浅田真央選手の来季エキシ、バッハ決定記念!ブニアティシヴィリとの夢の?饗宴!アイスレジェンド他の感想

 ついにこの時がやってきた!
 前回の「浅田真央選手情報」でもお伝えした通り、浅田真央さんの来季のエキシビション・ナンバーがバッハに決定したようだ。

 「曲名はまだお楽しみで」とのこと。


 THE ICE 2016に関する大阪での会見を伝えるスポーツ報知HPの記事(2016年5月18日)
 【フィギュア】真央、エキシビションはバッハの曲「曲名はまだお楽しみ」

 (スポーツ報知のHPより)

「毎年、勧めてくれる曲があって、その中の1曲。今回は曲を理解するために、ピアニストの方を呼んでくださった。その先生から『たまには音楽を聴いて、体が自然に動くようなプログラムで滑ってみたらどう?』って言われて『じゃあ、これかな』と選んだ。深かったり、浅かったり、いろんな音楽の浮き沈みがある。スケートのエッジワークだったり、自分にしかできない表現ができればいいなと思っています」


 JOC公式HPの記事(2016年5月18日)
 「クラシックとモダンによる独特の世界観」


 はじめ、エキシビションナンバーがバッハと聞いた時には、「G線上のアリア」や、「主よ、人の望みの喜びよ」などの有名曲がすぐ頭に浮かびましたが、
 ピアニスト・・・・?
 ゴールドベルク?平均律?
 ローリーさんはカナダ人だし、グールドなんかで滑ったらどうしましょ。グールド、突き抜けて「モダン」だし。
 「クラシックとモダンによる独特の世界観」ということでは、バッハとグノーの「共作」のアヴェ・マリアなんかも。さらに、この「G線上のアリア」や、「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147、「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」BWV140などの有名カンタータコラール楽章にはヴォーカルやジャズ等の「モダン」なアレンジがたくさんあるし、以前「プリンスアイスワールド」で見事な演奏と「滑り」を見せてくれた古澤巌さんも「カンタータ」と言うアルバムをリリースしたようだし・・・・ 
 いろいろと想像はふくらむ。

 いずれにしても、どのようなアレンジでどのように演奏しても、その核心はびくともしないのがバッハの音楽の最大の特徴。
 だからこそモダンなアレンジも次々と誕生する。
 どんな曲、どんなアレンジでもバッハはバッハ、
 そしてその楽曲で舞う浅田選手の演技も、当然バッハそのものを、そしてこれまで誰も見たことが無いような新しいバッハを表現してくれるすることになるでしょう。
 この時が来るのを、ずっと夢見ていました。
 これは楽しみ!



 以下、この春~初夏に浅田真央選手が出演したアイスショーの感想をかんたんに。



 一つ目は、スイスのジュネーブで開催されたもの。

 ブニアティシヴィリとの共演(競演?)ということで、開催前から話題になり、これまで何度か記事にも書いてきたが、何とNHKがほとんどノーカットで放送してくださいました。(敬語)


 アイスレジェンド 2016


 まずは何と言っても、最大の見所だった、カティア・ブニアティシヴィリの生演奏をフィーチャーしたコラボプログラムから。

 ブニアティシヴィリとのコラボは、真央さん、コストナー、ランビエールの3人が中心となったストーリー仕立てのプログラム。
 ショパン「バラード1」、ドビュッシー「月の光」、ラベル「ラ・ヴァルス」の3曲。
 バラードはもちろん真央さん、月の光はコストナー、ラ・ヴァルスはランビエールが中心となって演じられた。


 いずれも以前の記事にも書いたブニアティシヴィリの十八番ばかり。

 ブニアティシヴィリの演奏、やはりすごかった。
 まったくカット無しで、全3曲をそのまま弾き通した。しかも、一部休符を長く取ってスケーターの演技のタイミングに合わせる部分があったものの、それ以外は、いつもながらの、いやいつも以上に自らの感性や情熱の赴くままの、自由奔放な演奏。
 ほとんどギリギリ限界の超快速で疾走していたかと思うと、深い深い沈思に入り込み、それがめまぐるしく繰り返される。
 コンサートホールそのまんまの音楽で、スケーターたちはよくぞこれで滑り切ったものだ。
 しかし、それだけに音楽と演技が完全に一つに融合して一つの「作品」となった感動は大きく、これだけの演奏を生で聴き、それに合わせた一発勝負、真剣勝負のスケーターたちの渾身の演技を目の当たりにした観客は、何て幸せなんだろうと思う。


 一番大変だったのは、冒頭にストーリーテラー役として登場した真央さんだったにちがいない。
 もともと、真央さんの「バラード」は、スケート用に周到に編集された音源が基になっている。
 ブニアティシヴィリの立場からすると、フィギュアスケートによくあるそのような切り貼りの短縮編集版を演奏することは絶対にできないだろう。
 名曲になればなるほど、全体で一つの完成された作品。一音たりとも欠くことはもちろん付け足すこともできない。全体を通して演奏して初めて、作曲家の魂も、さらには演奏家の魂も、聴く者の心に伝わる。
 もちろん演奏しようと思えばできないこともないが、魂の無いもぬけの殻みたいな演奏になってしまう。それではちょっとピアノが弾ける人なら、誰が演奏しても同じ。ブニアティシヴィリを呼ぶ必要は無いし、録音で十分だ。
 一方、真央さん側からすれば、例え音源は切り貼りだとしても、バラードはタラソワによって作られた名プログラム、音楽の切り貼り自体、最高のプログラムのために考え抜かれたものだ。
 それを浅田選手が大切に大切に演じ続け、「作品」としてのまとまりも驚くべきレヴェルまで熟成して、高次元の完成度という点では何ら変わることはない。しかも、可憐な衣裳を含めて真央さんを代表するプログラムとしてあげる方も多いような人気プログラム。
 生演奏で再びあの名プログラム、バラードが観られる、と狂喜したファンも多いことだろう。

 ただ、そうは言っても、どちらかが譲らなければショーは成立しないわけで、結果的に真央さんの方が全曲演奏に合わせる形になった。
 基本的にタラソワ振り付けのものを踏襲していたようだが、真央さんのプログラムに使われていない部分には主に他のスケーターの群舞があてられ、真央さんはポーズをとりながらそれを見守る形で何とかクリア。
 真央さんは演技をしたり休んだり、さらには他のスケーターたちの間を縫って滑ったりと大忙し、変則的なプログラムとなったが、通常のプログラムでは決して観ることのできない真央さんの「スケーティングから離れた演技」を観ることができた。(TVには映らない部分が多かったのが残念だが)
 ピアノのテンポもさすがは?ブニアティシヴィリ、緩急自在!合わせて滑るのは大変だったと思いますが、真央さんは音楽の呼吸をつかんで素晴らしいステップ等を見せ、とても美しかったです!

 続く、コストナーの「月の光」は、スケートを滑る音楽としてはちょっと通常では考えられないほどのゆっくりとしたテンポで、深い内省に沈み込むかのようなモノローグ。
 しかしコストナーにとっては、演奏に続出する「タメ」を演技として表現するのは大の得意技。
 望むところだったようで、音楽と完全に一つとなった「舞踏」を見せてくれた。

 最後の「ラ・ヴァルス」は大曲だが、ここでは、ランビエールが中心になって滑り倒し、それにコストナー等もからんで華麗で濃密なドラマを繰り広げてくれた。
 高橋大輔さんも、まさかの役どころで登場。
 それを受けてのコストナー選手のスケーティングとは関係無い部分での迫真の演技(修羅場)がものすごかった。


 ブニアティシヴィリ、衣装はここでも必要以上の露出。

 この前ご紹介した「森の中のコンサート」では、虫がたくさんいそうな森の中で過度な露出、
 今回は、かなり冷えているであろうリンク際。
 この人、ピアノは文句無しにすごいんだけどが、このような部分では一体何を目指しているのかよくわからないところがある。

 いずれにしても、「森の中のコンサート」と今回の「アイス・レジェンド」、どちらもNHKが放送してくれたおかげで、ブニアティシヴィリの、ちょった変わった場所、状況での演奏会の映像が2種類そろったことになる。これはこれで、貴重映像。

 なお、ブニアティシヴィリ、N響定期でシューマンのコンチェルトを弾いた映像が、やはりNHKのクラシック音楽館で今月放送された。(指揮はパーヴォ・ヤルヴィ)
 これまたなかなかの演奏だったが、この演奏会では、R.シュトラウスのメタモルフォーゼンがとんでもない名演だったので、いずれきちっと感想を書きます。


 ブニアティシヴィリとのコラボ以外も、ヨーロッパ独特のシックな雰囲気で、全体的に見ごたえあるショーだった。

 そんな中、真央さんは他にも個人プログラムで「蝶々夫人」を披露。
 オペラの本場、ヨーロッパのファンの心を鷲掴みにしたのでは。
 なお、他のスケーターの演目に、「踊るリッツの夜」「アイ・ガット・リズム」「仮面舞踏会」「Sing,Sing,Sing」もあり。

 高橋大輔さんの個人プログラムは「ラクリモーサ」、「マンボ」(トリ)の2プロ。さらにフィナーレが熱帯Jazz楽団の「マンボ・メドレー」。

 真央さんと高橋さんをかなりトリビュートした内容になっていて、日本人として誇らしかった。


 公演前インタビューと練習





 次に、アイス・レジェンド開催の数日前、昨年に引き続き生の浅田真央さんを観に、スターズ・オン・アイスに行ったので、その時のことをかんたんに。


 4月17日(日)


 木下グループ presents

 STARS ON ICE JAPAN TOUR 2016

 スターズ・オン・アイス ジャパン・ツアー 2016

  @ 国立代々木競技場第一体育館

  (最終公演)


画像



 真央さんはコラボや群舞がなく、ソロ1プログラムのみ。
 千秋楽のこの回は「踊るリッツの夜」だった。
 リッツは今季生で数回観たけれど、「蝶々夫人」は初戦のJOで一度観ただけなので、
 最終形でもう一度観たかった。いつかエキシプロで演じてくれるといいな。
 でも、リッツのショートパンツバージョンを観ることができたし、これで見納め。
 超満員の観客といっしょに心から楽しみました。


 あと、ちょっと見ない間に、宇野昌磨がとんでもないスケーターになっていた。
 しかも大スターの佇まい。客席も一番の熱狂!

 小塚選手の引退を見届けられたのもよかった。


画像



画像



画像



画像




 会場から見た輝く新緑。

画像
画像


画像




 出待ち

画像




 国立代々木競技場スナップ

画像
画像


画像




 さあ、次はこれだ!

 ここでわれわれは、浅田真央さんのバッハをついに目の当たりにすることになる!

画像




 地下鉄の方

画像


画像




そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

画像





この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

過去ログ

テーマ別記事