続・トーハクで映像作品を観る。バーチャル絵解き!聖徳太子絵伝、他豊かな秋の作品群~秋のトーハクその3

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 前回の記事に引き続き、トーハクで観た映像作品の記録。


 10月12日(日)


 TNM&TOPPAN ミュージアムシアター


 年間パスポートを更新したら、無料券がついていたので、初めて観てみた。

 ちょうど、すごいプログラムが始まったので。


 VR作品 「法隆寺宝物館 聖徳太子ゆかりの名品 太子絵伝と灌頂幡」


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 てっきり、始めから作品にナレーションも入っている映画のようなものを観るのかと思ったら、映像を観ながら、ナビゲーターのお姉さんが説明をする形態なので驚いた。
 しかも、ただ説明を読むだけではない。
 映像に合わせて、ナビゲーターがあちこち移動し、目の前に広がるバーチャルな映像を実際に案内するような体になっている。
 例えば、実物の法隆寺東院絵殿の中にナビゲーターが入っていって、そこにCGで張り付けられた絵伝を前に、かつて僧たちが絵解きを行ったのと同じように、絵の詳細を説明してゆく、という感じ。
 始めは実物大だった絵伝(ナビゲーターの身長との対比で、リアルな大きさがよくわかる)がどんどんクローズアップしていったり、場面が次々と飛んだりしてかなりの迫力。
 映像も解説もすばらしかったので、上演終了後拍手しようとしたのだが、観客が10人ほどしかいなくて誰も拍手しなかったので、わたしも拍手でいなかった。
 もっともっと多くの人に観てもらいたい、とういうか、体験してもらいたい。


 上映作品は当然撮影禁止につき、以下は、宣伝用モニターを撮ったもの。

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 国宝・聖徳太子絵伝についての記事は、こちら


 国宝・灌頂幡についての記事は、こちら


 見終えた後、思わず国宝館へ行って、改めて灌頂幡を撮りに行った。

 実物は暗いガラスケースの中に収蔵されているため、これは、吹き抜け階段に懸けられたレプリカ。

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 ふだんあまり注意することなかった天蓋に注目。

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 父&兄への思いあふれる娘からの捧げもの。

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 なお、国宝・聖徳太子絵伝の今年の公開は、11月11日(火)から。


 同時に上映されているもう一本。(別料金)

 国宝展がらみ。

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 以下、その他、秋の展示から。



 まず、総合文化展の展示に、良いものが多かった。



 耕作図屏風 6曲一双 久隅守景筆


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 あの夏のトーハクを代表する名作、国宝・「納涼図屏風」の久隅守景のよる、超大作屏風。
 農村の生活がテーマなのでやはり収穫の場面の印象が強烈で、秋の作品と言っていいと思う。

 「納涼図屏」以外の風久隅守景の作品は初めて観た。いや、観たことがあるにちがいないのだが、こんなに意識して、そして驚きと感動を持って観たのは初めて。

 親子三人の家庭内の世界を描いた「納涼図屏風」と異なり、雄大に広がる山河の中に、農村の様々な生活の営みが散りばめられている。
 しかし、登場する人間の数は桁違いに多くはなっても、一人一人の人間に注がれる作者の静かな観察眼、やさしいまなざしはまったく変わらず、観ていてほんとうに清々しく気持ちが良い。
 対象の内面までをもリアルに描きつくす作者独特の筆の冴えも健在!


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 耕作図屏風に関する詳しい記事(詳細写真)は、こちら



 魅惑の仏像ルーム(第11室)・秋の展示

  ~11月24日(月・祝)まで


 トーハクを代表する大仏殿様四天王像、南北朝時代のウルトラ風千手観音とのゴージャスなコラボ。

 持国天

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 それ以外にも、なかなか魅力的な仏像が多い。

 一番驚いたのが、入り口のセンターで出迎えてくれたこの方。撮影禁止のため、スケッチしました。

 南房総の千倉町小松寺の銅像・四臂十一面観音坐像

 (わかりやすくするため、彩色にしてますが、実際は全体が美しく磨かれた黒色です)

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 銅像なのに、繊細、優美。さすが銅像仏の本場、房総。
 それにしても、四臂の坐像というその姿にびっくり。四臂の十一面観音坐像は京都の法金剛院のものしか聞いたことが無かったが、他にもあったのだ。
 以前、千葉市美術館で開催された「房総の美しき仏たち 仏像半島」展で、やはり四臂の十一面観音の立像を観て驚いたが、千葉には多いのだろうか。


 香川県丹生の脇屋庵に伝来した平安初期の菩薩立像

 こちらに向かって今にも歩いてきそうな、やさしげな佇まいがすばらしい。

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 トーハクの大仏様四天王像等に関する詳しい記事は、こちら



 秋の屏風


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 お江戸の美人画も魅力的なものがたくさん。


 歌麿(左)&月岡芳年(右)

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 国芳(左)と春信(右)

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 そして菱川師宣。

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 最後にまたお色気系。

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 特集陳列



 キリシタン関係遺品


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 関連・特集 漆芸に見る東西交流~南蛮がらみの漆細工


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 おまけ、住吉大社や鹿がらみ。

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 その他にも、これまで行ったさまざまなところに係る展示も多かった。


 熱田神宮と上野公園(トーハク用地含む)の古地図。

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 東寺の写真。周囲の牧歌的な雰囲気が、一見薬師寺あたりの写真のようですが、京都です。

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 色づき始めたトーハク。


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 東洋館前の梅の古木に、びっしりときのこがはえていた。
 きのこなので、まあ、秋らしいと言えば秋らしいが、いくらなんでも鮮やかすぎ。

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