コテコテ・イルミにきらめくモダン建築群と哀愁の「のこぎり第九」!~ 浪花のクリスマス・その2

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 スケート観戦前後の、今回の大阪旅行のことも少し。



 わたしは、大阪の建物(食べ物もだけど)が大好きで、現在も、「奥の院」に、「大阪モダン建築図鑑」を連載しています。(長い間中断したままだけど)
 その意味でも今回の大阪行はとても楽しみにしていました。

 ハードなスケート観戦に備え、前日の23日(金・祝)から大阪入りし、この日はゆっくりと、愛すべき大阪の建物を見て回ろう、と思っていたのですが、

 この日は、何と・・・・!

 折りしも、あの、大阪、というか、日本を代表する大明治建築、大阪市中央公会堂の特別一般公開日、(ワンコイン公開
 しかも、その歴史的ホールでは、ハンドベルやのこぎり楽団の無料コンサートが開催され、

 それに加えて、中之島の淀屋橋以東の全域(OSAKA 光のルネッサンス)、および御堂筋の淀屋橋から心斎橋近くにまでいたる全長2キロ近くにおよぶ全域(日本最長 御堂筋イルミネーション)で、これまでご紹介してきた愛すべき建築たちを背景に、大阪ならではの趣を凝らした、コテコテのイルミネーションが炸裂、

 もうこの日だけで、ほとんど力尽きてしまいました。



 大阪市中央公会堂


▽ 実に堂々たる大建築。名作というのは、このような建物を言うのだろう。

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▽ 正面ファサードで最も特徴的な、巨大なステンドグラスの内側の間。(3階東側特別室)
  外観の様々な意匠が、各ホールや部屋、共用部分の中でどのように活かされているか見ていると、
  おもしろくて時間を忘れてしまう。

  ステンドグラスと天地開闢の天井画。それにしても、すさまじい天井画だ。 

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 のこぎり楽団の「第九」


 ところで、上にさりげなく「のこぎり楽団」と書きましたが、これは、のこぎり奏者のサキタハヂメさん率いる総勢70名の関西のこぎりオーケストラが、第九を演奏する、というもの。
 そう、あの「お~ま~え~は~あ~ほ~か~」でおなじみの、のこぎりを楽器にしたミュージカル・ソウのオーケストラです。
 さすが関西では、のこぎりを演奏するのが一般的に普及してるのか、と思ったら、そうでもなくやはりめずらしいみたい。 

 のこぎりだけに、第九(大工)、ということらしいのだが、本人たちは大真面目、合唱部分だけでなく、レチタティーヴォや独唱部分、オケ部分も含めてアレンジをし、3年間練習してきた成果を聴かせていただきました。

 サキタハヂメさんというのは、この秋冬のTVドラマ「妖怪人間 ベム」で、ものすごく哀愁あふれるテーマソングを演奏していた方で、ドラマを見ていて始め何の楽器だかわからず、のこぎりと知ってびっくり、ぜひ一度実演を聴きたいものだ、と思っていたのだ。なんてタイムリー。
(このドラマには、なぜかあがた森魚さんも役者の一人として出演。悲しき妖怪たち~のこぎり音楽~あがたさん。よくそろえたものだ)

 全体の演奏自体、熱演だったが、サキタハヂメさんがソロで演奏したレチタティーヴォなどの独唱部分、この世のものとも思えぬ音色、こんなにせつなく心にしみる第九は初めて。第九でそれでいいのか、は、さておき。

 この日のプログラムは、第九のフィナーレの他には、スターウォーズのテーマ、ボレロ。
 いずれにしても、その哀愁に満ちた調べにはあまり合わないような曲ばかり。
 のこぎり楽団としての挑戦なのだろう。
 でも、一曲くらい、しっとりした曲も聴きたかった。できれば、「ベム」のテーマ。



▽ 中央公会堂の大ホール(左)と最上階の小ホール(右)。

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▽ ランチをとった、イタリアン・レストラン、ダル・ポンピエーレ

  淀屋橋付近、あの、天下の大阪倶楽部の向いの角近くにある。
  大正時代の消防署の建物をそのまま利用している。
  店名は、イタリア語で、そのままズバリ、消防士。

  1階は、消防車の車庫だったので、天井がやたら高い。
  中2階にもと署長室だった小部屋があり、そこは、個室として使用。
  3階の消防隊員詰所から1階に滑り降りる緊急用ポールのあった吹き抜けを、
  料理や食器を運ぶ小エレベーターのスペースに利用している。

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 前回、大坂倶楽部を訪れた際、目の前まで行っておきながら、こんな魅力的な建物に、
 まったく気付かなかったとは。わたしの目は節穴か。   



▽ 輝く川面を試走する2人乗りサンタ

  夜、彼らが大活躍する。

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 いよいよ、日も暮れて・・・・、


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 これが、浪速イルミだっ!


 まずは、中之島を横断。
 

 錚々たる歴史的建造物も軒並みライトアップ。
 
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 中央公会堂中之島図書館には、映像アートが映し出される。

 下の方で、ドライアイスまでが噴出しているのに注目!

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 中之島にかかるいくつもの橋は、それぞれの橋ごとに色とりどりにライトアップされ、その光が映ってきらめく川面には、これまた思い思いに趣向をこらしたネオンで飾られた、夥しい数の遊覧船が行き交う。
 遊覧船には、必ず一人ないし二人のサンタが乗っていて、こちらに向かっていっしょうけんめい手を振っている。

 楽しい。そして、美しい。街ぐるみが、まるでテーマパークのようだ。

 下の写真、中央の建物は、あの、外観保存建築の名作中の名作、大阪証券取引所

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 もちろん、大阪名物の屋台も大充実。

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 こちらは、御堂筋


 場所によって、色彩が異なり、雰囲気もがらっとかわる。

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 沿道の高級ブティックなども、競い合うようにライトアップ。

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 あの究極のアールデコ・デパートメントストア、大丸心斎橋店も、クリスマスバージョン。

 すごすぎて言葉を失う。
 一応、ケーキ買いました。

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 お寺も、まさかのイルミ。

 ここ、御堂筋の名前の由来にもなっている、由緒ある大寺院なんだけど・・・・。

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 もう、ほんとうに、街全体がテーマパーク。楽しくて仕方ない。
 今年は、クリスマス前にはディズニーランドやシーには行けなかったけど、もうこれで十分。
 ところどころに、この方もいらっしゃったし。

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 この23日は、淀屋橋付近のビジネス風ホテルに宿をとったのですが、
(スタンダードフロアの部屋を予約していたのだが、なぜか最上階のエグゼクティブフロアの部屋になり、ビジネス風とは言えなかなかりっぱな部屋で、かなり快適に過ごせた。マッサージチェアも置いてあったし)

 翌24日(土)は、スケートの終了が遅いこともあって(地下鉄の終電間際)、より会場に近い、大阪城公園を見下ろすいわゆる「一流シティホテル」に移動。
 生まれて初めて、24日のイヴに夜景の見えるホテルに泊まる、という、いまや大昔となったバブル時代のドラマみたいな事態となってしまった。
 もっとも、長時間にわたるスケート観戦疲れで、部屋についてから翌日チェックアウト直前までずっと爆睡状態だったけど。まあ快適に眠れました。

 
 
 そして、さらにその翌日、3日目、12月25日(日)、クリスマス当日、


 気持ちいいほどの快晴だが、冷たい強風が吹く中、大阪城周辺の、大阪城自体も含むすさまじいモダン建築をいくつか見て回りました。


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 以前見た、愛すべき北船場の工芸建築たちをそのまま巨大化したような、すさまじい建築の数々。


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 このすぐ上の写真は、大阪の中心、大阪府庁舎

 映画「プリンセス・トヨトミ」のクライマックスで、大群衆の中、大阪国総理大臣・真田幸一と会計検査官・松平元が対決した、大阪府庁舎の正面玄関にも立った。
 ここは、真正面に、大阪城が見えるのだ。
 つまり、大阪城と大阪府庁者は、まっすぐに向き合っている。


▽ 大阪府庁舎正面玄関からのぞむ大阪城。

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 大阪城の威容、中央公会堂最上階の神話の天井画、 
 何もかもがすごい!

 明治の始め、大阪府の建設にたずさわった人たちは、ほんとうに何か、胸に秘めた野望、というか、展望を持っていたのではないか、と思えてくる。


 この旅で出会った、または再会を果たした愛すべき建築たちについては、とてもここでは書ききれないため、年が明けたら、「奥の院」で、大阪モダン建築図鑑を再開します。

 再開し次第、こちらに↓リンクします。

 大阪モダン建築図鑑



 太閤さん。すべてはこの人がいたからこそ?

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