天翔ける馬、のどかな馬~とっておきの馬たち【新年ほか】

 何ともめでたい初夢?

 天翔ける馬にまたがり、富士山を飛び越える図。
 しかも、乗ってらっしゃるのは、聖徳太子。

 国宝・聖徳太子絵伝より、富士山を飛び越える太子と愛馬・黒駒。

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 飛鳥の橘寺で今も太子の横に控える黒駒。

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 こちらは、昨年、品川寺で出会った馬。
 やはり太子ゆかりの救世観音を思わせる観音像に寄り添う馬。

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 あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いいたします。



 お正月ですが、カンタータの暦は大忙し。

 新年1月1日の後は、1月5日の新年後第1日曜日をはさみ、1月6日の顕現節を迎えることになります。

 新年周辺のカンタータは、クリスマスや復活節、各マリアの祝日などに次いで、数、内容ともに意外と充実しています。
 聴きごたえ満点の名作カンタータがずらっと並んでいますので、

 ぜひ、新年前後のカンタータ一覧表(一口コメントつき)をご覧いただき、お気に入りの一曲を見つけ、今年のカンタータ聴き初めを。


 こちら



 わたしの聴き初めは、今年も、後期の豊潤、芳醇な大名作、BWV171
 いつものリリング盤。

 今年は、午年。
 正に天馬空を行くような、颯爽たるテノールアリア。
 2つのヴァイオリンとテノールによる華やかなコンチェルトは、バッハの気宇壮大で自由な魂と、極めて緻密な作曲技巧とが奇跡的に融合している最上の例でもあります。


 新年のさわやかな青空に、どこまでも高らかに舞い上がるかのような音の連なり。

 今年が、平和で穏やかな、よい年になりますように。



 なお、過去記事はこちら。↓


 <降誕節後第1日曜>

    クリスマスとバッハその3 【降誕節カンタータ一覧】
    1年の最後の日没~降誕節後第1日曜(BWV152他)

 <新年>
    新年のカンタータ(BWV41、171他)
    「熙代照覧」の富士山、江戸城と、新年のカンタータ (BWV41他)

 <顕現節>

    三人の博士(BWV65、123)


 
 毎年、年初の記事は、過去記事等の中から、干支の動物にちなんだ写真や絵を集めています。
 冒頭に掲げたものに続き、今年も、馬の写真や絵をいくつか。



 まずは、初詣がわりに、

 お江戸総鎮守・神田明神の神馬、明ちゃん。
 (昨年末の写真) 

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 その他、神田神社の馬たち。

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 日光東照宮の神馬(左・建物の上部は、有名な三猿の彫刻。猿は馬の守り神なのだ)と、
 五重塔初重の午(右)

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 昨年、小布施の神社で見つけたリアルな馬。

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 それでは、とっておきの馬の絵を。



 大巨匠の大名作。等伯の「牧馬図屏風」

 (トーハクにて撮影)

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 その等伯の息子、長谷川左近の牧牛・野馬図屏風のうち、左隻・野馬図。

 等伯の息子と言えば、何と言っても久蔵が名高いが、こちらは、異母兄弟の弟。
 こんなに悠々とのどかな、素晴らしい絵を描いているとは知らなかった。
 (これも、ボストン美術館 日本美術の至宝展図録より)

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 ものすごくのどかな月下の騎馬の風景。

 与謝蕪村の山野行楽図屏風。(右隻) 

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 昨年は、小布施に行ったので、一応北斎も。

 北斎の描く馬も、のどかなものが多い。


 どこか、あの大名作、「行楽帰り図」を思わせる空気感。
 やはり北斎の肉筆画はよい。

 「馬上農夫図」

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 こちらは摺物だが、なかなか。

 「馬を牽く農夫」

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 和製洋風版画、亜欧堂田善の三囲の図

 一応、隅田川の風景です。

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 お次は、恒例、干支の仏像。


 馬頭観音


 馬頭観音菩薩坐像。(’12 at トーハク ボストン美術館 日本美術の至宝展図録より)

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 馬頭観音菩薩坐像。(奈良 喜光寺)

 名高い福井中山寺の秘仏(三十三年に一度開帳)を思わせるすさまじい姿。

 なぜか池に浮かぶ弁天堂に、弁天様と並んで安置されている。
 秘仏の弁天様が収められた厨子の前に立つ、お前立ち本尊の、思いっきりゆるい弁天様のお姿との対比がちょっとすごい。
 弁天様は蛇の神様でもあるので、昨年の蛇年ゆかりの仏像と、今年の午年ゆかりの仏像が仲良く並んでいる決定的なシーン。(左写真)

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 昨年末に訪れた、板橋宿馬繋馬跡の馬頭観音群(遍照寺)

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 十二神将


 昨年は、すばらしい十二神将が一堂に会した興福寺仏頭展があった。
 鎌倉復興期の見事な十二神将が記憶に新しいが、
 こちらも、鎌倉辻薬師堂や覚園寺の十二神将を彷彿とさせる、典型的な「鎌倉十二神将」。
 横須賀曹源寺に伝わったトーハクの十二神将像。

 何度も撮影しているのだが、かんじんの午神を近くで撮っている写真が一枚も無かった。

 下写真の中央、一番奥にいらっしゃるのが午神。

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 これが一番、くっきりと写っていた。一番左の方。

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 馬??

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 音楽関係では、やっぱり、、これ、馬頭琴。

 ジミヘン顔負け、超絶技巧の「万馬のとどろき」を演奏する、馬頭琴の名手、バヤラトさん。

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 馬の飾りがかわいい、島唄クヮッチーによる華やかな琉球舞踊

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 おまけ

 最近また行ってないな。

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そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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この記事へのコメント

ハルくん
2014年01月04日 14:03
NORAさん、明けましておめでとうございます。

カンタータはリリングの全集の他にもリヒターの残した選集とかマウエルスベルガーとかを揃えてはみましたが、中々集中して聴けていません。まあ、気長に気長にというところです。
でも曲を聴く時には該当記事を大いに参考にさせて頂いています。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
ANNA
2014年01月04日 17:17
Noraさん、こんにちは。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします!
昨年は、Noraさんのご案内で聴くカンタータ二巡目ということでしたが
前年聴いた作品なのに、なんだかずいぶん忘れていたりして...
 特に似通った曲想の作品などは私の中で編集されていてびっくりしました
(苦笑)それでも気に入ったカンタータは季節を問わず聴くようになっており
お気に入りのカンタータが年々増えていくのが、とっても嬉しいです!
 今年はリヒャルト・シュトラウスの生誕150年にあたっているようですね。バッハとあわせてR.シュトラウスもいろいろ聴いていきたいと思っています。



2014年01月05日 19:47
 ハルくんさん、明けましておめでとうございます。
 名曲名演奏の記事、いつも楽しく拝見しております。

> 中々集中して聴けていません。

 バッハのカンタータはとにかく数が多いので、確かに、集中して、というわけには中々いきませんね。おっしゃるように、気長に、気の向いた時に気の向いた曲、という感じでいいのではないでしょうか。
 リヒターやマウエルスベルガーの定評ある名盤はもちろんのこと、リリングの全盤等も、ドイツの名演奏家、名歌手が結集した粒ぞろいの名演奏の宝庫なので、いつどこを聴いても、すばらしいですよ。
 それでは、今年もよろしくお願いいたします。
 バッハなどの記事も楽しみにしております。
2014年01月05日 19:50
 ANNAさん、
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

> 特に似通った曲想の作品などは私の中で編集されていて

 バッハは多い時は毎週のようにカンタータを量産していたので、似たような曲も多くて、わけがわからなくなってしまいますよね。同じような音楽表象や内容を表す時には、ちょっと聴くとほとんど同じような曲になっている場合もあります。バッハ自身も自分が書いた曲の全体像は掴めていなかったのではないでしょうか。
 そんな量産消耗品だったカンタータですが、それでもバッハは、お気に入りの曲に関しては、何度も再演したり、編曲したりして、少しでも後世に伝えようとしていますので、ANNAさんのように、少しずつお気に入りの曲を増やしていっている方がいるのを知れば、とても喜ぶのではないでしょうか。

> 今年はリヒャルト・シュトラウスの生誕150年

 お正月TVを観ていたら、シュトラウスの曲がたくさん登場していて、ファンとしてはうれしい限りです。
 今年は機会があれば、何とかシュトラウスのオペラを観てみたいと思っているのですが、果たしてどうなることか。 
tona
2014年01月08日 08:57
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

馬さんが集まりましたね。長谷川久蔵の弟の作品も素晴らしいですね。
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでリヒャルト・シュトラウスの歌劇「カプリッチョ」の中から演奏されていましたが、生誕150周年だったからでしょうか?
2014年01月09日 14:44
 tonaさん、あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。

 ご存知の通り、ニューイヤー・コンサートは、シュトラウス・ファミリーを中心としたワルツやポルカ等をメインとするものですから、同じくウィーンゆかりの作曲家とは言え、R.シュトラウスを演奏したということは、生誕150周年を記念してのことなのでしょう。
 しかも、R.シュトラウスにも魅力的なワルツがあるのに、最晩年のオペラの間奏曲を取り上げたのには、指揮者のバレンボイムの何らかの意図があったのかもしれません。
 いずれにしても、すばらしい演奏でしたね。
 新年早々、思いがけないプレゼントになりました。

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