梅から桜へと移ろう三都の旅’08春(大阪、奈良、京都)・プロローグ2~予告編・旅の行程

 今回の旅行は、時期的に、ちょうど梅の盛りが終わり、これから桜がいっせいに咲き始める、という谷間の期間になってしまいましたが、逆にそのおかげで観光客もそれほど多くはなく、ほとんど貸切状態で文化財鑑賞をすることもでき、所によっては、梅も桜も両方楽しめる、というぜいたくさ。

 連日春のうららかな好天に恵まれ、一度、ほんのちょっとだけ雨に降られましたが、折りしも京都東山のライトアップ&夜間特別拝観の時で、それはそれで風情があってステキで、

 さらに、強烈に記憶に残ったのが、旅のそもそもの目的である、甲子園応援。
 安房高の予想をはるかに上回る健闘!

 全体的にすばらしい旅を楽しむことができました。 



 前回、今度の旅のそもそもの目的である、初日の甲子園応援のようすを書きましたが、
 今回は、昨年の北海道旅行の時と同じように、今後の旅行記の予告編として、
 2日目以降の行程の、だいたいのあらましだけ、書いておくことにします。



 ちなみに、泊まったのは、すべて、京都駅構内のホテル。
 大阪(兵庫)、奈良、そして京都と、行動範囲が広かったため、駅=ホテルだと朝ゆっくりできるのと、つかれて京都に帰ってきても、そのまま部屋に帰れるのがうれしかった。
 21世紀バージョンにグレードアップ+巨大化した京都駅には、あらゆるお店や施設がそろっているし、京都観光も、部屋から出てすぐバスに乗れて、最後、東京に帰るときも、そのまま新幹線に乗れました。

 少し高かったけど、十分その価値はあった。



  *    *    *



 2日目

 3月23日(日) 奈良



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 奈良駅周辺と、西ノ京周辺、どちらを回るか、かなり迷いました。
 きらびやかに生まれ変わった薬師寺はまだ見ていないので、ぜひ見たかったのですが、かんじんの仏像が東京に出張中、
 さらに、唐招提寺は大改修中であの金堂が見られない、ということで、
 結局、今回は、奈良駅周辺を中心に回ることにしました。


 京都駅で、京都からの近鉄往復、奈良でのバス乗り放題がセットになった、
 奈良世界遺産フリーきっぷ(奈良公園エリア)を購入。
 但し、近鉄は特急も結構走っていて、特急の場合は、別途特急料金がかかるので、注意。
 

 この日の天気はうすぐもり。


 早速、近鉄奈良駅前から、かわいい鹿の絵が描かれたレトロバス、バンビーナ号に乗って、東大寺入口へ。

 午前中は、奈良公園を散策。


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 東大寺全域と春日大社を回り、仏像と鹿をたっぷりと見ました。
 ほんとうは、新薬師寺まで足をのばしたかったのですが、疲れて、おなかもすいたので、断念して、昼ごはん。名物三輪そうめんのにゅうめん。


 昼食後、バスで、奈良町へ。
 格子の家や土塀が立ち並ぶ古い町並み、隠れた名寺院・元興寺の息をのむほどすばらしい建築を堪能。


▽ 奈良町の古い町並みに溶け込む、かつての大寺院、元興寺。
  崩れた土塀の向こうに、何気なく見えている屋根は、
  建築史上かけがえのない価値を持つ、元興寺極楽坊の国宝建築。

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 北上して、再び奈良公園内に入り、今度は興福寺へ。
 仏像マニアの楽園、興福寺で、またまたたっぷりと仏像を見て、
(午前中はそこいら中にいた鹿が、午後はなぜかほとんどいなくなっていたな。
 どこ行ったんだろ)
 その後は、
 折りしも梅が満開の、円窓亭のある片岡梅林
 鷺池の浮見堂あたりで、のんびりと過ごし、
 夕方、再びバンビーナで近鉄奈良駅へ。



 一度、京都のホテルに戻り、落ち着いた後、
 夜は、この日が最終日の、東山花灯路 2008へ。

 東山周辺の趣のある路地がすべて露地行灯で飾られ、
 主な寺社や公園も、それぞれ個性的なライト・アップをして、夜間特別拝観を実施しています。

 さまざまな寺社の中から、東山の中心あたりにある、ねねゆかりの「女性の寺」、高台寺を選び、小雨が振り出した中、雨の夜ならではの古都の風情を味わいました。

 運良く、特別イベントの、
 バチ・ホリック(和太鼓)等のライブ
 狐の嫁入り行列
 なども、見ることができました。


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 3日目

 3月24日(月) 京都



画像 バス・ターミナルで、
 「京都観光二日乗車券」
 (市バス、市営地下鉄、京都バス共通)

 をゲット。
 少し高いけれど、京都は、碁盤の目のような街にバス、地下鉄が縦横にはりめぐらされているため、どこに行くにもほとんどフリーパスで、なかなか便利。
 たまに乗れない路線もあるので、注意。 
 

 深夜、かなり雨が降ったようですが、朝にはすっかりあがって、快晴。


 早速バスで、京都での1番の目的地、太秦広隆寺へ。
 ここは、奈良の興福寺と並ぶ、仏像ファンの楽園。
 お寺のたたずまいも、あまり知られてはいませんが、なかなかステキ。

 雨上がりの朝の境内が、呼吸をするたびに涙があふれてくるほど、清々しい。
 桜も咲いていた。


▽ 広隆寺。鮮やかな緑の中を、霧のようにたなびく桜の花の色が夢のようだった。

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 その後、嵐電(路面電車)に乗って、北野へ。
 途中、桜のトンネルをくぐる。まだほとんど咲いてなかったが、今頃はすごいんだろうな。

 北野天満宮
 そして、これも、今は古い街並みに溶け込むかつての大寺院、千本釈迦堂
 などの名建築を見る。

 天満宮の梅は盛りはすぎていましたが、遅咲きのものが少し残っていました。
 千本釈迦堂は、建築もすごいが、定慶のすばらしい仏像もある。
 
 昼食は、天満宮横の古い豆腐屋で。


 それから、上七軒西陣あたりの古い街並みをふらふら歩く。


 最後に、バスで二条城へ。
 入口や天守跡など、江戸城とそっくり。内部も、DVDで見て感激した、あの壮麗な江戸城復元映像が、現実化した感じ。(というか、二条城を参考にあれを作ったのか)
(過去記事、江戸城バーチャル登城参照)
 



 4日目

 3月25日(火) 京都




 この日も快晴。
 最終日なので、とにかく仏像などの美術品や建築を見られるだけ見るつもり。


 まず、バスで三十三間堂へ。
 このお堂は、正に立体仏像図鑑。大昔は別に展示されていた二十八部衆が、一千一体の千手観音といっしょに並べられて、より迫力ある空間になっています。
 外国人観光客のみなさんが、次々と感嘆の叫びをあげています。


 次に寄ったのは、すぐ近くにある智積院
 ここも、ねね&秀吉、そして家康ゆかりのお寺。
 時間が早かったせいか、なぜか他に観光客がいなくて、
 長谷川等伯親子の障壁画と、小鳥さえずる庭園の清々しいコラボレーションを、まったくの貸切の独占状態で楽しむことができました。


 さらにバスを使って、六波羅蜜寺へ足を延ばす。
 街中のほんとうに小さなお寺ですが、ここも、隠れた仏像ファンの楽園。


 思う存分仏像を堪能したので、そろそろ昼ごはん。
 ちょっと京都らしい風情を味わおうと、祇園へ。
 出雲阿国ゆかりの日本最古の劇場・南座のおそば屋さんで、名物・にしんそばを食べる。


 その後、四条通北の祇園・白川南通りのあたりをぶらぶら。
 柳の新芽が萌え始め、川にかぶさるしだれ桜が満開で、これこそ京都、というような、正に絵はがきみたいな風景の中を散歩。


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 その後、古い歴史あるカフェ(名曲喫茶!)、人気甘味店などで休憩しながら、
 錦市場をのんびりと散歩。
 ここには、おいしそうなもの、変わったもの、があふれている。
 ゆっくりと京都らしさを味わう。


 夕方、まだ時間があるので、最後にもうひとつの立体仏像図鑑、(こちらはほんとうの「立体曼荼羅」)東寺にでも行こうかと思いましたが、ちょっと駆け足になってしまうので、次のお楽しみ、ということに。
 かわりに、錦小路の終点・四条堀川付近と、京都駅すぐそば・西本願寺付近にあるおもしろい洋風建築を見て、京都駅へ。



 すでに、自宅のようになった駅のホテル・ロビーでしばらく休憩した後、
 5時ちょっと過ぎ発のぞみで、東京へ帰りました。
 

 
  *    *    *


 
 さて、以上、旅のあらましだけ書いてきましたが、
 詳細については、次回以降、テーマ別に何回かに分けて、書いていきたいと思います。
 
 当然、仏像などの古美術ネタが多くなり、しばらくそちらの方向に暴走すると思いますが、お許しください。



  *    *    *

 

 ところで、今回の旅でびっくりしたのは、
 まず、大規模な改修を行なっている寺院等が多いこと。
 これは、数年後が楽しみ。


 それと、何と言っても、京都駅のあまりの変貌。
(実は、京都、何年振りかもはっきりわからないくらい、ひさしぶりなのです)

 初日の夜、京都に到着したとたん、ここはどこ、状態。
 ホームから、京都タワーが見えない・・・・。(古っ)


▽ ホテルの入口から見た京都駅構内。
  左下が改札。
  正面、雲の彼方まで(?)果てしなく延びているのが、西側の大階段。

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 大階段の横の壁面は、ところどころからお店に入れるようになっている。

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 大階段頂上から、ホテルのある東側を望む。
 あまりにも高くてほんとうに、怖い。

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 これはホテルのある東側大階段の頂上から、さらに、夜の闇の彼方にのびるエスカレーター。
 いったいどこに続いているのか。

 地図によれば、この上には空中径路と呼ばれる長い通路があり、先ほどの西側大階段頂上に続いているということだが、あまりの恐ろしさに行くのをやめる。

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▽ 朝見ると、こんな感じ。

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そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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この記事へのコメント

koh
2008年03月30日 16:32
こんにちは。おじゃまいたします。

智積院や広隆寺などなつかしい名前が出てきました。これからのくわしい記事が楽しみです。

京都駅ですが、わたしも行くたびに違和感を持ってしまいます。まあ、大きくて立派なのでしょうが、昔の京都駅を知っているだけに、これが京都か・・・と思ってしまいます。
駅ビル前の敷き石の色が黒っぽいので、夜は照明があっても真っ暗な感じです。
2008年03月31日 20:33
 kohさん、こんばんは。
 広隆寺と智積院は、今回の京都で、最も印象に残ったところです。京都を代表するような仏像と絵画の名品をそれぞれ有している、というのもあるのですが、どちらも朝早く訪れたせいか、お寺の佇まいが凛としてすばらしかったです。単に人がいなかったのがよかったのかもしれませんが。

 この記事はかんたんな予告編にするつもりが、けっこうくわしく感想なども書いてしまいました。後は、仏像、建物、など、テーマをしぼって、ちょこちょこ書いていくつもりです。
 お気づきの点や、耳寄りの情報等ありましたら、ぜひまたお願いいたします。

 京都駅、ほんとうに巨大ですね。
 はじめ、まちがってちがうところに降りたかと思いました。(笑)
 でも、その巨大な施設が、いつ見てもほとんど常に人でびっしり埋まっていたので、あれくらいの規模が必要だった、ということなのでしょうか。
2008年04月03日 20:30
実に充実した4日間でしたね。
ホテルの選び方、随分頭がいいなあと思いました。
事前にかなり下調べしたのですか。
最近行ったのもありますが、かなり昔、中には修学旅行以来というお寺もあります。
お寺めぐりはただ行くだけでなく、勉強していくともっと素晴らしいものになりますね。参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
2008年04月04日 21:51
 tonaさん、こんばんは。
 ホテルは少し高かったですが、すごく豪華で、便利でした。
 情緒はありませんが、京都の新しい名所?迷宮のような巨大駅施設の一部、というのも、またいいかもしれません。

 京都や奈良は、行きたいところがたくさんありすぎて、行く前は、どこに行こうか、悩みました。すさまじい分刻みのスケジュールも考えたのですが、結局、どちらも、駅の近場でゆっくりすることにしました。
 ほとんど行ったところばかりになってしまいましたが、ひさしぶりでしたし、いろいろ変わってたりして、新しい発見もあり、よかったと思います。 

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