GWアルバムその1 ラ・フォル・ジュルネ~サクル・チェブ?チェブの祭典【復活節後第5日曜日】

 今度の日曜日(5月13日)は、復活節後第5日曜日。

 カンタータは、

 ライプツィヒ1年目のBWV86
 2年目のBWV87

 引き続き、1年目は定型カンタータ、2年目のツィーグラーカンタータ。

 BWV87、長調のシチリアーノの名作が美しい!


 過去記事は、こちら


 <復活節後第5日曜>

    お気に入りのアリアその4 天上のシチリアーノ・光の波間に漂う~BWV87



 今日から、GWのアルバム。まずはLFJの個人的な覚書から。



 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012 サクル・リュス

  Le Sacre Russe



 今年のラ・フォル・ジュルネのテーマは、サクル・リュス=ロシアの祭典ということで、これはもしや・・・・??と思っていたところ、
 案の定、チェブラーシカが、スペシャル・アンバサダーに就任!
 会期を通じてあちこちに出没し、いろいろと活躍したばかりか、あのイジー・ヴォトルバさんまでもがチェブを描いてしまって、LFJだけの限定グッズ発売!
 えらいことになってました。
 
 ヴォトルバさんのチェブ、あからさまに、あやしいぞ・・・・。


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 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2012におけるチェブの活躍、および毎年恒例食べたものについての記事は、こちらをごらんください。



 と、いうわけで、ここでは一応音楽のことを中心に。



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 5月2日(水)前夜祭



 チャイコフスキー バレエ「白鳥の湖」「くるみ割り人形」より

  小泉和裕指揮、東京都管弦楽団

 ストラヴィンスキー バレエ「ペトルーシュカ」「春の祭典」より

  ビジャーク姉妹(P連弾)

 チャイコフスキー 弦楽セレナード ~エレジー

 ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第1番より

  小曽根真(P)、ジャン=ミシェル・リクブール(tp)、
  ジョセフ・スヴェンセン指揮、パリ室内O
 

    @ 東京国際フォーラム・ホールA


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 ロシア音楽の多様性が体験できるとともに、ヨーロッパの先進音楽、特にフランス音楽、というか、フランス文化との関連が強く伝わってくるプログラムになっていた。
 ストラヴィンスキーのバレエの連弾版など、よく言われるように革新的すぎて物議をかもした音楽、というより、パリかどこかのサロンでの超絶パフォーマンス、と言った方が近い気がする。

 チャイコフスキーのバレエ音楽は、あいかわらずの楽しさ、美しさ。何度聴いても、どんな演奏で聴いても楽しい。
 全プログラムの中で、一番感銘を受けたのは、意外なことに、チャイコフキーの弦楽セレナードでした。
 このようにきちっと聴いたのは何十年ぶりか、いや、初めて?
 音楽、演奏とも、ため息が出るような美しさ。
 ただ、このパリ室内管弦楽団の透きとおるかのように磨き抜かれた響きは、ショスタコーヴィチの音楽となると、わたしにはちょっと流麗すぎるように感じられたけど。

 それにしても、そのショスタコーヴィチ、
 昨年、バティアシュビリさんのVn協奏曲のCDを聴き、あまりのすばらしさに記事を書いた。
 実は最近、BSの放送でチェロ協奏曲というのを聴き、さまざまな打楽器とチェロの緊張感あふれる掛け合いに感銘を受けたばかりなのだが、
 さらにまた今回のピアノ協奏曲、上記演奏者クレジットにトランペットのリクブールさんの名前があるように(これがうまかった!)ほとんどピアノとtpの2重協奏曲の古き良き映画音楽みたいな雰囲気の曲。
 これらのコンチェルト、3つが3つとも、それぞれの楽器の特徴を最大限に生かしきっていて、しかもほんとうにユニーク。
 それに、加えてフィギュアのコストナー選手が演じた、ピアノ・トリオ
 ますます、ショスタコからは目が離せない。



 あいにくの天候だったが、地上広場キオスク<シャガール>でも、熱狂のプレ・ナイトが繰り広げられていた。


 ホールAでの前夜祭の開演前にのぞいてみると、チョビ渋(渋さ知らズ少年少女版)君たちがド迫力の演奏を繰り広げていた。

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 約2時間後、前夜祭終演後、再び立ち寄ったら、まだ盛り上がっていた。
 ひょっとして、ずっとあのテンションのまま、演奏&踊りを続けていたのか?

 渋さ知らズ本体が登場し、えらいことになっていた。

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 渋さ知らズの音楽は、基本的にはロックテイストあふれるジャズで、ちょっと聴くとLFJにはそぐわない感じではあるが、きちんとロシアのクラシック音楽や民謡などをテーマにアレンジしたものを演奏していた。
 別の日にもう一度、屋台広場の少し離れた踊りが見えない場所で食事しながら聴く機会があったが、音楽だけ聴くと、見事なまでに直球勝負の正統的なジャズで、サックスのソロなど、思わずほろりとしまいそうなくらい情感にあふれていた。
 キオスクのまわりはものすごい人垣で、踊りの迫力のせいか、みんなのりのりで手拍子しまくっているのだが。
 思わぬ一面だった。


 会場では、たくさんのスタッフが翌日の準備に大わらわになっていた。
 また、雨の中、すでにいくつか屋台も出ていた。
 LFJ、今年もいよいよ始まったか、という感慨がわいてきた。



 5月4日(金)



 ボリス・ゴドゥノフ宮廷の音楽

  マリア・ケオハネ(S) フィリップ・ピエルロ指揮、リチェルカール・コンソート。

    @ よみうりホール


 ムソルグスキーのボリス・ゴドゥノフとはまったく関係なくて、ピエルロさんに何かやらせるための苦肉のプログラムなのだろう。
 ゴドゥノフ公の結婚式に出席したデンマーク王子に随行したヨーロッパの楽師の演奏、という体で、実態は、バードやダウランドなど、イギリス系のシャンソン、歌曲集。
 ダウランドは、安住の地を求めてデンマークに行ったし、ケオハネさんも北欧出身なので、まあ、筋は通っている。
 それにしても、これまで、生ライブ、CDにかかわらず、リチェルカールの演奏はずいぶん聴いてきて、どれも大きな感銘を受けてきたが、このような世俗曲だけのライブというのは、初めてかも。

 これが、とびっきり楽しく、しかも美しかった!
 ルネサンス風の衣装に身を包んだケオハネさんの、天真爛漫、かつ美の極みの歌のせいもあるのだろう。例によって、感情豊かなアクション付き。
 ピエルロさんのガンバを中心としたストリングスに、リコーダーを加えたアンサンブルは、もはや変幻自在の境地。
 それに、エグエスさんの天下一品のリュート、ティンバノン(あのティンバロンの仲間か)、多種多様な打楽器が、夢見るように典雅、かつ幻想的な響きをそえる。

 リュートやリコーダーと、ティンパノンの掛け合いや、みんながガンバに持ち替えての重奏、(ピエルロさん、やはりきちっとしたポリフォニーが好きらしく、バードか誰かの曲の時に、ケオハネさんが歌い終えた後、このプログラムの中ではまったく場違いな、驚くほどきちっとしたヴィオール合奏を延々とくりひろげたのは御愛嬌)
 ケオハネさんの歌も、スキャットあり、アカペラあり、
 編曲もものすごく凝っていた。

 全体的に、バードやダウランドより、あまり聴いたことがなかったが、ニコルソンやブレイド、そしてたくさんのAnonymeの作品の方が、生き生きとしていてわたしにはおもしろかった。


 なお、終演後、よみうりホールから東京国際フォーラムに移動していたら、ピエルロさん以下、巨大楽器を背負った黒服の男たちに取り囲まれるようにして、ルネッサンス風ドレスのすそをたくしあげながら激走するケオハネさんに遭遇。
 一群は、あっという間に走り去って行ってしまった。



 数多くの無料ライブにおいては、
 昨年、モーション・トリオが引き受けてくれた役割を、
 今年はあのテレム・カルテットがみごとこなしていた。

 展示ホール<ディアギレフ>キオスクコンサート(左)に、OTTAVA サテライトスタジオ生放送ライブ。(右。スーツ姿のサラリーマン風おじさんは、あのサラリーマン・ヴィルトゥオーソ?本田聖嗣さん。今年もピアノ、弾いたのかな)
 他にはもちろん、地上広場キオスクコンサートでも見かけた。
 演奏は、あいかわらずノリノリ。今年はヴォーカルも炸裂していた。

 なお、今年は、展示ホールも(フラッシュ無しなら)撮影可だった。
 写真の巨大三角バラライカ、以前描いたイラストと比べてみてください。

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 しめくくりに聴いた、展示ホール・ライブ、

 カルテット・リーブルのボロディンほか。

 わたしは、ボロディンが大好きなので、結局、これが一番心にしみたかもしれない。

 ボロディンは、あの有名なアンダンテ・カンタービレではなく、第1楽章、終楽章だったが、さわやかで懐かしい歌に満ちあふれていて、なおかつ野趣満点。

 演奏も大地を渡る清々しい風のようで大満足。

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 展示ホールでは、その他にも、何とマトリョミン・コンサートなども行われたらしい。
 マトリョミンは一度聴いてみたいと思っていたので、聴き逃して残念。
 誰か、チェブラーミンを作らないかな。



 展示ホールを華やかに飾っていた、マルク・バルボーさんのフラワーアレンジメント

 火の鳥(上)と、春の祭典(左下)、ペトルーシュカ(右下)

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そのほかの「記事目次」

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カンタータ日記・奥の院

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宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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この記事へのコメント

かげっち
2012年05月15日 11:57
ごぶさたしております。今年は行けませんでした、東京は遠いです。ご報告ありがとうございます、楽しませていただきました。クラシック以上にロシア民謡が大好きです、近代の歌謡曲も。
ウラル交響楽団などめずらしい演奏家も来日したようですが、お聴きになりましたか?
2012年05月18日 00:53
 かげっちさん、どうも。
 わたしは、屋台村や無料ライブが楽しみで行ってるようなものなので、残念ながら記事に書いた以外の有料公演には行っていません。
 合唱団はたくさん来ていて、民謡から宗教曲、現代曲まで、バラエティに富んだコンサートが行われたようです。合唱好きの方は、たまらなかたんじゃないでしょうか。

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