ルネッサンス&バロック 音楽倉庫(演奏の部屋)
☆ 随時更新中 ☆
* 新しい演奏は、順次下の方に加えていきます。
(新しくリンクさせていただいた演奏には、Newマークをつけてあります)
↓<今回新しくリンクさせていただいた演奏>↓
10年10月7日更新
☆ Papalinさん(パパルテット)の演奏
New ♪ シュープラー・コラール集
* Papalinさん、下の全曲演奏の勢いの冷めやらぬまま、今度は、シュープラー・コラール集全曲を、
一息に演奏してくださいました。
最晩年のバッハが、自分の膨大なカンタータの中のとっておきのコラール楽章を、
オルガン演奏用に編曲し、出版した、あまりにも名高い曲集。
若い頃の意欲作、オルゲルビュヒラインよりも各曲の規模は大きいですが、
誰もが楽しめる名曲中の名曲です。
New ♪ オルガン小曲集(オルゲルビュヒライン)
* 以前、BWV639で、すばらしい演奏を聴かせてくださったPapalinさんが、
オルゲルビュヒラインのそれ以外の曲の録音も始められました。
(しかも、一気に20曲も!(10月3日時点)びっくり)
とかなんとか言ってるうちに、何と、全曲終了してしまったようです。(10月5日時点)
何種類ものリコーダーの音が美しく溶け合って、「オルガンの響き」を聴かせてくれます。
しかも、一つ一つの声部を実際に吹いていらっしゃるので、
実際のオルガン以上に、各声部が生き生きとしています。
New ♪ 聖母マリアの聖歌集(カンティガ)
* リコーダー・アンサンブルと歌による演奏。
カンティガについての記事は、こちら。
New ♪ メロン・シャンソン集
* 中世~初期ルネッサンスの、当時流行したシャンソンを集めた写本から。
全81曲のうち、リコーダーアンサンブル用に編曲された全56曲(!)を演奏なさってらっしゃいます。
圧倒的にビュノワの曲が多いですが、
デュファイやオケゲム、バンショワなどのおなじみの名曲も多数含まれるすばらしいラインナップ。
この曲集は、ヨーロッパ音楽史上とても重要な意味を持つ、あの「ロム・アルメ」の旋律が、
初めて登場した曲集としても知られています。(こちら参照)
この種のシャンソン集としては、何と意っても、シャンソニエ・コルデフォルムが有名ですが、
このメロン・シャンソン集も、それに負けず劣らず美しい装丁の写本。
イェール大学のバイネッキ図書館に保存されていますが、バイネッキ図書館のこちらのページで、
曲目および、各ページの絵をごらんいただけます。
ここに書かれた説明によれば、何でも15世紀半ばのナポリの王女様が、
ハンガリーの王様のところに嫁ぐ際の結婚祝いとして作られたものなのでは、とのこと。
豪華な装丁で飾られた、当時最高のヒットソングの数々を収めた、結婚祝いの曲集。
すばらしい。
時のはざまに見え隠れする、失われた異郷の音楽。
めくるめくブルゴーニュ・シャンソンの世界。
時空をたゆたうかのような、リコーダーによる淡々とした演奏が、
音楽の幻想性を高めています。
☆ たこすけさんの演奏
New ♪ パルティータ BWV1013~サラバンド
* もともと無伴奏フルートのための曲ですが、
リュート、チェロやギターなど、さまざまな楽器に編曲され、親しまれている名曲です。
バッハの舞曲は、ほとんど様式化していることがありますが、このあたりは特にその傾向が強いのでは。
舞曲と言うか、滔々と流れる歌。
最初の録音は、こちら。
この切々と歌う演奏を聴いていると、もともとチェロの曲みたいに思えてきます。
さらに、「サラバンド」ということにこだわって、再録音したのが、こちら。
☆ Promusicaさんの演奏
New ♪ Promusicaによるルネッサンス音楽
* Promusicaさんのサイトが、こちらに移転されました。
ルネッサンス以外にも、バッハのカンタータやミサもあります。
新しい演奏も続々とアップされていて、
何と、オケゲムのミサなどまで登場!
オケゲムのミサについては、こちらの記事をごらんください。
* * * * * *
何気なく始めたこのブログですが、
たくさんのみなさんと交流することができ、
また、思いもかけず、
すばらしい演奏活動をなさっているみなさん、そしてすばらしい演奏の数々と、出会うことができました。
以下、インターネット上でおつきあいさせていただいているアマチュア音楽家の方々の、
古楽やバッハ(カンタータ等宗教曲中心)の演奏のリンク集です。
これまで個々の記事等で、ご紹介していたものを、まとめたものです。
随時追加していきますので、たまにのぞいてみてください。
* ルネッサンス&バロック 音楽倉庫(楽譜の部屋)にある楽譜の演奏もふくまれます。
以下の演奏は、なぜか、すべてお一人による演奏です。(多重録音)
* * * * * *
☆ Papalinさん(パパルテット)の演奏
♪ BWV140 「目覚めなさい、と呼ぶ声が聞える」 のコラール
♪ BWV106 「神の時こそよき時」 のソナティーナ
* リコーダー・アンサンブル(多重録音)だけで、
3種類のまったく異なるタイプの演奏を聴くことができます。
(take 3が、最も原曲に近いタイプ)
take 1
take 2
take 3
♪ BWV36 「喜び勇んで舞い上がれ」~第3曲・テノールアリア
♪ BWV639 「我、汝に呼ばわる、主イエスキリストよ」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
♪ バッハ=グノーのアヴェ・マリア
* カンタータでもないし、半分はバッハの作曲でもありませんが、
リコーダーによる伴奏部分(=有名なバッハのプレリュード)が、
あまりにもすてきなので、こっそりリンクしておきます。
♪ ブルックナーのアヴェ・マリア、他モテット
* リコーダーアンサンブル(多重録音)による演奏が、
あのブルックナーの清澄なモテットに何ともピッタリ!
名曲「アヴェ・マリア」の他にも、珠玉のモテットの数々を聴けます。
なぜ、「ルネッサンス&バロック」のページにブルックナー?
というツッコミが聴こえてきそうですが、
わたしはブルックナーはほとんどルネッサンス音楽だと思ってるのでいいのだ。
「パンジェ・リングァ」などもあるし。
♪ プレリュードとフーガ BWV550
♪ BWV1093 「最愛なるイエスよ、汝いかなる罪を」
(ノイマイスター・コラール集)
* 原コラールは、「マタイ」の「血潮したたる」に並ぶ受難コラール。
両受難曲に登場するものの、「ヨハネ」での使われ方が印象的なので、
「ヨハネ」の受難コラールというイメージがありますが、
そのコラールの、バッハ唯一のオルガン編曲。
真作だとしても、かなり初期の習作と思われますが、
そんなことどうでもよくなるような、ひたむきな音楽。
♪ マタイ受難曲より、コラール(第44曲)
* そして、こちらは、「マタイ」の受難コラールの方。
第44曲ですから、厳密には、「血潮したたる」ではないですが、メロディーは同じ。
二長調の清々しいアレンジ。
♪ ゴールドベルク変奏曲より(リコーダー版)
* 器楽曲ですが、大好きな曲なので、のせてしまいます。
最近ではいろいろな編曲版のCDもありますが、リコーダーの響きもぴったり。
さすがバッハの晩年作。懐が深い。
現在、(08年7月時点)3つの変奏がアップされてますが、
他にもリコーダーに合いそうな変奏がたくさんあるので、今後も楽しみです。
お。ページを開くと、ピアノ演奏も・・・・。
なお、ブランデンブルク協奏曲やフーガの技法など、器楽曲の名曲のリコーダー版も、
こちらのページでお聴きになれます。
♪ 北御門文雄編・リコーダー四重奏曲集(初級編)
* リコーダー・アンサンブル用の編曲集。
ジョスカンやイザーク、ダウランドなどの、ルネッサンスの作品から、バッハのコラールまで、
名曲がずらっとそろっています。
♪ 多重録音によるクリスマス・コンサート
* 多重録音によるクリスマス曲集。
これも、ルネッサンスの作品から、バッハまで、バラエティに富んでいます。
♪ ミサ曲ロ短調
* とんでもないことが始まりました。
心から応援したいと思います。
♪ ゴールトベルク変奏曲(リコーダー版・全曲)、その他
* 上に登場しているリコーダー版のゴールトベルクですが、
Paapalinさん、怒涛の勢いで、何と、全曲完奏してしまいました。
他のバッハの名曲もあります。
♪ 北御門文雄編・リコーダー四重奏曲集(中級編)
* リコーダー・アンサンブル用の編曲集。
上記初級編の続編。
こちらはルネッサンスの名曲中心。
デュファイの名作シャンソン「ス・ラ・ファセ・パル」と、
それに基づくミサの大傑作(第1曲キリエ)が収録されているのが
うれしい。
New ♪ メロン・シャンソン集
* 中世~初期ルネッサンスの、当時流行したシャンソンを集めた写本から。
全81曲のうち、リコーダーアンサンブル用に編曲された全56曲(!)を演奏なさってらっしゃいます。
圧倒的にビュノワの曲が多いですが、
デュファイやオケゲム、バンショワなどのおなじみの名曲も多数含まれるすばらしいラインナップ。
この曲集は、ヨーロッパ音楽史上とても重要な意味を持つ、あの「ロム・アルメ」の旋律が、
初めて登場した曲集としても知られています。(こちら参照)
この種のシャンソン集としては、何と意っても、シャンソニエ・コルデフォルムが有名ですが、
このメロン・シャンソン集も、それに負けず劣らず美しい装丁の写本。
イェール大学のバイネッキ図書館に保存されていますが、バイネッキ図書館のこちらのページで、
曲目および、各ページの絵をごらんいただけます。
ここに書かれた説明によれば、何でも15世紀半ばのナポリの王女様が、
ハンガリーの王様のところに嫁ぐ際の結婚祝いとして作られたものなのでは、とのこと。
豪華な装丁で飾られた、当時最高のヒットソングの数々を収めた、結婚祝いの曲集。
すばらしい。
時のはざまに見え隠れする、失われた異郷の音楽。
めくるめくブルゴーニュ・シャンソンの世界。
時空をたゆたうかのような、リコーダーによる淡々とした演奏が、
音楽の幻想性を高めています。
New ♪ 聖母マリアの聖歌集(カンティガ)
* リコーダー・アンサンブルと歌による演奏。
カンティガについての記事は、こちら。
New ♪ オルガン小曲集(オルゲルビュッヒライン)
* 以前、BWV639で、すばらしい演奏を聴かせてくださったPapalinさんが、
オルゲルビュッヒラインのそれ以外の曲にも取り組み始めてくださりました。
何種類ものリコーダーの音が一つになって、実際のオルガン以上に生き生きとした、
「オルガンの響き」を聴かせてくれます。
☆ ☆ ☆
☆ たこすけさんの演奏
♪ デュファイのシャンソン 「ス・ラ・ファセ・パル」
* こちら参照。
New ♪ デュファイのモテット 「アヴェ・レジナ・チェロールム」
* デュファイには、少なくとも4種類の、
「アヴェ・レジナ・チェロールム」(めでたし、天の女王)と呼ばれる作品がある。
(3曲のモテトゥス、および、
そのうち最も名高い晩年の4声アンティファナの旋律を定旋律にした、最晩年の大ミサ、
の4曲)
ここでたこすけさんが演奏しているのは、
このうち最も初期のものと思われる、定旋律を持たない3声アンティファナ。
中世的でシンプルなモテトゥスだが、素朴な美しさがたまらない。
大ミサ 「アヴェ・レジナ・チェロールム」、および、
晩年の4声モテトゥス 「アヴェ・レジナ・チェロールム」については、こちら。
モテトゥス 「アヴェ・レジナ・チェロールム」がすべて収録された名盤については、
こちら。
♪ BWV227 「イエスよ、我がよろこび」(モテット)のコラール
♪ マタイ受難曲より、ゲールハルト/ハスラーの受難コラール 「血潮したたる」
* バッハの見事な編曲の違いを聴き比べることができます。
ついに、全曲完成しました。
(第44曲は、作者、メロディーとも同じだが、本来別のコラールです)
第15曲(旧全集版・第21曲)
第17曲(旧全集版・第23曲)
第44曲(旧全集版・第53曲)
第54曲(旧全集版・第63曲)
第62曲(旧全集版・第72曲)
♪ カンタータ第127番「真の人にして神」より、終結コラール
* 単純な4声のコラールの和声付けに、
バッハがどれだけ精魂を傾けているか、実感していただくことができます。
♪ カンタータ第180番「装いせよ、我が魂」より、終結コラール
* ややこしく、半音階が炸裂する上記BWV127のコラールに比べ、
何と、おおらかで、やさしい世界なんでしょう。
つまり、これらのコラールが、それぞれのカンタータの結論、というわけです。
♪ BWV639 「我、汝に呼ばわる、主イエスキリストよ」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
* 上のPapalinさんのリコーダー多重録音に刺激され、
たこすけさんがチャレンジした、何と、チェロ一本による多重録音。
♪ BWV727 「我、心より待ち望む」
(オルガン・コラール)
* 上のマタイで有名なコラールと同じ、ハスラーのメロディを使用した、
バッハ唯一のオルガンコラール編曲。
コラール旋律に施された装飾が見事。
♪ マタイ受難曲より、ゲールハルト/イザークの受難コラール
「世よ、ここに汝の命を見よ」
* イザークの有名な「インスブルックよ、さようなら」のメロディーのコラール。
当時の多くの人に愛唱されていたメロディーで、バッハもお気に入り。
カンタータにも、登場しますが、マタイでも、ここぞと言う時に2回も登場します。
あの美しいシャンソンが、バッハの手によって、
どのような姿に変容しているか、お聴きください。
第10曲(旧全集版・第16曲)
第37曲(旧全集版・第44曲)
♪ カンタータ第1番「あけの明星の、なんと麗しく輝くことか」より、終結コラール
* 春を告げる希望にあふれるコラール。
カンタータ第1番にふさわしい名曲。
♪ BWV282 4声コラール 「キリストこそ我が生命」
* BWV95の、冒頭合唱の一つ目のコラール部分から、
4声コラールだけを抜き出したもの。
のびのびとやさしく、夢見るように美しい器楽伴奏の核心には、
このような、現代音楽も裸足で逃げ出すような不協和音が隠されているわけです。
必聴!
♪ BWV610 「イエスよ、我がよろこび」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
* 上にあるBWV227、モテットと同じコラールを使用。
オルゲルビュッヒライン、聴けば聴くほど新しい発見があります。すばらしい!
自分で演奏したら、さらにいろいろなことが見えてくるのでしょうね。うらやましい。
♪ BWV599 「いざ来ませ、異邦人の救い主」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
* オルゲルビュッヒラインの冒頭を飾る名曲。
音がゆっくりと降りてきて、何かが始まるような気配がすばらしい。
曲の内容&歌詞も、正にその通りのもの。
♪ BWV618 「罪無き神の子羊」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
* マタイの冒頭大合唱、マニアックなところではBWV127など、
後に、バッハの中核をなす作品に登場することになる、名コラール(ドイツ語アニュス・デイ)の、
若き日のオルガン編曲。
コラール旋律が、バスとアルトのカノンなのがめずらしい。
なお、普通チェロだけではできません。(笑)
♪ BWV659 「いざ来ませ、異邦人の救い主」
(「17のコラール集」より)
* 上のBWV599と同じコラールに基づく編曲。
こちらは大作。その分、クリスマスに通じる「何かが始まる気配」も、より濃密です。
以前書いた解説で、この曲の雰囲気は、オルガンでないとむずかしいのでは、
などと言ってた気がしますが、
こうして聴いてみると、この曲の場合は、チェロもぴったり。
でも、雰囲気満点なだけ、なんちゅー季節はずれな・・・・。
(7月16日、やたら暑い日に書いてます。真夏のクリスマス)
♪ BWV431 4声コラール 「我、悩みの極みにありて」
* シンプルな4声コラール。
原コラールは、バッハお気に入りのコラールの一つで、何度か編曲を行なってますが、
その中でも、「17のコラール集」のあとに書き込まれているもの(BWV668)は、
生涯のかなり初期に成立した後、最晩年にいたるまで手を加えられ続け、
さまざまな「伝説」に彩られた名作として知られています。
バッハの258回目の命日を記念して、アップしてくださいました。
♪ BWV668 「我、汝の御座の前に歩み出で」
* そして、こちらが、上記のいわく付きの作品。
上記に対して、対位法的にかなりややこしいアレンジになっている。
♪ ヨハネ受難曲のコラール(第15曲)
* 今回はエレキギター・バージョン。
むせび泣いています。ちょっとすごいです。
もしかしたら、こういうバッハはこれまで無かったんじゃ・・・・。
♪ カンタータ第4番「キリストは死の縄目つきたまえり」より、終結コラール
* 上記コラールが使われた、コラールカンタータの終曲。
バッハ最初期のカンタータ。
♪ カンタータ第4番「キリストは死の縄目つきたまえり」より、第3曲・デュエット(コラール)
* 上記カンタータ、BWV4の、第3曲デュエット。
BWV4は、コラール・テキスト・カンタータなので、ここでも、コラールが歌われる。
砂漠のど真ん中にたった一人取り残されたような、寂寥感あふれる曲調に、Vcの響きがぴったり。
この後、第4曲は、やはり同じコラールを使いながら、Vnが生き生きと活躍する力強い曲調になり、
この第3曲との鮮やかな対比が、BWV4の聴きどころの一つとなっている。
♪ カンタータ第90番「恐ろしい終末が汝らに迫り」より、終結コラール
* 上記コラールのメロディを使用した、終結コラール。
「ヨハネ」の編曲もすごいですが、こちらも、なかなか。
終わり近くに、このカンタータの深刻さを吹き飛ばすように長調の和音が明滅し、
さらに最後には、ダメ押しで、ピカルディ終止の長調和音が繰り返される。
単純な4声編曲ながら、ドラマを内包した名編曲。
♪ カンタータ第106番「神の時こそ良き時」より、冒頭ソナティーナ
* これは、もはや、レクイエム。
雄弁なチェロの中低声部が、むせび泣くエレキギターを支えます。
take1、take2とも、甲乙つけがたいです。
take1
take2
New ♪ パルティータ BWV1013~サラバンド
* もともと無伴奏フルートのための曲ですが、
リュート、チェロやギターなど、さまざまな楽器に編曲され、親しまれている名曲です。
バッハの舞曲は、ほとんど様式化していることがありますが、このあたりは特にその傾向が強いのでは。
舞曲と言うか、滔々と流れる歌。
この録音を聴いていると、切々と歌うたこすけさんの演奏のせいか、
もともとチェロの曲みたいに思えてきます。
☆ 容量オーバーにつき、今後、たこすけさんの演奏のうちコラール関係のものは、
以下のページをご覧ください。
バッハのコラールを聴いてみましょう
☆ ☆ ☆
☆ Promusicaさんの演奏
♪ Promusicaさんのサイト
* ルネッサンスから、バッハ、フォーレ、ビートルズまで。
すべてお一人による多重録音で、美しいコーラスを聴かせてくれます。
トップページの「公開作品」というところをクリックして、曲を選択し、お聴きください。
バッハのカンタータなど、もちろんすばらしいですが、特にビートルズの後期作品など、
見事だと思います。
New ♪ Promusicaによるルネッサンス音楽
* Promusicaさんのサイトが、こちらに移転されました。
ルネッサンス以外にも、バッハのカンタータやミサもあります。
新しい演奏も続々とアップされていて、
何と、オケゲムのミサなどまで登場したのがうれしい。
* 新しい演奏は、順次下の方に加えていきます。
(新しくリンクさせていただいた演奏には、Newマークをつけてあります)
↓<今回新しくリンクさせていただいた演奏>↓
10年10月7日更新
☆ Papalinさん(パパルテット)の演奏
New ♪ シュープラー・コラール集
* Papalinさん、下の全曲演奏の勢いの冷めやらぬまま、今度は、シュープラー・コラール集全曲を、
一息に演奏してくださいました。
最晩年のバッハが、自分の膨大なカンタータの中のとっておきのコラール楽章を、
オルガン演奏用に編曲し、出版した、あまりにも名高い曲集。
若い頃の意欲作、オルゲルビュヒラインよりも各曲の規模は大きいですが、
誰もが楽しめる名曲中の名曲です。
New ♪ オルガン小曲集(オルゲルビュヒライン)
* 以前、BWV639で、すばらしい演奏を聴かせてくださったPapalinさんが、
オルゲルビュヒラインのそれ以外の曲の録音も始められました。
(しかも、一気に20曲も!(10月3日時点)びっくり)
とかなんとか言ってるうちに、何と、全曲終了してしまったようです。(10月5日時点)
何種類ものリコーダーの音が美しく溶け合って、「オルガンの響き」を聴かせてくれます。
しかも、一つ一つの声部を実際に吹いていらっしゃるので、
実際のオルガン以上に、各声部が生き生きとしています。
New ♪ 聖母マリアの聖歌集(カンティガ)
* リコーダー・アンサンブルと歌による演奏。
カンティガについての記事は、こちら。
New ♪ メロン・シャンソン集
* 中世~初期ルネッサンスの、当時流行したシャンソンを集めた写本から。
全81曲のうち、リコーダーアンサンブル用に編曲された全56曲(!)を演奏なさってらっしゃいます。
圧倒的にビュノワの曲が多いですが、
デュファイやオケゲム、バンショワなどのおなじみの名曲も多数含まれるすばらしいラインナップ。
この曲集は、ヨーロッパ音楽史上とても重要な意味を持つ、あの「ロム・アルメ」の旋律が、
初めて登場した曲集としても知られています。(こちら参照)
この種のシャンソン集としては、何と意っても、シャンソニエ・コルデフォルムが有名ですが、
このメロン・シャンソン集も、それに負けず劣らず美しい装丁の写本。
イェール大学のバイネッキ図書館に保存されていますが、バイネッキ図書館のこちらのページで、
曲目および、各ページの絵をごらんいただけます。
ここに書かれた説明によれば、何でも15世紀半ばのナポリの王女様が、
ハンガリーの王様のところに嫁ぐ際の結婚祝いとして作られたものなのでは、とのこと。
豪華な装丁で飾られた、当時最高のヒットソングの数々を収めた、結婚祝いの曲集。
すばらしい。
時のはざまに見え隠れする、失われた異郷の音楽。
めくるめくブルゴーニュ・シャンソンの世界。
時空をたゆたうかのような、リコーダーによる淡々とした演奏が、
音楽の幻想性を高めています。
☆ たこすけさんの演奏
New ♪ パルティータ BWV1013~サラバンド
* もともと無伴奏フルートのための曲ですが、
リュート、チェロやギターなど、さまざまな楽器に編曲され、親しまれている名曲です。
バッハの舞曲は、ほとんど様式化していることがありますが、このあたりは特にその傾向が強いのでは。
舞曲と言うか、滔々と流れる歌。
最初の録音は、こちら。
この切々と歌う演奏を聴いていると、もともとチェロの曲みたいに思えてきます。
さらに、「サラバンド」ということにこだわって、再録音したのが、こちら。
☆ Promusicaさんの演奏
New ♪ Promusicaによるルネッサンス音楽
* Promusicaさんのサイトが、こちらに移転されました。
ルネッサンス以外にも、バッハのカンタータやミサもあります。
新しい演奏も続々とアップされていて、
何と、オケゲムのミサなどまで登場!
オケゲムのミサについては、こちらの記事をごらんください。
* * * * * *
何気なく始めたこのブログですが、
たくさんのみなさんと交流することができ、
また、思いもかけず、
すばらしい演奏活動をなさっているみなさん、そしてすばらしい演奏の数々と、出会うことができました。
以下、インターネット上でおつきあいさせていただいているアマチュア音楽家の方々の、
古楽やバッハ(カンタータ等宗教曲中心)の演奏のリンク集です。
これまで個々の記事等で、ご紹介していたものを、まとめたものです。
随時追加していきますので、たまにのぞいてみてください。
* ルネッサンス&バロック 音楽倉庫(楽譜の部屋)にある楽譜の演奏もふくまれます。
以下の演奏は、なぜか、すべてお一人による演奏です。(多重録音)
* * * * * *
☆ Papalinさん(パパルテット)の演奏
♪ BWV140 「目覚めなさい、と呼ぶ声が聞える」 のコラール
♪ BWV106 「神の時こそよき時」 のソナティーナ
* リコーダー・アンサンブル(多重録音)だけで、
3種類のまったく異なるタイプの演奏を聴くことができます。
(take 3が、最も原曲に近いタイプ)
take 1
take 2
take 3
♪ BWV36 「喜び勇んで舞い上がれ」~第3曲・テノールアリア
♪ BWV639 「我、汝に呼ばわる、主イエスキリストよ」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
♪ バッハ=グノーのアヴェ・マリア
* カンタータでもないし、半分はバッハの作曲でもありませんが、
リコーダーによる伴奏部分(=有名なバッハのプレリュード)が、
あまりにもすてきなので、こっそりリンクしておきます。
♪ ブルックナーのアヴェ・マリア、他モテット
* リコーダーアンサンブル(多重録音)による演奏が、
あのブルックナーの清澄なモテットに何ともピッタリ!
名曲「アヴェ・マリア」の他にも、珠玉のモテットの数々を聴けます。
なぜ、「ルネッサンス&バロック」のページにブルックナー?
というツッコミが聴こえてきそうですが、
わたしはブルックナーはほとんどルネッサンス音楽だと思ってるのでいいのだ。
「パンジェ・リングァ」などもあるし。
♪ プレリュードとフーガ BWV550
♪ BWV1093 「最愛なるイエスよ、汝いかなる罪を」
(ノイマイスター・コラール集)
* 原コラールは、「マタイ」の「血潮したたる」に並ぶ受難コラール。
両受難曲に登場するものの、「ヨハネ」での使われ方が印象的なので、
「ヨハネ」の受難コラールというイメージがありますが、
そのコラールの、バッハ唯一のオルガン編曲。
真作だとしても、かなり初期の習作と思われますが、
そんなことどうでもよくなるような、ひたむきな音楽。
♪ マタイ受難曲より、コラール(第44曲)
* そして、こちらは、「マタイ」の受難コラールの方。
第44曲ですから、厳密には、「血潮したたる」ではないですが、メロディーは同じ。
二長調の清々しいアレンジ。
♪ ゴールドベルク変奏曲より(リコーダー版)
* 器楽曲ですが、大好きな曲なので、のせてしまいます。
最近ではいろいろな編曲版のCDもありますが、リコーダーの響きもぴったり。
さすがバッハの晩年作。懐が深い。
現在、(08年7月時点)3つの変奏がアップされてますが、
他にもリコーダーに合いそうな変奏がたくさんあるので、今後も楽しみです。
お。ページを開くと、ピアノ演奏も・・・・。
なお、ブランデンブルク協奏曲やフーガの技法など、器楽曲の名曲のリコーダー版も、
こちらのページでお聴きになれます。
♪ 北御門文雄編・リコーダー四重奏曲集(初級編)
* リコーダー・アンサンブル用の編曲集。
ジョスカンやイザーク、ダウランドなどの、ルネッサンスの作品から、バッハのコラールまで、
名曲がずらっとそろっています。
♪ 多重録音によるクリスマス・コンサート
* 多重録音によるクリスマス曲集。
これも、ルネッサンスの作品から、バッハまで、バラエティに富んでいます。
♪ ミサ曲ロ短調
* とんでもないことが始まりました。
心から応援したいと思います。
♪ ゴールトベルク変奏曲(リコーダー版・全曲)、その他
* 上に登場しているリコーダー版のゴールトベルクですが、
Paapalinさん、怒涛の勢いで、何と、全曲完奏してしまいました。
他のバッハの名曲もあります。
♪ 北御門文雄編・リコーダー四重奏曲集(中級編)
* リコーダー・アンサンブル用の編曲集。
上記初級編の続編。
こちらはルネッサンスの名曲中心。
デュファイの名作シャンソン「ス・ラ・ファセ・パル」と、
それに基づくミサの大傑作(第1曲キリエ)が収録されているのが
うれしい。
New ♪ メロン・シャンソン集
* 中世~初期ルネッサンスの、当時流行したシャンソンを集めた写本から。
全81曲のうち、リコーダーアンサンブル用に編曲された全56曲(!)を演奏なさってらっしゃいます。
圧倒的にビュノワの曲が多いですが、
デュファイやオケゲム、バンショワなどのおなじみの名曲も多数含まれるすばらしいラインナップ。
この曲集は、ヨーロッパ音楽史上とても重要な意味を持つ、あの「ロム・アルメ」の旋律が、
初めて登場した曲集としても知られています。(こちら参照)
この種のシャンソン集としては、何と意っても、シャンソニエ・コルデフォルムが有名ですが、
このメロン・シャンソン集も、それに負けず劣らず美しい装丁の写本。
イェール大学のバイネッキ図書館に保存されていますが、バイネッキ図書館のこちらのページで、
曲目および、各ページの絵をごらんいただけます。
ここに書かれた説明によれば、何でも15世紀半ばのナポリの王女様が、
ハンガリーの王様のところに嫁ぐ際の結婚祝いとして作られたものなのでは、とのこと。
豪華な装丁で飾られた、当時最高のヒットソングの数々を収めた、結婚祝いの曲集。
すばらしい。
時のはざまに見え隠れする、失われた異郷の音楽。
めくるめくブルゴーニュ・シャンソンの世界。
時空をたゆたうかのような、リコーダーによる淡々とした演奏が、
音楽の幻想性を高めています。
New ♪ 聖母マリアの聖歌集(カンティガ)
* リコーダー・アンサンブルと歌による演奏。
カンティガについての記事は、こちら。
New ♪ オルガン小曲集(オルゲルビュッヒライン)
* 以前、BWV639で、すばらしい演奏を聴かせてくださったPapalinさんが、
オルゲルビュッヒラインのそれ以外の曲にも取り組み始めてくださりました。
何種類ものリコーダーの音が一つになって、実際のオルガン以上に生き生きとした、
「オルガンの響き」を聴かせてくれます。
☆ ☆ ☆
☆ たこすけさんの演奏
♪ デュファイのシャンソン 「ス・ラ・ファセ・パル」
* こちら参照。
New ♪ デュファイのモテット 「アヴェ・レジナ・チェロールム」
* デュファイには、少なくとも4種類の、
「アヴェ・レジナ・チェロールム」(めでたし、天の女王)と呼ばれる作品がある。
(3曲のモテトゥス、および、
そのうち最も名高い晩年の4声アンティファナの旋律を定旋律にした、最晩年の大ミサ、
の4曲)
ここでたこすけさんが演奏しているのは、
このうち最も初期のものと思われる、定旋律を持たない3声アンティファナ。
中世的でシンプルなモテトゥスだが、素朴な美しさがたまらない。
大ミサ 「アヴェ・レジナ・チェロールム」、および、
晩年の4声モテトゥス 「アヴェ・レジナ・チェロールム」については、こちら。
モテトゥス 「アヴェ・レジナ・チェロールム」がすべて収録された名盤については、
こちら。
♪ BWV227 「イエスよ、我がよろこび」(モテット)のコラール
♪ マタイ受難曲より、ゲールハルト/ハスラーの受難コラール 「血潮したたる」
* バッハの見事な編曲の違いを聴き比べることができます。
ついに、全曲完成しました。
(第44曲は、作者、メロディーとも同じだが、本来別のコラールです)
第15曲(旧全集版・第21曲)
第17曲(旧全集版・第23曲)
第44曲(旧全集版・第53曲)
第54曲(旧全集版・第63曲)
第62曲(旧全集版・第72曲)
♪ カンタータ第127番「真の人にして神」より、終結コラール
* 単純な4声のコラールの和声付けに、
バッハがどれだけ精魂を傾けているか、実感していただくことができます。
♪ カンタータ第180番「装いせよ、我が魂」より、終結コラール
* ややこしく、半音階が炸裂する上記BWV127のコラールに比べ、
何と、おおらかで、やさしい世界なんでしょう。
つまり、これらのコラールが、それぞれのカンタータの結論、というわけです。
♪ BWV639 「我、汝に呼ばわる、主イエスキリストよ」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
* 上のPapalinさんのリコーダー多重録音に刺激され、
たこすけさんがチャレンジした、何と、チェロ一本による多重録音。
♪ BWV727 「我、心より待ち望む」
(オルガン・コラール)
* 上のマタイで有名なコラールと同じ、ハスラーのメロディを使用した、
バッハ唯一のオルガンコラール編曲。
コラール旋律に施された装飾が見事。
♪ マタイ受難曲より、ゲールハルト/イザークの受難コラール
「世よ、ここに汝の命を見よ」
* イザークの有名な「インスブルックよ、さようなら」のメロディーのコラール。
当時の多くの人に愛唱されていたメロディーで、バッハもお気に入り。
カンタータにも、登場しますが、マタイでも、ここぞと言う時に2回も登場します。
あの美しいシャンソンが、バッハの手によって、
どのような姿に変容しているか、お聴きください。
第10曲(旧全集版・第16曲)
第37曲(旧全集版・第44曲)
♪ カンタータ第1番「あけの明星の、なんと麗しく輝くことか」より、終結コラール
* 春を告げる希望にあふれるコラール。
カンタータ第1番にふさわしい名曲。
♪ BWV282 4声コラール 「キリストこそ我が生命」
* BWV95の、冒頭合唱の一つ目のコラール部分から、
4声コラールだけを抜き出したもの。
のびのびとやさしく、夢見るように美しい器楽伴奏の核心には、
このような、現代音楽も裸足で逃げ出すような不協和音が隠されているわけです。
必聴!
♪ BWV610 「イエスよ、我がよろこび」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
* 上にあるBWV227、モテットと同じコラールを使用。
オルゲルビュッヒライン、聴けば聴くほど新しい発見があります。すばらしい!
自分で演奏したら、さらにいろいろなことが見えてくるのでしょうね。うらやましい。
♪ BWV599 「いざ来ませ、異邦人の救い主」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
* オルゲルビュッヒラインの冒頭を飾る名曲。
音がゆっくりと降りてきて、何かが始まるような気配がすばらしい。
曲の内容&歌詞も、正にその通りのもの。
♪ BWV618 「罪無き神の子羊」
(オルゲルビュッヒラインのコラール)
* マタイの冒頭大合唱、マニアックなところではBWV127など、
後に、バッハの中核をなす作品に登場することになる、名コラール(ドイツ語アニュス・デイ)の、
若き日のオルガン編曲。
コラール旋律が、バスとアルトのカノンなのがめずらしい。
なお、普通チェロだけではできません。(笑)
♪ BWV659 「いざ来ませ、異邦人の救い主」
(「17のコラール集」より)
* 上のBWV599と同じコラールに基づく編曲。
こちらは大作。その分、クリスマスに通じる「何かが始まる気配」も、より濃密です。
以前書いた解説で、この曲の雰囲気は、オルガンでないとむずかしいのでは、
などと言ってた気がしますが、
こうして聴いてみると、この曲の場合は、チェロもぴったり。
でも、雰囲気満点なだけ、なんちゅー季節はずれな・・・・。
(7月16日、やたら暑い日に書いてます。真夏のクリスマス)
♪ BWV431 4声コラール 「我、悩みの極みにありて」
* シンプルな4声コラール。
原コラールは、バッハお気に入りのコラールの一つで、何度か編曲を行なってますが、
その中でも、「17のコラール集」のあとに書き込まれているもの(BWV668)は、
生涯のかなり初期に成立した後、最晩年にいたるまで手を加えられ続け、
さまざまな「伝説」に彩られた名作として知られています。
バッハの258回目の命日を記念して、アップしてくださいました。
♪ BWV668 「我、汝の御座の前に歩み出で」
* そして、こちらが、上記のいわく付きの作品。
上記に対して、対位法的にかなりややこしいアレンジになっている。
♪ ヨハネ受難曲のコラール(第15曲)
* 今回はエレキギター・バージョン。
むせび泣いています。ちょっとすごいです。
もしかしたら、こういうバッハはこれまで無かったんじゃ・・・・。
♪ カンタータ第4番「キリストは死の縄目つきたまえり」より、終結コラール
* 上記コラールが使われた、コラールカンタータの終曲。
バッハ最初期のカンタータ。
♪ カンタータ第4番「キリストは死の縄目つきたまえり」より、第3曲・デュエット(コラール)
* 上記カンタータ、BWV4の、第3曲デュエット。
BWV4は、コラール・テキスト・カンタータなので、ここでも、コラールが歌われる。
砂漠のど真ん中にたった一人取り残されたような、寂寥感あふれる曲調に、Vcの響きがぴったり。
この後、第4曲は、やはり同じコラールを使いながら、Vnが生き生きと活躍する力強い曲調になり、
この第3曲との鮮やかな対比が、BWV4の聴きどころの一つとなっている。
♪ カンタータ第90番「恐ろしい終末が汝らに迫り」より、終結コラール
* 上記コラールのメロディを使用した、終結コラール。
「ヨハネ」の編曲もすごいですが、こちらも、なかなか。
終わり近くに、このカンタータの深刻さを吹き飛ばすように長調の和音が明滅し、
さらに最後には、ダメ押しで、ピカルディ終止の長調和音が繰り返される。
単純な4声編曲ながら、ドラマを内包した名編曲。
♪ カンタータ第106番「神の時こそ良き時」より、冒頭ソナティーナ
* これは、もはや、レクイエム。
雄弁なチェロの中低声部が、むせび泣くエレキギターを支えます。
take1、take2とも、甲乙つけがたいです。
take1
take2
New ♪ パルティータ BWV1013~サラバンド
* もともと無伴奏フルートのための曲ですが、
リュート、チェロやギターなど、さまざまな楽器に編曲され、親しまれている名曲です。
バッハの舞曲は、ほとんど様式化していることがありますが、このあたりは特にその傾向が強いのでは。
舞曲と言うか、滔々と流れる歌。
この録音を聴いていると、切々と歌うたこすけさんの演奏のせいか、
もともとチェロの曲みたいに思えてきます。
☆ 容量オーバーにつき、今後、たこすけさんの演奏のうちコラール関係のものは、
以下のページをご覧ください。
バッハのコラールを聴いてみましょう
☆ ☆ ☆
☆ Promusicaさんの演奏
♪ Promusicaさんのサイト
* ルネッサンスから、バッハ、フォーレ、ビートルズまで。
すべてお一人による多重録音で、美しいコーラスを聴かせてくれます。
トップページの「公開作品」というところをクリックして、曲を選択し、お聴きください。
バッハのカンタータなど、もちろんすばらしいですが、特にビートルズの後期作品など、
見事だと思います。
New ♪ Promusicaによるルネッサンス音楽
* Promusicaさんのサイトが、こちらに移転されました。
ルネッサンス以外にも、バッハのカンタータやミサもあります。
新しい演奏も続々とアップされていて、
何と、オケゲムのミサなどまで登場したのがうれしい。
この記事へのコメント
ありがとうございます。
それにしてもここは、僕には恐ろしいページです。(^_^;)
たこすけさんの多重録音も聴いて参りました。
やっぱり僕のチェロとは格段に違いますね。
ありがとうございます。
はは。そうじゃないかと思って、テンプレートだけでもくつろいだ感じにしてみました。気軽に遊びにいらしてください。
たこすけさんも新しい機械をゲットされたそうで、これからが楽しみです。
ふふふ・・・・。
それにしても、BWV36、良い曲を選ばれましたね。ほんとうに恐れいりました。
Papalinさんと並べられるとは、本当に肩身が狭い思いですが。
> ふふふ・・・・。
ああ、こわいこわい・・・
なんか操られているのか、自分?(笑)
自分では何もできないくせに、すぐ調子に乗るんです。
がんばって、少しでもお役に立てるような記事を書くようにします。許してくだされ。
でも、何だかわたしも操られてるような気が・・・・。
もしかして、バッハ先生?
Noraさん、ありがとうございます。
バッハはいつも頭の片隅にある音楽家。
僕なりのペースでぼつぼつやっていきます。(^-^ )
お許しください。(たこすけさんもね)
今回のソナティーナの聴き比べなど、リコーダーだけで、(しかもお一人で)こんなことができるのか、と、ほんとうにびっくりしてしまいました。
新録音、バッハの限らず、何がアップされるか、いつも楽しみです。
ほんとうに、ありがとうございます。
アントンちゃん、むりやり入れてしまいました。
ほんとは新しいページを作ろうかとも思ったのですが、あんまり大げさにしてもいけないかな、と。
だけど、このようなものが聴きたかったので、とってもうれしいです。
ありがとうございます。
これ、誰のことでしょ。
わたし?それともPapalinさん?
でも、チェロ一本でBWV639を録音してしまったたこすけさんが、一番大胆なような気が・・・・。(笑)
この頃、オルゲルビュッヒラインの序文(→右URL欄→)にある、「隣人」という言葉は、たこすけさんのことを言ってるのではないかと思えてなりません。
アントンちゃんの和声の妙は、確かにルネサンス音楽がベースにあって、それに何層もデコレートしたかのようです。本音言うと、ここに載っても可笑しくはないなぁと思ってたり。 <(_ _)>
モテットシリーズ、あまりにもよいので、トップページにもしっかりとのせてしまいました。いつものことながらお許しください。おおげさなようだったら、言ってください。すぐ直しますので。
それにしても、アントンちゃんは不思議な人です。他のロマン派の作曲家とは明らかにちがいます。きっと、筋金入りのオルガニストなんでしょうね。
ちょっと恥ずかしいけれど、それはちょっとなので、嬉しいです。
Noraさん、ありがとうございます。
お礼に、もしご希望があれば、高音質なCDに焼いて送りますよ。
せっかくのご好意、とってもうれしいですが、PapalinさんのHPが存続するかぎり、いつでもどこでも聴けるわけですから、わたしは、それだけで十分満足です。
そもそも、パソコンに毛がはえたような小さなコンポしか、持っていないので。(笑)
でも、少しでもたくさんの方に聴いていただきたい曲だし、演奏だと思います。一般にCD発売しても、決しておかしくないような企画・演奏だと思うのですが・・・・。
タイトルからも想像できますが深い曲です。
コラールはよく知られたものですが、この編曲は、わたしにはあまりなじみの無い曲だったので、オルガン版と聴き比べてみましたが、オルガンよりも、ずっと親密な感じがしてすばらしかったです。
よい曲を教えていただきました。ありがとうございます。
早速リンクさせていただきます。
「モード」というか、すごい勢いで、うれしい限りです。
今回は、演奏が増えてもいいように、表紙ページにもリンクさせていただきました。
m(_ _)m
この曲集は、バラエティに富んでいて、すばらしいですね。
まるごとリンクさせていただきます。
(実はもう、準備しているところでした)
> あの「ロム・アルメ」の旋律が、初めて登場した曲集・・・
そんなことも知らずに演奏してしまいました。
何かにとりつかれたように・・・。
ルネッサンス初期の写本を、こんなにまとまって聴く機会はめったに無いので、ほんとうに感謝、です。
> そんなことも知らずに演奏してしまいました。
わたしも、あちこちで読んだことなどをわけもわからずに書いているだけです。もともとそんなことはどうでもいいようなことで、やはり、大事なのは、演奏ですね。
そもそもこれだけの曲に挑戦するということ自体、そういうイメージかもしれませんね。
あと、「ロム・アルメ」の印象が強いせいか、この時代の音楽を聴くと、わたしも、甲冑姿の兵士と、プールなどで乱痴気騒ぎをくりひろげる貴族とが同時に存在する妙な光景がいつも思い浮かびます。
(後者の方はもちろんPapalinさんとは関係ないイメージです・笑)
> オルガンを超えたオルガン的な響き。必聴!
穴があったら入りたい気分です。
僕自身は、これらのオルガン曲をオルガンで聴いたことは、全くと言っていいほどないのです。お恥かしいことです。ですので、楽譜とも初対面なわけで、集中して読んで、イメージを掴んで、バッハはどう演奏しただろうか、ちょっと考えたりして、それでもなかなかバッハは答えてくれないので、僕だったらこう演奏したい! と、突っ走るのです。その連続で46曲+6曲、疾走してしまいました。
うち何曲かは知っているメロディが登場して、嬉しくなったり。
また、自分の笛の音で初めて耳にする作品が、実は何て素晴しいのだろうと感じたり。
いろいろなことがあったバッハ・ティクルスでした。
自分自身も、これからゆっくり聴いて、
『これは明らかにテンポを間違ったな!』などと反省するのです。
Noraさん、本当にありがとうございました。
出かけていて、お返事おくれて申し訳ありません。
こちらの方こそ、ありがとうございます。
これらの曲集は大好きなのです。その曲集の、これまで聴いたことがないリコーダーによる全曲盤を、パソコンで気軽に聴くことができて、とても喜んでいます。
少しでも多くの人に聴いていただきたいものです。
> 僕だったらこう演奏したい!
この種の曲は、そもそももとになるコラールが意味を持つものですし、それじゃなくてもバッハの音楽にはたくさんの約束事、決まり事があります。
それらの学術的な精度があがると、基本的には、演奏の精度も上がりますが、(これはほとんどバッハの場合だけです)逆にがんじがらめになっておもしろい演奏が生まれにくくもなっているのも事実です。
バッハだろうと宗教曲だろうと、楽譜になっている以上、単なる音楽ですから、Papalinさんのこの姿勢は大歓迎です。
また、これらの曲集は、コラール前奏曲といって、本来、礼拝の開始前、会衆が集まる際に演奏されたものですから、それぞれが演奏される暦は決まっているものの、演奏会等で続けて演奏されるものではなく、曲と曲どおしのつながりはありません。従ってそれぞれの曲を独立した好きなテンポで演奏しても、まったく問題ありません。