつけたのだった。
 釈迦も入滅したのだから、そのまますぐに会えるのでは?と思わず突っ込みを入れたくなってしまうが、よくよく考えると、釈迦は六道を永遠に離れ涅槃に入るので、これが両者が会う最後の機会となる。

 釈迦の正面には観音菩薩?
 夢のように美しい出で立ちをして人々や動物たちに手を差し伸べている。
 わたしは始め、これが摩耶夫人で、実際の摩耶夫人は吉祥天か何かだと思った。

 釈迦、摩耶夫人等の主要人物の着衣には、平安絵画ならではの雅な切金文様がふんだんに用いられている。


 個性的な仁王様や八部衆の表情

 阿修羅は太陽を掲げたまま驚いている。
 側面の顔が、興福寺像を彷彿とさせる、愁いに満ちた表情。
 象をかぶっているのはかの五部浄君。ちばてつやのまんがみたいなモダンな表現。

 仁王様等を見ると、リアリティを生み出すため、着衣の輪郭線にそれぞれの色彩の輪郭線が用いられているのがよくわかる。

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 生き生きとした動物たち

 猿君はいっしょうけんめい手を差し伸べている。
 普賢菩薩と文殊菩薩にここにいるよう指示されているのか、獅子君と象君はただただびっくり! 

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 菩薩たち。イケメン?ぞろい。

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 画面向かって左上部分には、、
 深い森の中に、たくさんの異形の神々の姿が見え隠れしている。
 それぞれバラエティに富んだ恐ろしい姿をしながら、一様に驚きの表情を浮かべる神々の上にも、美しい花が降り注いている。

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 これら、夥しいすべての登場人物の視線が釈迦に集約され、画面全体に見事な統一感が生まれている。


 右上方には、遠く跋提河の流れがながめられ、その上空を飛天たちが群れ飛んでいる。

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 この文字通り唯一無二の大作を、とても間近にじっくりと鑑賞できる貴重な機会です。
 展示は今週いっぱい、1月28日(日)まで。
 まだ観てない方はぜひ!



 以下、見どころ満載の展示の中から、主なものだけ。



 もう一つの新春特別展示。

 鳥獣戯画断簡

 断簡だが、れっきとした鳥獣戯画の一部。
 日本絵画史上最高峰のすさまじい筆致を目の前で堪能しよう!

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 いよいよ、メイン、干支の展示。


 特集 博物館に初もうで 犬と迎える新年

  本館 特別1室・特別2室


 おなじみビッグネームの描いた犬たち


 一番はじめは、やはりこの方。

 菱川師宣北楼及び演劇図巻

 師宣肉筆画の大作。導入部。吉原に続く道に、小さな犬の姿が。
 墨でさらりと描いているが、ものすごくうまい!

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 吉原へ続く道中を描いた絵巻は人気だったようで、他にもたくさんある。クライマックスに必ず吉原の華やいだ場面が置かれている。
 他にも最近、七福神が吉原に向かう珍道中の絵巻等も観た。


 犬といえば、応挙

 他の応挙の絵はうますぎてわたしにはあまりおもしろくないが、小犬のうまさ、かわいさはとんでもないレベルに到達してしまっていると思う。
 弟子が応挙風に描いた犬の絵も並んでいたが、ちょっと次元がちがっていた。

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 この応挙に迫るようなうまさの、

 英一蝶の「子犬図」(雑画帖より)

 というのもあり、
 かわいさとさみしさとが入り混じったような雰囲気がさすがに絶品だったが、
 これは残念ながら撮影禁止だった。
 

 続いては、是真の犬。

 この人も、ほんとうにうまい。かわいくないけど。

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 浮世絵。このブログではやはりこの方から。春信

 春信は、新年早々名古屋へ展覧会を観に行き、たっぷりその魅力を堪能してきたが、この作品は無かった。

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 広重。風景の中の犬。

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 古今東西の犬たち。

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 お江戸の学術的な犬。
 これは犬??みたいなのも。

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 ??

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 こちらは浮世絵ルームにあった大作。

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 以下、干支関連の特集展示ではないが、おめでたい作品、いろいろ。


 北斎の富士山。

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 やたらめでたい絵

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 おめでたい柄の着物

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 舞楽関連の蒔絵、いろいろ。

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 これも富士山。

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 お江戸の料理特集もやっていて、昔のレシピなどもたくさん展示されていた。

 左、飲み屋さんの情景。台詞入り。
 右は、吊るしたアンコウ(おそらく)を捌いているが、アンコウがあまりにも恐ろしげ。

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 あまり関係ないが、ふち子ならぬふちおじさん。

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 仏像は、年末編でご紹介してしまいましたので、これだけ。

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 最後に、トーハクではないが、新年の京都旅行で観た大家の犬。(どちらも撮影禁止に着き、絵ハガキを撮影)


 日本美術史上最大のビックネーム、等伯の犬。
 畢生の超大作、本法寺の仏涅槃図の犬。
 レプリカだったが、やはり圧倒された、以前、トーハクで観たことがあったが、こんなに大きかったか??と心の底から驚いた。

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 応挙の犬も観た。冬の特別拝観中の、人形寺・宝鏡寺の杉戸絵。
 この人は、杉戸があれば、犬を描いていた??

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