池袋演芸場(3月上席・昼の部)

 少し前になってしまいましたが、ついに行ってきました。
 東京4大寄席制覇、最後の目的地、池袋演芸場。
 3月10日、土曜日。3月上席の最終日。
(わたしは昼の部だけ行きましたが、この日は昼夜入れ替え無しでした。)

 ちょっと大きめの集会場くらいの広さ。会場すべてが、芸人さんと差し向かい、といった感じのベスト?ポジション。
 ウワサどおり、芸人さんは、話をポンポン客席に振ってきて、
 お客さんも、それに、答える、答える。

 ガサガサお弁当を広げたり、大きなくしゃみをしたりしたら、すぐに話が飛んできますし、途中でトイレにでも行こうものなら、なんだ、帰るのか!と、怒られます。
 わたしは一番スミの方で、じっと固まっていました。


 実は、3月いっぱい有効の券があったのですが、
 この3月上席・昼の部にしたのは、
 東京ボーイズが出演予定だったから。

 以前、ほとんど初めて寄席に行った時のこと。(場所は国立演芸場)
 恐る恐る暗い廊下を進むわたし。
 軽くあいさつしながら、さっそうと追い抜いていった見知らぬおじさん。
 ものすごく軽い足取り。階段は2段飛びです。スラリとして、ハデなジャンパーをはおっています。
 売店や掃除のおばさん、あちこちから声がかかって、そのたびに何か言い返し、明るい笑い声がおこります。
 かっこいいな、常連さんかな、と、その時は思いました。

 その後、舞台が始まり、何組目かに、東京ボーイズ登場。
 金ピカの衣装に身を包み、向かって右側に立っていたのが、そのおじさんでした。
 その時、初めて、色物の「ボーイズ」というのを観ましたが、
 歌を交えた舞台は、決して古くさくなく、むしろ新鮮。
 3人のそれぞれのキャラがおかしくて、場内大爆笑、いっぺんでファンになってしまった、と、いうわけです。


 ところが、この日は、番組表をもらって、がっくり。
 出演がキャンセルになってしまったようで、名前が見当たりません。
 リーダーの体調があまりよくない、と言う話も聞いてましたので、ちょっと心配です。
 また、次の機会に、元気な舞台が見てみたいです。

 代わりに出演したのは、漫才の東(あずま)京丸、京平。
 例によって、どちらが京丸でどちらが京平かわかりませんでしたが、
 これはこれですごかったので、よかった。


 他の色物としては、
 笑うと、歯がぴかーーーっとまぶしい、(もしかして、ダイヤ?)
 芸暦83年!の三味線漫談、玉川スミさん、
 前回も見た女性マジック集団、スティファニーなど。

 この日、スティファニーから送り込まれたのは、この前の瞳ナナさんではなく、マジック・ジェミー。
 ナナさんも強烈でしたが、一見あやしい外人のジェミーは、また別の意味でインパクト十分。
 マジックに不可欠の音楽が出ないアクシデントがあったようですが、
 本人も「こんなの初めて」と言っていた、三味線の生演奏で始まった舞台を、余裕でこなしていました。


 さて、かんじんの落語は、前半の若手の熱演が印象的でした。

 でも、本人も緊張してるし、お客さんもなんとなく緊張してるので、どうしても、固い感じがしていたのですが、
 それを一気に振り払い、ぱーーーっと明るい雰囲気にしたのが、
 桂小南治師匠。

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 わたしがこれまで聞いた限りでは、
 落語は、噺自体はすごくおもしろくても、枕はまあまあ、というパターンがけっこうあったのですが、
 この人は、枕から、アクセル全開で、いきなり場内大爆笑。
 ものすごく楽しそうで、見ているだけで明るい気持ちになります。

 噺は、「運回し」。
 わかりやすい噺ということもあって、いちいちおかしく、
 最後は、ぱんぱんぱんぱん・・・・、と花火が炸裂して、大拍手。
 今後も、ぜひ応援していきたいです。

 ちなみにこの人、前の記事に書いた、紙切り林家正楽師匠の先代の息子さんだそうで、紙切りもやるとのこと。
 いつか、それも、見てみたい。


* 「運回し」は、お酒の席で、「ん」が多くつく言葉を競い合う噺。

  「先年、神泉苑の門前の薬店、
  玄関番人間半面半身、金看板銀看板、
  金看板根本万金丹、銀看板根本反魂丹、
  瓢箪看板、灸点」

  が出て、打ち止めか、と思ったら、 
  最後に、
  「花火が、どーーーん、ぱんぱんぱんぱんばんばんばんばん・・・・・・・・」
 で、オチ。


 昼の部のトリは、雷門助六師匠。

 噺は、君塚温泉?
 ちょっと途中でアクシデントがあって、ご本人もやりにくそうだったのが残念ですが、
 すごかったのは、
 噺の後、見せてくださった、操り踊り。(操り人形がかっぽれを踊る趣向)


▽ 弟子の nora-p 画。
  完成度はイマイチですが、感じがつかめているので、特別に採用。

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 この操り踊りが、もう、びっくり!

 文字通り、操り人形のマネをするのですが、
 突然、ふわふわっと宙に浮き上がったり、
 ぐにゃっと不自然なかっこうで倒れていたのが、ピンっと立ち上がったり、
 といった感じで、驚異の荒業の連続。
 特に、開脚して沈み込み、へた~~~っとしたかと思うと、次の瞬間、そのまますっと立ち上がった時には、自分の目を疑いました。

 この人は、どういう体をしてるんでしょ。いったい、いくつ?
 それとも、からくり、か?



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この記事へのコメント

うまや
2007年09月23日 16:18
興味深いです。
2007年09月24日 11:45
 古い記事なのに、コメントありがとうございます。
 落語のこと、しばらく書いてないので、近々また池袋に行く予定です。
2007年10月14日 01:54
 記事にも書いた、東京ボーイズのリーダー、
 旭五郎さんが、’07年10月8日、お亡くなりになりました。

 謹んでご冥福をお祈りします。
 結局、3人そろっての舞台は、一度だけしか、見ることができませんでした。
 楽しい笑いをありがとうございます。

 

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