海の寺、花の寺~観音ミュージアム初訪問&かんのんね @長谷寺ほか【三位一体節後第10日曜日】

 7月31日(三位一体節後第10日曜日)のカンタータは、

 第1年巻のBWV46
 第2年巻のBWV101
 後期のBWV102
 です。

 今週も、夏の名作が勢ぞろい!
 特に、BWV46、BWV102は、後年のミサ群の原曲となる重要作です。

 ちょうどこの時期から、ミサ原曲となるカンタータが増えてくるので、要チェック!


 過去記事は、こちら↓


 <三位一体節後第10日曜>

    バッハの源流への旅・その7~聖週間・幻のエレミヤ哀歌(BWV46)
    ミサ曲・かけがえのないアルバム、原曲集中のミステリー(BWV46、102他)
    コラールカンタータの諸相(後編)+魅惑のミサ原曲カンタータ( BWV101、102)



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 夏の鎌倉で聴いたデュファイ。

 演奏会についてはすでに詳しく記事を書きましたが、当日はせっかくなので、夕方4時からの演奏会に対して少し早目に(といっても昼過ぎだけど)鎌倉に行き、しばし夏の鎌倉を満喫してまいりました。
 その時に見た情景が、演奏会の印象をより深いものにしたのは、演奏会の記事でも書いた通り。
 ここでは演奏会以外のことをかんたんに。



 この日は、晴れてはいたけれど、それほどは暑くはなく、絶好の「夏の鎌倉日和」。


 演奏会会場が、由比ヶ浜の江ノ電・和田塚駅からちょっとのところだったので、同じく江ノ電沿線の長谷を散策することにした。
 


 江ノ電


 鎌倉到着後、まっすぐ江ノ電乗り場へ。

 文字通りホームから人があふれ出るほどの混雑ぶり。何とか一つ目の電車に乗ることができた。
 ギュウギュウ詰めの状態で、ごとごと江ノ電に揺られて(江ノ電ならではの情緒などからは程遠い状態)、和田塚を通り過ぎて長谷へ。

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 ちょうど昼食時、大仏通りもすごい人だったので(外国人の姿が目立つ)、無事ランチにありつけるか心配だったが、歩き始めてすぐに目についた般若坊が空いていたので、迷わずに飛び込む。
 般若坊、基本的に甘味処だが、シラス丼、カレーなどの食事がある。
 シラス丼は、釜揚げ&生の「ハーフ・ハーフ」もある本格派。フルーティーなカレーが絶品。コーヒーもおいしい。
 オバマ大統領が少年時代大仏を観に来て、ここで抹茶アイスを食べた、という伝説?で有名。つまり、かなりの老舗。
 狭い店内には妙なものがたくさん飾ってあり、妖しげな雰囲気を醸し出している。
 テーブルの幅も妙に狭い。食事セットはけっこう豪華なので、果たして全部置けるのか??と思わず心配になってしまったが、店の方が置き方をびしびし指示、かなりむりやりだが全部のせることができた。
 わたしたちが入った直後、数組の客が入ってきて、たちまち満員に。ラッキーだった。

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 ランチの後は、ゆっくり散策開始。



 通りのすぐ向かいにあるお寺。


 収玄寺


 花の寺。


 小さなお寺で、立ち寄る観光客もほとんど無いが、それほど広くない境内いっぱいに、びっしりと様々な草花が大切に育てられている。
 植物は境内を平面的に埋め尽くしているだけでなく、妙に立体的なところがおもしろい。土地の有効利用。
 近くの光則寺と並ぶ花の寺。

 喧騒にあふれる大仏通りに面しているが、一歩境内に入ると、静寂に満ちたやすらぎの空間が広がる。


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 次は、いよいよ、今日の一番の目的地。

 

 長谷寺


 海の寺


 下境内。ここにも、夏の花々が咲き乱れている。


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 緑輝く斜面を登ってゆけば、

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 丘の上に、広々として明るい光に満ちた、上境内が広がる。

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 この輝きは海の輝きでもある。

 圧倒的な、見晴らし台からの眺望。

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 上境内の大伽藍。


 和様に統一されてはいるが、それぞれ造りはまったく異なる3つの大建築が、観音堂を中心に左右対称に立ち並ぶ様は壮観の一言。
 ただし、あまりにもスケールが大きすぎて、まとめて全体を見渡すことは困難。


 阿弥陀堂と、他にあまり例を見ない複雑かつ豪壮な造りの観音堂(本堂)。

 阿弥陀堂にいらっしゃるのは、丈六の阿弥陀様。源頼朝伝説ゆかりの堂々たる室町仏。
 すでに迫力満点だが、その隣、観音堂の10メートルにもおよぶ大観音には、誰もが圧倒されることだろう。観音堂の複雑な構造は、いかにこの巨大観音を効果的に安置するか、突き詰めた結果でもある。 

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 そして、最近リニューアルした、観音ミュージアム

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 リニューアルされた、うわさの「観音ミュージアム」を、ついに訪れることができた。

 2フロアの展示施設になっているが、それぞれのフロアは想像していたよりも小さなスペース。
 しかし、一部を吹き抜けにしてスペースを有効利用、前立観音と観音三十三応現身像を中心に、本尊の映像や光背の一部をたくみに配置、ライトアップや音響等にも工夫して、観音堂の巨大本尊の壮麗な世界を巧みに表現することに成功している。
 以前の宝物館で見慣れているはずの観音三十三応現身像だが、新しい舞台で勢ぞろいしている様子は圧巻。一つ一つの像もこんなにも迫力があって美しい像だったのか、と思わず見入ってしまった。
 前立観音の頭の部分を真上から見下ろすことができるのも貴重な体験。
 もちろんおなじみの貴重な懸仏も拝観できる。


 2階には企画展示室が設けられていて、これが楽しみだった。

 リニューアルオープン展の「長谷寺・仏教美術の至宝」、第1弾の彫刻編、第2弾の絵画展は結局観ることはできなかったが、
 現在、

 カワイイ Kawaii ほとけさま~素朴な造形の世界~

 を開催中。(~9月27日(火)まで)

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 小杉放菴の仏画が「かわいい」上にセンス抜群で、すばらしかった。あたかも生きているような石たちがすごい!


 だけど、なんだかんだ言って、一番かわいかったのは、境内の人気者、この方々。

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 見応えある図録。

 左の「かたちの美」は、鎌倉の寺社建築の見どころをわかりやすく解説している貴重な本。

 とにかく扱っている件数が多く、普段は見逃しがちな何でもないような建物についても、ポイントを教えてくれる。

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 観音ミュージアムの前では、祈りの和音・かんのんねを実施中。

 笙を参考に考案された風鈴の一種?

 風によって響き渡る妙なる和音が、広々とした展望と相俟って実に清々しい。

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 観音堂と観音ミュージアムの前では、笙の原理を取り入れたという風鈴、「かんのんね」が涼やかな和音を響かせ、藤棚の休憩所にはミストが降り注ぎ、その向こうは真っ青な大海原。
 夏の気持ちの良い物がここにはみんなそろっている。

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 海光庵からの海の眺め

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 海にズームすると、ウィンドサーフィンや船の帆がいっぱい。抽象画のようだ。

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 もう一つの海の寺・光明寺

 由比ガ浜と材木座をはさんだ向かいに、海に向かって立つ巨大な三門&本堂が見える。

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 お寺のカレー

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 さて、演奏会の時間も近づいてきたので、江ノ電で和田塚まで行こうと長谷の駅に戻ったら、それこそホームは人でぎっしりで、ホームに入れないほどの混雑ぶり。

 結局一つ目の電車に乗れず、二つ目もあやしい状態だったので、急遽、歩いて会場までゆくことに。

 

 長谷~和田塚(六地蔵)の建築、お店ほか


 長谷観音門前の木造旅館、對僊閣

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 有名なレトロ牛乳店。

 以前、「くもじい」でも紹介されていた。

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 気になり、チェックしたお店。

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 左、鎌倉彫・寸松堂のショーウィンドウにいた方。
 寸松堂は以前紹介したが、お寺とお城が混ざったような個性的建築。
 しかも、洋風な要素もいたるところに見られる。

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 演奏会が行われた、由比ガ浜カトリック教会


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 御成小

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 帰り、演奏会の余韻にひたりながら、また~~りとお茶。

 ふわふわのかき氷?

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そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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この記事へのコメント

大ドラ
2016年08月01日 21:54
奈良の桜井にある長谷寺は、今年のGWに訪ねて巨大な木造十一面観音像や雨宝童子のお姿を拝んできて、特別拝観で観音さまの足にも触れました。牡丹も楽しんできましたが、牡丹はピークを少し過ぎていました。

鎌倉の長谷寺は何年か前に訪ねて以来、去年鎌倉へ行った時も訪ねないままで、今後は観音ミュージアムが開館しているときに鎌倉長谷寺を訪ねたいですね。巨大な観音さまなどのお姿も拝んでいきたいと思っています。
何年か前に鎌倉長谷寺を訪ねたときは、可愛らしいなごみ地蔵さまが好きで、印象に残っていますね。

桜井の大和長谷寺も、再度訪ねたくなるお寺です。
2016年08月02日 12:11
 大ドラさん、こんにちは。
 観音様の足に触れられましたか!大きかったでしょうね。
 奈良の長谷寺、いいですよね。わたしは久しく訪れていないので、行きたくなってしまいました。

 鎌倉の長谷観音、お堂もコンクリート造ですし、境内も近代的で明るく、以前は奈良と比べてしまうと何となく趣が無いような気がしていたのですが、いかにもからっとした「海の寺」という雰囲気が、観音様が海に流れ着いたという来歴にもぴったりで、最近では大好きになりました。

 なごみ地蔵、初めて見た時は意外と大きかったので驚きましたが、かわいいですよね。記事に出ている良縁地蔵とともに、撮影スポットとして大人気でした。

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