♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

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zoom RSS 心に再び星の野が広がる @池袋!〜ラ・フォル・ジュルネ2018【昇天節ほか】

<<   作成日時 : 2018/05/12 19:26   >>

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 久しぶりの音楽記事。気合を入れて書きます。



 ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018

 UN MONDE NOUVEAU −モンド・ヌーボー 新しい世界へ。


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 モンド・ヌーボー、ということで、今年から何と、東京芸術劇場を中心とした池袋エリアも会場に!(有楽町〜池袋間は地下鉄有楽町線で9駅19分、東京国際フォーラムと東京芸術劇場は、それぞれ地下鉄の有楽町駅、池袋駅と直結している)
 南池袋公園、サンシャインシティを始め、豊島区役所、WACCA、イケセイや東武の屋上まで、本ブログにも頻繁に登場するありとあらゆる施設が「周辺会場」として位置づけられ、かなりの無理やり感はあったものの、一応無事終了した。

 何よりもその池袋会場で、これまでのLFJのあらゆるコンサートの中でも五本の指に入るような、かけがえのない演奏会に巡り合うことができたことが、わたしにとってはうれしかった。
 ピエルロさんが来なくなってから、ラ・フォル・ジュルネに行くのは単にGWのお祭り気分を味わうため、みたいになってしまっていたが、久しぶりに魂そのものが震えるようなプログラムを体験することができた。

 まずは、その演奏会のことから。



 2018年5月4日(金・祝) PM20:00〜

 中世の伝統歌U

  エマニュエル・ボナルド&アンサンブル・オブシディエンヌ

   @ 東京芸術劇場 シアターイースト (ボウルズ)


 今年のジュルネにおける(間違いなく)最大の注目プログラム、ある意味「事件」だったのが、エマニュエル・ボナルドさん率いるアンサンブル・オブシディエンヌのライブ。
 レザール・フロリサン、シャペル・ロワイヤルと渡り歩き、何よりもあの伝説のアラ・フランチェスカとアンサンブル・ジル・バンショワによって、中世・初期ルネッサンスを始めとする「失われた音楽」を、現代に確かに響かせ続け、わたしに古楽の精髄を叩きこんでくれたボナルドさん。
 ヒリヤード・アンサンブルやタリス・スコラーズ、ヘレヴェッヘにドミニク・ヴィス、ジェラール・レーヌetc・・・・、あの頃は夢のような時代だった。綺羅星の如き古楽の地平の冒険者たち。そんな錚々たる古楽のパイオニアたちの中にあって、わたしにとっては、ヴェラールさんとボナルドさんこそが、アイドルだった。
 過度に純潔すぎることも無い、過激にとんがってもいない、中世音楽が根源的に有している清濁両面をバランスよく内包した、やわらかで暖かい、虹のように穏やかな色彩を帯びた音楽!おかしな表現かもしれないが、中庸の極致とも言える音楽!
 そのボナルドさん&現在のその手兵・アンサンブル・オブシディエンヌのライブ、
 しかも、まさかの池袋、小さな芝居小屋の雰囲気満点の会場で、ごくごく至近距離でアーティストたちと対峙、
 正に至福のひと時を過ごすことができた。
 例えば、筋金入りのクラシック・ファンがフルトヴェングラーを、ジャズ・ファンがマイルスを目の前で聴くようなものだ、と言えば、わかっていただけるだろうか・・・・!

 会場も明りが落とされ、いよいよ開幕。 
 ボナルドさん一座(あえてそう言わせてもらう)、楽器を奏しつつ、行進しながら登場!
 グレゴリオ聖歌だけではない、実は豊潤極まりない中世のヨーロッパ音楽がたどりついた「大海」(どこかで聞いたような喩えだけど)、デュファイとバンショワ。彼らの夢のように美しいシャンソンで束の間の幻の音楽会は幕を開け、その後はいきなり吟遊詩人の音楽や巡礼歌(カンティガ等)、古の中世の世界へ。
 それぞれの楽師たちの前には、管楽器、弦楽器、打楽器などがずらりと並べられ、楽師たちは歌いながら、歌に合わせて取っ替え引っ替え楽器を奏でる。
 正確には数えていないが、ホタテ貝(こすり合わせて響かせる)やびよ〜んびよ〜んと響く口琴のようなものまでも含めると、何十種類にも及ぶ楽器たち。
 それらの楽器の中には、すでに失われてしまった、絵の中でしか見ることができないような楽器も多い。
 普通だったら今ではもう聴くことのできない、文字通り時空の狭間から響いてくるような妙なる楽の音。
 それに乗って歌われる真のポリフォニー。昔とまったく変わることのない、やさしさにあふれたポリフォニーだが、決して揺らぐことの無い強靭さをも兼ね備えているので、音楽そのものが心に伝わってくる。
 こうして、時の流れの雲間からまごうこと無き中世の世界が立ち現れ、中世の人々の祈りが心に突き刺さる!

 さすがに歌ではサポートに回っていたボナルドさん、ラスト近く、シトルをつま弾きながら、十字軍の伝統歌をソロで弾き語り。その歌声が何と心に響いたことか!
 最後には、客席も一緒になってカンティガを合唱、自分も中世の巡礼に参加した気分。
 そしてアンコールで歌われたアカペラのポリフォニーの透き通った美しさ!
 かけがえの無い極上の時間はあっという間に過ぎ去っていった。



 * ボナルドさん一座、LFJの後は、何と奈良に向かい、現在奈良で開催中の、

   ムジークフェストなら 2018
   (これもマルタンがらみ)

   の一環として、春日大社、唐招提寺と回り、

   今日、ちょうど今頃(5月12日夜時点)、はるか吉野の山深い金峯山寺で、

   「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路と聖母マリアのカンティーガ集」

   と銘打ったライブを行っているはず。(今回の奈良における最終公演)

   山深い古代の霊場で、ロングバージョンのライブ。
   今回は行くのを断念しましたが、
   正に時空を超えた遥かな異郷を旅しているような気分    に浸れるのでは。
   (ただ、帰ってくるのが大変そう・・・・)


 
 以上、ごちゃごちゃ書いてきましたけれど、
 古楽だ、カンティガだ、と言うといかにも小難しい感じがするかもしれませんが、基本、見たことが無いような不思議な古楽器がたくさん登場する、例えて言うならばどこか遠い知らない国の民族音楽みたいな、とびっきり楽しい音楽です。
 実際上記奈良ツアーの合間には、奈良の養護学校で訪問演奏を行い、子供たちも大歓びだったとのこと。
 少しでも多くの方に聴いてほしい!



 南池袋会場

 シャトーブリアン、なんて名前になっていた・・・・。

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 街にあふれる?フラッグ


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 東口屈指の昭和モダン建築、東京信用金庫本店とのコラボ。

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 東上線まで

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 やはり、お祭り気分に浸りたくて、翌日は、いつもの有楽町会場へ。

 コンサートは、もちろんファイナルコンサート。



 5月5日(土・祝) PM9:15〜(9:25〜)

 ファイナル・コンサート

  @ 東京国際フォーラム ホールA (トーマス・マン)


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 シュポルツル:トランシルヴァニア幻想曲
 ババイ:カプリス・ツィガーヌ
 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op.43
 カザルス:鳥の歌(チェロと管弦楽版)
 ブロッホ:「ユダヤ人の生活」〜祈り(チェロと管弦楽版)
 ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95「新世界より」〜第4楽章
 伝承歌「行け、モーゼよ」(ティペット編)
 ヴェルディ:オペラ《ナブッコ》〜合唱「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」

  パヴェル・シュポルツル&ジプシーウェイ (室内楽)
  ルイス・フェルナンド・ペレス (ピアノ)
  アレクサンドル・クニャーゼフ (チェロ)
  ドミトリー・リス指揮、
  ウラル・フィルハーモニー管弦楽団、エカテリンブルク・フィルハーモニー合唱団


 今年のラ・フォル・ジュルネ出演のトップスターが総出演。
 ラフマニノフ、ドヴォルザーク、そしてラストはヴェルディの大合唱、と、聴き応え満点、文句無しに楽しめるコンサートでした。
 話題のパヴェル・シュポルツル&ジプシーウェイ も聴けた。
 かつての 等に比べると、曲、演奏ともずっと洗練されていて、その分ロマ音楽特有の色合いは薄れてはいたが、エンターティンメントに徹したスリリングで美しい演奏は好感が持てた。



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 無料コンサート


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 フォル・ニュイの一環として、

 青森ねぶた囃子・跳人も来ていた。

 前日は、ウニアンが来ていたみたい。残念。

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 最後になってしまいましたが、カンタータのお知らせ。


 もう過ぎてしまいましたが、5月10日(木)は昇天節、

 カンタータは、
 1年目の定型カンタータ、BWV37、
 2年目のツィーグラー・シリーズ、BWV128、
 3年目、BWV43、
 それから、忘れちゃならないおなじみ昇天節オラトリオ、BWV11。 


 さらに、明日(5月13日)は、復活節後第6日曜日ということになります。

 カンタータは、
 1年目、最後の定型カンタータ、BWV44。
 2年目、ツィーグラー・シリーズ、BWV183。


 緑きらめく中で迎えた昇天節。さわやかな初夏、清々しい今の季節にぴったりの名作カンタータをお聴き下さい。


 過去記事はこちら↓
 

 <昇天節>

    春にお別れ・ひび割れた名品(BWV37他)
    お気に入りのアリア 「夏への扉」(BWV128)
      * コメント部分
    ひび割れた名品、再び・ロ短調ミサと薬師寺大伽藍(BWV37、128)


 <復活節後第6日曜>

    復活節後第6日曜(BWV44他)



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