ラプソディ・イン・ブルー&ホワイト・アルバム on ICE~スターズ・オン・アイス2015

 1月18日(日) (最終公演)


 スターズ・オン・アイス 2015 STARS ON ICE JAPAN TOUR 2015

  @ 代々木第1体育館


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 スターズ・オン・アイス日本公演、今年も浅田真央さんがゲスト出演することとなり、東京公演に行ってまいりました。


 まずはツアーメンバーによるオープニング。 
 会場の照明が落とされると、いきなりラプソディ・イン・ブルーの印象的なクラリネットの調べが流れだし、帽子を目深にかぶった男が登場。顔は見えなくてもすぐに誰だかわかる、軽快な音楽と一体化したかのようなしなやかな滑り。
 パトリック・チャン選手。
 それに続いてツアーメンバーが次々と登場、男女ペアになって、群舞。めまぐるしく変化する音楽に合わせた多彩なフォーメーションが美しい。
 男女ともにシンプルながらフォーマルな衣装で、ガーシュイン特有の華やかさとアンニュイさが一体となった世界を見事に表出。
 それだけでも陶然となってしまったが、後半がまたさらにすごかった。
 音楽がいったんおさまり、あのあまりにも有名な美しいメロディが流れ出すと、満を持してメリル・デイビス&チャーリー・ホワイト登場。
 いつの間にかリンク全体に整然と並び、まるで氷像のようにそれぞれ思い思いのポーズでピタリと静止しているスケーターたちの間を、すさまじいスピードですり抜けながら、このペアならではの超絶技を惜しげも無く繰り広げてゆく。
 圧巻の一言。会場全体が息を飲んでいる。
 その後は、全員が入り乱れての乱舞。二人のワザに触発されたように、それぞれ自慢のワザが炸裂。
 ライアン・ブラッドレイやカー姉弟など、好きなスケーターが多いので、見応え満点だが、はたして誰に、どこに注目したらいいやらわからないようなぜいたくさ。
 エヴァン・ライサチェクは生で初めて観たが、思ったよりもずっとていねいな滑りで、好感が持てた。(思ったより色白でひげも薄かった?)
 今年は現役を引退した高橋大輔さんと鈴木明子さんも、ツアーメンバーとしてグループナンバーに参加、他のメンバーと一つになって見事にガーシュインの世界を造り上げていた。
 日本人だからといって特にフィーチャリングされることも無かったが、かえって作品全体としての圧倒的な完成度からすると、それでよかったと思う。ファンの方は物足りなく思ったかもしれないが、心を一つにしてこれだけのレベルの「作品」を完成させたということも、超一流選手の証に他ならない。(この二人はこの他にソロ演技、フィナーレ群舞にも登場、それぞれ違った魅力的な演技を見せた。)
 ここに出場キャンセルになったコストナー選手がいればどんなによかったろうと思うが、これは無い物ねだり。
 最後は全員中央に集まり、複雑なフォーメーションを組んで、キメ。

 オープニングナンバーと一言で言ってしまうには、あまりにも長大で盛りだくさん、本格的な群舞だった。
 始まった直後に、いきなりノックダウン状態。
 ソロやダンスなどの演技と単純に比較できないのはわかっているが、これまで観たさまざまなラプソディ・イン・ブルーの中で、最も心に焼きつくプログラムとなった。

 スターズ・オン・アイスのグループナンバーというと、コンテンポラリー系の、どちらかというとちょっときどったプログラムのイメージがあったが、こういう正統的、王道的なプログロムもいいものだ。普遍的な力がある。


 グループナンバーのメンバーが去ってゆき、キミー・マイズナーがただ一人そのまま残って、それから先は、個別のプログラム。
 たんたんと、スターズ・オン・アイスならではの、世界の一流スケーターの最高の演技、豪華なエンターティンメントが続く。
 THE ICEやこの前のクリスマス・オン・アイスみたいな、会場のアナウンスやさまざまな楽しいコーナーなどは無く(レギュラーメンバーによるコラボ・プログラムなどはあるものの)、ショーとしてはむしろそっけない感じだが、演技そのものを純粋にじっくりと楽しみたい方にはむしろいいのかも。

 その中に挟み込まれた、日本人ゲストスケーターの演技も、どれもすばらしかった。

 織田信成くんは、相変わらず水を得た魚のように、のびやかで流れるような演技。
 そして、現在戦いの真っ最中にある現役4選手の演技は、やはりシャープですごかった。
 束の間の楽しいショーにみんな生き生きとして、調子がよさそう、時折、競技本番さながらの真剣さや緊張感も感じさせ、現役ならではの一味ちがう凄みを放っていた。
 おなじみ、小塚崇彦選手、村上佳菜子選手はもちろんのこと、町田樹くんの思いを受け継いで再び世界に羽ばたく無良崇人選手、全日本女王として初めて世界選手権に挑む宮原知子選手は、ひときわすごかった。
 会場も大いに盛り上がり、これから始まる四大陸選手権、世界選手権へのよい壮行会にもなった。
 みんな、がんばってください!


 個別プログラムでは、最後に立て続けに演じられた、そろって休養中の現役3組の演技が圧巻だった。

 この3組は、やはり特別すごい。3組の演技が続いていく流れにはゾクゾクした。

 まずは、チャン選手。
 ”Dear Prudence”~”Blackbird”という思いっきり渋い、まさかのビートルズ・「ホワイト・アルバム」メドレー。
 選曲にも驚かされたが、特に何をするわけでもないのに音楽に合わせてただ縦横にリンクを漂うだけで、音楽と完全に一体になって、このちょっとややこしい曲の内容を表現しているかのように感じさせてしまうすごさ。
 ブラックバードでは、正にはばたく鳥そのもののように見えた。

 続いてはメリ&チャリ。
 音楽は、「眠れる森の美女」チャイコフスキーのバレエ曲(パ・ダクシオンのアダージョ)からディズニーの「いつか夢で」へとそのまま続く流れ。
 お姫様衣裳のメリルが一昔前の役所の待合イスみたいな簡素な長椅子に寝そべっている、何だかシュールな場面からスタート。
 チャーリーがメリルを目覚めさせ、二人が手を取り合うと、あとはもうこのペアの独壇場。
 夢のようなアニメの世界そのもの(見た目もディズニー・アニメから飛び出してきたみたい)。アニメならではの現実離れした動きまでもが、目の前で繰り広げられる。いつもながら、目の前で起こっていることがちょっと信じられずに、不思議な気持ちになってしまう。

 そして、大トリは、もちろん、浅田真央選手

 「This little light of mine」、THE ICE、この前のクリスマス・オン・アイス、そして今回と、ほんの限られた機会に演じているだけなのに、もうすっかり浅田選手を代表するプログラムの一つになってしまったような気さえする。
 しかも演技にはますます磨きがかかり、もはや何ものにもとらわれず自由自在、観ていて楽しくて楽しくてたまらない。
 何だかまぶしくて、あっという間に終わってしまった。(照明まで妙にまぶしくて、時々見づらかったのにはちょっと困ったけど)
 今回のわたしたちの席は、ロングサイド中央の1階スタンド席(貴賓席のある反対側)、ついにベストポジションで階段芸を観た!

 最近の浅田選手の滑りを観ると、とにかく全体を通じての動きの軽やかさ、ジャンプのキレ、スピンの美しさなどなど、あらゆる面でどんどん研ぎ澄まされてきていて、ちょっとドキドキしてしまう。
 アスリートとしての本性がにじみ出ている?

 もし浅田選手の新しい実戦プログラムを再び観ることができるようになれば、芸術を愛する者としては、夢のようなことにはちがいないんだけれど。楽しみでもあり、心配でもあり。


 <メモ>

 *その他、印象に残った演技:

   カー姉弟。カントリー調ロックの楽しい演技。逆リフト多し。
   バーチュー&モイヤー。衣装も紫&薄紫で統一され、ただただ美しかった。
   でも、音楽はありがちなヴォーカル曲で、わたしはちょっと苦手。

 *その他のグループナンバー:

   椅子を使っての演技。椅子にのって滑るばかりか、くるくるまわったりも。
   何か特殊な椅子なんだろうか??
   ここでは、高橋さん、鈴木さんは参加していなかった。 

 *フィナーレのグループナンバー:

   冒頭に続き、ここでもメリ&チャリ中心。
   ツアーメンバーに続き、ゲストメンバーも登場。最後の周回。
   一周した後、アンコールに応えもう一周。
   最終公演なのに、意外とあっさり終わってしまった。

 *小芝居その1:

   ベルビンさんをめぐる三角関係。
   (チャーリーとベルビンさんが仲良く立ち去り、
   ふられて一人取り残されたブラッドレイがさびしく演技を始める)

 *小芝居その2:

   椅子にすわってるだけのチャン。(ゴルデーワさんの演技に「小道具」?として登場)
   少しだけ、ゴルデーワさんとからんだりするが、
   入退場以外は座ったきり、一度も滑らなかった。

 *休憩時のミニ・コーナー:

   ブーブと少女スケーター(誰かはわたしにはわからなかった)が、
   氷の精の顔の上でスパイラル等。



 ※ STARS ON ICE JAPAN TOUR 2015のテレビ放送予定(TBS公式より)

   TBSテレビ:
   1月24日(土) 午後3時30分放送

   BS-TBS:
   2月8日(日) 午後2時30分放送

   CS:
   2月7日(土) よる8時放送
   2月22日(日) 夕方6時放送(再放送)



 *遅ればせながら、昨年のクリスマス・オン・アイスの全プログラム詳細感想記事をアップしました。

  こちら






 国立代々木競技場 第1体育館

 
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 建物のまわりを、時計回りに巡っていく。

 まずは、原宿口の方から。

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 渋谷口

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 第2体育館が近い。

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 こうして改めてじっくり観てみると、やはり何となく東京カテドラルと似ている。

 これでちょうど半周したことになる。

 あと半周しても、ほとんど同じなので、ここまでにして、フットサル場の横から、いったん外へ。



 代々木公園ケヤキ並木

 いつもイベントが行われている通りだが、この日は earth garden ”冬”が開催中だった。 
 手作りアートの店などたくさん出ていて、眺めながら歩くだけでも楽しい。

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 塀の外側を通って原宿方向へ戻る。

 代々木体育館の巨大な「石垣」

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 こちらは岸記念体育会館

 岸体育館とあるが、さまざまなスポーツ団体の事務局が入居しているモダン建築。

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 再び敷地内、渋谷口付近、室内水泳場の入口あたり。

 複雑にコンクリートが組み合わさっている。

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 上の写真近くが出待ちスポット。

 クリスマス・オン・アイスに続き、浅田選手が帰るところを見送ることができました。
 (わたしがここに着く前に、織田くん、真央さん、佳菜子さん、小塚くんが出てきて、
 わざわざ出待ちのみんなに振りマネを見せてくれたらしい。
 来るのがちょっと遅かった。のんびり建物の写真など撮ってる場合ではなかった。残念。)

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 後日、仕事で行った区役所にあった長椅子。

 メリルお姫様は、ほんとうにこのような椅子に眠っていた(ように見えた)。

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