最近出かけた(無料)ライブ・1~都市楽師プロジェクト・「熙代照覧」の舞台で音楽と建築を楽しむ

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 東京は、個性的な名建築の宝庫です。

 3年後のUIA(世界建築家会議)東京大会に向けて、これから4年間にわたって、都心の名建築を一斉に公開し、その魅力を再確認しよう、というイベント、

 open!architecture

 今年その記念すべき第1回が行なわれました。

 残念ながら、open!architectureには参加しませんでしたが、これに付随して行なわれた、都市楽師プロジェクトに行ってまいりました。


 open!architecture

  都市楽師プロジェクト at 日本橋界隈その他  5月15日(木)~5月17(土)まで 


 都市楽師プロジェクトは、open!architectureの期間中、都心のあちこちに、様々なジャンルの「都市楽師」たちが出現、移動しながら、または名建築を背景に、演奏をくりひろげる、というイベント。

 わたしが行ったのは、そのうちの、日本橋の江戸桜通りで、5月16日の夕方行なわれた、

 都市楽師プロジェクト Part.1
 「10人のラッパ吹きと、名建築たち」。(中には有料ライブもあったが、これは無料)



 日本橋界隈は、
 ちょうど、わたしが書きかけにしている、「熙代照覧」の世界をたずねる「大江戸バーチャル散歩」の舞台、
 正にクライマックスの部分です。

 会場になった、江戸桜通りも、「熙代照覧」に出ています。
 
 絵の中で、三井の大店に囲まれている通りは、
 現在、都心を代表する名建築中の名建築、三井本館(重要文化財)と三越本館の石造りの重厚な壁に、両側をはさまれた空間です。

 絵の中でもすごいにぎわいですが、この夜も、足早に歩くビジネスマンやビジネスウーマンたちでごったがえしていました。


▽ 日本橋中央通りの、三越と三井本店が並ぶあたり。
  ちょうどこの間を入ったところが、会場の江戸桜通り。(右)

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▽ こちらは江戸、「熙代照覧」の世界の、三井大店界隈。
  昔も今も、すっごい賑わい。 正に、日本の、東京・お江戸の中心。

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 江戸桜通り。現在は、巨大な石造建築にはさまれて、普段は多少圧迫感を感じる空間ですが、
 この夕べは、その空間全体が、日本一とも言える壮麗極まりないコリント式列注を背景にした、雰囲気満点の、しかも意外と音響効果の良いホールと化していて、
 なるほど、イベントの主旨をしっかりと実現している、感心してしまった。

 普段見慣れてしまっている三井本館なども、こうして改めて見ると、ほんとうに、すごい!


 そんな印象深い舞台の中で、
 バグパイプ+パーカッションのバンドによる演奏(近藤治夫、オオノシンヤ他)、
 ブラスバンドによる演奏(聖バレンタイン・ブラス・アンサンブル)、
 などなど、ルネッサンスの舞曲やマーチから、現代のおなじみの名曲まで、様々な音楽を聴き、
 ちょっとすてきな初夏の夕べのひと時を楽しみました。



 バグパイプのバンドが、会場のあちこちで演奏をし、また演奏しながら練り歩き、雰囲気を盛り上げる。

 背景の建物は、もちろん三井本館。壮大なコリント柱とラーメンどんぶりの模様の対比がおもしろい。 

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 バグパイプは今年の早春にも聴きましたが、だいぶ雰囲気がちがい、こちらはくだけていて古風な感じ。
 バグパイプも2種類あった。右のが低音のようだ。


 背後の三越側からファンファーレが。

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 一人、二人、とそれに呼応。

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 やがて、「10人のラッパ吹き」、登場。
 (実際は、なぜか11人のラッパ吹き+ドラム+指揮、の13人編成だった)

 ブリテンの、聖エドモンズベリーのためのファンファーレ、という曲でした。

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 「ラッパ吹きの休日」など、現代の楽しいブラスのための曲もよかったですが、
 
 ジェルベーズ編の舞曲集、
 ガブリエリのピアノとフォルテのファンファーレ、
 バードのオックスフォード伯爵のマーチ、
 など、ルネッサンスの曲が、会場の雰囲気ともマッチしていて、よかった。 



 美しいコリント式列柱と都市楽師たち。

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 扉の彫刻も見事。
 こんなに美しかったんだ。
 
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 夜の三越本館。
 昔行った上海を思い出す。

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 日本の中心、日本橋も、今は高速道路の下。

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この記事へのコメント

2008年05月23日 20:43
Noraさんは本当に面白いイベントにいらっしゃいますね。
いつもいつも知らないのばかりです。
三井本館は夫がいましたので、中を覗かせてもらったことがありますが、重厚なつくりで、外観同様風格があります。
夜のライトアップも比較的新しいのでしょうか。美しいこと!
よその国に行ったような感じですね。
2008年05月24日 01:20
 tonaさん、こんばんは。
 おー。中をご覧になったのですか。すぐれた建物は、内部の意匠にも手をかけているので、さぞすばらしいのでしょうね。
 このような歴史的な建物が博物館等ではなく、現役として使用されているというのはすごいことだと思います。
 ライトアップは、一部はこのイベントのためだったかもしれませんが、基本的には常時行なっているようです。
 となりの三越が派手なのに対して、厳かな感じで、その対比がおもしろかったです。 

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