クレー展等に行き、東北に思いを馳せる+ツールの夏

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 この7月は、わたしにとって、「ツール・ド・フランスの夏」でもありました。

 ほとんど全ステージを生放送で観戦することができ、そのように久しぶりに本腰を入れて追いかけ続けた大会が、実に見どころの多い、感動的な大会となったのは、ほんとうにラッキーでした。

 孤高の苦労人、カデル・エヴァンス、男泣きの表彰台。
 これまで何年もの間、常に何かしら不運に見舞われ続けてきた男が、今年は目立たぬながらも常に好位をキープし続け、最後の最後、真の意味での実力勝負となったTT、その大舞台で、トップのトニー・マルティンのわずか7秒遅れという驚異的な激走を見せ、ついにその恐るべき実力を100%出し切ってもぎとった栄冠。
 南半球(オーストラリア)のツール制覇は史上初とのことで、現地ではえらい騒ぎになっているようです。

 これまでの苦難の道を知っているスタジオの実況&解説陣が、エヴァンスが爆走のあまりふらついたり、コースをはずれそうになったりするたびに悲鳴をあげて、何とかこのままゴールしてくれ、と祈りながらかたずをのんで見守っている様子が印象的でした。(特に鶴見辰吾さん)
 そしてそのゴール・シーン、誰もが歓喜の涙&ガッツポーズを期待していたのに、エヴァンス、意外と冷静で、なぜか首をかしげる。これはステージ優勝まであと7秒足りなかったくやしさ?
 そして、シュレック兄弟がゴールして、マイヨ・ジョーヌが正式に決定した瞬間に、初めて頬を伝った一筋の涙、その後はもう涙でぐしゃぐしゃ。
 勝負師の真の姿をみせてもらいました。

 その他、最後の最後になってもなお、あきらめずに攻めまくった王者コンタドール、
 結局表彰台は逃したものの、そのコンタドールを退けて総合4位を死守した、今大会最も長くマイヨジョーヌを着て大会を盛り上げてくれた、ヴォクレール、
 そのヴォクレールと同じユーロップカーのチームメートとして常に見事なアシストを続けながら、ヴォクレールがついに力尽きた19ステージでは、自身ステージ優勝をなしとげ、結局マイヨ・ブランをも勝ち取ったピエール・ローラン、
 そして、最後のエンディングの晴れ舞台、あたりまえのようにシャンゼリゼのゴールを飾り、やはりマイヨ・ヴェールを勝ち取ったカヴェンディッシュ、
 そして、何だかんだ言って、それらの活躍が際立つのも、完璧とも言える戦略通りに、終始レースを支配し続けた、レオパード・トレック&シュレック兄弟の存在あってのこと。
 みんな、すごかった!感動の夏ををありがとう。


 こんなにすばらしいツールですが、リアル・タイムでは、今はCSでしか観戦できないのは、とても残念なことです。
 一応、今日の夜中、(正式には日が変わって8月8日の午前0:00~)NHKBS1で、2011ツール・ド・フランス総集編が放送されます。23日間の長く熱い戦いを2時間にまとめたものではありますが、興味のある方はぜひ。



 ちょこっとプロ野球のことも。

 わがファイターズ、オールスター後のあまりのていたらくに、一時はもうだめだ、とあきらめかけましたが、
 ここにきて何とか2連勝、
 冷静になって考えてみれば、まだまだこれからが本番なわけで、(あたりまえだな)
 これから、さらに気を引き締め直して、がんばりましょう。
 それから、中田君、4番打者でありながら、何と今頃になってあれこれ打法を模索中、それでいて打点王争いに加わってるんだから、おもしろすぎ。
 これからもよろしくお願いします。



 今日は、7月のアルバムの続き。

 7月は、ぐるっとパスを購入したこともあり、なるべく展覧会に行くようにしたので、それらについてのかんたんなメモを中心に書いていきます。



 7月15日(金)



 パウル・クレー展 -終わらないアトリエ

    @ 国立近代美術館  ~7月31日(日)まで


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 この人は、(カンディンスキーやモンドリアンとは若干異なり)正真正銘の天才で、つっこみどころも少なく、わたしとしては、あまりおもしろくない。

 クレーがまるで自分の作品そのもののようにこだわったアトリエごとの作品展示、
 クレーがあみだした?素描を切ったり貼ったりくっつけたり、転写したり裏側に書いたりする、実にちまちました制作技法ごとの作品展示、
 クレーが生涯にわたって手元に置いていた、いわゆる「特別クラス」の作品の展示、
 など、テーマごとに膨大な作品が展示されていて、クレーファンにはたまらないだろう。

 ただ、上記2番目の素描の展示が大部分を占めているため、小さな絵が多く、クレーの真のすさまじさを示す代表的な大作があまり見られなかったのが残念。
 小さな絵が無限とも思えるほどにズラッと並び、しかもたいへんな混雑で、ちょっとぐったりしてしまった。

 わたしはクレーの描く妙な生き物や装置が大好きなのだが、それらは、帰宅後に目録で観た方が、かえってゆっくりと楽しむことができた。


▽ クレー 「花のテラス」 * これはクレー展ではなく、撮影可の常設展の方にあった絵。

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 所蔵作品展「近代日本の美術」+緊急企画「特集 東北を思う」

    @ 国立近代美術館  ~7月31日(日)まで


 クレー展の会場である国立近代美術館では、所蔵作品を中心にした「近代日本の美術展」を開催していた。
 また同時に、その中でも、特に東北出身や東北ゆかりの画家の作品をフィーチャリングして、「特集 東北を思う」という企画も実施中だった。

 わたしは、最近、日本近代絵画の「新しいのに古い」、「古いのに新しい」その独特の魅力に取り付かれ始めたところなので、クレー展よりもこちらの方がむしろおもしろかった。

 最近、鎌倉の神奈川県立近代美術館で心奪われた、松本竣介と関根正二の作品も観ることができた。
 この夭逝した二人の天才は、どちらもも東北の作家なのだ。

 他にも東北地方の画家はやたらと多く、それぞれの絵のところに、丁寧な解説が置かれている。
 東北の大地が、日本の近代美術におよぼした影響の大きさを、改めて思い知らされた。


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 なお、クレー展のような特別展は当然撮影禁止だが、
 国立近代美術館においては、東博と同様に、所蔵作品展に関しては撮影をすることができる。
(一部撮影禁止作品もあり。なお、受付でもらえるカメラシールが必要)
 フラッシュ・三脚禁止で、しかもかなり薄暗いところやガラスもあって、うまく撮影するにはかなりの気合いを要するが、せっかくなので、今回はチャレンジしてみた。

 上の松本竣介および関根正二の作品、さらにクレーの作品は、わたしが撮影したもの。
 クレーなど、外国人画家の作品もかなりあるのだ。従って、上記クレー作品は、クレー展ではなく、所蔵作品展にあったもの。
 この日観た夥しい数のクレーの作品の中では、最もよかったものの一つだったりして。


 * かなり気に入った作品があり、たくさん撮影したので、
   こちらのページにまとめました。

   ここに載せた作品のタイトル等も、こちらをご参照ください。



 もっともインパクトのあった作品。

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 会場に入ったとたん、ルッソォの大作に出迎えられ、腰をぬかした。

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  第65回 みたままつり @ 靖国神社


 美術館の近くの靖国神社は、東京の夏の風物詩に一つ、みたままつりの最中。
 すさまじい人だった。(特に若者がたくさん)

 折りしも、ねぶた、七夕など、東北のお祭りも集結。
 絵画に続いて、東北の地に思いを馳せることができた。

 ちょうど今、東北では、ねぶた、ねぷたなどの祭りで盛り上がっていることと思うが、
 今年は東京でも、(ほんの一部かもしれないけど)雰囲気を味わうことができた。

 
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 * みたま祭りの詳しい記事はこちら

   日本全国のお祭りの灯篭がご覧いただけます。(展示していた)



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