川端純四郎先生を偲ぶ。

 バッハの音楽等に関する著作も多い宗教哲学者の川端純四郎氏が、先月の28日にご逝去されました。

 公的なニュース等での確認ができず、ずっと書かないでいましたが、葛の葉さんが掲示板に投稿なさったので、わたしも書くことにします。


 川端純四郎先生氏と言えば、以前ご紹介させていただいた

 CD付き バッハのコラールを歌う 名曲50選 (キリスト新聞社刊)

 という本を真っ先に思い出します。

 この本は、内容が高度な割には、とてもやさしい(内容がわかりやすいというだけでなく、親切であたたかい、という意味も含めて、例えようもなくやさしい)カンタータ等の世界の道案内として、わたしの座右の書となっています。


 川端先生の著作は、上記作品の他も、バッハや古楽を愛する者にとって、必読のものばかりです。


 J.S.バッハ 時代を超えたカントール

 は、宗教学者であり、現代の日本人キリスト教徒でもある先生の専門的な立場から、バッハの生涯を描いた著作ですが、わたしにとって、これ以上「生身の人間バッハ」を感じさせてくれる本はありませんし、

 キリスト教音楽名曲CD100選

 CD案内 キリスト教音楽の歴史

 の2冊は、わたしを古楽の世界に導いてくれた思い出深い本ですが、これらはどちらも、太古から現代にいたるまで記述が及んでいることによって大きな大きな流れが感じられ、その全体に、先生の音楽に対する深い愛が貫かれている点で、他の単なるCDガイドとは一線を画しているように思います。

 (以上3冊とも、日本キリスト(基督)教団出版局)


 バッハに関係の深い学者としては、今年のはじめ、小林義武先生がお亡くなりになったばかりですが、

 この小林先生のお姿に、わたしが唯一度だけ接することができたのが、BCJのレクチャーコンサートの時だったことは、すでに書きました。

 実は、この時のレクチャーは、二日構成で、第一日目のゲストが川端先生でした。

 わたしは、この一日目の方はどうしても都合がつかずに出席できなかったのですが、かけがえのない貴重な機会をのがしてしまったことが、今となっては悔やまれるばかりです。


 音楽の広大な沃野にわたしを誘ってくれたたくさんの著作に感謝するとともに、
 心よりご冥福をお祈りいたします。



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