「浪花の華」の舞台を訪ねる~春の大阪、奈良旅行記2・ダイジェスト版(旅のしおり)

画像




 ここでは、旅の内容をなるべくかんたんに書くことにします。
 詳細については、別ブログ「奥の院」の方に、テーマごとに順次じっくりと書いていく予定ですので、よろしかったら、ごらんください。

 旅のきっかけ、「浪花の華」との出会いなどについては、前の記事をごらんください。



 「浪花の華」を訪ねる旅

  旅のあらまし(旅のしおり)



  1日目~4月19日(日)


 行きの新幹線から見る富士山がすばらしかった。

 お昼頃、ホテル到着。今回も、地下鉄の駅から直接つながっているホテル。駅=そのままホテル感覚で最高。


 まず、昼食がてら、ホテル付近の御堂筋、心斎橋筋を散策。


▽ 大丸心斎橋店

画像
画像



▽ 八木通商本社ビル
   こちらは、適塾のすぐ近く。

画像



 それから、早速、淀屋橋から北浜界隈のレトロビルを巡りつつ、適塾へ。

 それらのレトロビルや、巨大で個性的なオフィスビルが立ち並ぶ、商都浪花大阪の心臓部の真ん中に、小さいけれど清々しい庭とともに、適塾の建物は静かに佇んでいた。

 日当たりがよく、風の吹き込んでくる窓辺に腰を下ろし、耳をすましていると、
 それほど広くはない座敷に重なるように寝泊りしながら、希望にあふれ、未来の夢を熱く語り合った若者たちの声が聞こえてくるような気がする。

 庭の真ん中には、洪庵の銅像。
 あきら~~、こんなにりっぱになって・・・・、と思わず声をかけてしまった。


画像
画像



 その後、夕方から夜にかけては、ベタな大阪観光。
 
 新世界、通天閣。
 さらには、道頓堀で名物看板めぐり&道頓堀クルーズ。

 写真やTVでしかみたことないコテコテの景色の中に、自分がいることに感動。

 飲食店や、クルーズのガイドさんなど、客商売に携わる方々が、年輩の方はもちろん若い方も、どの人もどの人も、ほんとに客のことを考えてサービスしてくださるので、これにも感動してしまった。
 大阪というと、ちょっと怖いイメージがあったのだが。

 もちろん普段の顔はさまざまなのだろうが、これが、商都大阪の真髄か。
 これは、大阪の人が東京のお店に来たら、冷たく感じるだろうな。


画像
画像
 


 * 実は、前日の18日は、葛井寺千手観音のご開帳日でしたが、
   スケジュールが合わず、翌日の出発となりました。
   これについては、いずれまた、見仏の旅を決行し、安倍文殊院などとともに、ぜひ行ってみたいと思います。



 2日目~4月20日(月)


 前日に引き続き淀屋橋~北浜でレトロビル巡り。
 これまでさまざまな洋風建築を見てきましたが、どこにも無かったかのような、個性的な建築たち。
 おもしろくてしかたない。


▽ 船場ビルディング
   たいへん凝った意匠ながら、外観はごくふつうのビルなのだが、
  一歩中に入ると、そこには、緑あふれる一つの美しい街が・・・・。
  パティオは屋上まで吹き抜け。各階各部屋の入り口は、パティオのベランダ側を向いている。

画像
画像



▽ 大阪証券取引所ビル
  商都大阪のシンボルだった旧館をそのまま生かして再建。
  そのような試みは多いが、最高の成功例では。  

画像


画像
画像



 天満橋を渡り、造幣局で桜の通り抜け
(あの有名な「通り抜け」。ちょうどやっていた。まさか自分が通り抜けをすることになるとは・・・・)
 実は、大阪の桜なんて・・・・、とちょっとなめていました。すごかったです。ごめんなさい。


画像



 造幣局の庭の解放はいつも4月中旬とのことなので、時期的にどうなのかと思ったら、東京などのようにソメイヨシノだけ、というわけではなくて、
 若葉が出るのと同時にモシャモシャした大きな花をつける、山桜、里桜、八重桜などを中心に、次から次へと実にたくさんの桜を楽しめる。まるで、桜の百科事典。


 それから、通り抜けの終点付近のOAP港から、淀屋橋港まで、アクアライナーでクルーズ。昨日に引き続き、水の都を満喫。

 その後、中之島で、歴史的建造物巡り。

 夕方は、南港に足をのばし、コスモタワー展望台で夜景。
 
 夜は難波。またまたベタな大阪を堪能。

 楽し~~っ!


画像




 3日目~4月21日(火)


 奈良まで足をのばし、西ノ京~佐保路にかけてをゆっくり散策。

 薬師寺では、念願かない、ついに、「完全なる音楽」の中に身を置く。
 東塔の大解体修理がまもなく始まるので、この後10年くらいは、またこの音楽はとだえてしまう。


画像


画像



 その他、西大寺、平城宮跡ほか。西大寺の仏像のあまりのすばらしさに絶句。

 もう、ここでは細かく書きません。


▽ 整備の進む平城京跡から、若草山、東大寺をのぞむ。 

画像



画像




 4日目~4月22日(水)


 いよいよ、メインイベント。


 まず、天王寺界隈で、浪花の古寺めぐり。
 勝鬘院、清水寺、安居神社、一心寺、などなど。
 京都とも奈良ともちがって、ほんとうにおもしろい。 


 そして、四天王寺、聖霊会舞楽! 

 左右両陣に分かれた何十人もの楽人たち。(天王寺楽所・雅亮会)
 まるで巨大なパイプオルガンのような響きで、和音を吹き鳴らす笙。和音は次々と、めまぐるしく移り変わっていく。
 その上をまるで風のように流れる笛の音。
 笛の音は、ゆらゆらと揺らぎながら、ある時は無数の細かい線に分かれ、またある時は見事に一つになって、青空をどこまでもどこまでも上昇していく。
 細かなリズムを刻む何種類もの打楽器(打ちもの)、
 巨大で壮麗な左右の大太鼓(だだいこ)は、地の底から響いてくるような音を響かせ、
 すぐそばの北鐘堂の鐘までが、天まで届けと打ち鳴らされる。

 これらが渾然一体となった音楽の、この世のものとも思えぬスケール、美しさ!

 そして、太子の頃そのままに復元された大伽藍の中の、池に架かる石舞台上で、
 その美しい音楽に合わせて踊られる舞の、何という華麗さ、厳かさ!

 さまざまな衣裳や面を身につけた何人もの舞人が、次々と現れ、舞い踊る。
 基本的には、ゆっくりとした動きで、ほとんど変化が無いように見えながら、突然目にも止まらぬスピードで体を大きく動かし、姿勢を変えてゆく。

 まさに、奇跡のように伝えられた、千年以上も昔の、太子の時代そのままの舞楽。

 極楽浄土を再現したというこの舞楽。
 豪華絢爛な、まさに極楽浄土とみまがう、江戸時代の聖霊会のようすを描いた屏風絵がありますが、何から何まで、その屏風絵そのもので、びっくり。


▽ 舞楽の催される伝統の石舞台(重要文化財)
  四天王寺の伽藍のほとんどは復元されたものだが、この石舞台だけは昔からのもの。
  池は亀の池。池の中にある石の島で、夥しい数の亀が甲羅を休めている。
  下の屏風絵と比べてみてください。

  石舞台の両側の建物(この写真では幕が下りている)の中に、
  華麗な装束を身に纏った楽士たちがズラッと並び、妙なる楽の音を奏でる。
  つまり、ダブル・オケだが、いったいどのように合わせているのか。

画像
  


画像



画像


画像


画像



画像



 ただ、昼すぎから始まって、2~3時間程度で終わるんだろう、と思っていたのだが、甘かった。

 夢中に見続け、3時間以上たったが、まだ終わらない。
 この後、さまざまな変わった面や装束の舞人が登場するのですが、帰りの新幹線の時間が迫る。
 石舞台に、かがり火のたきぎのようなものが見えていて、まさかとは思ったのだが、
 もしかして、暗くなるまでやるのか?

 と、いうわけで、3時半過ぎ、泣く泣く四天王寺を後にし、
 帰途につきました。

 四天王寺の大伽藍、すべて戦後に、大阪の方々が意地と誇りをかけて復元したものですが、
 建物はもちろん、仏像、壁画等、すべて法隆寺や薬師寺にもおとらないすばらしさだと、わたしは思いました。
(もっとも復元にあたっては、法隆寺をモデルにしているようですが)
 必ず、また来るぞ!


▽ 誇らしげに一直線に並ぶ、太子の創建当時のままの大伽藍。

画像



 夕方の新幹線で、東京へ。
 大阪を後にするのは、なんだかすごくさみしかった。


 おみやげは、551蓬莱の豚まん。
 もちろん、自分たちのためのもので、新幹線の中で食べました。

 おりしも、この後すぐ、池袋西武では、全国逸品店開催。
 例年通り、551も出店しましたが、初日など、大行列で、2時間待ちだったとのこと。
 ははは。



 以上、かんたんな旅行記でした。

 くわしくは、こちらの別ブログをごらんください。

 仏像のこと、建物のこと、この旅行に関しては、これまで以上に書きたいことが山ほどあります。
 順次更新予定。



 ビリケンさんとも仲良くなった。

画像




そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

画像





この記事へのコメント

かげっち
2009年05月11日 12:37
こんにちは。4月18~20日は私も大阪にいたのですよ。でも喘息をおしての出張だったので、20日は予定を早く切り上げ街も見ずに帰ってしまいましたが。一晩目はちゃんこ系の店で串カツ・もつ鍋、二晩目は掛布選手経営の店に行きましたが、そんなわけでお酒を楽しめなかったのが残念でした。
2009年05月12日 00:37
 かげっちさん、こんばんは。
 体調の悪い時にお仕事で出張とは、お疲れ様でした。
 最近は東京にも、串カツの店がだいぶ進出してきましたが、本場の店は、やはり雰囲気がありますね。ディープな店は、観光客だとちょっと近づきにくい感じでした。何を揚げても「串カツ」なのがおもしろいです。 

この記事へのトラックバック

過去ログ

テーマ別記事