11月のアルバム・まほろば編~晩秋にかがやくものたち。東大寺大仏展のなら瑠璃絵と万葉植物園の宝石

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 11月中は、毎週毎週、フィギュアスケート、ISU・グランプリシリーズに釘付けでした。(TV観戦だけれど)

 今年は、シーズン開幕前に何度かアイスショーなどに足を運び、 
 また、ちょうど地デジ対応で、BSやCSが観られるようになって、各大会の全競技が視聴可能となったため、
 それこそすべての大会を、夢中で観戦いたしました。
(ペアとアイス・ダンスの一部は、まだ観ていないのもある)


 それで、つくづく痛感したのは、音楽でもそうなんですが、成績的、得点的には上位になれなくても、個性的で魅力あふれる選手が、実にたくさんいる、ということ。
 世界には、その選手だけしか出来ない演技、技を持った選手が、何と多いことか!
 次々とそういう選手が登場するので、もう観ていて楽しくてしかたない。これは、音楽やバレエなどとまったく同じ。スポーツ競技であるとともに、芸術なのです。

 このことは、今回試合の全体を観て、初めて実感できたこと。
 一応、ふつうの地上波放送でも主な試合を放映しますが、残念ながら、そこでは、日本人選手と一部の有力選手以外はまったく放送しません。
 これまでは、わたしもそれしか観ていなかった。
 ひどい時は、トップクラスで無い場合は、日本人でも映さないこともある。個性的な演技で、会場を沸かせたり、現役最後で感動的な演技をしたりしても、です。
 そのくせ、いつも同じような有力選手のインタビューやこれまでのドキュメントフィルムなどを、何度も何度も流して時間かせぎする。そんな時間があるなら、もっとたくさんの選手の演技を紹介すればいいのに。
 まずは競技なのだから、全体を映さないと、誰と誰がどう戦っているのかもわからないではないか。
 トップ選手がどれだけどのようにすぐれているかも、見ている人には伝わらない。


 まあ、それはともかく、
 いよいよ、今日から、世界各地で行われた連戦の集大成、決勝戦であるグランプリ・ファイナルが行われます。
 シングルの出場選手は、男子6名のうち3名、女子6名のうちの3名、つまり、半分が日本人。
 これは、とても誇らしいことで、みなさんの良い演技をみるのが楽しみです。
 外国のファンからすると、あまりおもしろくないかもしれないけれど。

 わたし自身も、日本人選手の躍進がうれしい反面、GPシリーズを通じて応援してきた個性的な外国人選手がほとんど出場できなかったので、ちょっと複雑な気分ではあります。
 そんな中、見事出場の切符を手にした外国人選手の中では、シリーズ全体を通じて、魅せる演技という点で完璧とも言える美しさだった、男子のベルネル選手と、女子のシズニー選手が、どのようなジャンプを見せるかが、大注目。
 ベルネル選手は、4回転の封印を解くか、シズニー選手は、苦手とするジャンプをミスなくこなせるのか。
 その結果によっては、日本人選手もうかうかしていられない。
 また、現在も膝の痛みをかかえたままらしいコストナー選手は、あのうっとりするような演技を見せてくれるのか。
 コストナー選手のFSの「牧神の午後」、浅田選手のかつての「月の光」と並び、ドビュッシーの音楽の本質を見事にビジュアル化したような、名振り付けだと思います。必見。
 
 浅田選手と言えば、今回のファイナル出場選手の中に「浅田真央」の名前が無いのはやはりさびしいですが、これは、彼女もはじめから覚悟の上での、超一流選手ならではの「勇気ある再出発」の結果。
 浅田選手、順調に一歩一歩前進しているようで、
 フランス大会のフリー演技など、ジャンプはいまだ不発ながら(NHK杯の時よりはよかった)、その他のスケーティング、ステップ、スピンなど、いままで以上に、夢見るような美しさで、見とれてしまった。
 地道なエッジワークなどの練習が、さらなるスケーティング技術の向上に結びついたのか。
 流れるような音楽と、浅田選手の「滑り」とが完全に一つになった瞬間の美しさには、他を寄せ付けないものがある。
 こんなにも音楽と一つになった、まるで音楽そのものと言えるような、陶然とした演技ができるのは、
 現在の現役を見渡してみると、上にも書いた女子のシズニー選手やコストナー選手、男子のベルネル選手、それからアボット選手など、ほんの一握りなのではないか。

 ただ、またまた文句になりますが、
 フランス大会で、その超然とした演技が目の前でくりひろげられているその最中に、実況アナウンサーは、少し前のジャンプの失敗のことを、さも悲劇的なことのように、いつまでもえんえんと興奮気味に繰り返すばかり。
 選手の演技を、見たくも、見せたくも、伝えたくもないのかな。
 当の浅田選手は、ジャンプのことなど完全に忘れて、完全に演技に集中しているのに。
 この浅田選手の演技を、じっくり堪能できたのも、地上波放送ではなく、後に放送された、会場音声のみのCS放送によってでした。  
 

 いずれにしても、
 フィギュアスケート、GPFのあとにはすぐに全日本選手権、3月に日本で開催される世界選手権まで、ますます盛り上がる。
 まずは、ファイナル出場の日本人選手6人を応援。

 なお、ファイナル終了後、奥の院の方に、自分自身のメモのため、GPシリーズ観戦の総括記事を書くつもり。



 さて、今日は、11月のアルバムの続き。今回は、奈良・まほろばを東京で感じる写真を中心に、ちょっとだけ。


 
 東博秋色。

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 ユリの木も鮮やかに衣装替え。

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 11月12日(金)


 東博 大仏展ほか
 

 ☆ 特別展 東大寺大仏 天平の至宝
   (光明皇后1250年御遠忌記念)

    ’10年10月8日~12月12日

    @ 東京国立博物館 平成館


 11月2日(火)~21日(日)まで、期間限定で行われた、

 光明皇后と正倉院宝物-聖武天皇、光明皇后ゆかりの品々

 の展示を観るため、10月に引き続き、またまた足を運びました。


 「10月のアルバム」に書いた、「なら燈花会」に引き続き、こんなイベントも。


 光のイベント「なら瑠璃絵」


 大仏展を見終えて、外に出ると、遠くに妖しくも麗しい蒼い光が。
 どうやら、平成館前庭の木立の中に、光が浮かんでいるようだ。(右)

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 らんたんの灯りに照らされた道を、蒼い光に近づいてゆく。

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 これが、「なら瑠璃絵」。
 不思議な発光生物みたい。これらがふわふわ浮遊してるのを見ると、自分が深海にでもいるような気分になる。

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 これまでさまざまな形で宣伝してきたこの展覧会、特別展 東大寺大仏 天平の至宝も、いよいよ、今度の日曜日、12月12日まで。


 肖像彫刻の最高傑作、重源坐像、快慶の代表作の一つ、僧形八幡神像 などが国宝仏がすばらしいのは当然として、
 愛する師匠・重源のために、快慶が渾身の力をこめて彫った「重源の臨終仏」、光の衣をそのまま彫刻化したかのような、この世で最も美しい衣をまとった阿弥陀如来立像
 そして、さまざまな色の光が結晶化したかのような、精緻極まりない工芸品を思わせる地蔵菩薩立像
 この2つの仏像の美しさは、もはやどんな言葉を費やしても、語りつくせはしない。
 今回の記事では、奈良ゆかりのさまざまな光輝くものをご紹介しているが、
 これらの仏像こそ、文字通りの「光輝くもの」に他ならない。

 何だか先月観た時よりも、より美しく、そしてより大きくなっているような気さえした。
 快慶の代名詞三尺仏なので、ほんとはけっこう小さいんだけど、ライトアップされた中に浮かぶその姿は、大きさなどの物理的要素をすでに超越している。


 すべて秘仏のこれらの仏像が、一堂に会しているのを観る最後のチャンス。
 阿弥陀如来や地蔵菩薩、八幡神の、あの衣の夢のような美しさ、快慶の奇跡を、ほんの何センチかの至近距離で観る最後のチャンス。
 そして、大仏の鎌倉復興の壮大なドラマを、五感全体で感じる最後のチャンス。

 まだ、行ってない方、ぜひ!


 展覧会の主な出展品(東博特別展HP)


 特別展展覧会HP



 月下の東博

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 11月18日(木)


 植物園の輝く宝石たち


 美しい、万葉植物園他の、木の実


 春には美しく可憐な花を見せてくれた、万葉の里ゆかりのタチバナ。
 輝くような実をたわわに実らせていた。
 香りもさわやか。何もかもが清々しい。

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 ヒマラヤトキワサンザシ

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 クコ

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 ナンテン

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 おまけ


 植物園すぐそば。前回、「10月のアルバム」でちらっとご紹介した東京大仏の、紅葉。


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 乗蓮寺(東京大仏)秋色。

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 金色に輝く銀杏の光背を背負い、青空にそびえる東京大仏。

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 手前に写っている炎は、八角灯篭。

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 万が一、東京大仏の詳しい記事を見たい、という方、こちら



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