ルッソオの森に包まれる至福!ルソー、再び!~プーシキン美術館展【三位一体節後12】

 お盆休み中につき、先週はカンタータのお知らせをさぼってしまいました。
 遅ればせながら、先週の日曜日(8月12日、三位一体節後第11日曜日)のカンタータは、

 初期のソプラノ・ソロカンタータの名作、ソプラノ・カンタータのBWV199、
 第1年巻、ミサ曲の原曲を多く含むBWV179、
 第2年巻、コラール・カンタータの大作、BWV113、
 聴き応えのある傑作揃いでした。


 そして、今日(8月19日、三位一体節後第12日曜日)のカンタータは、

 第1年巻、BWV69a、
 3年目のBWV137、
 後期のBWV35。

 BWV69aは、その後最晩年になって市参事会がらみの曲に改作され(BWV69)、この曲はバッハの現存する最後のカンタータとしても知られています。
 第2年巻のコラールカンタータは存在しないのですが、その翌年のBWV137は、コラールカンタータ年巻補完目的で作曲された、テキスト・カンタータの最高峰。
 最後のBWV35は、シンフォニア付きアルトのためソロ・カンタータ。いかにも後期らしい円熟の一曲です。


 過去記事は、こちら↓


 <三位一体節後第11日曜>

    三位一体節後第11日曜(BWV199他)
    晩夏の出来事とBWV113


 <三位一体節後第12日曜>

    三位一体節後第12日曜(BWV137、35、69a)

    三位一体節後第12日曜(BWV137、35、69a)



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 今日は引き続き、今年上半期に行った展覧会。

 まだ記事を書いてなかったもの。



 プーシキン美術館展 ―旅するフランス風景画

  @ 東京都美術館

 *すでに終了。現在、大阪中之島の国立国際美術館で開催中(10月14日(日)まで


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ただ一枚の絵を観るためだけに、
わたしが世界で最も愛してやまない、大ウソつきの画家の描いた虚構の森林に抱かれるそのために、駆け込みで終了間際の展覧会に行ってきた。

モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ピカソ、錚々たる天才たちの代表作が一堂に会する展覧会。
その展覧会の顔とも言えるポスターに、ついに他ならぬその人の絵が採用されるまでになった。
かつて「何ー??、この絵」とみんなが笑っていた頃からすると、夢のような話だ。
こんな東洋の果ての国でのできごとをルソー本人に話したら信じてくれるだろうか。きっと、あたりまえだ、と不機嫌そうにするだろう。おそらく内心涙があふれるほど大喜びしながら。


気持ちの良い、さわやかな印象派の絵が並んでいる。
モネがいかにもモネっぽくなる前の売れない頃の絵を観て、やっぱりモネは初期に限るなあとしみじみ思い、
セザンヌの様々な時代の山の絵が並んでいるのを観て、やっぱりセザンヌの山の絵はええなー、などとのんきに独り言を言いながら、
パーテーションの角を曲がったら・・・・、
いきなり正面にその絵があった。


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どうやら豹が白馬を襲っている絵らしい。でも、どう見ても、逆にきょとんとした白馬の方が、何だかわからない妙なデッサンの生き物をかじっているようにしか見えない。
そんな致命的な点も含め、突っ込みどころを数えたらそれこそ数えきれない。しかし何もかもが美しい。涙が出るほど美しい。
植物や花々の色彩の鮮烈さ、生命力。そして不思議なまでの静謐さに包まれたこの空の色は一体なんだろう。これは、この世界に存在する色だろうか。

この人の作品はもう何度も観てこうなることはわかりきっていたが、何度観てもその美に心の底から震撼させられてしまう。



 顔出し看板 No,1

 ルッソオの森の中に自分がは入っている写真を撮ることができる。

 植物はコラージュされていて、もとの絵とまったく異なる。

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 顔出し看板 No,2

 こちらの方がもとの絵に比較的忠実。
 ただし、空の太陽みたいのは反射。もとの絵の空は雲一つ無い、不思議な空気に満たされた空!

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 いつまでもいつまでもこの森の中に包まれていたかった。

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 その他、これぞ名作絵画、という作品が勢ぞろい。


 図録は美しく、見応え、読み応え満点。

 表紙が4種類の中から選べる。

 わたしはもちろんルッソオ。

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 その他もみんなルッソオ

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 しかしすべて色が微妙に異なる。
 それだけ繊細なのだ。もとの絵のすさまじさを再現することは不可能。 



 美術館の裏の巨樹。

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 上野の街にはルッソオの森があふれ。

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