カンタータの山の宝探し・その2

Ⅱ 協奏曲等が原曲のカンタータ楽章
  (原曲不明。パロディと推定されるが、確証なし)



 Ⅰは単なる事実関係をまとめた資料にすぎませんでした。
 このⅡの部分こそ、わたしが声を大にして言いたいところです。

 実は、Ⅰであげたもの以外にも、パロディの経緯等はまったく不明ながら、協奏曲等からのパロディであることがほぼまちがいないと思われるカンタータ楽章というのが、驚くほどたくさん存在するのです。

 BWV35、BWV42、BWV99、他、数え切れないくらい。
 カンタータの最高峰BWV82、名品BWV170等までが、何らかの協奏曲のパロディなのでは?という説もあるほどです。
(実際、BWV35から、<チェンバロ協奏曲>BWV1059が復元されています)

 試しに、BWV42の第1曲・シンフォニアを聴いてみてください。
 他のどのコンチェルトと比べても遜色の無いくらい、美しい音楽だ、と、わたしは思います。

 これまでもしつこいくらいくりかえし書いてきましたが、
カンタータを聴くことは、バッハの、これまで誰も聴いたことのない、失われてしまった未知のコンチェルトを聴くことでもあるのです。


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 さらに付け加えると、協奏曲等とはちがいますが、ケーテン時代等の魅力的な世俗カンタータを原曲とするカンタータも、たくさんあります。
 舞曲風アリアなど、協奏曲楽章にも負けない魅力であふれています。
 ケーテン時代に教会カンタータはない、などとよく言われますが、とんでもありません。
 カンタータは、失われたケーテンの名曲の宝庫なのです。

 BWV34、66、134、184、197、他、これも数え切れないくらい。

 中には、現代のわたしたちからすると、
 何でまた、こんなに楽しい舞曲を、教会で、しかもこの歌詞で・・・・、とびっくりしてしまうようなものまであります。


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  *    *    *


 以上、ⅠおよびⅡでご紹介したカンタータは、いずれもパロディ(転用)ですが、
けっして間に合わせというわけではなく、
バッハの、「こんなにいい曲があるんだぞ」という姿勢に基づくものです。
 従って、どれもこれも名曲ぞろい。ほとんどハズレがありません。

                                            (まだまだつづく)
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