復活節後第2日曜日 湯島聖堂と神田明神の春

まずは、先週(復活節後第1日曜日)のカンタータを聴いた一口コメントから。

今年聴いたのは、BWV67。

リリングのヘンスラー全集より。


この日のカンタータでは、「7番目のブランデンブルグ・コンチェルト」、「誰も知らないバッハの協奏曲の最高傑作」、ライプツィヒ2年目のBWV42も捨てがたいですが、
今年は1年目のBWV67を聴いてみました。

冒頭大合唱。
大地から次々と湧き上がるような心躍るモチーフ。それが積み重って浮かび上がり、雄大なコラールとなって空をわたる。
何という晴れやかさ!爽快さ!

続くアリアは、春の野辺を逍遥するような、もの思いにふけりながらとぼとぼ歩んでゆくようなアリア。

少し前の聖金曜日に初演されたヨハネ初稿のレチタティーヴォのテイストをそのまま引き継ぐような、ドラマティックで緊張感あふれる合唱付きアリアも聴き応え満点。
そして、最後にたどり着く響きの絶対的な安らかさ!


リリングの誠実かつていねいな演奏は、ここでも曲想にぴったり。



引き続き、今日(4月26日)は、復活節後第2日曜日。


この祭日には、バッハのさまざまな創作期にわたる、バッハの「田園カンタータ」とも言うべきうべき春の名作カンタータがずらりとそろっていて、熱烈なバッハのカンタータファンにとっては特別な日です。

ライプツィヒ1年目、春から初夏の陽光を思わせる、輝くばかりの大合唱がまぶしいBWV104、
2年目、始めから終わりまで、まるで春の花々のように美しいアリアが続き、あたかもアリアの花園のようなBWV85、
後期、円熟の年巻補作コラールカンタータ(全詩節テキストカンタータ)、BWV112。
ほんとうに名作ぞろい!錚々たるラインナップ!
2年目と後期のカンタータがすばらしいのはいうまでもありませんが、1年目のBWV104もそれに決して劣らぬ完成度、一度聴いたら決して忘れることの出来ないような特別な作品です。
1年目、四旬節はおそらくヨハネ受難曲(第1稿)の作曲にかかりっきりで、復活節はすべてのカンタータをケーテン・カンタータのパロディによって無事乗り切ったバッハですが(とは言え、それらのカンタータも何と素晴らしいことか!)、
復活節後第1日曜日になって満を持して新作を上演しはじめ、先週のBWV67、そして今週のこのBWV104と、第1年巻を代表するような大傑作カンタータを立て続けにわたしたちに残してくれました。

新型コロナウイルスの猛威が世界中を覆っている昨今ですが、東京では正に春から初夏に移り変わろうという最もきらめきに満ちた季節を迎えようとしています。
これらのカンタータを聴いて、バッハが用意してくれた春の野辺で憩いましょう!


上記3曲のポイントをまとめた記事、こちら。

鋼のようなやさしさ・「田園」 パストラーレ(BWV104、85、112)


過去記事は、こちら↓


<復活節後第2日曜>

  鋼のようなやさしさ・「田園」 パストラーレ(BWV104、85、112)
  お気に入りの仏像 奈良駅周辺編+復活節後第2日曜日(BWV104)



以下、3月初旬に撮影したものです。



湯島聖堂


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神田明神


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