名曲BWV66、158。そしてBWV140のコラール~「四月の思い出」と新しいスタート【復活節後1】

 フィギュアスケート世界選手権。
 男子シングルが終了し、これからいよいよ女子シングル。

 一時は今年はもう中止か、ともあきらめましたが、こうして、世界のトップスケーターたちの元気な姿を再び見ることができるとは、夢のよう。
 日本にかわって急遽こんなにりっぱな大会を開催してくれた上に、大会全体を通じて日本に暖かいエールの数々を頂いて、ロシアの関係者のみなさんには心から感謝したいと思います。

 そんな、日本からロシアに引き継がれた、何もかにもが変則的な大会で、日本の小塚選手とロシアのガチンスキー選手がともに表彰台に並べたことは、とても喜ばしいことでした。
 若いガチンスキー選手の健闘もさることながら、この舞台で見事今季最高のパーフェクトな演技を見せてくれた小塚選手には、ただただ拍手!
 フィギュアの真の美しさを心から堪能させてもらいました。
 まさかのアクシデントにも負けず、最後まで渾身の演技をみせてくれた高橋選手もさすが。

 その他、今シーズンずっと応援し続けてきた世界各国の個性的な選手たちが、それぞれの持ち味を生かした、力のこもった演技を披露してくれて、ほんとうにすばらしい大会になりました。
 ミハル・ブレジナ選手も完全復活できてよかった
 ベルネル選手は実力が出し切れず、残念。さらには、もそも出場できなかったアボット選手は、もっと残念。

 さあ、これから、女子。
 みんなが、この一年間の戦いを通じて積み重ねてきた力と技と美しさを出し切って、悔いの無い滑りをすることができますように。


 そして、話はいきなり飛びますが、われらがファイターズも、現在序盤の首位攻防の真っ最中。
 今夜から、交流戦前の大事な大事な連戦が始まります。

 今日4月29日は、楽天イーグルが、ついに仙台のKスタ宮城にて地元開幕戦を迎え、マー君が魂の完投勝利。
 まあ、とりあえずはがんばってほしい。いずれ決着をつけましょう。


 スポーツから、いよいよ目がはなせなくなってきた。スポーツは、ほんとうに元気を与えてくれます。



 そして、音楽。 バッハからの贈り物。春の希望にあふれる音楽・・・・。



 今度の日曜日(5月1日)は、復活節後第1日曜日。

 カンタータは、
 第1年巻のBWV67
 2年目の(しかしもはやコラール・カンタータではない)BWV42
 の2曲。


 実は復活節はおとといまで続いていました。その直後ということもあり、この日のカンタータも、ほとんと復活節の雰囲気の色濃い作品ばかり、すなわち、いかにも春らしい、明るくさわやかに、またはしっとりしめやかに、春の喜びを歌う名曲が並んでいます。
 従って、上記2曲については、過去記事においても復活節の記事の中であわせてご紹介しています。

 復活節のカンタータは数が多く、しかも名曲が多いので、まだ聴いていない方は、これらの2曲も含めて、ぜひ気になった曲をお聴きになってみてください。はっきり言ってハズレがありません。


 その中でも、特に最高峰とも言える2曲、BWV66BWV158について、
 garjyuさんが、コープマンの演奏をお聴きになり、音楽と演奏について、とてもわかりやすい感想をお書きになっていらっしゃいます。

 BWV66は、あのBWV134と並ぶ、ケーテン由来の舞曲カンタータの白眉。
 天満空を行くような颯爽とした冒頭合唱に、舞曲の明るさ、楽しさに、ある種ルネッサンス的な玄妙までが加わった、もはやこの世のものとも思えぬ美しさのデュエットなど、
 曲全体がメリハリがある上によくまとまっているたいへんな名曲です。

 一方のBWV158も、復活節以外のさまざまな機会にも演奏されたバッハのお気に入りで、バス・カンタータ集にはBWV82などとともに必ず収録されている名曲中の名曲。

 コープマンの演奏も、これらの春のカンタータにはうってつけ。
 これらの曲に関しては、あのヘレヴェッヘの超名盤と双璧と言っていいと思います。
 ぜひ、garjyuさんの記事をご参照の上、お聴きになってみてください。


 garjyuさんのBWV66の記事

 garjyuさんのBWV158の記事


  
 さて、震災後、今のわたしたちにもっともふさわしい音楽の一つとして、バッハのカンタータの最高傑作・BWV1をご紹介し、
 前回の記事で、そのBWV1とその基になったコラール”Wie schoen leuchtet der Morgenstern”について、とても参考になる、というか、必読!の川端純三郎先生のHPをご紹介いたしました。

 こちらの文章をお読みになった方はすでにご存じのことと思いますが、このニコライ作の「コラールの女王」とたたえられる”Wie schoen leuchtet der Morgenstern”には、実は、対となる、切っても切れぬ深い関係のコラールが存在します。

 それこそが、「コラールの王冠」とたたえられる名コラール”Wachet auf, ruft uns die Stimme”で、前者のコラールと同様、ペスト禍の中で民衆を励ますために書かれた書物「永遠の命の喜びの鏡」の中に、並んで書き記されたとのこと。

 そして、このコラールを基にバッハが作曲したコラール・カンタータこそ、バッハのカンタータのもう1曲の最高傑作、

 あの、「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえる」 BWV140

 に他なりません。

 このBWV140は、コラール・カンタータにはちがいないのですが、BWV1とは異なり、ライプツィヒ2年目、「コラール・カンタータ」の年の作品ではなく、そのずっと後、バッハがすでにカンタータをほとんど作曲しなくなった晩年における、「コラール・カンタータ年巻」補完作、
 バッハの晩年に、めずらしい暦がたまたまめぐってきたことによって初めて誕生した、
 短くひきしまって均整のとれた全体像の中に、バッハがその生涯に獲得したあらゆる技法が惜しみも無く投入されたような、「奇跡のカンタータ」、
 伊達に有名なわけではないのです。
 そのあたりの事情はこちらの記事に書きました。

 そのBWV140の終結コラール、「コラールの王冠」”Wachet auf, ruft uns die Stimme”の、バッハによる最高の編曲を、
 たこすけさんがいつものようにチェロで多重録音してアップしてくださりました。

 以前リンクさせていただいたBWV1の終結コラールと二つで一つの関係の音楽。
 BWV140の祭日は晩秋で、しかもめったにめぐってきません。
 そういう意味でも、たこすけさんがコメントに書いてくださったように、
 「時期はずれだけど、この時期だからこそ」の音楽と言えるでしょう。
 ぜひあわせてお聴きください。


 たこすけさんのチェロ多重録音によるBWV140のコラール


 たこすけさんの演奏も、魂のこもった演奏。もはやとても多重録音とは思えません。
 このコラールの最高の演奏の一つとしてご紹介したいと思います。



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 4月(+3月)のアルバム



 まず、3月11日以前のことから、


 池袋で映画ロケ中の阿部ちゃんを見かけた。

 自分の中ではビッグニュースだったのだが、すっかり忘れていた。

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 3月18日


 東京タワーは少し曲がってしまいましたが、
 スカイツリーは、大震災にも負けることなく、その直後の3月18日に、最高高さ634メートルに到達しました。


▽ 日常生活のさまざまな風景の中に見る、最高高さに到達したスカイツリーの力強い勇姿。

 池袋堀之内橋から。 

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 神田神社から。

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▽ 東京スカイツリー写真展&ライセンスグッズ販売会で購入した、スカイツリー・グッズ

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 3月29日(土)


 今年1月、ISSに物資を運ぶミッションを無事成功させた「こうのとり2号」は、
 すべての任務を無事終了し、
 3月29日、ISS乗組員が折ってくれた大震災被災地への祈りの折鶴をのせて、ISSを離脱、
 翌30日、大気圏に再突入、流れ星になりました。


▽ 4月2日に行った、
  宇宙展 ~宇宙への挑戦 「はやぶさ」と宇宙飛行士展 (ガガーリン人類初宇宙飛行50周年記念)
  より。      

 「こうのとり」の模型と「はやぶさ」のカプセル(原寸大模型)

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 この展示会の詳細記事は、こちら



 4月・桜


▽ 中板橋・石神井川

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▽ ご近所・選挙の帰り道

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 東北アンテナショップなどで購入した、東北B級グルメなどなど。


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 そして、本日、4月29日


 今日からGW。


 はじめに書いたように、東北楽天イーグルスの仙台開幕戦に合わせるかのように、

 東北新幹線も全線開通
 北海道をのぞく列島が、新幹線で一つに結ばれた。


▽ 昨年末、青森から鹿児島までが新幹線でつながることを記念した、
  青森りんごVS鹿児島さつまいもスィーツフェアで撮った写真。

  左、青森の新幹線、もう一つの「はやぶさ」と、ゆるキャラ「決め手くん」。
  右、鹿児島の新幹線「さくら」とゆるキャラ「ぐりぶー」。

  この時は、こんなことになるとは、想像もできなかった。

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 さらに、今日、

 ランドに一足遅れて、東京ディズニーシーもオープン!


 新しい季節のスタート、ということになりますよう。



 蕎麦屋で季節の移り変わりを感じる。


 ひびき庵

 冬から春。
 マットの絵がまんりょうから桜へ。
 そして、天ぷらも、わかさぎからキスへ。

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 そして・・・・。

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そのほかの「記事目次」

「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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この記事へのコメント

2011年05月01日 22:58
こんにちは。
私の、子どもの感想文のようなレヴューにリンクはっていただきありがとうございます。
今宵は、67番を聴きました。
以前にも書いたかもしれませんが、カンタータ、受難曲に通づる悲劇的なものばかりを好んでいた時期もありましたが、最近は、明るいバッハも格別だなあと思うようになってまいりました。Noraさんの過去記事を参考にさせていただきながら、今後も精進を重ねていきたく思っています。
2011年05月02日 22:55
66番、手元にはガーディナーの選集もののCDと、アーノンクールとレオンハルトの全集版がありました。全集版の方はちょっとトランペットの音程が怪しかったり、ソプラノでちょっとこけたり、テンポもちょっともたり気味で、とあまりいい印象がなかったのですが、ガーディナーのものは素晴らしいです。この躍動感!
garjyuさんの記事の中で紹介されていたコープマン盤は機会があればぜひ聴いてみたいですね。突き抜けていそう。

140番のコラールについて紹介していただきありがとうございます。
しかしかなり過分な言葉で恐縮です。自分的には音程の悪さがとにかく気持ち悪いのですが。
2011年05月06日 00:42
 garjyuさん、
 記事を拝見させていただきました。
 おっしゃるとおり、BWV67は、春の喜びにあふれた大傑作だと思います。
 冒頭合唱などは、明るいんですけど、ただ明るいだけでなく、春ならではの潤いというか、憂いみたいなものも欠けていませんし、そのあたりがバッハの長調曲の魅力のような気がします。
 それにしても、garjyuさんもお書きになってらっしゃるとおり、第6曲などは正にオペラそのものですよね。
 短い曲ながら、はじめバラバラだった弦楽と木管が、最後にいっしょになってソロをささえるところなど、圧倒的な充足感を感じます。
 そうした点も含めて、このような曲に関しては、コープマンの独壇場のような気がします。
2011年05月06日 01:05
 たこすけさん、こんにちは。
 66番、いいでしょう。
 だけど、好きなカンタータができると、次々といろいろな演奏が聴きたくなり、気がつくととりかえしがつかないことになってたりするので困ります。
 ただ、コープマンの復活節周辺のカンタータは無条件にすばらしく、必聴です。機会があったら、ぜひ。

 今回のBWV140の演奏は、出だしの気合いの込め方からして感動的だったので、あのように書かせていただきました。
 あのコラールの持つ根源的な祈りのようなものが、ストレートに伝わってきました。

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