最近聴いたCDから・バッハ編(+ブルックナーとシベリウスもちょこっと)+三位一体節後第7日曜日

 今度の日曜日(7月6日)は、三位一体節後第7日曜日。


 カンタータは、

 第1年巻(初期作の改作)のBWV186
 第2年巻のBWV107
 後期のミサ曲原曲として名高いBWV187
 の3曲。

 昨年の記事はこちら
 いずれも名曲ばかりなので、ぜひご覧になり、お聴きください。

 特に、BWV107のふわふわしたブーレ、不思議ですばらしい。



  *    *    *



 先月のCD記事は、バッハのCDが一枚もありませんでしたので、
 今月は少し早いですが、バッハのCDを中心に。



 グスタフ・レオンハルト ジュビリー・エディション 


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 レオンハルト80歳を記念して、レーベルを超えて、代表盤を集成したボックス・セット。
 曲目等詳細は、こちら


 レオンハルトの割と新しい教会カンタータ集、なかなか入手できないでいたのですが、最近リリースされたこのセットに含まれていたので、思い切って購入しました。
 このカンタータ集がそもそも何でリリースされたのか、どのように曲目が選ばれたのか、よくわかりませんが、
 曲目は、わたしがカンタータの最高傑作は?と聞かれたら、一瞬、いや5分くらい迷った上であげるだろう、
 BWV34を含む、なかなかすばらしいラインナップ。(他にBWV2741
 さすがレオンハルト先生ですが、よく見ると、これら、テルデック全集で、アーノンクール担当のものばかり。
 先生お気に入りの曲で、自分がやらなかったものを録ったということか。
 だとしたら、わたしが心から愛するBWV34などが共通していて、とってもうれしい。
 (BWV34の詳細は、こちら

 いずれにしても、もはや神域に突入したほぼ現在のレオンハルトによる、BWV34のあの愛の炎の大合唱が聴けるのは、幸せ、の一言。

 その他の曲も、
 BWV82などとともにマタイを予告するようなBWV27
 ヴィオロンチェロ・ピッコロの最も美しい歌が聴けるBWV41、ともに大名曲。

 演奏は、もちろん最高。
 
 いつも言うことだけど、何でもないようなのに、ポッカーンと空の彼方に突き抜けていて、最高。
 もし、カンタータのCDを1枚あげろ、と言われたら、今だったら、まただいぶ迷ったあげく、このCDをあげると思います。
 少年合唱だろうが、カウンターテナーだろうが、もうどうでもいい。
 とにかく、至福のオケ+合唱。


 このセット、すでに持っているCD、別にほしくないCDも含まれてましたが、15枚組みで、なんと4,390円。
 レオンハルトのこのカンタータの名盤をを2千円で買ったと考えても、のこりの2千円強で、14枚のCDがついてくる、ということ。
 例のHMFの記念ボックスにはとてもかないませんが、これもびっくりですね。

 ああ、この上で、転げ回りたい。



 ところで、 

 三位一体節後第16日曜日他のためのカンタータ集 (BWV 27、84、95、161 収録)

        ヘレヴェッヘ

 ですが、

 だいぶ前にお知らせしたCDで、国内でももう通常に出回っているはずなのなのに、
 なぜか、わたしが行くCDショップには、どこにもまだ置いてなくて、未聴です。

 上記の第1年巻の名作、BWV27も入ってるので、師弟の聴き比べをずっと楽しみにしているのですが、どうしたのか。



 無伴奏チェロ組曲

       寺神戸亮(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)


 リリースされてまもなくで、まだちょっとしか聴いていませんが、その限りでは、何もかも予想通りの名演でした。
 寺神戸さん、おそらく相当準備に準備を重ね、満を持しての録音だったのではないでしょうか。
 息を飲むばかりの表現力。
 そもそも、前の記事で書いたとおり、一人の奏者が、無伴奏のVnとVcの両曲で、これだけの名演を成し遂げた、というのはたいへんなことだと思います。
 ただ、この前は興奮してああ書いたものの、冷静になってみると、この曲単体で見た場合、筋金入りのチェリストによる、もっと響きの美しい、何もかもが自然な演奏はあるような気はします。
 スパッラの響きも、はじめはちょっと変わっていておもしろいですが、聴き慣れると、なんだかぼやけて芯が無いイメージ(どっちつかず、というかとらえどころがない)感じが気になってきます。
 これが楽器としてまだ成熟してない、ということなのか。
 でも、無伴奏Vn曲を知り尽くした上で、さらにこれがVc曲だということを考え抜いた末のアプローチは、さすが、と言う他無く、スパッラの音色も、まあ、面白いと言えば、面白い。



 パルティータ No.2、3、4

        マレイ・ペライア


 このCDも、これまでのバッハの名演から、すごくいいんだろうな、とは思っていましたが、まさに予想通り、というか、予想をはるかに上回る名演。

 きらきらと軽やかな美しい音色の、ファンタジーあふれる演奏ですが、音楽の核は意外と硬質で、しっかりとしている。
 特に、ゆっくりとした楽章は、音のすべてがくっきりとして、ほんとうに、バッハの醍醐味を満喫することができます。

 とりあえずは、1番、5番、6番の有名どころをはずした選曲ですが、わたしにとっては、この選曲もむしろ大歓迎。
 どの曲も大好きなのです。特に、第4番は、熱愛しています。
 アルマンドなど、バッハが書いたもっとも美しい緩徐楽章ではないでしょうか。

 以前ちょっと書きましたが、第4番は、グールドのラストセッションに含まれるものが、(未CD化のはず?)
 このセッションの他の曲の演奏とともに、至高不滅の名演だと思っています。
 4番のアルマンドなども、天馬空を行く凄演。

 そして、ペライアの演奏も、そんなグールドに近づく、軽やかに飛翔するかのような名演。

 なんだ、グールドにかなわないじゃないか、とお思いかもしれませんが、グールドのラスト・セッションは、ほんとうに特別。このように比較するだけでも、たいへんなことで、それだけペライアの演奏を気に入ったということ。



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 ブルックナー 交響曲第4番
   
        エーノッホ・ツー・グッテンベルク、クラング・フェアヴァルトゥングO 


 S君さんから教えていただいたCDで、
 指揮は、なんとバッハなどの合唱作品の指揮者として知られるグッテンベルク。
 オケは、彼のもとで演奏するために、ヨーロッパ中のオケから腕利きの一流演奏家が集結して組織されたものだそうです。

 カール・リヒター、ヘレヴェッヘなど、バッハの合唱作品が得意な指揮者のブルックナーは、これまでにも何点かリリースされ、いずれも不思議なことに、とびっきりすてきなできばえでしたが、これは、その中でも、出色のもの。

 とにかく、オケの技術が圧倒的。
 しかも、びっくりするほどクリア。
 
 清冽な小川の流れそのもののような静かな部分。
 その清らかなままの水が集まり、巨大な瀑布となってそのまま雪崩落ちるようなクレッシェンド。
 これまでに聴いたことが無かったような響き。壮大な滝なのに、清涼感満点、とでも言ったらいいのでしょうか。

 まだまだ、こういうのがあるんですね。

 至福のブルックナー体験。必聴。



 シベリウス 交響曲第3番、6番他

        オッコ・カム、ヘルシンキ・フィル
 

 渡邉さん&ヘルシンキ・フィルの伝説的なライブCDに感激したことは以前書きました
 先日、かげっちさんから、同時期にオッコ・カムが分担して演奏したライブ録音もすばらしい、というコメントをいただき、前から気にはなっていたので、聴いてみました。

 もっと早く聴けばよかった、と、またまた後悔してしまった。

 聴いているだけで、時と空間の彼方から、透き通って清々しい風がびしびしと吹いてくるのを感じるような、あの、北欧オケの響きは、渡邉盤と同じ。

 ただ、渡邉さんが、オーケストラを思いっきり自由に鳴り響かせるような演奏だったのに対し、
 カムの演奏は、響きが硬質に引き締まっていて、早めのテンポは自由自在に動き、美しいオーロラの光が、ぼんやりと揺らぐのではなく、まるで結晶化してしまったかのような演奏、とでも言ったらいいのでしょうか。

 すくなくとも、ここまで厳しく研ぎ澄まされた演奏は聴いたことありません。
 特に、第6番。

 渡邉さんと2人による、双頭コンボ、ならぬ双頭全集、
 こうしてみんな聴いてみて、
 以前書いたおすすめ全集の記事に、真っ先に加えないといけないような全集だ、ということを思い知りました。

 ただ、ふたりの演奏のタイプからすると、渡邉さんの7番、カムの3、6番などは、それぞれぴったりなのですが、
 欲を言えば、(ほんとに欲を言えば、ですが)カムの5番と渡邉さんの4番は、逆の方がよかったかもしれない。
 (わたしは。)

 いずれにしても、わたしにとって、かけがえのない全集がまた一つ増えました。

 カム、この当時に、しかもこの若さで、この演奏。
 なんともすさまじい実力の持ち主ですが、
 今は、いったい、どうしているのか?



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そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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この記事へのコメント

S君
2008年07月05日 16:12
Noraさん。こんにちは。レオンハルトのジュビリー・エディション、良い買い物をされましたね。僕も苦労して集めたものが多く、それがあの値段とは!

レオンハルトのカンタータ27番他は僕も大好きです。ただ、このシリーズ、続編が出ませんでした。それが残念です!ヘレヴェッヘの27番は当初5/30発売だったのが6/30に伸び、それがさらに7/6に延期!待ち遠しいですね。グッテンベルクのブルックナー4番、気に入って頂けて何よりです。オッコ・カムのシベリウスは悪い先入観があって敬遠していましたが、今度、トライしてみます。
S君
2008年07月05日 16:13
シベリウスといえば、昨夜、マゼール/ピッツバークの4、5番を聴いて感銘を受けました。マゼールの統率力は完璧で、じっくりと遅いテンポにより、克明にシベリウスの荒ぶる魂を描き出しています。スケール感が非常に大きいのも彼の演奏の特徴です。

4番はいつまでも来ない夜明けと言った雰囲気ですが、夜が明けてもなお世界はにび色で、荒涼とした雪景色がどこまでも続きます。その中にも時々、明るい陽は射すのですが、全体をおおうひんやりとしたほの暗さは変わりません。ぶっきらぼうで無垢の自然…。

5番は対照的に明るいタッチかと思いきや、これまた流氷の海の夜明けと言った感じで、5番に特有のあの人懐っこさはいつまでたっても出てきません。ところがこれが非常に魅力的で、少し手あかのつきかけた5番が、マゼールの棒により、新鮮で純真な姿で立ち現れます。彼のシベリウスは、ここに価値があると感じました。つまり、人に全然おもねらないのです。オケは優秀です。弦がちょっと、さっぱりしすぎですが…。
2008年07月06日 19:09
 S君さん、どうも。
 ヘレヴェッヘ盤に関するくわしい情報、ありがとうございます。
 最近の輸入盤事情は複雑のようで、ネットでは入手できるものがショップにはなかなか並ばない、ということも多いようです。このような場合は、気長に、そしてマメにショップをチェックするしかないですね。まあ、それも楽しいものです。
 でも、6日といったら、今日ですね。早速明日見てみましょう。

 それにしても、27番、たいへんな名曲のような気がします。
 この祭日のためのカンタータは、どれも名曲で、特に第8番が圧倒的に評価が高いですが、この曲もすごい。
 だからなおさら、ヘレヴェッヘ盤が楽しみです。
 高音のオルガン&オーボエのオブリガートがちょっとめずらしい、あのアルト・アリアなんか、どんなにか美しいことでしょう。
2008年07月06日 19:23
 おー、今度は、マゼールですか。
 この前のアバドもそうですが、この記事のカムや、マゼールなど、みんな、先入観やちょっと聴きかじった印象だけで、ほとんど何も聴かないでいた人たちばかりです。
 この頃、インターネットを通じて、純粋に音楽を愛する方々の素直な感想などに触れて、勝手なイメージや、食わず嫌いで敬遠していた音楽や演奏家たちに、まったく白紙の状態で再度向き合うことができるようになりました。
 そして、そうして得られるものの、どんなに大きいことか。
 マゼール、さっそく聴いていきたいと思います。
かげっち
2008年07月06日 19:30
さっそくカムの演奏を入手されるとは、さすがですね。いいでしょう(笑)
確か第1回カラヤンコンクールの優勝者だったと思うのですが、
最近どんどん有望な新人がフィンランドから出てくるので
わたしもカムの近況をフォロー出来ていません。
コンクール歴から期待されるようにオーケストラの鳴らし方がとても上手い人です。

Sさんの指摘で思い出したよ、オーボエ低音域のppもしんどいけどフルート低音域のffもきついですね(笑)
たぶん「大きく」吹くのでなく「強く」「強い心で」吹けばいいのですよ(爆)
かげっち
2008年07月06日 19:31
シベリウスのホルンの使い方や和声進行は技術的に言えば、
ワグナー(トリスタンとか)の影響を感じます。
ただワグナーは「トリスタンは難しいから上手いヴァイオリンを大勢連れてくること」と
初版楽譜に書き込んだくらいで、とても艶っぽい響きを要求しました。
しかしシベリウスは同じことを荒削りの音色でさせるものだから、
独特の冷たさとか厳しさを感じさせます。

Sさんがおっしゃるように、5番は確かに流氷の海の夜明けですね。
1楽章のテーマは白鳥の声だともいいますが、冬を暖かい南の地
(といってもヘルシンキとか北海道とかですが)で越す鳥たちの声、
そして春が近づいて海の氷が緩み、波とともに揺れ動き軋む様を
私は連想します。
かげっち
2008年07月06日 19:31
作曲や演奏が行われた現場を想像しながら聴くのは面白い作業です。
バッハで言えば、鈴木雅明氏に加藤浩子氏がインタビューしている
「バッハからの贈り物」(東京書籍)という本も、
そうした演奏・作曲の現実的な背景を鈴木氏が説明していて興味深かったです。
(実は私はクラリネット奏者でして、バッハの時代は楽器がなかったので
バッハはもっぱら聴いたり読んだりしております。)
2008年07月07日 10:58
 かげっちさん、おはようございます。
 よいCDを教えていただき、ありがとうございました。
 おっしゃるとおり、カムは、ものすごく丁寧にオーケストラをあやつっていて、大昔に聴いた時は、もっとのびのびとオケを鳴らしてもいいんじゃないか、などと思ったものです。
 でも、こう演奏すべきだ、というのはまったく個人的な考えにすぎないわけで、そういうものにとらわれないで音楽に耳を傾ける楽しみ、みたいなものをまたあらためて感じました。

> 鳥たちの声、
 そして春が近づいて海の氷が緩み、波とともに揺れ動き軋む様

 以前、シベリウスの性格についてのコメントをいただきましたが、そのような性格や厳しい自然から生み出された音楽ですから、ほんのかすかな雪解けの気配みたいなものが、ものすごく美しく感じられますね!
 シベリウスを聴く醍醐味だと思います。
2008年07月07日 11:55
 バッハほど、実際の生活や生き方が、ストレートに作品に反映されている人もめずらしいと思います。
 作品にちょっと変なところがあるので調べて見ると、実生活でも、必ず変わったことが起こっている。(というより、事件を起こしている・笑)
 特にカンタータを聴くことは、バッハの生涯そのものに接することだと思っています。

 バッハの作品は、一般的にモノクロームなイメージが強いですが、ヨハネ受難曲などでもわかるように、またカンタータのアリアなどを見ても、意外と色彩の魔術師的なところがあります。(ちょっと言いすぎか?)
 クラリネットのオブリガート付のアリアなど、考えただけでもゾクゾクしますねー。かなわぬ夢ですが。
 編曲ものなどは、ありましたね。
S君
2008年07月07日 19:47
>たぶん「大きく」吹くのでなく「強く」「強い心で」吹けばいいのですよ

なるほどね。僕は低音域が苦手でして、シベリウスの2番とか、あと新世界の低音ソロとか嫌でしたねー。そこが近づくとドキドキしていました(笑)。最近の若手はテクニックが凄く、シベリウス2番のCDでも驚くほどでっかい音で吹く人が多いですが、フルートの低音でフォルテというのは構造上そもそも無理なので、音量はあってもどうしても下品な音になりがちですね。これはゴールウェイあたりから始まった風潮だと思いますが、良く鳴っても平べったくてビーッとしたえげつない音です。これにひきかえランパルやデボストの低音は、非常に力がありながら太くて自然でしたね。音の話題でついでに言うと、クラリネットで一番好きなのはザビーネ・マイヤーの音です。ABQとやったブラームスの五重奏曲など痺れます。
S君
2008年07月07日 19:51
>作品にちょっと変なところがあるので調べて見ると、実生活でも、必ず変わったことが起こっている。(というより、事件を起こしている・笑)

あ、これは大変おもしろいです。よろしければ、具体的にどこがどうなのか教えてください(笑)。色彩の魔術師とは素晴らしい表現ですね。確かに、バッハは楽器に拘泥しないようでいて、楽器の音色の生かし方には天才的なファンタジーが天翔っていますね。
2008年07月07日 21:18
> よろしければ、具体的にどこがどうなのか

 いやいや、ちょっとおおげさに言ってしまいましたが、なんてことはない、S君さんもよくご存知のようなことです。(笑)
 例えば、何だかカンタータにやたらオルガンが登場するな、と思ったら、ちょうど息子のオルガンデビューの時期だったり、ハデなカンタータが多くなったな、と思ったら、市当局とごちゃごちゃしてたり、などなど、そんなようなことです。
2008年07月07日 21:28
 ところで、今日はちょっと忙しくてCDショップをのぞけませんでした。(泣)
 ヘレヴェッヘのCD、出てたかな。
S君
2008年07月07日 22:12
>例えば、何だかカンタータにやたらオルガンが登場するな、と思ったら、ちょうど息子のオルガンデビューの時期だったり、ハデなカンタータが多くなったな、と思ったら、市当局とごちゃごちゃしてたり

なるほど、ちょっと気を付けて聴いてみます。それから、ヘレヴェッヘは9日発送予定でした。ごめんなさい勘違いでした。それから、これはHMVの発送日で、ショップの発売日が同じかどうかはわかりません。(また延期かもしれないし…ちょっとこれに関しては悲観的な僕でした)
2008年07月08日 23:10
 最近の輸入CD事情はほんとによくわかりません。
 入手できるときに入手しとかないと、後々後悔することにもなりかねません。
 でもヘレヴェッヘ盤は人気もあると思うので、まあ、すぐに聴けるでしょう。
 ところで、こうしてCD店をチェックしていると、気になるCDが、やたら目に付きます。これもまた楽しいんですが、ヘレヴェッヘ盤がリリースされるまで、小遣いが残ってるかどうか。(笑)
S君
2008年07月09日 17:06
ご報告です(笑)予想通りというか、やっぱりヘレヴェッヘ盤が再々々延期になりました。今度の予定は7/18です。なお、予定は未定とほぼ同じことらしいです。…ハハハ。 でも、いったい、どんなトラブルがあったんでしょうね。
S君
2008年07月09日 17:10
>ヘレヴェッヘ盤がリリースされるまで、小遣いが残ってるかどうか。(笑)

大丈夫です。…来月分の予算、ということになるかもしれませんし(自棄爆)。

こう待たされると、否が応でも期待が高まります。おかげで売上げも伸びたりして?
2008年07月09日 23:28
 カンタータ掲示板を見ると、3月くらいにすでにお聴きになった方がいらっしゃるというのに、いったいどうしたことでしょうね。
 今日、まったく関係ないCDを衝動買いしてしまいました。(笑)
 なかなかよかったので、今度ご紹介します。
S君
2008年07月10日 17:51
>今日、まったく関係ないCDを衝動買いしてしまいました。(笑)
 なかなかよかったので、今度ご紹介します。

それは楽しみです。ぜひお願いします(笑)
2008年07月11日 00:22
 ありがとうございます。
 また、何枚かたまったら、アップします。

 それはそうと、またすごいのが出るみたいです。(右URL欄)
 いったい何なんでしょ。
 もう記事で紹介するのもばからしくなってきた。
かげっち
2008年07月16日 12:48
NoraさんやSさんはバッハを当時存在しなかったいろんな楽器で演奏するのをどう思いますか?クラ奏者としては、自分で奏するのは好きですし練習にもなると思いますが(無伴奏チェロやVnパルティータのシャコンヌをクラ用にアレンジした譜面は愛用しています)それを人に聴かせようとは思いません。もっとも東京クラリネットアンサンブルによるシャコンヌ(たぶん高さの違う楽器十数人による)なんかはまったく新たな境地を開いているとも言えますが、あくまで「興味深い世界」の一つに過ぎないような気がします。
かげっち
2008年07月16日 12:55
クラリネットは音域が広く、木管で唯一最低音を強奏でき、音程の跳躍にも優れ、機能性に富んだ楽器ですが(その意味でピアノに似る)、それだけに演奏者自身の巨匠性が全面に出やすい世俗的な楽器とも言えます。バッハを奏する場合、楽器や奏者はあくまで手段であり音楽は至高なるものの従僕である、と考えるならば、楽器の機能性は教会音楽にとってむしろ妨げとなる危険もあると言えるでしょう。そうした危険を避けられるような譜面をバッハ自身なら書いてくれたかもしれませんが、自分からアレンジして参戦する気持にはなれません。ここが、モーツァルト編曲のメサイアにクラが使われていても違和感ないのとは異なるところだと思っています。保守的すぎるでしょうか?
2008年07月16日 16:43
 かげっちさん、こんにちは。
 わたしは何だってOKです。(笑)
 かげっちさんがクラリネットの無伴奏を演奏なさって楽しまれるように、わたしもそれを聴いたら楽しいと思います。
 そもそも、機能性の高い楽器としてかげっちさんがあげられているピアノによるバッハ演奏が大好きですし、
 平均律などでは、それこそ巨匠性の出まくっているバレンボイム盤にも、ひたむきに音楽そのものを奏でようとしているアシュケナージ盤にも、等しく感動します。また、知人のひいた何でもないような演奏に、涙したこともあります。
 バッハの音楽がそれだけ懐が深い、ということだと思いますし、
 また逆に言えば、理想的な演奏というのがもともと困難なので、どんな形でも受け入れやすい、と言えるのかも。
2008年07月16日 20:12
 つづきです。
 バッハ自身は、以前書いたように、楽器のとりあつかいは天才的なのですが、何の楽器を使うか、については、徹底してこだわる時はこだわるものの、むしろ、びっくりするほど無頓着な場合の方が多かったようです。
 以前、かげっちさんが、作曲や演奏が行われた現場を想像しながら音楽を聴くのは面白い、とおっしゃられたことに触発されて、実は、今週のカンタータの記事は、そのような視点からちょっと書いてみようと思っています。
 金曜日くらいにアップしたいと思いますが、読んでいただければ、バッハのいかげんさがわかっていただけるのではないかと。(笑)
 だから、わたしは、聴く側としても、ある意味いいかげんでいいのでは、と思ってますが、演奏する立場では、そうもいかないのでしょうね。
 S君さん。もし何かあったらお願いします。(今日は見てるかな)

PS、

 ちなみに、わたしがS君さん、とお呼びしてるのは、正式に「S君」さん、とおっしゃるからで、この方、実はただのSさんではないのです。
 ややこしくて恐縮ですが、(笑)
 今後もどうかよろしく。
S君
2008年07月17日 19:27
こんにちは。S君です。紛らわしい呼び名で申し訳ないです。さて、またまた興味深い話題ですね。

当時存在しなかった楽器と言えば、現代ピアノもそうだし、現代フルートもそう。オーボエだって現代オーボエはバロックオーボエとはかなり違うわけですし…。ですから、クラリネットも“アリ”ではないでしょうか。僕はテナーサックス奏者の清水靖晃さんが吹いたチェロ組曲2番なんて、非常に「はまっている」、と感じます。サックスのどこか、やさぐれたような侘びしさが2番に妙にマッチしているのですよ(笑)。
S君
2008年07月17日 20:10
バッハの「いいかげんさ」といえば無伴奏フルート組曲を思い浮かべます。あのアルペジオ音型は基本的に弦楽器に向いています。ンタ、タラ、タラ、タラのラノの部分はアップボーでなければ生きません。フルートで吹くと、ンタ、タタ、タタ、タタとなってしまい。微妙な味が出ない。かといってダブルタンギングで差を付けるとわざとらしいし、やっぱりこれは弦楽器で決まりでしょう。昨夜、ビルスマのピッコロチェロとかルシー・ファン・ダールのヴィオラで無伴奏フルートソナタを聴きましたが、フルートで演奏するよりよっぽど面白いと思いました。
S君
2008年07月17日 20:15
しかしながら、カンタータ152番のヴィオラダモーレとか、ヨハネ受難曲のヴィオラ・ダ・ガンバなど、他の楽器で代用することなど考えられないほど「はまっている」曲はたくさんあると思います。ブランデンブルグ協奏曲も、それぞれの曲の楽器編成は確信犯的で、バッハが楽器の音色に鋭い感覚と想像力を持ち、それを天才的な手腕でフィーチャーしたと思わずにはいられません。
2008年07月18日 01:19
 S君さん、お忙しそうなのに、どうもありがとうございます。
 色彩の魔術師などと言った手前、何か例もあげねば、と思っていたのですが、すっかり主なところを書いていただきました。
 清水さんの無伴奏は独特の魅力がありますね。わたしも大好きです。

 ちょうど、バッハの楽器に対する姿勢にも、ちょっとだけ関連する記事を書きましたので、アップさせていただきます。

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