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zoom RSS シベリウスとムーミン?カム&ラハティ響 シベリウス交響曲サイクル〜生誕150年’15シベリウス巡礼3

<<   作成日時 : 2015/12/09 20:58   >>

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 昨日、12月8日はジョン・レノンの誕生日でしたが、シベリウスの150回目の誕生日でもありました。

 と、いうわけで、シベリウス生誕150年記念、シベリウス巡礼、今日はそのクライマックス、

 フィンランドの重鎮指揮者&フィンランド最高のオケの一つによるシベリウス、しかも、作曲家シベリウスの到達点、後期3曲のシンフォニーです。

 生誕150年記念 の同指揮者&同楽団によるシベリウス交響曲全曲サイクルの最終回。



 11月29日(日)


 生誕150年記念 シベリウス交響曲サイクル (最終日)

 シベリウス 交響曲 第5番、第6、第7番 

  オッコ・カム指揮、フィンランド・ラハティ交響楽団

  @ 東京オペラシティ コンサートホール


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 オッコ・カム。
 21世紀になってからの数枚のCDでその健在ぶりは知っていたが(こちらの記事)、
 やはり何と言っても渡邊暁生さん&オッコ・カムが分担して新日フィルを振っている全集CDの印象が強い。
 あの頃のカムはやせ形ですっきりとした容姿だった記憶がある。
 たびたび来日しているようだがこれまで実演に接したことはなく、わたしの頭の中には、その当時のどちらかと言うと神経質なイメージがずっと残っていた。
 今回、初めてカムさんを生で見たが(もう70歳近いらしい)、小柄でぽっちゃりとした親しみやすい体形。表情もにこやかで、何だかほのぼのとした雰囲気。
 まるでムーミンパパみたいだ、と思った。


 そして音楽も、その姿の通りだった。

 とにかくおおらか。まるで、ムーミンパパさながら、一切力みの無い、自然のままのシベリウス。

 基本的にカムさんの指揮ぶりは、大部分を、ラハティ響のシベリウスの音楽に対するずばぬけた適合力にまかせているように感じられた。
 しかし、要所要所においては、きっと真剣な表情になり、ぴしっとしめている。
 このあたりもムーミンパパ?。
 オケとの深い信頼関係があって初めて可能なことだと思う。

 
 5番、これまで聴いてきたどの演奏とも完全に異なる演奏。
 張りつめた緊張感のようなものは無く、肩の力が抜けきっている。
 泰然自若、それでいて自由自在の境地の達している。 

 ここぞという聴きどころは、まるで、最高の歌舞伎の名人が、何十回、何百回と演じてきた十八番の見栄を観るかのよう。
 フィナーレのコーダなど、かつて聴いたヤルヴィおじいさんやヴァンスカの演奏のように心の底から震撼させられるようなことはなかったが、圧倒的な充実感。
 それにさすがはラハティ響、第1楽章の中間、湖の湖面が静かに揺らぐようなところや、フィナーレの森のかすかなざわめきみたいなところなど、特にシベリウスならではの対位法と和音とリズムの妙が発揮されている部分は、初めて聴くような美しさ。


 そして、このような特徴は、6番、7番において、最大の武器となる。
 当然ここでは、極限の美とも言える音楽が繰り広げられた。
 しかも、どこか人懐っこい。身近で暖かい。
 この世のものとも思えぬ美しい自然。しかし、それに接する心が「のんき」なのだ。

 ムーミンたちは、この世のものとも思えぬ美しい自然の中で、時としては世界の終末のような天変地異にも襲われながら暮らしている。
 ただ、彼らは息づまるような緊張感など、これっぽっちも持ち合わせていない。いたってのんき。のんきすぎるくらいにのんき。
 極限的な自然に対して、それをごくごくあたりまえのものとして、日常的な、のんきな気持ちで接する。

 そんなあり方があってもいいんではないか。そして、それはとてもすてきなことなのではないか、
 シベリウスの後期交響曲を、演奏する者も聴く者も、特別な「孤高の音楽」、「極限の音楽」などではなく、ごくあたりまえの「そこにあるもの」として、その音楽に接する。
 しかし、そのあたりまえな「そこにあるもの」の、何と美しくすばらしいことか!
 これが真のフィンランドの心なのではないか、
 この「フィンランドの心」はもともとムーミンからも教わったこと。
 そして、カムさんも同じことを教えてくれた。



 カムさんが、そしてラハティ響が必要以上に肩に力をいれていない証拠。
 これだけの大曲(=単純に長い曲という意味ではない)を3曲も演奏したというのに、まだまだ力が余っており、
 何と3曲アンコール。会場は大盛り上がり。

 定番のアンダンテ・フェスティーヴォとフィンランディア、交響曲とは打って変わって気合入りまくり、もちろん良い演奏だったが、
 わたしは、「ある情景のための音楽」というのを聴けたのがうれしかった。

 何の情景のための音楽なのかさっぱり見当もつかないが、それこそフィンランドの風景が目に浮かぶようなすてきな演奏だった。
 前回のインキネンさんのライブに続き、またまた、シベリウスの聴いたことが無い音楽を、「本場」の演奏で楽しむことができた。

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 開始の合図のベル

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 ツリー(假屋崎省吾さん作)

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 サイン会

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 ワイングラス?を片手に登場。

 完全にムーミンパパ。

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 新全集は購入してしまっていたので、一部所有しているが、グラモフォンの旧選集を購入してサインをいただいた。

 一部ベルリンフィルの演奏が含まれていて、昔からあまり評判がよくないようだ。
 でも、シベリウス全体を一つの固定観念に押し込めてしまった場合、確かに異質かもしれないが、そんなに悪くない演奏だと思う。

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 巨人とツリー

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 この日はジャパンカップ。

 乗った電車に、懐かしのホーリックス&オグリの写真が。

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 ぶらあぼの表紙&インタビュー記事の写真。


 やっぱりムーミンパパ。こういう人だっけ??


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