平城遷都1300年記念!’10奈良・京都・大阪三都巡礼・1~三つの旅の目的とそのてんまつ

 4月17日(土)~4月20(火)の4日間、春の関西旅行に行ってきました。

 今回の大きな目的およびそのてんまつは、以下のとおり。



 at 京都


 1、「鴨川ホルモー」の舞台、鴨川デルタをたずねる。


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 そもそも、2年前にTVドラマ、「鹿男、あをによし」を観て、いてもたってもいられずに再開した奈良大和路訪問ですが、
 今回は、小説&映画、「鴨川ホルモー」の舞台、ということで、憧れの鴨川デルタへ。
 しかし、昨年も「浪花の華」がらみで大阪に行ったし、どうやらそういう習性があるみたい。
 作品の舞台に行くと、作品の世界をより身近に感じるし、それまで見えなかったことが見えてくることもある。
 行ってから、また観たり読んだりすると、ぐっとリアリティが増すし。


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 実際行ってみると、想像していた以上にステキなところで、大満足。
 ちょうど大学の新歓シーズンということもあり、「鴨川ホルモー」そのものの世界が目の前でくりひろげられていました。


 もちろん、すぐそばの同志社大学も見学。どこまでも並ぶ洋風校舎に感涙。

 これまたすぐとなりの、特別公開中の相国寺も拝観。

 おしまいに、糺の森の奥に鎮座する下鴨神社に参拝し、短い京都の休日、終了。



 at 大阪

 2、葛井寺本尊(秘仏)千手千眼十一面観音に会う。

   (河内三大秘仏巡礼)


 大阪河内の葛井寺本尊、千手観音坐像(正確には千手千眼十一面観音坐像)は、
 奈良桜井の安倍文殊院の文殊菩薩渡海五尊像、京都宇治の三室戸寺の二臂千手観音立像などともに、
 これまで常にわたしのもっとも会ってみたい仏像トップ10の上位にあって、この千手観音への思いは、このブログにも何度も書いてきましたが、
 このうち、昨年の飛鳥旅行の折に、安倍文殊院文殊菩薩にはついに会うことができ、(しかも目の前で向き合う形で)
 三室戸寺の飛鳥仏はそう簡単には会うことができない秘仏中の秘仏ですので、(昨年、84年振りに開帳したが、見事に見逃してしまった)
 今回は、とにかく何が何でも、葛井寺千手観音に会おう、と心に決めました。

 この千手観音のほうは、秘仏と言っても毎月18日には必ず開帳しているので、見ようと思えば比較的簡単に見ることができるのですが、これまでなかなかスケジュールが合わずに涙を飲んできたのを、とにかく今回は、「18日」を中心にしてスケジュールを組んで、行ってまいりました。

 従って、(奈良にとっては)世紀のイベント、「平城遷都1300年記念祭」が、ついこの翌週の4月24日からスタートだったのですが、こちらはまったくノータッチ。
 まあ、昨年の今頃、準備中の会場をやたら歩き回ったし、復元された大極殿も、今回車窓からしっかり見たから、いいいのだ。

 東京の下町のお寺を思わせる明るい境内は、翌日からの藤祭りを目前にして、名物の藤が咲き始めていて、
 さらに、春季大法会の最中で、大賑わい。
 楽しげな笑顔と笑い声でいっぱい。
 そのせいで特別なのかどうかはわかりませんが、千手観音像も、お堂の外陣からガラス越しではなくて、内陣に入って、厨子のすぐ前に座って拝観することができました。


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 これまで拝観した方の感想を拝見すると、暗くてぼんやりとしか見えなかった、というものが多かったので、雰囲気だけでもわかればいいか、とある程度覚悟していたのですが、
 とんでもなかった。
 厨子の中もぼんやりとした灯りに照らされて、像の細部までがくっきりと浮かび上がり、仏像のありのままの姿とじっくりと相対することができた。


 同時に、同じ日に開帳する南河内の2秘仏も巡礼。
 先日、歌舞伎で見たばかりの道明寺、それから、かわいい飛鳥仏のある野中寺(やちゅうじ)。

 その後は、すぐ近くの、富田林寺内町を散策。
 ここは、中世以来の、大阪ならではの商業都市の雰囲気が色濃く残る、隠れた古建築の宝庫で、
 江戸~昭和初期の豪壮でユニークな商家を堪能。(何と、約180棟が残り、しかもほとんどが現役として使用されている)



 そして、at 奈良


 3、聖徳太子創建七ケ寺巡礼、コンプリート!(満願)


 大阪、京都、奈良などの関西においては、
 聖徳太子に関連するお寺や神社はおどろくほど多く、
 聖徳太子創建七ヶ寺や聖徳太子御遺跡霊場28ケ寺などの巡礼も行われています。
 わたしも、まったく意識していなかったのですが、偶然、ここ2年の間に、
 おととしの奈良・京都旅行には、太秦の広隆寺
 去年の春の大阪・奈良旅行には、四天王寺
 秋の飛鳥旅行には、橘寺
 などを訪れており、
 あと、斑鳩を訪ねさえすれば、「聖徳太子創建七ヶ寺」を全部回ることができる、ということに気がつきました。


 折りしも、この旅行に出かける直前に、東博法隆寺館の、わたしの大のお気に入りのかわいい飛鳥仏、チビ観音さまの写真をのせましたが、
 この仏像についてちょっと調べたところ、
 この仏像は、なんと、正確には「法隆寺献納宝物166号」といって、法隆寺夢殿の、聖徳太子の姿を写したと言われるあの有名な秘仏、救世観音と、そのルーツである大陸の「宝珠棒持菩薩」とを結ぶ、貴重な仏像であることがわかりました。
 そう言えば、宝冠や衣、両手で大切そうに宝珠を抱いているところなど、まったく同じ。

(実は、もう一体、ほとんど同じ姿の飛鳥仏があって、それこそが、上記した三室戸寺の二臂千手観音立像だと言うのです。もっともこれは、写真もまったく無く、御前立ちの写真しか見たことないので、実際にはどんな仏様なのか見当もつきません。しかし、御前立ちを見る限り、やはりそっくりで、しかも、かわいい!)

 そこで、これも何かの縁と、旅行中の一日を斑鳩に割いて、法輪寺、中宮寺、とまわり、最後に法隆寺夢殿をたずね、「聖徳太子創建七ヶ寺」コンプリートをはたそう、と、思い立ちました。


▽ 小さな双子の姉妹?

  左、京都宇治・三室戸寺の二臂千手観音立像(お前立ち本尊) イラスト by Nora
    (ほんとはもっと少女っぽい姿をしているが、書いてるうちにほとんど救世観音みたいになってしまった。
     まあ、それだけ似てるということ)
  右、東博法隆寺館の観音菩薩像(法隆寺献納宝物166号) チビ観音さま


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 八重や枝垂れなどの遅咲き桜がちょうど満開の中、
 法起寺(このお寺は、太子の息子、山背大兄王子の創建で、太子創建七ケ寺ではない)、法輪寺中宮寺、と巡り、最後に法隆寺
 ちょうど春の特別公開中の、夢殿の救世観音にお会いし、無事、コンプリート達成。


 ちょっと不謹慎な例えかもしれませんが、わたしは、もともとスタンプラリーのようなものが大好きなので、
 今回の記念に、ついに太子を祭る聖霊院で朱印帳を入手してしまった。

 冒頭に書いてくださった言葉が、「以和為貴」(和をもって貴しとなす)。
 感動。


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 奈良では、その他、これまで行ったことがなかった春日野の大安寺(ここも、秘仏の本尊馬頭観音を公開中)を訪れ、
 これで、南都七大寺巡礼も、コンプリート!(満願)

 大安寺興福寺で、さっそく御朱印をいただいてしまった。

 この他、奈良公園付近の奈良女子大、奈良県庁などを訪れ、
 おしまいに、盛りだくさんの旅にとどめをさすように、奈良国立博物館の大遣唐使展にまで行ってしまった。(国立博物館年間パスポートをさっそく利用。奈良、京都でも使えるのだ)



 以上、春の三都を駆け足で巡った旅でしたが、
 とにかく見たものが多すぎて、記事にしておこうと思うものの、果たして何から書いたらいいものやら、途方に暮れている状況です。
 とりあえず、あらましについては、ダイジェスト旅行記にまとめ、それからこれまでどおり、「奥の院」の方に記事をじっくりと書いていくこととします。
 よろしかったら、気長におつきあいください。



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カンタータ日記・奥の院

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宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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この記事へのコメント

2010年04月30日 20:47
こんなにたくさんのお寺などを3日間で回られたのですか!
びっくり仰天です。1週間分くらいの濃い内容ですね。
それもじっくりと。しかも2つもコンプリートですか。
良かったですね。
夢殿救世観音、素敵でしたでしょう。
記事を楽しみにしています。
2010年05月01日 16:50
 tonaさん、こんにちは。
 まだ日程などを書いていませんでしたが、最後の奈良は二日間でしたので、tonaさんの昨年の姫路、当麻、斑鳩、飛鳥の旅に比べれば、なんでもありません。(笑)
 でも、tonaさんに刺激されたか、わたしにしてはかなりハードスケジュールの旅で、いろいろなものを見ることができました。
 太子七ケ寺は、三年越しに、偶然コンプリートした形になりましたが、
 どのお寺もさすがにすばらしかったです。2年前の広隆寺や今回の中宮寺では、日本の仏像の最高峰を見ることこともできました。
 法隆寺や四天王寺などの大寺院と橘寺や法輪寺とではまったく違う感じで、やはりこのような巡礼は、全部まわって初めて見えてくるものがあるのだな、と、つくづく感じました。
 南都7大寺もそうで、東大寺、興福寺、薬師寺などだけでなく、大安寺、元興寺などに行って、初めて奈良の歴史や1300年にわたる人々の思いなどが実感できたような気がします。
 次はどのようなテーマでまわるか、今から楽しみです。

 救世観音はキンピカでまぶしくてびっくりしました。
 これが布の中から1000年ぶりに現れたとき、フェノロサたちはどんなにか驚いたことでしょうね。

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