暦について + 三位一体節後第14日曜(BWV25他)

 暦では、クリスマスなどをのぞいて、たいてい日曜日に祝祭日が定められています。

 前半、冬から初夏にかけては、クリスマス、受難、復活祭、聖霊降臨祭、などなど、イエス・キリストの生涯をたどるようなイヴェントが続きますが、
 後半、夏、秋は、ずっと、三位一体節後第〇日曜、というふうになります。
(〇にはもちろん数字がはいります)
 この後半は、ほとんどイヴェントはないんですが、それぞれ、聖書に基づくテーマが決められています。

 バッハは、その祝祭日ごとに、カンタータ(あるいは受難曲、オラトリオ)などの音楽を書いていて、それがだいたい3年分残されているわけですね。
 この1年分のセットを、「年巻」と呼んでいます。

 ですから、カンタータは、もともと、季節の音楽なのです。
 教会暦にしたがってカンタータを聴くことによって、季節感あふれるカンタータを何倍も楽しむことができますし、その音楽に包まれて生活することで、季節の移り変わりそのものを、より深く味わうことができる、というわけです。

  *   *   *

 例えば、今日は、三位一体節後第14日曜日。
 テーマは、重病人の癒しの物語から、魂の救いの意味を問いかける、わたしたちにとってとても身近なものです。

 曲そのものについては、そのうちゆっくりご紹介していくつもりですが、
たまたま、超有名曲も登場しますので、かんたんにふれておきましょう。

 今日のためにバッハが残してくれたカンタータは、BWV17、25、78の3曲。

 ご存知BWV78は、いまさら何をつけくわえることもない、名曲中の名曲。
 この曲は、実は、ちょうど今頃のような、夏の終わり、さわやかな秋が始まるころに聴くためのカンタータなのです。

 このほかには、BWV25がとても特徴的な名曲です。

 マタイの有名なコラール旋律が立体的に展開される冒頭合唱は、とても聴き応えがあります。

 それから、冒頭の深刻な気分を引きずるように、通奏低音だけの伴奏のレチタティーボやアリアが続いた後、
 突然、フルオーケストラ伴奏による、まぶしいほどの協奏曲風舞曲アリアが登場し、さらに、力強いコラールが曲をしめくくります。

 バッハの、ライプツィヒ就任1年目(第1年巻)の傑作カンタータです。
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