ヘンゲルブロックで待降節&クリスマス!~夢のクリオラ&カンタータを聴きましょう!【待降節第1日曜日】

 今度の日曜日(12月2日)は、待降節第1日曜日。


 12月に入って待降節になり、カンタータの世界も新しい暦を迎えました。
 カンタータは、バッハがほとんどその全生涯に渡り、暦に従って作曲していった、日常的な「季節の音楽」。わたしは、日本の俳句などと並ぶ季節的芸術だと思っています。
 従って、バッハの膨大なカンタータを少しでも身近なものとして鑑賞する最も良い方法の一つとして、暦に従って聴き進めていく、という方法があります。
 暦が新しくなった今の季節は、暦に従った鑑賞をスタートさせる良い機会。
 よろしかったら、いっしょにカンタータを聴いていきましょう。


 さて、その暦のはじめの祭日、待降節第1日曜日のカンタータ、


 初期の名作、BWV61
 第2年巻(コラールカンタータ)の名作、BWV62
 後期のこれまた大名作、BWV36
 の3曲。


 過去記事は、こちら。↓


 <待降節第1日曜>

    新しい暦を迎えるにあたってのごあいさつ
    アドヴェント・クランツのともしび(BWV36、61、62)
    たまにはきちんと曲目解説・「いざ来ませ、異邦人の救い主」(BWV62)



 さて、少し早いですが、今年一年を振り返ってみて、クラシック音楽に関して個人的に最も印象的だったのが、やはり、

 ヘンゲルブロック&NDR響の初来日

 でした。


 その圧倒的な演奏会の模様等については、何度か記事を書いてきましたが、

 そんな今年を締めくくるにふさわしいすてきなニュースを、NDR響の地元、ドイツ・ハンブルグから、ヘンゲルブロック等に関する貴重な情報をいつもご自身のブログで教えてくださるrbhhさんが、届けてくださいました。



 ヘンゲルブロック関連のインターネットラジオ放送(&ライブ)の予定です。

 内容も、これから待降節、クリスマスを迎える今の季節にぴったり。
 あんまりすごいので、くわしくご紹介させていただきます。



  ラジオが聴けるのは、こちら

 ヘンゲルブロック氏が現在首席指揮者を努めるNDR響の北ドイツ放送協会の公式HPです。


  ラジオ放送を紹介しているrbhhさんの記事は、こちら

 放送されるコンサートを実際にお聴きになった感想もご覧いただけます。

 

 時差の関係で、どれも、夜中、というか、早朝。
 はじめの頃は、これも修行のうち、と思って聴いていましたが、最近、録音する方法を学習し、ゆっくりとくりかえし楽しめるようになりました。
 ただ、今年の夏のオリンピックのことを考えれば、何でもない?
 それと同じ興奮と感動が得られること、請け合いです。



 12月4日(火) AM4:05~(日本時間)


 バッハ ヨハネ受難曲 BWV245 (前半)

 バッハ カンタータ第60番 BWV60

 ほか


  ヘンゲルグロック指揮 

    オーケストラはわかりませんが、現代曲をはさんでバッハ、のようですから、NDR響か?


 今年の11月22日の演奏会の録音。
 中間に、かなり斬新かつ過激な Zimmermann という人の声楽曲をおき、それをバッハの2大名曲ではさむ、
 という、ヘンゲルブロックらしい、意欲的なプログラムだったようです。

 ヨハネ受難曲が前半部だけで、その後、現代曲を演奏し、最後に、アルバン・ベルクがその白鳥の歌であるヴァイオリン協奏曲で使用した名コラールを含む、バッハ初期の名作カンタータでコンサートをしめる、というあたり、
 ヘンゲルブロックならではの「深い考え」をひしひしと感じます。
 ほんとうにこだわりの人だ。

 いずれにしても、ヨハネはもちろん、BWV60も大名曲、特に件の終結コラールは、それ自体大きな魂のドラマを有する、バッハを代表するような名編曲なので、これらの曲のヘンゲルブロックの演奏を聴けるとは、まるで夢のようです。

 実際に演奏会をお聴きになったrbhhさんの感想を拝見すると、ますます期待が高まります。
 特に、BWV60のコラールが終わった後、30秒くらい会場が静まり返っていた、とのこと。
 必聴!


 ちなみに、ヨハネはともかく、BWV60は、ついこの前、待降節前の晩秋のカンタータなので、今の季節にピッタリでもあります。


 それにしても、ヘンゲルブロック、ちょこちょこカンタータをやってくれるのはうれしいんだけど、初期作ばっかりだ。
 後期の「ゆるく」、スケールが大きな曲の方が似合いそうな気がするんだけど、本人的には、真摯で緊張感あふれる初期作品の方にひかれるんだろう。
 まあ、いいけど。



 12月8日(土) AM4:00~(日本時間)


 バッハ クリスマス・オラトリオ BWV248 (第1部、第4~6部)

  ヘンゲルブロック指揮、

    バルタザール・ノイマンアンサンブル&合唱団


 当日行われるコンサートの生中継だそうです!今回の一番の目玉!!

 わたしがヘンゲルブロックのすばらしさ、そして、それと同時にバッハのすばらしさに目覚めたのは、20世紀の終わりに、ヘンゲルブロックのロ短調ミサ曲を聴いたのがきっかけです。

 このロ短調ミサのCD、わたしは今でも、ヘンゲルブロックだけではなく、バッハのあらゆるCDを代表するような大変な名盤だと思っているのですが、
 その一方で、実は、ヘンゲルブロックに最も似合うバッハの作品は、クリスマスオラトリオに他ならない、と、密かに思い続けていました。


 従って、ヘンゲルブロックのクリスマスオラトリアを聴くのは、わたしの夢の一つでもあったのですが、その夢がついにかなう!

 残念ながら全曲ではないですが、圧倒的に充実した曲の多い後半部をみんなやってくれるのはうれしい。
 演奏が、ヘンゲルブロックの手足でもあるバルタザール・ノイマンなのも、心から安心して音楽につかることができて、よい。



 12月11日(火) AM4:05~


 ドヴォルザーク 交響曲第4番

 ドヴォルザーク チェコ組曲(ボヘミア組曲)

 ラヴェル ピアノ協奏曲ト長調

 ほか


  ヘンゲルブロック指揮、NDR響&アリス=紗良・オット(P)


 ドヴォルザークは、今年の6月5日のコンサート、
 ラヴェルほかは、昨年の10月29日のコンサートの録音。

 ドヴォルザークの2曲は、先週ちらっとご紹介した、ヘンゲルブロック&NDR響のソニークラシカル第2弾のドヴォルザーク・アルバムの曲。(CDのクレジットを見ると、今年の6月5~8日録音なので、一部は同一録音と思われます)
 ドヴォルザークの超マイナー曲も、この前は、あんな風に書いたけど、
 チェコ組曲は、日本公演の圧倒的名演からもわかるように、スラブ舞曲にも匹敵する名曲の超名演だし、
 ドヴォルザークの4番も、聴けば聴くほど、興味深くなってきた。
 当時ドヴォルザークは、熱烈なワーグナー信者だったそうで、この曲も、ほとんどワーグナー「タンホイザー」。
 ワーグナーの「タンホイザー」と言って思い出す交響曲は・・・・?
 そう、ブルックナーの3番。
 このあたりに、ドヴォルザークに関するヘンゲルブロックのメッセージが込められている気がする。

 ぜひ、ご自分の耳で、確認を。

 ラヴェルのピアノ協奏曲は、ロッシーニの曲等を加えた名曲コンサート風プログラムの中の1曲。

 これまでしつこく書いてきたように、わたしは、ラヴェルのピアノ協奏曲が大好きなので、とても楽しみ。
 オットさんのソロはもちろん美しいだろうし、この曲も、ヘンゲルブロックにものすごくあっているような気がする。



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 夢のまた夢だったことが、次々と実現してゆく。

 
 さあ、残るは、ブルックナーだ。
 まだ、自分の耳で聴けていないのだ。



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