東京国立博物館の仏像拝観ポイント

 トーハク・駆け足観仏案内


 「(トーハクで)半日ほどで仏像を堪能するとしたら、どこへ行けばいいのかアドバイスもらえればすごく助かります」というコメントをいただきました。
 コメント覧でのお答えだと字数制限があり、またリンクも複数は貼れないので、取り急ぎ記事を書くことにします。

 
 トーハクには巨大な展示館がいくつもあり、そのすべてをざーっと回るだけでも、ほとんど一日がかりになってしまいます。
 特別展でも開催されていようものなら、とても一日では足りないというのが正直なところ。

 一方、トーハクは東京でも有数の観仏スポット。短時間で仏像だけ観たい、と言う方は他にも大勢いらっしゃることと思いますが、ちょうどマールさんがコメントなさっているように、さまざまな年代、地域の仏像があちこちにちらばっていて、初めての方が要領よく仏像だけを観るのはなかなかたいへんなのも事実です。


 と、いうわけで、トーハクで仏像を拝観するには、最低限どことどこに行けよいか、以下、かんたんにメモしておきます。



 まず、真っ先に行かなければならないのは、このブログでは「仏像ルーム」と呼んでいる、

 本館1階<ジャンル別展示>・第11室、彫刻室

 です。

 敷地の正面にある巨大な本館に入って、すぐ右側の部屋です。
 場所は、こちらでご確認ください。

 ここには、トーハクを代表する仏像を中心に、選りすぐりの仏像を常時展示しています。年に数回展示替え。
 現在は、1月から始まる「みちのくの仏像」展に合わせてか、福島・勝常寺蔵の広目天像も展示中。
 また、これも、お正月恒例の「博物館で初もうで」に合わせてだと思いますが、毘沙門天に吉祥天、大黒天や弁天様など、おめでたい神様等が揃っているようです。

 現在の展示内容は、こちら

 (参考) この第11室によく展示される代表的な仏像をまとめた本ブログの記事、こちら


 同じく本館では、2階にも仏像が展示されています。

 2階は、先ほどの1階11室のちょうど上あたりから、時計と逆回りに日本美術の歴史を俯瞰できるようになっているのですが、そのはじめの方に仏像が点在しています。

 本館2階<日本美術の流れ>

  第1室、仏教の興隆-飛鳥・奈良

  第3室、仏教の美術-平安~室町


 場所は、先ほどと同じく、こちらでご確認ください。

 基本的に、第3室は仏画等が多いですが、ふだんあまり見ない仏像が展示されている場合もあるので、要チェックです。

 現在の展示内容は、以下の通り。

  第1室、仏教の興隆-飛鳥・奈良

  第3室、仏教の美術-平安~室町



 本館以外で絶対に見逃してはならないのは、こちら。

 敷地に入って左側奥にある、

 法隆寺宝物館(法隆寺献納宝物)

です。

 法隆寺宝物館の位置は(およびその他の展示館の位置も)、こちらでご確認ください。

 法隆寺四十八体仏を中心とする古代仏がずら~~っと並んでいる様は圧巻。
 一つ一つは小さいですが、歴史的な価値の高い魅力的かつ個性的な仏像ばかりなので、本当なら、ここだけで、半日ほしいところです。
 展示の演出にも注目。

 現在の展示内容は、こちら

 (参考) 本ブログの、法隆寺宝物館四十八体仏に関する詳しい記事、こちら



 その他、敷地に入って右側の建物、東洋館には、各階に、アジア各地の夥しい数の仏像が展示してあります。
 こちらもぜひ押さえておきたいところですが、残念ながら、現在展示環境整備のため、休館中(~’15年1月1月まで)

 一応、東洋館内の詳細、展示内容にもリンクしておきます。こちら

 仏像的には、はいってすぐ、1階・中国の仏像、地下1階・クメールの仏像あたりが中心でしょうか。



 なお、本ブログにおける、トーハクの仏像記事は、こちらの目次にまとめてあります。

 よろしかったら、ご参照ください。



 以上のように、時代的、地理的に極めて広範囲のたくさんの仏像を、あらゆる角度からすぐ間近に拝観できることが、博物館ならではの魅力ですが、それに加えてトーハクでは、基本的に写真撮影OKなのが何よりもうれしい!
 仏像をより身近に感じ、また、実際に観ただけでは気付かなかった新たな発見をすることも。
 ただし、撮影不可のマークのある一部の仏像は撮影ができません。
 また、フラッシュ撮影、三脚使用は厳禁ですので、お気をつけください。


 それでは、京都や奈良にも負けない?トーハクの仏像を堪能なさっていただけることを、心より願っております。





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「全体記事目次」

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カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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この記事へのコメント

マール
2014年12月15日 08:42
丁寧な解説ありがとうございました。でも、残念ながら行けなかったんです。兄夫婦の近代美術館・工芸館コースにひっぱられてしまいました。でも、この説明を読んだら半日ではきっと満足できなかっただろうと思いました。次回たっぷり一日かけてまわりたいと思いました。3月にまた上京する機会があるので、そのときにこれを参考に時間をかけたいと思います。ほんとに、いつもこのブログが私の師匠です。浅草寺には行ってきました。記事にあった厨子の背後の空間にも入ってみたのですが、残念ながら観音さまはいらっしゃいませんでした。よく来るらしきご夫婦が「ここ変わったわね」と言ってらしたので、なにか変えたのかもしれません。厨子は閉ざされたままでした。(涙)以前、京都に花見にいった清水寺で、たまたま本尊の御開帳をしていて、お堂の背後にまわって拝観したのを思い出して、期待してたのですが・・・なにかあったのでしょうか。
2014年12月15日 17:10
 マールさん、それは残念でした。
 でも東京にはたくさんの魅力的な美術館等があるので充実したひと時を過ごされたのではないでしょうか。
 それに、トーハクには仏像以外にも膨大な見逃せない展示物があるので、おっしゃる通り、確かに半日で回るというのはもったいないですね。改めてゆっくりとご覧になってください。
 また、実は現在、仏像ルームはお正月にあわせてか、七福神等のおめでたい像が多く、大玄関から見える「センター」も、奈良・当麻寺の吉祥天像になっています。
 この吉祥天像もなかなか個性的で美しいのですが、いつもこの「センター」はトーハクの人気仏像が務めることが多く、できればそれを観ていただきたいような気もしていました。
 現在の仏像ルームは2月に展示替えになります。どうなるかはわかりませんが、乞うご期待?
 3月というと、ちょうど特別展「みちのくの仏像」も開催中ですので、それも楽しみですね。これは、一日では足りないかも? 
2014年12月16日 00:50
 追記です。

 浅草寺も残念でしたね。
 本堂の裏観音様の拝観については、現在どのような状況になっているか、ちょっとわかりませんので、確認でき次第またこちらにコメントしたいと思います。
マール
2014年12月16日 10:33
3月は、みちのくの仏像に会えるのですか。私にとってみちのくなんて本当に道の奥。とおい彼方の地です。3月にはぜひトーハクいく日程をくみます。楽しみができました。週末の東京はとても素晴らしい天気で、ホテルの部屋の窓から、それはそれは素晴らしい富士山がみえて感動しました。いつも桜島をみてるのですが、富士山はなんともいえず美しいですね。仏像は次回の楽しみにとっときます♪いつもありがとうございます。
2015年04月03日 22:30
 浅草寺の裏観音様に関するマールさんへのご返事です。 
 かなり時間がたってしまいましたが、一応こちらにもコメントしておきます。
 ようやく浅草寺に行って確認してまいりましたので、最新記事(右URL)のはじめの浅草寺のところでちょっとふれさせていただきました。
 結論からいうと、現在裏観音様は普通に拝観可能で、これまでも基本的には常時拝観可能の状態だったようです。
 もしかしたら、煤払いの時期と重なってしまった??

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