R.シュトラウスで明けた年始のアルバム~今年の音楽&美術情報付【顕現節後第1日曜日】

 今度の日曜日(1月12日)は、顕現節後第1日曜日です。

 カンタータは、今週まで、年初に載せた、新年前後のカンタータ一覧表(一口コメントつき)をご参照ください。
 今週も名作が並んでいます!



 今日は、年始のアルバム。



 今年のNHK(Eテレ)元旦恒例、新春舞楽

 「賀殿破」。(「賀殿」(かでん)の破の部分)

 「四天王寺 聖霊会の舞楽」によると、琵琶の名人として知られた藤原貞敏が唐で学んできた旋律に合わせて、和邇部太田麿という笛の名手が笛のパートを付け加えたものだという。
 従って、左方の舞ということになる。壱越調。

 平安時代の後期、里内裏の新造の祝賀相撲で、合わせてお祝いの舞楽が演じられた際、当初定番の「万歳楽」が予定されていたのに、えらい漢学者の何某が、突如「今日は「賀殿」にしましょう。この曲の方がおもしろい」と無茶振りしたのだそうだ。
 これに対し、楽人も舞人も見事これを演じ切り、お祝いムードはさらに盛り上がった。
 それ以来、新しい建築の完成等をお祝いする曲として定着したとのこと。つまり、実にめでたい曲なのだ。

 登場と退場の部分は、たくさんの楽器がざわざわと共鳴しあうような複雑な曲調。
 一転して本編は、キャッチーでおぼえやすい、ある意味シンプルなメロディーが淡々と進行する感じだが、そんな中、音楽も踊りもゆっくりと盛り上がってゆき、熱を帯びてゆく。



 その他、恒例、年末年始の音楽番組


 N響の第九をチラ聴きした後は、東急ジルベスターコンサートで、昨年生誕200年だったワーグナーのマイスタージンガー序曲で年明け。
 飯守泰次郎さんの演奏は、自然な流れの、堂々たる大演奏だったのに、最後の和音が鳴り終わった瞬間に年明けとなり、ちょっと感動した。


 その後、新年になってからの音楽番組では、今年生誕150年のR.シュトラウスがたくさん登場!
 シュトラウスファンにとっては、幸福なR.シュトラウス三昧。

 特に、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートのカプリッチョ(月光の音楽)は、新年早々、思いがけないプレゼントになった。
 今年のニューイヤー・コンサートは、「平和」というテーマを重視した構成だったようだ。
 R.シュトラウスにも華麗なワルツがあるというのに、他ならぬバレンボイムが、あのように真摯な最晩年のシュトラウスの音楽を演奏したということには、何らかの思惑があったのかもしれない。
 とは言え、バレンボイム、演奏中何をしていたわけでもなく、ウィーンフィルが自分たちの血となり肉となっている音楽を心を込めて演奏した、という感じだったが、それがかえってよくって、このような演奏を聴くと、いろいろと言われながらも、ウィーンフィルはまだまだやはり唯一無二のオーケストラなのだ、ということを、改めて思い知らされた。
 「ウィーンの森の物語」のツィターの演奏も、典雅ですばらしかった。

 いずれにしても、いきなり、とんでもない名演を聴いてしまった。
 この勢いで、今年は、ぜひシュトラウスのオペラを観たい。


 その他、NHKのニューイヤーオペラコンサートは、今年は「花」がテーマで、もちろん大定番、シュトラウスの「ばらの騎士」もよかったのだが、
  「カヴァレリア・ルスティカーナ」の開幕の合唱「オレンジの花はかおり」や、「ラクメ」の「花の二重唱」など、華やかでありながら清楚で可憐、しみじみと美しく、まるで、楽園の小鳥の声などまでが聞えてきそうなくらいで、いかにも新年らしくてよかった。



 今年、気になる、音楽&美術等のニュース


 まず、いきなり、ビックニュース。

 またディラン先生がやって来て、ライブハウス・ツアーを行うとのこと。
 そんなに日本が好きなのか。うれしいけど。
 スタンディング1万3000円、指定席2万2千円。・・・・ううん・・・・。
 と、いうか、そもそもチケット入手自体が、むずかしいのかもしれないな。


 わたしの御贔屓のクラシックの演奏家では、

 昨年のヘンゲルブロック&ハンブルグ北ドイツ放送交響楽団に続き、今年は、

 ヤニック・ネゼ=セガンが、手兵、フィラデルフィア管弦楽団を率いてやってくる!
 ネゼ=セガンは、来年の、ドイツ・ドルトムント・コンツェルトハウストにおける、ウィーン・フィル、バイエルン放送等とのブルックナー・チクルス(Wikiによる)というのも今から気になるところ。
 


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 美術界では、今年は、奈良博があつい!

 現在、鎌倉国宝館が設備修繕のため休館中だが、(7月上旬まで)
 この春、何と、鎌倉国宝館のあの錚々たる仏像たちが、まるっと奈良に行き、特別展で一挙公開される。
 題して、「武家のみやこ 鎌倉の仏像 迫真とエキゾチシズム」。(いいタイトルだ)
 言わば、仏像の故郷・奈良への鎌倉軍団の大遠征、故郷に錦を飾るという深い意味合いも。
 HP特別展の紹介文に、「近隣の寺院からも尊像の出陳を賜り」とあるので、これがどのあたりまで集まるのかも、楽しみなところ。

 その後、夏には、醍醐寺の大規模な特別展(「国宝 醍醐寺のすべて」)があり、あの三宝院の弥勒菩薩が、登場。
 快慶の最高傑作(の一つ)が、再び目の前で拝観できる!!
 

 また、京都国立博物館の「南山城の古寺巡礼」も、実際のお寺を回るのはなかなかたいへんなので、見逃せない。

 そして、われらがトーハクも負けていない。
 間もなく始まる「クリーブランド美術館展」では、何とトーハクに、なぜかルソーの名作が??
 なんだ、そりゃ。



▽ 以前、醍醐寺でいただいた写真(詳しい記事、こちら

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 後は、新年の極めて個人的な記録です。



 1月2日(木)

 
 今年の初詣は、ゆっくりと、地元の東京大仏(乗蓮寺)へ。


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 意外と人が多くて驚いた。
 周辺の駐車場も、屋台広場になっていた。
 遠くからわざわざ参拝に来ている方もいらっしゃるようだ。

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 薄いベールの向こうに、本堂内の様子を初めて拝観できた。

 室町期の阿弥陀三尊像の名品。

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▽ 境内のブースで購入した東北の名産品

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▽ ここにも、飛天が。

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 美術館の「舟」も完成したようだ。

 周囲の木々や山と見事に一つに溶け込んでいる。

 現代アートの展覧会中に着き、(この時は年末年始休館中だった)
 美術館の建物も、こんなことに。

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 仕事はじめは、もちろん、いつもの神田明神。


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 明ちゃんは、さすがにどこかに避難したか、お留守。

 でも、家には、新年のご挨拶が。

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 軽い・・・・。



 おせち

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 おせちに飽きたら・・・・、


 そばパスタ

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 七草粥

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 寿司・弁当とうまいもの会 @ 西武池袋本店

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 おしまいに、グルメネタ追加。


 実は、昨年けっこううれしかったことの一つ。

 支那そばや池袋店が閉店してしまって以来、10年以上も探し求め続けてきた究極の醤油ラーメンの味に、ついにたどりついた。


 巣鴨

 支那そばや池袋店がそうだったように、若者に交じって年配の客がとても多い。

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 今年初ラーメンは、チャーシューメンで。

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 今年の初蕎麦。


 宮城野のふくろとじ。

 基本的には、「親子南蛮」だが、その他にも、かまぼこや昆布巻き、卵焼きやたけのこなど、いかにも落語に出てくる江戸っ子が大喜びしそうなタネがのっていて、いかにもおめでたい。
 ここは蕎麦そのものもおいしいが、創作蕎麦が楽しい。

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カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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