ペギラの悲しみ

 ウルトラ・シリーズのイラスト、新作です。

 先日、コメントで、S君Jr さんからリクエストをいただいたのにお答えして。



▽ 暴れる大怪獣ペギラ

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 ペギラは、ウルトラQに登場する大怪獣です。
(以下は、すべて、わたしのあやふやな記憶をもとにしたお話です)


 ペギラはトドみたいな顔をしてますが、実は、南極のペンギンが、放射能のせいで巨大化してしまったものです。
(一部には、トド、アザラシなどが巨大化した、との説もあります)
 あらゆるものをカチンコチンに冷凍させ、反重力光線で浮き上がらせてしまう、というすさまじい破壊力を持っています。

 
 さて、下の絵には、シロクマがいますね。
 シロクマ(ホッキョクグマ)はその名のとおり、北極にしかいません。
 だから、ここは北極、ということになります。

 ペギラは南極生まれですが、人間の環境破壊による温暖化で南極が住みにくくなったので、北極に向けて旅立ち、その途中で東京に寄ったのです。
 ペギラは東京を襲った恐ろしい怪獣ですが、もとはただのペンギンですから、ほんとはのんびりと、みんなと暮らしたかっただけなのかもしれません。

 ウルトラQでは、ペギラは、人間のひっしの反撃にあい、最後にどこかに逃げ去りますが、
 わたしは、無事北極についたのではないか、と、考えたいのです。

 そこで、北極についたペギラを囲み、みんなそろって、記念撮影、というのが下の絵です。
 ほんとうはペンギンは北極にはいないのですが、まあ、ペギラがつれてきた、ということで。


 ウルトラQの頃からするとはるかな未来にあたる今、現実的には、今度は北極の温暖化までもが大問題になっていて、ホッキョクグマの住むところもなくなりつつあります。

 北極の氷がいつまでも残って、みんなが元気に暮らせますように。


▽ ペギラと記念撮影

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 ところで、ホッキョクグマはかわいいですが、実は、地上最強とも言われる凶暴な動物で、アザラシなど平気で食べてしまいます。
 ペンギンなど、ひとたまりもないでしょう。
 でも、ペンギンがペギラみたいになってしまっては、とても歯がたちません。
 それで、お母さんグマはがっくりしています。

 あと、ペンギンの親子の色がちがいますが、これは、ペンギンの子どもが、ふかふかの毛に覆われているからです。


 ちなみに、前にガラモンとピグモンを描きましたが、ペギラも、チャンドラーと名前を変えて、ウルトラマンに登場します。(その時にはなぜか耳がついていました)
 チャンドラーも、ピグモンも、レッドキングにやられてしまいます。
 チャンドラーとレッドキング、その名前は、沖縄の昔の英雄や、神様に由来するということです。
 わたしの愛するレイモンド・チャンドラーとは、まったく関係ないようですが、
 さすがはウルトラ怪獣、細部までこだわりがあります。



▽ 去年の夏、旭山動物園で出合った、ペンギンとホッキョクグマ。

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この記事へのコメント

S君
2008年02月07日 10:28
ありがとうございます!ついにペギラ登場ですね。今朝、息子と二人で見ました。息子は大喜びでした。息子は「牙と、羽と、お腹のシワがいい」と言っておりました(笑)。

僕は目が良い、と思いました。ここには勝手な人間の振る舞いに悲しむ全動物の悲哀と怒りがこもっていると思います。実際のペギラの目は凶暴なのですが、これを優しく悲しげな目にしてしまうあたりに、Noraさんの真骨頂があるのだと感じました。

ところでウルトラQの雰囲気は、その後のウルトラマンとは全然違いますね。ウルトラQでは、文明社会の冷酷さと不条理が、ウルトラマン以上に直接的な苦いタッチで表現されているようです。
S君
2008年02月07日 10:29
(つづき)昨日見たYouTubeでは、車椅子のお祖母さんが歩けるようになって、孫たちと喜びあっていたのでハッピーエンドかと思いきや、孫が持ってきた巨大なタマゴらしきものが実は原子爆弾で、最後にそれが大爆発してすべてを吹き飛ばしてしまうという、ある意味残酷なストーリーでした。しばし息子と二人で「何これ?」と言い合っていました。

ウルトラQはそのように若干ニヒルな現代批評が色濃く、本当は子供には受け入れがたいものがあったのだと思います。僕も、子供の頃、ウルトラQを楽しみにしていながら、どこか空恐ろしいものを感じていました。怪獣もとても不気味で…。 そこで、ウルトラマン登場となったわけでしょう。怪獣も適度に牙を抜かれ、これにイッキに人気に火がつきました。
tona
2008年02月07日 20:35
ペギラがもと南極のペンギンだったとは知りませんでした。
とても上手ですね。
ペンギンについては、私が勤めていた所にペンギン学会の会員でペンギンの本をたくさん書いてる方がいました。数冊買ったり、戴いたり、また彼がペンギンについて講義する教室で生徒と一緒に聞かせてもらったりで少しは勉強したのですが、今はもう忘れてしまったのが悲しいです。
ペンギンもどんどん減り続けているのですよね。
どうやって彼らを守っていってあげるかも大きな課題のようです。
映画「皇帝ペンギン」では涙が出ました。
11日に札幌雪まつりと旭山動物園に行き見てきます。そのあとは流氷を見たりして13日に帰って来ます。
2008年02月08日 10:08
 S君さん、おはようございます。
 よろこんでいただいたようで、わたしもうれしいです。
 かっこよく、リアルな怪獣がなかなか描けず、ちょっと情けないのですが、まあ、もともとペギラはまぬけな顔をしてるので、お許しください。

 ウルトラQは、当初の放送は見ているはずないのですが、ものすごく恐い、というイメージがありました。再放送か、雑誌の付録などで見たのでしょうか。大人になってからビデオを観ましたが、なぜかけっこう覚えていました。

 そもそも、オープニングからして恐いですよね。白黒だし。
 ジュンちゃんとユリちゃんの主人公カップルのやりとりなどからしても、大人向けSFドラマだったんでしょうね。
2008年02月08日 10:30
 tonaさん、おはようございます。
 ペギラは名前からもわかるように、確かペンギンだったと思うのですが、顔は、完全にトドみたいですし、正確にはわかりません。

 ペンギン学会やペンギン教室があったのですか!おもしろいですね。
 tonaさんは、いろいろなものに参加されていて、ほんとうに何が飛び出すかわかりません。(笑)

 最近、ペンギンやシロクマなどの映画が多いですが、それだけ自然破壊への危機意識も高まっているのでしょうね。
 シロクマやペンギンだけでなく、モルディブなどの人の生活している島までなくなってしまうというのだから、たいへんです。
 と言いつつ、寒い、と言っては暖房をがんがんかけ、電気を使いまくっている、わたしです。
 少しづつでも、何とかしないといけないんだろうな、と反省しています。
2008年02月08日 10:38
> 11日に札幌雪まつりと旭山動物園に行き見てきます。そのあとは流氷を見たりして13日に帰って来ます。

 えーーーっ。この寒いのに、北海道ですか。
 さすがtonaさん、本領発揮ですね!
 でも、雪祭りも、流氷も、冬の北海道ならでは、ですものね。ホッキョクグマやペンギンも、夏はちょっとだらけぎみでしたが、今の方が元気でしょう。
 ホッキョクグマのイワン君や、オランウータンのモモちゃん、イワトビペンギン君などに、よろしくお伝えください。
 くれぐれも、雪や氷などに気をつけて。
 また、楽しいお話をお聞かせください。
Nacky
2008年02月09日 18:41
Noraさま
ペギラ。。。。
いいですね~。
大小、3体くらい人形を持っていました。(汗
何も、よりによって東京に寄らなくても
いいんじゃないかと思いましたが、
微笑ましい後日談まで教えていただき
ありがとうございます。(笑

さすがに母シロクマも為す術がありませんね。
今夜の横浜はお題に相応しく雪になりそうです。

じっくり、マタイ受難曲でも聴いてみようかと
思います。

2008年02月09日 23:23
 nackyさん、こんばんは。
 ペギラもそうですが、昔、子ども心に、怪獣や宇宙人はどうして日本にばかりに来るんだろう、と思ってました。
 ペギラとしては、ちょっと休憩に寄ったついでに、
 自分のすみかを暖かくされたしかえしに、おまえたちの街も寒くしてやる、という感じだったのでしょうか。

 東京の方も、夜になって、どさどさ雪が降ってきてしまいました。
 ペギラ、通過中かもしれません。
 たいした被害等、無ければ良いのですが。
 明日の雪かきのことを考えると、気が重い・・・・。
2008年02月22日 15:47
おおっ!
懐かしのペギラ!!
一息で東京タワーも凍りつく、あの恐怖の冷凍光線。
凍りついた東京の町並みや凍ったまま墜落する飛行機など、今思い起こせばキッチュな画面でしたが、あの頃は迫力ものでしたね。
そしてあの目!Sさんが仰るように般若みたいな「怖い目」でした。
「ウルトラQ」、番組の始まりに墨流しのようなマーブリングがぐるぐる回るうち「ウルトラQ」の文字が浮かび上がってくるときの圧迫感。
♪タラララ、タラララ、タラ~~、タラ・・・
これは冷や汗ではありません。一層の恐怖を煽ったあのテーマ音楽のつもりです(汗)。
ゴジラのテーマと並んで暗黒のイメージを誘う曲です。
最後にタイトルが浮かび上がるとギ~ッというような軋むような音と共に画面が静止し、あの独特のナレーションが・・・
怖い~~~。

確かに子供心にも一種の社会告発の叫びを感じたドラマでした。
跳ねるように歩いていたピグモン、がまぐちもどきのカネゴンも懐かしいです。
2008年02月22日 22:52
 aostaさん、こんばんは。
 腰、快方に向かっているようで、よかったです。
 でも、油断せず、くれぐれもムリなさらぬようにしてくださいね。

 ウルトラQは、おとなになってからビデオで見たら、いろいろな発見があっておもしろかったです。ジュンちゃんの手下の一平君の微妙な立場とか。
 あの渦巻きは、わたしの記憶の中では、カラーだったので、なんでだろう、と思っていたのですが、ウルトラマンのオープニングが、やはり同じ渦巻きでこちらの方がカラーだったんですね。比べると、白黒の方がずっと怖い。

 ペギラやピグモン(ガラモン)、カネゴンあたりが、やはり人気のようですね。今の子どもたちにも受け入れられている、というのはすごいです。でも、みんな描いてしまったので、次何を描くか、今考え中。(まだ続けるか?)
S君
2008年02月22日 23:01
aostaさん、お久しぶりです。僕とaostaさんとは、ひょっとしたら同年代なのでしょうか。僕もあのころ子供でしたので(笑)。

ウルトラQの「社会告発」は、今見るとはっきりわかるのですが、当時はそこまでわかりませんでした。ただただ、あやしく面白く、それから怖~い番組でした。おっしゃる通り、墨流しのマーブルリングは迫力ありましたね。単なる逆回しなのですが、子供心に毎回「オッ!」とのけぞるほどのインパクトを感じました。(こんな風にNoraさんを飛び越して直接話しかけるのは、ブログのルール違反なのでしょうか?まだ僕はブログというものがよくわかりません)。

Noraさん、最近、オラモとヴァンスカの5番を聴き比べました。とても面白い経験でした。いつかまた、シベリウスコーナーに書きます。ではおやすみなさい。(オラモをオモラと間違えてました(苦笑)

2008年02月23日 00:53
 S君さん、こんばんは。

> こんな風にNoraさんを飛び越して直接話しかけるのは、ブログのルール違反なのでしょうか?

 ブログによっていろいろな考えの方がいらっしゃるようで、わたしもよくはわからないのですが、一般的には、(特に個人的なことがらは)避けた方がよいようです。一番の理由は、別の方がコメントをしにくくなってしまう、ということです。
 また、これはわたしの個人的なブログなので、S君さんが話しかけた相手の方が、常に毎日見ているわけではないということもあります。
 S君さんが話しかけたことによって、その方は、わたしのブログを毎日見ないといけなくなります。もちろんその方にそんな義務はありません。 さらに、お答えしたくても、わたしに遠慮してお答えをしにくいかもしれません。

 その方が、もしブログをやっているのであれば、S君さんとその方は、わたしのブログを通じて当然お互いを知っているわけですから、その方のブログに直接コメントしてもよいと思います。その方は必ずそれを見ますし、好きなようにお答えできるわけです。
2008年02月23日 00:54
(つづきです)

 ただ、以下は、わたしの個人的な考えですが、このようなルールを、あまり厳密にするのもどうか、とも思っています。
 
 例えば、シベリウスやブルックナーのページなどで、その記事に関連したことならば、ある演奏評に、賛成や反対の意見などがつながればおもしろいと思いますし、読んでくださってる方の参考にもなると思います。
 
 ちょっとあやふやで申し訳ありませんが、その都度、臨機応変にお願いします、というのが、今のわたしの考え方です。
 どうかこれまで通り、気軽にコメントしてくださるとうれしいです。
 ご存知のように、わたしは性格上、困ったら困ったと、コメント欄ではっきりと申し上げますので。(笑)
2008年02月23日 00:59
 ほんとだ。オモラになってる。
 怪獣のイラストの見すぎでは。(笑)

 北欧、特にフィンランドの人の名前は、ほんとうにわかりにくいですね。
 ×オモラ ○オラモ のこと、新しい記事に書いたので、ぜひご覧になってくださいね。
2008年02月23日 11:05
Noraさん、S君さん
「ウルトラQ」を見ていたのは小学校低学年の頃だったと思います。
Noraさんのコメントにある、「ジュンちゃんおよび手下の一平君」2ついては全く記憶がありません。
名前も、その存在も完全に欠落していて、ただただ怪獣の記憶だけ・・・
そしてプロローグのあのおどろおどろしいマーブリング。
ガラモンってピグモンより大きくて(巨大化したピグモン?)悪いやつだったように覚えておりますがどうだったでしょうか。
ピグモンの最後がかわいそうで泣いた記憶があります。
ウルトラマンに登場したピグモンが赤くてびっくりしました。
怖いだけでなく可愛そうという感覚で見ていたのは、はっきり意識されないまでも自分勝手な人間が怪獣や動物たちを悲しませている、という感情があったのだろうと思います。
ところで、Noraさんにお許しをいただいてS君さんにひとこと。
S君さん、ブログをなさっているようでしたら、教えていただけますか?
お伺いできたら嬉しく思います。
S君
2008年02月23日 12:41
>その都度、臨機応変にお願いします、というのが、今のわたしの考え方です。

ブログに不案内なものでご迷惑をおかけしました。どこか掲示板感覚でいました。ブログの場合は、掲示板のように、いろんな人が様々な意見を出し合ってテーマを掘り下げていく、といった事にはなじまないのでしょうね。その辺のことを配慮した上で、臨機応変ということでいきましょう(笑)。
ということで、aostaさんの質問にお答えさせていただきますと、私がウルトラQを見ていたのは小学校3、4年の頃だったと記憶しています。やっと我が家にもTVが入り(白黒!)毎日が楽しかったものです。それまでは近所の友人の家にTVを見せてもらいに行っていましたので、「恐怖のミイラ」なんぞ見た日には帰るのが怖くて怖くて(笑)。…残念ながら僕はブログはやっていません。そのうちaostaさんのブログにも遊びに行きますね。(×マーブルリング→○マーブリング(笑) 渡辺暁雄さんのシベリウス、今度図書館で借ります!)

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