真夏到来!デュフィ展、ツールにTHE ICE、七夕から梅雨明けまでの7月のアルバム【三位一体節後6】

 「ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ」。

 背景に、モチーフとなった(これは、その他のモーツァルトやドビュッシーへのオマージュ等にも使われている)植物のテキスタイルを敷いてみました。


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 梅雨も明け、いよいよ本格的な真夏到来ですが、カンタータの世界でも、夏夏を代表する超名曲の登場です。

 今度の日曜日(7月27日、三位一体節後第6日曜日)のカンタータは、

 どちらも後期のBWV170BWV9

 真夏の2大名曲。


 過去記事は、こちら↓


 <三位一体節後第6日曜>

    きらめく夏の、名作カンタータ・たまにはきちんと曲目解説(BWV170、9)


 その他、

 BWV170のCD名盤に関する記事は、こちらなど。

 BWV170の名演ライブを聴いた記事は、こちら



 今日は、こちらも、真夏本番!にふさわしい話題。



 7月14日(月)

 
 Bunkamura 25周年特別企画

 デュフィ展 絵筆が奏でる色彩のメロディー Rétrospective Raoul Dufy

  @ Bunkamura ザ・ミュージアム ~7月27日(日)まで。

  その後、大阪(あべのハルカス美術館)、名古屋(愛知県美術館)と巡廻。


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 デュフィ展、これまでもいろいろなところで開催されたものを観てきたけれど、何度行っても、なんとも言えないようなさわやかな気持ちになる。

 いつも、夏に行っているような気がする。正に真夏が始まろうとしている今のような季節にぴったり。


 わたしは、デュフィを、パリに生まれた屏風絵師、あるいは色彩の水墨画絵師だと思っている。
 今回も、その面目躍如たる作品群、特に、気持ちの良いさまざまなものをこれでもか、これでもかと描きこんだパノラマ絵画を、たくさん観ることができてよかった。
 「カルタジローネ」、「ル・アーヴルの水上の祭り」、「パリ」(タペストリーの原画)、「アンフィトリテ(海の女神)」(これもタペストリー原画)、「ヘンリーのレガッタ」、そして、「電気の精」(リトグラフによる縮小版)、などなど。
 ほんとうに、タペストリーを加工した屏風まであった。

 ただ、これは、以前の展覧会でもそうだったのだが、デュフィにはニースなどの海辺の、スカッとしたパンラマ風景の良い作品がもっともっとたくさんあるのに、それほど展示されていなかったのが残念。
 「突堤-ニースの散歩道」、「イエールの広場」、そして、「ニースの窓辺」など、すてきな作品もあるにはあったけど。
 ちょっとわたしには、これではまだまだ物足りない。
 もっとも、今回は、晩年の黒い船の絵も少なく、それはよかった。

 海のパノラマ風景が少なかったかわりに、競馬場のパノラマである「エプソム、ダービーの行進」、時空を超えた幻想の田園の大パノラマ、「ラングルの風景」などはあり、これらの作品でもデュフィの本領を満喫することができた。

 「ラングルの風景」は汽車が印象的だが、「ノジャン、ピンクの橋と鉄橋」、それから「電気の精」もそうだが、デュフィの汽車の絵はどれもこれもすばらしい。
 デュフィと言えば、まず船だと思っていたが、汽車の絵も実に味わい深い。
 そして、これらの汽車の登場する大作がずらっと並ぶあたりが、この展覧会のクライマックスの一つだと思うのだが、
 その狭間のかどにひっそりとたたずんでいた4枚の淡い水彩画、

 「ヴェネツィアのサン・マルコ広場」、

 「レセプション」、

 「ノルマンディーの梨の木」、

 「ドーヴィルの風景」、(これは以前、このブログでも紹介したかな)

 これらの作品は、まるでその周辺に清らかな風が吹いているかのように心地よく、

 いつまでもいつまでもそこに立っていたかった。


 
 今回の展覧会ならではの収穫。

 服飾関係。陶芸や家具などの展示が充実していたのがうれしかった。

 それらが、絵画に与えている影響の大きさを実感できる構成。


 テキスタイル「スケートをする人々」。(図録を撮影)

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 テキスタイル「アラム」。(ミュージアムショップで購入した風呂敷を撮影)

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 ポスターにも使われている、おなじみ「ヴァイオリンのある静物:バッハへのオマージュ」。
 ヴァイオリンの背後に散りばめられた植物文様は、上のテスタイル「アラム」だった!

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 ちなみに、向かって右にある絵は、晩年の作品「花束」。

 この「花束」を始めとする花の絵や、遺作の「麦打ち」などの、光、きらめき、透明感。
 それを体感することこそが、デュフィを観る醍醐味。残念ながら、それらは、とても図録やポスターでは感じることができない。



 ポスターに使われている、と言えば、こちらの絵、「馬に乗ったケスラー一家」(すごい大作)には笑ってしまった。

 はじめ、上の絵を描いたら、(ぐにゃぐにゃでいつものデュフィそのもの)
 ケスラーさん、気に入らず、受け取らなかったので、あわてて描き直したのだという。
 ご覧の通り、ケスラーさんご一家および馬君たちだけ、しっかりとした。

 画き直す懐の大きさ、潔さ。(ある意味、節操の無さ?)
 画き直しても、デュフィ以外の何物でも無いすごさ。

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 他に、おもしろかったもの。


 アポリネールの詩の挿絵として製作された初期の版画。あまりにも魅力的でずうっと魅入ってしまった。
 何とか詩も読もうとするが、当然ほとんどわからず。
 日本語訳もつけてくれると、言うこと無かったのに。

 後のハンマーズホイなんかを予感させる室内画(ほんとうのただの部屋の絵)シリーズ。

 実際に植物を植えて楽しむ陶器の庭シリーズ。


 それから、初期の印象派風の絵の色彩の美しさにも驚かされた。

 デュフィの生涯は、それに回帰してゆく軌跡だったのかもしれない。



 なお、本ブログには、たくさんデュフィの絵が登場しています。

 以前行った、鎌倉の展覧会の記事。その他にも、夏が来るたび、カンタータの記事にデュフィの絵を使っていました。

 主なものは、

 こちらこちらこちらこちら。など。



 デュフィがあふれる渋谷の街。


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 デュフィ展は、音楽、美術、映画、料理やファッション、雑貨等、さまざまな側面からパリを感じるフェスティバル、

 UN ÉTÉ EN FÊTE アンネテ・オン・フェット Bunkamura 2014

 の一環。


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 ドゥ・マゴ・パリ祭のライブ

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 さて、パリ、フランス、と言えば、ツール・ド・フランス


 早くも、今度の日曜日は、フィナーレ、シャンゼリゼ凱旋です。

 まだ、ピレネー後半、そして今年唯一のタイムトライアルが残されてはいますが、総合に関してはすでに大勢が決した感のある今大会。
 ニバリの堂々たる強さばかりが目立ちましたが、こうなってくると、もし、フルームやコンタドールがケガをしなかったら、もしキンタナが出場していたら・・・・、などとあれこれ思ってしまいます。

 後のお楽しみは、熾烈な表彰台争い、山岳賞争い、バルデとピノーの新人賞争い。
 それから、ポイント賞争いではニバリと同じく大差をつけていながら、平坦ステージのゴール争いでは常に僅差で敗れ、今大会ではいまだ1勝もできずにいるサガンが、果たしてこのまま終わってしまうのかどうか。

 いずれにしても、最後まで目が離せない。



 真夏なのに、スケート


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 デュフィのおしゃれなスケートのテキスタイルを観たばかりですが、

 夏のスケート、と、言えば・・・・、

 今週、来週は、真夏の氷上祭典、THE ICEも開催!


 今年もやってきました、夏一番のお楽しみ、THE ICE!

 TVでもさかんに放送されたようですが、アナ雪だけじゃないっ!
 リアル・アナ雪日米対決も、もちろんすごかったけど、クライマックスは、やはり、めちゃくちゃ楽しい浅田真央さんの新プログラムとバトルとのコラボのよるボレロ!

 その他、浅田真央さんを中心に集結した世界最高峰のトップスケーターたちの、気合入りまくりの渾身のソロ演技、そしてアイディアにあふれた夢の群舞や楽しさいっぱいの企画の数々。
 笑顔と感動の連続、あっという間の2時間ちょっと。

 THE ICEは、単なるショーの枠を超えた、一つの志で結ばれたアスリートたちのツアーであり、わたしたち観客も、それに「参加」するのだ。

 そして何よりも、五輪の戦いから解き放たれた現在の浅田選手、メリル&チャーリーカップル、チャン選手などの演技は、技術的にも芸術的にももはや絶対無二と言ってもよいような孤高の境地に達していて、その一つ一つの滑りは正に一期一会のかけがえのないものだと思う。
 それを目の前で実際に体験できる至福!


 これからTHE ICEに行かれる方は、フィナーレのダンスをしっかりおぼえ、踊れるようにしてからでかけましょう。

 公式HPのこちらで、予習できます。

 メリル&チャーリー先生(このダンスの振付担当)が、やさしく教えてくださいます。


▽ 長野会場

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 THE ICEについては、全日程が終了した後で、もちろん詳細記事を書きます。

 と、いうわけで、これは、予告編。



 おまけ、その他、

 7月のアルバム ~七夕から梅雨明け


 神田神社の七夕前後

 今や境内を普通に散歩している明ちゃん。(これは、梅雨入り直後くらいの写真)

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 こちらは、七夕の頃。

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 短冊には、平和を祈る心からの願いが多い。

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 台風前後

 台風直前に飛び立とうとする商店街のツバメ。

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 台風一過、久々の大チンダル。

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 スーパームーン

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 最後に、先週に続き、トーハクから、七夕の絵をもう一枚。

 おなじみのこの絵も、久しぶりにトーハクに登場!

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 あまりにもよいので、またのせてしまいます。

 春信 「七夕の短冊を書く美人」

 いつも見立ててばかりの春信だが、これはそのものずばりのストレートな作品?すばらしい。

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 こちらは、いつもの見立て黄石公張良

 「項羽と劉邦」のおなじみの場面とはかけはなれた、何とも涼しげな風情。

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 おしまいに、デュフィの「海辺のスカッとしたパンラマ風景」の代表作の一つを。

 この写真は、自宅の部屋の壁に貼ってあるもの。

 本作品は、残念ながら今回のデュフィ展には出展されていませんが、まったく同じ風景を室内から窓越しに描いたすごぶる印象的な作品が出展されていた。

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そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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