科学博物館で観る賢治ワールド~石の世界と宮沢賢治展 @ 国立科学博物館【三位一体節後1】

 今度の日曜日(6月22日、三位一体節後第1日曜日)のカンタータは、

 第1年巻の、BWV75
 第2年巻の、BWV20
 後期の名作、BWV39

 の3曲。


 今週から、1年の後半、夏~秋のシーズンが始まり、三位一体節後第○日曜日、というようになりますが、
 今の時期にバッハはライプツィヒに赴任したので、ちょうどバッハのカンタータ年巻も、これから始まることになります。
 バッハの生涯最高最大の「作品」、カンタータ年巻を通して聴いていこう、という方には、絶好のチャンスです。

 今後ともよろしくおつきあいください。


 過去記事はこちら↓


 <三位一体節後第1日曜>

    始まりはいつも Overture(BWV20、75他)
    (参考資料) コラールカンタータ年巻 「始まりの4曲」 一覧
    きちんと曲目解説~年巻の始まり。この機会に用途不明テキストカンタータの名作を
    バッハの「第3年巻」~BWV39、34の話題を中心に



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 企画展 「石の世界と宮沢賢治」

  @ 国立科学博物館


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 すごかった!

 夏風邪をひいて行くのが遅れたが、ぎりぎり間に合ってよかった。

 炸裂する天才の言葉、しかも何よりも映像的とも言える言葉。それを構成する最も基本的なパーツを、実際に目で観る楽しみ!
 美しい写真満載の、そのような趣旨の本もあるにはあるが、やはり実物を観るのにはかなわない。
 文系の博物館や文学館などではなく、他ならぬ科学博物館で、自分自身の目で観て体感する作品世界。正に賢治ならでは、の展覧会だろう。



 すべてはこの2冊から始まり、そしてすべてがこの2冊につまっている。
 たくさんの石たちもぎっしりつまっている。

 「春と修羅」「注文の多い料理店」

 宮澤賢治の生前に出版された作品集はこれだけ。しかも、ほとんど自費出版同然だったらしいのだが、バッハの出版された作品(やはり全体の作品数に比べると少ない)と同じくらい、かけがえがない。

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 以下、圧巻だったクライマックス、

 文学作品の中の地質学

 作品とそこに登場する石の同時陳列コーナー。


 作品のフレーズを読んでから、そこに登場する鉱物をじいっとながめていると、言葉のイメージが何倍にも膨れ上がって心に迫ってくる。
 突き詰めてゆくと、例えそれがどんな種類のものであれ、普遍性を獲得している芸術作品の鑑賞には、知識等は必ずしも必要ではない、というのがわたしの基本的な考え方だが、
 このような展示を観ていると、賢治作品鑑賞には鉱石に関する知識が必須であるような気さえしてくる。少なくとも、一度くらいは、絶対に実物を観ておくべきだとは思う。
 この点は、バッハ鑑賞における宗教や音楽語法の知識の関係と似ているような・・・・。
 ただ、たまに展示物の状態ゆえか、実物よりも言葉のイメージの方がはるかに強烈であったり、美しかったりする場合があり、それもまたおもしろい。


 * 字が読みにくい場合は、写真をクリック&拡大してお読みください。
   そしてできれば、作品全編をお読みください。 


 「注文の多い料理店」からは、これ。

 水仙月の四日

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 「注文の多い料理店」作品ではないが、同じように愛すべき作品たち。


 ガドルフの百合

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 まなづるとダアリヤ

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 ビヂテリアン大祭

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 「春と修羅」から。


 小岩井農場

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 真空溶媒

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 青森挽歌

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 丘の眩惑

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 「第2集」だけど。

 暁穹への嫉妬

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 銀河鉄道の夜

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 風野又三郎

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 三原三部

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 (ウミユリの化石)

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 以下の、特に鉱物と係わりの深い作品に関しては、個別の特集コーナーが。


 イギリス海岸(銀河鉄道の夜)の展示コーナー

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 楢の木大学士の野宿の展示コーナー

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 気のいい火山弾の展示コーナー

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 十力の金剛石の展示コーナー

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 (金石社の宝石セット)

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 岩手軽便鉄道の展示コーナー
 
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 ほとんど鉱物とは関係ないが、これが無いと訪れた人が納得しない?「ノートの切れはし」(レプリカ)。

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 岩手山と小岩井農場

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 早池峰山

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 イーハトーヴォの地質図。楽しい虹の国のようだ。


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 こんなのもあるようだ。

 また、東北に行きたくなった・・・・。

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 名建築に賢治関係の展示

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 前に記事にしたが、トーハクを中心に、このあたりに、賢治は出没していたのだ。

 そして、これら「石の作品たち」のほとんどが生み出されたのも、実は東北ではなく、このあたりなのだ。


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 機関車とくじら(&ネコ)

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 改修中

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そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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