復活節後第3日曜日 植物園の桜

まずは、先週(復活節後第2日曜日)のカンタータを聴いた一口コメントから。

この祝日は、春の陽光がきらめきわたるような冒頭合唱やアリアがまぶしい、バッハライプツィヒ1年目、満を持しての春のカンタータの自信作、BWV104も捨てがたいですが、
今年は、2年目のBWV85、後期のBWV112の2曲を聴いてみました。
この2曲は、どちらかには絞れきれなかった。

リリングのヘンスラー全集より。


2年目、アリアの花園、BWV85。

コラール・カンタータ年巻が完結したとたんに、何という自由さ!
始めから終わりまでまるで春の花々のように美しいアリアが続き、そのすべてが名曲!
しかし、ほとんどの楽章は、実はコラールを基に花開いたものであることも忘れてはならない。

しっとりとした春の夕べをさすらうような、第1曲、第2曲アリア。
オーボエの哀愁を帯びた響きが印象的な第1曲。
あたかも無伴奏曲を連想させるヴィオロンチェロの技巧的なパッセージが胸に迫る第2曲、
どちらも見事、これだけでも大満足だが、その後が真のクライマックス!

第3曲、2本のオーボエを含むトリオが充実しきったオブリガートを担うコラール。
春の野原を散策するような散歩するようなのどかさがたまらない。コラールながら、アリアのような美しさ。

そして、様々な春らしい音楽表彰に彩られた、唯一のレチタティーヴォを経て、

第4曲、傑作ぞろいのバッハの春アリアの中でも、特に印象的な傑作中の傑作、圧巻のテノールアリア!
春の青空をゆるやかにやわらかに流れてゆく雲を思わせる、ストリングスのオブリガート。
それに導かれて、今度は大空を悠々と渡る鳥のような、気宇壮大なテノールの歌が続く!
何という晴れやかさ、安らかさ!


続いては、後期、BWV112。
コラール・カンタータだが、後期に年巻補作目的で作曲された、自由闊達な作風が魅力の作品(全詩節テキストカンタータ)。

青空を突き抜けるようなホルンのパッセージが、わくわくと胸躍る冒頭大合唱、

春の野原でダンスを踊ってるかのようなストリングスのオブリガートが、うきうきとした気分を盛り上げるデュエットアリア。

こちらも聴きどころ満点。


以上のように、様々な器楽が大活躍する楽曲においては、旧東ドイツ側の名だたる名手がそろっているヘンスラー全集を聴くことは、何物にも代えがたい心の贅沢。
そしてそれらと共演、協演する錚々たる歌手陣がすばらしいことは言うまでもない。


さて、

引き続き、今週(本日5月3日、復活節後第3日曜日)のカンタータは、

初期を代表する名作、BWV12、
ライプツィヒ2年目、ツィーグラー・シリーズの第1曲目、BWV103、
そして、豊潤な美しさに満ちた後期作品、BWV146、

の3曲。

BWV12が、あまりにも有名、
ツィーグラー・シリーズの劈頭を飾るBWV103も凛とした佇まいの名曲ですが、
後期のピカンダー・カンタータ、BWV146では、またまた今の季節にぴったりな、圧倒的な美しさのアリアが炸裂。

あまり知られてはいない曲ですが、超名曲ぞろいのピカンダーシリーズの中でも、秋の横綱BWV188に対して、このBWV146は春の横綱というべき大名作!
特にアリアは、BWV188の名アリアとともにバッハのアリアの最高峰の一つと言っても過言ではありません。

この2曲については、ぜひ以下の記事をごらんください。


お気に入りのアリア・ピカンダー編、今この季節のための音楽(BWV146、188)


過去記事は、こちら↓

<復活節後第3日曜>

  無名詩人氏からツィーグラーへ(BWV103他)
  お気に入りのアリア・ピカンダー編、今この季節のための音楽(BWV146、188)



3月中旬に撮影したものです。



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先週

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今週

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先週

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今週

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ピンクから緑へのグラデーション。

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