カルナータカ音楽と五月花形歌舞伎、その他、風薫る5月のアルバム【三位一体節後第2日曜日】

 今度の日曜日、6月13日は、三位一体節後第2日曜日。

 カンタータは、

 第1年巻のBWV76
 第2年巻のBWV2

 の2曲。

 過去記事は、こちら↓

 <三位一体節後第2日曜>

    始まりはいつも Overture(BWV2、76他)
    (参考資料) コラールカンタータ年巻 「始まりの4曲」 一覧
    三位一体節後第2日曜日(BWV2、76)



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 さて、今日は、GW以降、5月にちょこちょこ出かけたところ、見たものなどの記録。



 5月10日(月)



 立教大学アジア地域研究所 公開公演会

 南インド古典音楽(カルナータカ音楽)の夕べ

    at 立教大学池袋キャンパス 7号館


 立教大学では、1月にチベット仏教のチャム(仮頭舞踏)のシンポジウムがありましたが、それを主催したアジア地域研究所が、今度は、カルナータカ音楽(南インド古典音楽)の「公演会」(←漢字表記はチラシのまま)をやるというので、聴きに行きました。

 インドの古典音楽というと、主に北インド地方の、シタールなどの器楽を中心とした、即興性の高い音楽が、まず思い浮かびますが、
 南インドには、それとはまったく異なる、独特なヴォーカル中心の音楽が伝承されており、それが、

 「カルナータカ音楽」

 紀元前一千年代半ばの世界最古の記譜(!)讃美歌集、「サーマ・ヴェーダ」に遠い起源を持ち、完全な師資相伝の口答伝承で伝えられてきた、ヒンドゥー系の讃歌。
 さまざまな具体的な意味を持つ、複雑極まりない音階・旋法(=ラーガ)とリズムから構成され、ちょっと聴くと、北部の音楽と同じように即興的だが、実は、がっちりと作曲されている。

 18世紀中盤に、「3楽聖」というのが現われ、(どこかで聞いたことあるな・笑)
 基本的ラーガを分類・体系化し、カルナータカ音楽の理論的骨子(メーラ)を構築。
 現在のカルナータカは、直接はこのあたりをベースにして、さまざまな要素を取り入れつつ、発展してきたもの、とのこと。

 基本的には、ヴォーカルに、音階奏法が可能なムリガンダルという両面太鼓、フルート(笛)の伴奏が加わり、
 通常、踊りとともに、上演される。


 会場の7号館とこのイベントのちらし
(ちらしの写真を、クリック&拡大すると、公演の概要、出演者を見ることができます。)

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 ちらしには、「公演会」という不思議な言葉が使われているが、まあ、文字通り?講演会+公演と言った構成で、
 はじめ、一時間半ほど、カルナータカ音楽の概要説明があった後、最後に30分ほど実演があった。

 説明の中では、カルナータカが、どれほど膨大で複雑な旋法やリズムの集成であるか、そしてそのすべてが口伝で伝えられるため、どれほど修行がたいへんであるか、という点が熱く語られて、なるほど、と感心させられたが、
(一つ一つが意味を持つ旋法&リズムというのが、バッハなどの音楽言語に共通するのが興味深かった)
 かんじんの、説明の中の旋法等と実演との関連性がいまいちわかりにくかったのが残念。
 もしかして、通訳&解説した先生も、よく把握していなかったのか?
 まあ、それほど、複雑怪奇でやっかいなのだ、ということか。


 初夏の立大は、もじゃハウス

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 5月16日(日)



五月花形歌舞伎 at 新橋演舞場


 3月、取り壊し閉鎖間近の歌舞伎座に行って、念願の歌舞伎鑑賞デビューを果たし、
 3大名作の一つ、「菅原伝授手習鑑」のうち、「加茂堤」、「筆法伝授」、「道明寺」の三幕を立て続けに観て感銘を受け、次は、最も有名な「寺子屋」を見ようと心に決めたのは、以前書いたとおりです。

 幸い、「寺子屋」は、
 歌舞伎座における、いよいよ最後の興行、御名残四月大歌舞伎、と、
 場所を新橋演舞場に移しての、五月花形歌舞伎、
 の両方の演目に上がっていたのですが、
 歌舞伎座ラスト興行の方は、あまりの混雑でなかなか観るのが難かしそうだったので、
 五月花形歌舞伎の方に行ってまいりました。

 今をときめく若手スターの華麗な競演が見られて、結果的に、とてもよかった。


 演目は、「寺子屋」を含む、超豪華4本立て。


 菅原伝授手習鑑~寺小屋

  (松王丸:海老蔵、千代:勘太郎、武部源蔵:染五郎、戸浪:七之助)

 義経千本桜~吉野山

  (佐藤忠信(源九郎狐):勘太郎、静御前:福助)

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 新皿屋舗月雨暈~魚屋宗五郎

  (魚屋宗五郎:松緑)

 お祭り

  (鳶頭染吉:染五郎)

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 中では、やはり「寺子屋」が見応えあった。
 話だけ読むと、現代の感覚では、なんじゃそりゃ、とあきれてしまうようなとんでもない話だが、
 実際、舞台で演じているのに接すると、思わず見入ってしまう。

 冷静に考えてみれば、これは、古き武家社会の根幹を支えていた「主従関係」の、最も根深いところを描いているとも言えるわけで、
 有名な源蔵のせりふに、「せまじきものは宮仕え」というのがあるが、その「宮仕え」というものが、現代のわたしたちがイメージするようななまやさしいものではなく、その範囲やしばりが桁外れに大きい上に、すべてに優先していた、ということなんだろう。
 この舞台がつくられた江戸時代の社会に、その気風がどれだけ残っていたかは定かではないが、当時の人がどのような感覚でこれを観て、喝采をおくったのか考えると、興味深い。

 「吉野山」は、短い幕だったが、春らしくて華やかな上、ファンタジックな雰囲気が何とも言えずよい感じだった。
 「義経千本桜」も、三大名作の一つだということなので、今後は、こちらも順番に観ていきたい。

 「魚屋宗五郎」、実はすごく楽しみにしてました。
 世話物は初めて観ましたが、ストーリーや内容、せりふ回しにいたるまで、ほとんど今観る時代劇の舞台と変わらず、現代では時代劇なのが、当時は世話物(=江戸時代においては現代劇)だという点だけがちがうのが、実に興味深い。
 酒飲み三上戸(笑い、怒り、泣き上戸)の芸などが、歌舞伎ならでは、で、おもしろい。

 最後は、「お祭り」
 またまた春らしく、また江戸情緒満点の踊りで、しめくくり。
 ちょうど今の季節にぴったりの、天下祭りの再現。
 
 実に盛りだくさんでした。


 役者さんでは、寺子屋で女形をやりながら、吉野山ではユーモラスな源九郎狐を演じた、中村勘太郎さんが、上品な佇まいですばらしかった。
 この人、ちょっと前に観た、「禅 ZEN」という映画で、主役の道元を圧倒的な迫力で演じていて、いっぺんでファンになったところだった。
 女形だと、どちらかというと、弟の七之助さんの方がぴったりで、あからさまに美しいんだけど。

 お祭りで思わずウキウキするような踊りを見せてくれた染五郎さんの芸達者振りには、感服。

 魚屋宗五郎の松録さんは、役にはまりすぎていて、すごいんだか何だかわからん。



 新橋演舞場

 さすがに歌舞伎座みたいな情緒は無いものの、和風で豪華な内装、ゆったりした座席など、なかなか快適。

 ただ、いくら快適だからと言って、4時間を越える長丁場は、わたしにはちょっと長すぎ。
 むしろ快適な分、しばし意識を失いそうになった。

 気軽に観たい幕だけを観る事ができる、「一幕見」システムがなかったのは、残念。
 3月の歌舞伎座では、一幕見席のおかげで、菅原伝授手習鑑の各幕を次々と観ることができたので、
 これはわたしにとっては痛い。

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 演舞場内部

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 お弁当は、歌舞伎座前の「ぎんざ日乃出」で買っていった。

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 現在の歌舞伎座

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 グルメ


 全国ご当地ショップめぐり


 5月は、LFJの時にちょっと寄った、交通会館内のご当地ショップや、おなじみ「わしたショップ」を始めとして、銀座・有楽町周辺のご当地ショップに、ずいぶん行きました。


 歌舞伎座近くの「ぐんまちゃん家」。
 
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 左、いわて銀河プラザ。右、おいしい山形プラザ。東銀座周辺には、東北方面のご当地ショップが多い。

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 戦利品

 何といっても、左写真中央の「ドリアンサイダー」がすごかった。
 はじめインパクトありすぎだが、なれると病み付きに?
 右写真の、いわて銀河プラザで買ったりんごジャムは、さっぱりしていて瑞々しく、おすすめ。

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 北野エース


 池袋の地下深くの広大な売り場に、全国各地のご当地グルメ、おみやげ品などが、ズラッとそろっている、ちょっとすごいお店。

 ご当地でしか手に入らないと思っていた、食料品やお菓子が、あっけなく手に入る。
 (例えば、大好きな奈良の乾燥柿菓子「柿日和」など)

 さらに、ここのすごいところは、レトルトカレー、らーめんやうどん・そば、カップめんなどから、スープや味噌汁、醤油やドレッシングなどの調味料にいたるまで、品目別に、さまざまな県や地区のものがずらっと並べられているところ。
 例えば、レトルトカレーなどは、大きな棚一面が、北海道から沖縄までの都道府県のラベルで区分けされて、そこに、レトルトカレーが、正面を向けてではなく縦並びの横向きでずら~~っと並べられていて、あたかも書店かCDショップのごとき様相を呈している。
 何と、レトルトカレーだけで、170種類以上とのこと。
 中には、お取り寄せでもなかなか手に入らないようなレアものも。  


 北野エースの戦利品

 左、ご当地カレーの数々。

 これまで食べたご当地カレーの中で、最高においしかったのは、富浦の枇杷カレーでしたが、
 写真中央の岡山もも&ピレーネカレーは、それに迫るクオリティだった。

 その他では、右写真はじっこの沖縄たんかんドレッシングが絶品だった。

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 5月の物産展は、大九州展。(西武)
 詳細は、奥の院の方で。



そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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この記事へのコメント

かげっち
2010年06月12日 08:23
ごぶさたしています。

ドリアンサイダー!?どこでゲットなさったのですか?LFJの屋台で?
2010年06月16日 22:04
 かげっちさん、この写真のものはみんな、各県のアンテナショップでゲットしたご当地グルメです。
 ドリアンサイダーは、確か有楽町交通会館内の博多のお店で買ったような気がします。
 交通会館には、10店舗近いアンテナショップがあって、ご当地グルメのメッカです。
かげっち
2010年06月17日 13:22
ドリアンはインドネシアに住んでいたことのある方から教えられました。まだ一度しか食したことがありませんが、三度食べると病みつきになるそうです。その味がするサイダーなのでしょうか?しかも福岡発?不思議です。こんどおそるおそる試してみましょう。
2010年06月19日 00:17
 ドリアンサイダー、無果汁で、香料だけで本物に近い味と香りを再現しているとのこと。けっこう強烈でした。
 わたしが買ったのは博多のショップですが、佐賀に本社のあるメーカーが作っていて、九州では、場所によっては、けっこう出回っているようです。

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